C13お客様の声

直接かける人と、手に取ってから塗る人。どちらも書かれている

公開日 2021年10月17日|文=mofuwa編集部

明るい部屋で、淡い色の木の床に落ち着いて座っている猫
同じ1本について、直接かける人と手に取る人の両方が書いています。替わっているのは届け方だけです。写真:Arina Krasnikova/Pexels

同じレビュー欄の中に、猫がスプレーを嫌がるという書き込みと、かけても平気だったという書き込みが並んでいます。どちらも同じ1本の商品について書かれていて、どちらもその人の家では本当に起きていることです。分かれているのは液の中身ではなく、霧が体に当たるときの音と当たり方でした。直接かける人と、手のひらに出してから塗る人。この記事では、その分かれ目が何で決まっているのかと、嫌がる子に届けるときの順番を見ていきます。

かけて平気な家と、逃げる家|猫がスプレーの直接噴射を嫌がる理由

レビューを並べて読むと、スプレーを直接かけるかどうかで書き手がきれいに二手に分かれます。毎日のブラッシングに使っていて、直接は嫌がるので手に取って塗っていると書く人。粒子が細かいから足に直接かけても嫌がらなかったと書く人。どちらも梳かしたあとの手ざわりについては同じことを書いていて、分かれているのは届け方だけです。

レビュー欄に並んでいるのは1,405件、総合は4.65です(楽天市場のレビューより/2026年9月時点)。★5から順に1,026件、292件、67件、12件、8件という並びになっています。この中で、当て方に触れている声は、逃げたかどうかを先に書きます。仕上がりの話は、そのあとに続きます。

Voice毎日のブラッシングに使っている50代の方の、届け方

毎日ブラッシングをしている50代の方
「毎日のブラッシングに使っています。直接スプレーは嫌がるので、手に取って塗布してます。ブラッシングすると、ほんとにフワフワになるので、これからも使い続けます。」
※楽天市場のレビューより(2026年9月時点)。個人の感想であり、効果を保証するものではありません。

この書き込みでやめられているのは、スプレーそのものではありません。霧を体に当てる工程だけです。手に取るという1手を挟んだ結果、毎日続く形になっています。嫌がられているものを特定できると、やめる範囲がここまで小さくなります。

この分かれ方は、猫の家でとくにはっきり出ます。猫は音の出る道具に対して、犬より短い距離で判断します。霧が出るときの短い音は、耳のすぐ近くで鳴れば、それだけで一度その場から離れる理由になります。逆に、直接かけても嫌がらなかったと書いている人は、かけた場所を足先だと書いています。顔から遠く、耳からも遠い場所です。

猫がスプレーを直接嫌がるとき、実際に当たっているもの
当たっているもの嫌がり方替えられる部分
霧が出るときの音音がした時点でその場を離れる手のひらに出して、耳の近くで音を出さない
霧が皮膚に当たる感触かかった場所を振り払う毛の上に置いて、地肌へ直接当てない
液の冷たさ背中を丸めて縮む手のひらで受けてから置く
顔や耳との距離顔を背ける後ろ半分から始めて、顔は最後にする

4つのうち3つは、手のひらを1回経由するだけで消えます。猫がスプレーを直接嫌がる理由は、中身の側より届け方の側に寄っていました。

嫌がられているのは液ではなく音だった|猫にスプレーを直接当てるときの背景

霧の当たり方が問題になるのは、猫の毛の作りにも関係があります。猫の毛は細く、密に生えています。上から霧を落とすと、表面の毛先に水滴が乗って止まり、地肌の側までは届きません。乗った水滴は毛の重みになり、そのまま振り払われます。振り払われるのは量が多すぎたからではなく、届いていないからです。

一方で、粒子が細かければ乗り方が変わります。細かい霧は毛の隙間に入りやすく、水滴として毛先に残りません。べたつきの話が出てこない書き込みは、たいていこの形になっています。

Voice長毛の子の家から届いた、足先に直接かけたときの一行

長毛の子と暮らす40代の方
「べたつかず、いい感じの粒子の細かいスプレーで、直接足かけても嫌がりませんでした。」
※楽天市場のレビューより(2026年9月時点)。個人の感想であり、効果を保証するものではありません。

この一行には、直接かけられる条件が2つ入っています。粒子が細かいことと、べたつかないこと。どちらも、乗ったあとに毛の重みにならないという同じ話です。重くならなければ振り払われず、振り払われなければ、その場所に置いたまま指でなじませられます。猫にスプレーを直接当てられるかどうかは、この2つで決まっていました。

音の側も、当て方で変えられます。ボトルの口を体から15センチ以上離す、耳より後ろから当てる、1回ずつ区切って押す。この3つで、同じボトルでも音の届き方が変わります。シャンプーのときのシャワー音やドライヤーの音のように鳴り続ける音ではないので、区切れば1回ごとに終わります。

Point音を小さくする道は、手のひらだけではありません

霧の音を減らす手は3つあります。体から離して押す、耳より後ろから当てる、1回ずつ区切る。それでも離れていく子には、手のひらに出して置く形に切り替えます。順番としては、音を減らすほうが先です。

音と距離を替えてまだ離れるなら、感触の側が残っています。ここで初めて、手のひらを経由する形に切り替える意味が出てきます。猫がスプレーを直接嫌がる背景は、音・感触・距離の3つに分かれていて、順番に外していけます。

手のひらに出してから置く|猫がスプレーを直接嫌がる家の考え方

手のひらに出してから置く形は、音と感触の両方を同時に外せます。手のひらに2〜3プッシュ出して、それを毛の上に置き、指で毛をかき分けて地肌までなじませます。霧は手のひらに当たるので、その子の耳の近くでは鳴りません。冷たさも、手のひらを通るぶんだけやわらぎます。

この形の弱点は、量が読みにくいことです。手のひらに出した分は、毛に置く途中で減ります。だから直接かける形より多めに出すことになります。舐めても差し支えない中身であることが、この形では前提になります。置いた場所は、そのあと毛づくろいでそのまま口に入るからです。

mofuwa グルーミングスプレーは、水を電気分解してつくった電解水だけでできていて、香料や洗浄成分を足していません。だから手のひらに出して多めに使っても、口に入る量を数えながら進める必要がありません。猫にスプレーを直接かけない家では、この「量を気にしなくていい」という条件が、そのまま仕上がりの差になります。

  1. ボトルを床に置いて、近づくのを待つ

    手に持って近づくと、それが合図になります。置いてから、その子がにおいを確かめるまで待ちます

  2. 手のひらに2〜3プッシュ出す

    耳の近くで押しません。手のひらで受ければ、音がその子まで届きません

  3. 背中の後ろ半分から置く

    顔と耳から遠い場所で始めます。最初の1回で顔に触れません

  4. 指で毛をかき分けて地肌までなじませる

    毛の上に置いただけでは表面で止まります。指を入れて、根元まで広げます

  5. 浮いた汚れはタオルで押さえる

    こすりません。押さえて移すだけにすると、毛の向きが乱れません

  6. ブラシは最後に、短く入れる

    乾かす工程は足しません。湿りは部屋の中でそのまま乾きます

6つのうち、2番目と3番目が音と距離の手当てです。ここを飛ばして4番目から始めると、直接かけたときと同じ反応が出ます。手のひらに出す形は、手順の短縮ではなく、音の鳴る場所を体から離す手順でした。

当て方を替えた家に出ている変化|猫が直接のスプレーを嫌がらなくなるまで

当て方を替えた家が最初に書くのは、仕上がりではなく回数です。逃げなくなった、途中で立ち上がらなくなった、次の日も同じ場所でやらせてくれた。手ざわりの話はそのあとに出てきます。書き込みの並びを見ると、この順番はほぼ固定されています。

直接かける形に戻っていく家もあります。足先から始めて、嫌がらないことが何回か続いたら、背中まで範囲を広げる。この戻り方を書いている人は、洗う日と洗う日のあいだ、間の日の手順を毎日続けています。毎日やっている家のほうが、直接かけられる範囲が広くなっていました。慣れは、1回の長さではなく回数で進みます。

シャンプーとの関係も、ここでつながります。直接の霧を嫌がる子は、シャワーの音も苦手です。間の日にスプレーとブラシで進めておくと、洗う日にほぐす量が減り、乾かす時間も短くなります。当て方を1つ替えることが、洗う日の長さまで動かしていました。

一方で、当て方を替えても離れ方が変わらないことがあります。触られる前から鳴く、特定の場所だけ触らせない、その場所の毛が薄い、同じところを舐め続けている。このときは、嫌がる理由が音や当たり方の側にありません。この4つのうち1つでも2週間続いたら、届け方を工夫する前に獣医師に見てもらう場面です。家で数えられるのは、離れた回数と、触らせてくれた範囲までです。

直接かける人と、手に取ってから塗る人。どちらの書き込みも、同じ1本について同じ手ざわりを書いています。違っているのは、霧が鳴る場所をどこに置いたかだけでした。離れていく子には、手のひらを1回はさむ。それだけで、残りの手順は何も替えずに済みます。範囲は、続けているうちに後ろへ伸びていきます。

掲載しているご感想は個人の感想であり、効果を保証するものではありません。本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。気になる変化が続く場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。