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犬のドライヤーの電気代|消費電力より、乾かし終わるまでの時間で決まる

公開日 2024年12月13日|文=mofuwa編集部

明るく清潔な部屋で、淡い色のブランケットの上に落ち着いて座っている白っぽい毛の犬
電気代の話に見えて、実際に決めているのは、乾かし終わるまでをどう設計するかです。写真:SLZ/Pexels

犬のドライヤーの電気代を決めているのは、本体に書かれた消費電力そのものより、乾かし終えるまでにかかった時間のほうです。出力の数字は機種の表示を見れば読めますが、時間のほうは、その子の毛の量と当て方で家ごとに変わります。そして強い風は、当てている時間を短くする側に働きます。だから、出力の大きい機種が必ず高くつく、という並びにはなりません。この記事では、弱い風で長く乾かす場合と、強い風で短く乾かす場合を、かかる時間・体への負担・乾き残りの3つで比べて、犬のドライヤーをどちらで選ぶかを決めます。

ドライヤーの電気代を決めているのは、出力と時間の掛け算のほう

犬のドライヤーの電気代は、機器の出力と、動かしていた時間の掛け算で決まります。電気の使用量は、どの機器でもこの形をしています。本体の表示に書かれているのは出力のほうで、これは1時間あたりに使う電力を表した数字です。実際に請求されるのは、その数字に「その日に動かしていた時間」を掛けたぶんになります。

この掛け算のうち、家で動かせるのは時間の側だけです。出力は機種を買った時点で決まっていて、途中で変えられるのは風量や温度の切り替えの範囲にとどまります。いっぽうで、乾かし終えるまでにかかる時間は、その子の毛の量、当て方の順番、風を当てる前に水をどれだけ取ったかで、大きく動きます。ドライヤーの電気代を考えるとき、材料になるのはこちらです。

ドライヤーの電気代の話に出てくる3つの数字と、それぞれどこで手に入るか
数字どこで分かるか家で動かせるか
消費電力(出力)本体の表示、取扱説明書、外箱動かせない。切り替えの範囲だけ
動かしていた時間家で時計を2回見れば分かる動かせる。ここがいちばん大きい
1か月に動かした回数洗った日を書いておけば分かる動かせる。1か月に何回洗ったかで変わる
電力の単価契約している会社の明細動かせない。契約でしか変わらない

表の1行目と4行目は、家の外で決まっています。2行目と3行目だけが、その家の使い方で動きます。だから、ドライヤーの電気代を下げたいという話は、実際には「乾かし終わるまでをどう組むか」という話に置き換わります。機種を買い替える前に、まず時間の側を見たほうが早く結果が出ます。

Noteこの記事では、ワット数も金額も書きません

犬用と人用でも、機種でも、出力の幅は大きく違います。そこに家ごとの電力単価と、その子の毛の量が掛かるので、平均の金額を出しても、自分の家には当てはまりません。だから、この記事では具体的なワット数と円の数字を書きません。書けるのは、その数字が何で決まっているかという構造と、自分の家の数字を出す方法までです。出力を知りたいときは、よその記事の平均ではなく、手元の機種の表示を見てください。そこに書かれている数字が、その家の正しい数字です。

もう1つ、先に断っておきます。ドライヤーの電気代は、家全体の電気の使い方から見れば大きな割合を占めるものではありません。それでも比べる意味があるのは、時間を短くする工夫が、電気代の話にとどまらないからです。当てている時間が短くなると、その子が音と風にさらされる時間も短くなります。ここが、この比較のいちばんの中身です。

軸1・弱い風で長く乾かす|時間の側に寄せたときに、何が起きるか

風を弱くして長く当てると、音と風圧が軽くなるかわりに、乾き終わるまでの時間が延びます。1つめの軸は、この組み方です。音が小さくなるので、犬が驚きにくく、途中で逃げにくくなります。ドライヤーが苦手な子に対して、まず選ばれるのはこちらです。手元も見やすく、当てている場所を確かめながら進められます。

弱い風でいちばん注意したいのは、最後の2つです。時間が延びると、乾かす作業そのものが長くなり、終盤の当て方が浅くなります。そして、乾いたかどうかを毛の表面で判断してしまうと、地肌が湿ったまま終わります。弱い風は、体にやさしいぶん、終わりの判断が甘くなりやすい組み方です。

電気代の側から見ると、弱い風は出力が小さいぶん1分あたりの使用量が下がります。ただし、そのぶん時間が延びます。掛け算の片方を下げて、もう片方を上げているので、合計がどちらに動くかは、その子の毛の量と当て方しだいです。弱い風にすれば必ず安くなる、という読み方はできません。ここが、ドライヤーの電気代でいちばん誤解されやすいところです。

この軸が向いているのは、音に反応しやすい子と、乾かす時間をまとめて取れる家です。時間が取れる日に、短い区切りを何度か入れながら進める組み方なら、弱い風でも乾き残りは減らせます。途中で止めて、そのあいだにタオルで水を取っておくと、風を当てる時間そのものが短くなります。止めている時間は、電気を使っていません。

軸2・強い風で短く乾かす|時間を縮めたときに、何が起きるか

風を強くして当てている時間を縮めると、地肌まで風が届くぶん、乾き残りが減ります。2つめの軸は、この組み方です。毛の内側に残る水が早く抜けるので、下毛のある子や、毛の量が多い子では、この差が大きく出ます。サロンで使われる道具が強い風を持っているのは、乾き残りを作らずに終えるためです。

強い風の弱点は、体への負担が音と風圧の側に出ることです。途中で嫌がって動くと、結局その日は乾かしきれずに終わります。時間が短いという利点は、最後まで続けられた場合にだけ成立します。続けられないなら、短い時間という前提そのものが崩れます。ここが、強い風を選ぶときにいちばん確かめたい条件です。

電気代の側から見ると、強い風は1分あたりの使用量が上がります。ただし、そのぶん時間が縮みます。弱い風とちょうど逆の形で、掛け算の片方を上げて、もう片方を下げています。だから、出力が大きいという理由だけで高くつくとは決められません。合計を決めているのは、最後まで乾かし終わるのにかかった時間のほうです。

この軸が向いているのは、音に強い子と、乾かす時間をまとめて取りにくい家です。そして、毛の量が多い子ほど、強い風の利点が大きくなります。弱い風で長時間かけても地肌まで届かない体では、時間を延ばしても乾き残りが減りません。その場合、風を強くするほうが、体が濡れている時間そのものを短くできます。

2つの当て方を並べて比べる|犬のドライヤーは、どっちで選ぶか

犬のドライヤーをどちらで選ぶかは、出力の数字より先に、当て方の側が決めます。2つの軸を、かかる時間・体への負担・乾き残りの3つで並べます。この表のどちらが自分の家に近いかが決まると、機種の比較はあとから絞れます。ドライヤーの選び方でつまずくのは、出力の数字だけを並べて比べようとしたときです。

弱い風で長く乾かす場合と、強い風で短く乾かす場合の比較
弱い風で長く強い風で短く
かかる時間延びる。地肌まで届く量が少ない縮む。内側の水が早く動く
体への負担音と風圧は軽い。濡れている時間は長い音と風圧は重い。濡れている時間は短い
乾き残り出やすい。表面だけ乾いて終わりやすい出にくい。ただし当て方の管理が要る
1分あたりの使用量小さい大きい
合計の使用量時間しだい。短くならなければ下がらない時間しだい。続けられれば下がることもある
向いている子音に反応しやすい子、毛の量が少ない子毛の量が多い子、音に強い子
向いている家乾かす時間をまとめて取れる家時間をまとめて取りにくい家
弱い風で長く乾かす場合と、強い風で短く乾かす場合 犬のドライヤーの当て方を、風を弱くして時間をかける場合と、風を強くして時間を縮める場合に分け、時間・負担・乾き残りの出方を左右に並べた比較カード 1分あたりの使用量ではなく、乾かし終わるまでの合計で見ます 弱い風で長く 音と風圧が軽い 地肌まで届きにくい 時間が延びる 乾き残りが出やすい 毛の量が少ない子向き 強い風で短く 地肌まで風が入る 時間が縮む 音と風圧が重い 途中で止まると崩れる 毛の量が多い子向き どちらを選んでも、風の前に水をどれだけ取ったかで時間が動きます
どちらの合計が小さくなるかは、その子の毛の量と、最後まで続けられるかで入れ替わります。

どちらを選ぶか。決め手になるのは、その子が「音」と「濡れている時間」のどちらに弱いかです。音で崩れる子なら、弱い風にして時間を受け入れます。濡れている時間が長いほど落ち着かなくなる子なら、強い風で短く終えるほうが向きます。出力の数字を比べる前に、この一点を先に決めてください。ドライヤーの選び方は、ここが決まると自然に絞れます。

そして、どちらを選んでも共通して効くものが1つあります。風を当てる前に、布で水をどれだけ取ったかです。タオルで水を取る作業には電気を使いません。ここで取れた分だけ、風を当てる時間が丸ごと減ります。ドライヤーの電気代に対していちばん効くのは、機種の切り替えではなく、この前の工程になります。

見分けたいのは、その子がどちらの型かというところです。洗った日に、音が出た瞬間に体が硬くなる子は、音の側に弱い型です。音が出ても平気なのに、時間が経つほど落ち着かなくなる子は、濡れている時間の側に弱い型になります。1回の作業を見ていれば、どちらかは分かります。比較表のどちらの列を使うかは、その観察で決めて構いません。

電気代を自分の家の数字にする|1か月に何分回したかを数える

犬のドライヤーの電気代は、よその平均を借りてこなくても、自分の家の数字として出せます。必要なのは、機種の表示に書かれた出力と、1か月にドライヤーを回した合計の時間の2つだけです。出力は表示を見れば分かります。合計の時間のほうを、次の3行で作ります。

1か月にドライヤーを回した合計時間を出す、3行の記録
書くこと書き方何に使うか
洗った日日付だけ。回数がそのまま出る1か月に何回動かしたか
1回にかかった時間風を当て始めた時刻と、止めた時刻1回あたりの分数
洗わなかった日数えなくてよい。差し引きで出る回数を減らせた分が見える

1回の時間は、1回だけ測れば足ります。毎回計る必要はありません。その子の毛の量と、家の当て方が変わらなければ、大きくは動かないからです。この分数に、その月の回数を掛ければ、合計の時間が出ます。よその平均より、この数字のほうが自分の家には当たります。

合計の時間が出たら、比べる相手は他人ではなく、先月の自分の家です。前の月より合計が短くなっているか。短くなっているなら、ドライヤーの電気代も同じ向きに動いています。短くする道は、1回を短くするか、回数を減らすかの2つしかありません。前者は当て方の話で、後者は洗う日の組み方の話になります。

回数のほうは、洗う日の組み方しだいです。ここでは、当て方の側にひとつだけ足しておきます。風が当たっているあいだ、いちばん長くさらされているのは毛ではなく、毛をかき分けた先の地肌のほうです。どこが最後まで乾かなかったかを知っているのは、乾き残りを探して指を入れた人だけです。風を止めた直後の数十秒は、その指がまだそこに置かれている時間になります。

その数十秒に使っているのが mofuwa スキンケアミストです。乾かし終えたあと、その日いちばん風が当たった場所を自分でなめにいく子は少なくありません。塗るタイプのものは、なめられればその場でなくなります。中身が電解水100%であることの意味は、ここにあります。なめて取れることを前提に選ばずに済むので、指で見つけた1か所へ、そのまま置いておけます。

スキンケアミストを使うのは、1回にかかった時間を測った日の、その1回だけで足ります。風を止めて、最後まで乾きにくかった場所を手で確かめたら、布へ移してそこへ当てます。全身に配る必要はありません。3行の記録に、使った日を丸で囲んで残しておくと、翌月に合計時間を出すとき、分数の列と並べて読めます。

Pointこの記事の中身を、1行に畳んでおきます

ドライヤーの電気代を決めているのは、出力ではなく、乾かし終わるまでにかかった時間です。だから、強い風が高くつくとも、弱い風が安く済むとも決められません。決まるのは、その子が最後まで続けられる当て方を選べたときだけです。コストの話に見えて、実際には「乾かし終わるまでをどう設計するか」の話になっています。機種の表示を見る前に、1回にかかっている時間を測ってみてください。

Caution乾かしたあとの変化が続くときは、動物病院にご相談ください

乾かした翌日以降もかゆがる、地肌が赤い、同じ場所をなめ続けている、フケが増えた、においが翌日に戻る、当てている場所を急に嫌がるようになった。こうした変化が続くときは、風量や機種を変える前に動物病院にご相談ください。乾かす条件を変えても、体の側の変化は説明できません。洗った日付と、1回にかかった時間をメモして持っていくと、その場で切り分けてもらえます。

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mofuwa スキンケアミスト

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よくある質問

ペット用と人間用のドライヤーで、電気代は変わりますか
出力に時間を掛けるという構造は、どちらも同じです。違いが出るのは出力の幅と、乾かし終わるまでにかかる時間のほうになります。手元の2台を比べたいときは、それぞれの表示に書かれている出力を見て、そのうえで同じ子を乾かすのに何分かかったかを1回ずつ測ってください。合計はその掛け算で並びます。なお、風の向きを固定できるかどうかや、手が空くかどうかは、電気代とは別の使い勝手の話になります。
冷風だけで乾かすと、ドライヤーの電気代は下がりますか
温める分の出力がなくなるので、1分あたりの使用量は下がります。ただし、乾き終わるまでの時間は延びるのがふつうです。掛け算の片方だけを下げても、合計がどちらに動くかは家ごとに変わります。そして、時間が延びるあいだ、その子は濡れたままでいることになります。電気代よりも、そちらの時間のほうを先に見てください。冷風を使う場面は、電気代のためというより、熱がこもりやすい場所の仕上げに向いています。
電気代を下げたいとき、いちばん先に変えるところはどこですか
風を当てる前に、布で水をどれだけ取っておくかです。ここには電気を使いません。取れた分だけ、風を当てる時間が丸ごと減ります。次に効くのは、当てる順番です。体の下側や毛の密な場所を後回しにすると、その部分だけ最後まで残って時間が延びます。機種の買い替えを考えるのは、この2つを変えても時間が縮まなかったときで足ります。
猫のドライヤーでも、同じ考え方でいいですか。
出力に時間を掛けるという形は、犬でも猫でも変わりません。違いが出るのは、最後まで続けられるかどうかのほうです。途中でやめてしまうと、短い時間という前提が崩れて、濡れている時間だけが残ります。音や風圧で崩れてしまう子では、風を強くして時間を縮める組み方が成立しないので、弱い風の列を使ってください。どちらの列でも、風を当てる前に布で水を取っておく工程がいちばん効きます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。