C11比較・選び方

梅雨と乾燥期でケアをどう変えるか

公開日 2024年5月1日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡いリネンのクッションで休んでいる、白い猫と淡い金色の犬
梅雨と乾燥期で入れ替えるのは回数のほうで、1回の強さは動かしません。写真:Daga_Roszkowska/Pixabay

6月の夕方、ブラシが毛の途中で止まって進まなくなる。湿度が80%を超えた日の被毛は、水を含んで束になり、根元まで指が入りません。梅雨に入ってにおいが気になり、洗う回数を1回増やす。そこまでは自然な流れです。ところが乾燥の季節に入ると、同じ子の毛が今度はパサパサになり、ブラシが今度は毛先で引っかかります。梅雨と乾燥期のケアで先に決めるのは、洗う回数ではなく1回でどれだけ落とすかです。1回が強いままだと、回数を動かした瞬間に地肌のほうが追いつかなくなります。この記事は、湿度の帯・1回の強さ・洗う間隔の3つで、梅雨と乾燥期を分けます。

動かすのは回数、動かさないのは1回の強さ|梅雨と乾燥でケアの違いが出る場所

梅雨と乾燥期でケアを変えるとき、いちばん先に手が伸びるのは洗う回数です。においが出れば増やし、乾いてくれば減らす。この判断そのものは正しいのですが、回数を動かせるかどうかは、1回でどれだけ落としているかで決まってしまいます。よく落ちる1回を続けている家では、回数を増やした週にかならず地肌が追いつかなくなります。

落としすぎがすぐ見た目に出るのは、梅雨よりも乾燥期のほうです。梅雨は空気の側に水があるので、落としすぎてもしばらくは分かりません。空気が乾いてから、被毛がパサパサになり、ブラシが毛先で引っかかるという形で、2か月遅れて出てきます。梅雨の洗いすぎが、乾燥期の手ざわりとして返ってくる、という時間差があります。

だから梅雨と乾燥期の違いを「回数の違い」だけで片づけると、どちらの季節も苦しくなります。1回の強さを先に下げておくと、回数のほうは季節に合わせて自由に動かせるようになります。梅雨は間隔をつめる、乾燥期はあける。動かすのは間隔だけで、1回にやることは変えません。

皮膚のつくりからも、この順番になります。犬や猫の皮膚は人の3分の1ほどの薄さで、表面の層が薄いぶん、1回で持っていかれる量の影響が大きく出ます。回数を1回増やすより、1回の強さを下げるほうが、地肌にとっての差は大きくなります。

受け取りすぎる季節と、抜けていく季節|梅雨と乾燥でケアの条件がどう入れ替わるか

梅雨の室内はおおむね湿度75〜85%、暖房を入れた乾燥期は30〜45%です。この帯の差が、地肌と被毛の水の出入りを反対向きにします。梅雨は空気から受け取る側、乾燥期は空気へ渡す側。同じ体の上で、水の向きが入れ替わります。

この4つを見ると、梅雨と乾燥期で見る場所が分かります。梅雨は下と内側、乾燥期は上と外側です。梅雨に内股と指のあいだを見ない家は、においの出どころを取り違えます。乾燥期に背中と耳の先を見ない家は、粉が落ちてから気づきます。同じ子の同じ体でも、季節ごとに指を入れる場所が入れ替わります。

猫の場合は、毛づくろいの回数がここに乗ります。梅雨は湿った毛をなめる時間が増え、飲み込む毛の量も増えます。乾燥期は静電気で毛が浮き、ブラッシングのときに空気中へ散ります。猫は自分で濡らす動物なので、梅雨の湿りに人の手を足す前に、乾く時間が残っているかを見ます。

犬は地面側から条件が入れ替わります。梅雨は雨に濡れた路面と草むらで足先が長く湿り、乾燥期は乾いた路面で肉球の縁が硬くなります。梅雨も乾燥期も、犬でいちばん先に変わるのは足先です。ここを見ておくと、体のほかの場所より2週間ほど早く季節の入れ替わりに気づけます。

湿度と間隔と手ざわりで並べる|梅雨と乾燥のケアの使い分けを1枚の表にする

ここまでを条件ごとに並べます。列を商品で分けると品の話になるので、行に条件を置いて、梅雨と乾燥期で数字と場所がどう動くかだけを見ます。

同じ条件が、梅雨と乾燥期でどこまで動くか
見るところ梅雨(湿度が高い時期)乾燥期(湿度が低い時期)
室内の湿度の帯おおむね75〜85%暖房を入れると30〜45%
水の向き空気から地肌が受け取る地肌から空気へ抜けていく
先に変わる場所内股・脇の下・指のあいだ・耳の内側背中・耳の先・鼻の上・肉球の縁
ブラシが止まる位置根元。毛が束になって指が入らない毛先。静電気で立って引っかかる
手ざわりしっとりして重いパサパサして軽い
洗う間隔つめる方向へ動かすあける方向へ動かす
1回でやること梅雨も乾燥期も変えない梅雨も乾燥期も変えない
やりすぎると起きること乾く時間を奪って、湿った面が居座るうるおいが戻らず、毛先の引っかかりが残る
結論の行間隔をつめてよいのは、1回を弱くしてあるときだけ間隔をあけても足りるのは、1回で落としすぎていないとき

最終行の2つは、同じことを裏表から言っています。1回の強さが、梅雨と乾燥期の両方の自由度を決めています。1回が強い家は、梅雨に間隔をつめられず、乾燥期にあけても地肌が戻りません。1回が弱い家は、どちらの向きにも動かせます。使い分けというのは、品を2つ持つことではなく、動かせる幅を持っておくことです。

間隔の目安は、湿度計の数字ではなくブラシで決めます。根元で止まるなら間隔をつめる、毛先で引っかかるならあける。ブラシが止まる位置は、その日の地肌と被毛の状態をそのまま映します。湿度計は部屋の空気を測っているだけで、その子の体の上のことは教えてくれません。

ブラッシングそのものの回数は、梅雨も乾燥期も増やしてかまいません。落とす工程と違って、通す工程は地肌から何かを持っていきません。洗う間隔は季節で動かし、ブラッシングは季節をまたいで同じ回数を保つ。この分担にすると、変えるものが1つだけになります。

1回を弱くして、回数を動かせるようにする|梅雨と乾燥を1本で回す組み方

1回を弱くするいちばん簡単な方法は、洗浄成分の量が少ないものを選ぶことです。ただ、量を減らすと泡が立たなくなります。泡が立たないと、手で毛をこすって落とすことになり、結局1回が強くなります。ここが、洗浄成分を減らすだけでは解けない部分です。

mofuwa モイストシャンプーは、この部分を水のほうで埋めています。洗浄成分はアミノ酸系だけを使い、量も少なくしたうえで、原料の水に電解水を使っています。電解水そのものに汚れを落とす力があるので、少ない洗浄成分でも泡が立ちます。洗浄力の検証は東洋ビューティーとウェーブコーポレーションの調べによるものです。落としすぎないので洗い上がりがごわつかず、トリートメントで戻す工程が要りません。

工程が1つ減ることは、手間の話として書かれがちですが、実際に減っているのはその子が浴室で耐えている時間のほうです。梅雨に間隔をつめるとき、1回あたりの時間が短いほど動かしやすくなります。洗って、流して、乾かす。この3つだけなら、梅雨の週に1回足しても、その子の負担はそれほど積み上がりません。

香りをつけていないのも、梅雨に効いてくる部分です。犬も猫も自分のにおいを好む動物で、余分なにおいが乗ることそのものが負担になります。梅雨は湿った面からにおいが立ち上がるので、香りで覆いたくなりますが、覆ったにおいは消えていません。においの出どころは湿った面なので、乾く時間を戻すほうが先です。モイストシャンプーは無香料で、保湿にはカミツレ花・ローズマリー葉・ラベンダー花・アロエベラ葉・ハマメリス葉・オタネニンジン根・カンゾウ根の7種類の天然成分を配合しています。

洗う日と洗う日のあいだの日は、ブラッシングのときに吹きかけるスプレー、いわゆるブラッシングスプレーの形で足します。猫のように水を使いにくい子ほど、この間の日の組み立てが効いてきます。mofuwa グルーミングスプレーなら吹きかけてブラシを通すだけなので、梅雨は根元まで指を入れる回数を、乾燥期は毛先の引っかかりをほどく回数を増やせます。洗う間隔を動かすぶんを、間の日の回数で受けます。

Caution間隔でも1回の強さでも動かなくなったとき

梅雨に間隔をつめても、内股や指のあいだのにおいが3週間そのまま残る/乾燥期に間隔をあけて間の日を増やしても、被毛のパサパサが4週たっても戻らない/ブラシが止まる位置が根元と毛先の両方で変わらない/同じ1か所だけが、梅雨から乾燥期へ季節が変わっても赤いまま残る。こうした残り方は、湿度の帯や洗う間隔では説明がつきません。間隔を何日から何日へ動かしたか、ブラシがどこで止まっていたかを月ごとに書いた紙を持って、動物病院で診てもらう日を決めてください。日付と間隔が書いてあると、季節で動く話と動かない話をその場で分けられます。

ブラシが止まる位置で切り替える|梅雨と乾燥でケアの間隔を変える時期の見つけ方

梅雨から乾燥期へ切り替える週は、カレンダーではなくブラシが教えます。毎週1回、同じブラシで同じ場所を通して、どこで止まったかだけを書きます。根元で止まる週が続いていたのが、毛先で引っかかる週に変わる。その週が、間隔をあける向きへ入れ替える合図です。

  1. 週に1回、同じ場所を通す

    背中の真ん中と、内股の2か所にします。梅雨は内股、乾燥期は背中に先に出るので、両方を見ておくと入れ替わりが1〜2週早く分かります。

  2. 止まった位置だけ書く

    根元・途中・毛先の3つから選んで、日付と一緒に1行書きます。手ざわりの言葉は書かなくてかまいません。位置だけのほうが、あとで比べやすくなります。

  3. 2週続けて位置が変わったら、間隔を1日動かす

    1週だけの変化は天気で動きます。2週続いたときに、洗う間隔を1日つめるか、1日あけます。一度に3日動かさないでください。

  4. 間の日の回数で受ける

    間隔をあけた週は、ブラシを通す回数を1回増やします。間隔をつめた週は、増やさずそのままにします。動かすものを1つに絞ると、次の季節の判断が楽になります。

この書き方の利点は、梅雨入りや梅雨明けの発表を待たなくていいことです。部屋の湿度も、その子の被毛も、発表より先に動きます。紙に4〜5行たまるころには、その家の梅雨がいつ始まっていつ終わるのかが、暦とは別の形で見えてきます。

読み終えたあとにできるのは、いつも使っているブラシを1回通して、止まった位置を1行書くことです。根元か、途中か、毛先か。1行あれば、次の週にそれと比べられます。梅雨と乾燥期の切り替えは、その2行のあいだにあります。

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よくある質問

梅雨はにおいが気になるので、週2回洗いたいのですが多すぎますか。
回数だけでは多いとも少ないとも言えません。見るのは、洗った翌日に地肌へ指を入れたときの様子です。翌日に粉が落ちていたり、毛先が乾いて軽くなっていたら、その家の1回は週2回に耐えられる強さではありません。先に1回の強さを下げてから、回数を戻します。逆に、翌日の地肌がいつもと変わらず、においも立ち上がってこないなら、梅雨のあいだ週2回で続けてかまいません。回数の上限は、季節ではなく1回の強さが決めています。
乾燥期に被毛がパサパサになります。洗うのをやめたほうがよいですか。
やめるのではなく、間隔をあけて、間の日を足します。洗うのをやめると、地面や寝床から乗った汚れが残り続けて、別の形で出てきます。乾燥期にやることは、洗う間隔を1日ずつあけながら、ブラシを通す回数を増やすことです。ブラッシングは地肌から何かを持っていく工程ではないので、回数を増やしても乾く方向へは働きません。それでも毛先の引っかかりが4週間そのままなら、間隔の話から外れています。
湿度計を買えば、切り替える時期が分かりますか。
部屋の空気は分かりますが、その子の体の上は分かりません。同じ湿度80%の日でも、風が通る部屋で寝ている子と、押し入れの前で寝ている子では、地肌が乾く時間が違います。湿度計はあってもかまいませんが、切り替えの判断はブラシが止まる位置のほうで決めてください。数字が動かない週にブラシの止まる位置だけが変わることがあり、そのときは体の側が先に動いています。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。