C14トリマー/獣医師視点

犬と猫の抗炎症成分の意味|「入っている」には2つの形がある

公開日 2025年1月12日|文=mofuwa編集部

明るく清潔な部屋で、淡いグレーの布の上に白い猫が休み、その隣に淡い毛色の犬がいる様子
容器を裏返して成分名の並びを見ると、その言葉がどこにかかっているかが読めます。写真:Impact Dog Crates/Pexels

犬や猫のケア用品に抗炎症成分が入っているという表示には、成分表に名前が並ぶ形と、原料の水そのものの働きである形の2つがあり、意味が別です。同じ言葉でも、確かめる先が置かれている場所が変わります。「これ、抗炎症成分は入っていますか」。トリミングの受付で容器を裏返しながら聞かれる質問の中で、答えるのにいちばん時間がかかるのがこれです。入っている、入っていない、のどちらでも答えになりません。しかも、この言葉は医薬品の側でも使われます。この記事では、犬と猫のケア用品でその言葉が何を指しているのかを分けて、家で容器を見たときに読める範囲まで書きます。

裏面に名前が出るか、出ないか|抗炎症成分が入っているという表示の意味は2つあります

犬用でも猫用でも、抗炎症成分が入っているという言葉に対して裏面から読み取れることは2つしかありません。それらしい成分名が並んでいるか、並んでいないか。容器を裏返して成分表を10秒だけ見る。現場でいちばん先にやるのは、これです。並んでいれば、足した成分の話をしています。並んでいなければ、原料の側の話をしているか、そもそも根拠が書かれていないかのどちらかです。この分け方が、意味を確かめる入口になります。

足した形のほうは分かりやすいです。カミツレ花エキス、カンゾウ根エキス、グリチルリチン酸のように、植物由来の成分名が成分表の中ほどに並びます。入浴シャンプーのように、洗う工程の中で使うものは、この形で持たせることが多い。一方、mofuwa スキンケアミストの成分表には、この種の名前が1つも並びません。高機能性電解酸化水100%だからです。名前が並んでいないことは、働きがないことを意味しません。どこにその働きを持たせたかが違う、という意味になります。

抗炎症成分という表示を、裏面の書かれ方で4つに分ける
裏面の書かれ方どこに持たせているか読めること読めないこと
植物由来の成分名が並ぶ足した成分の側何を入れたか。量の順番も並びから見当がつくどれだけの量で何が起きるか
原料の水の名前だけが書かれている水そのものの側処方が水だけで組まれていること成分名からは何も追えない
抗炎症成分配合とだけ書かれている書かれていないそう書いたということ何を指しているか
炎症に、と用途だけ書かれている書かれていない想定している場面根拠の所在

下2行が悪い表示だという話にはなりません。調べる先が書かれていないので、家で確かめる手がかりが1つ減るというだけです。抗炎症成分の意味を確かめたいときは、上2行のどちらなのかまで分かれば足ります。犬用と猫用で並びが違うこともあるので、同じブランドでも容器ごとに見ておくほうが早い。ここまでが、道具のいらない確認です。

水の側に働きを持たせるという発想はどこから来たか|抗炎症成分という言葉の背景をたどる

水そのものの側に働きを持たせるという形が出てくる背景にあるのは、mofuwa の水が電解水として先に医療に近い場所で検証されてきたという順番です。ペット用の製品を作るために水を選んだのではなく、すでに検証が積まれていた水から製品の側を組んだ。だから成分表に足すものが少なく、名前の並びが短くなります。抗炎症成分という言葉の意味が2つに分かれるのは、この順番の違いから来ています。

水の作り方には特許があります。特許5253483、三室ダブルイン型と呼ばれる電解分解技術です。ここで大事なのは、特許が何を保証しているかです。特許は技術の登録であって、効能の証明ではありません。番号があるから炎症について何か言えるということには、まったくなりません。読めるのは、その作り方が新しいものとして登録された、という事実だけです。抗炎症成分の背景を追うときは、ここで一度止まっておく必要があります。

もう1つの背景は、研究の側にあります。この電解水は医療の現場で洗浄に使う検証が進められ、その途中で創傷治癒の分野の研究が始まりました。2002年9月の創傷治癒世界会議、2003年3月の世界水フォーラムで発表されています。これは公開された学会発表という事実で、ペット用の製品について何かを約束するものではありません。研究の対象になってきた水である、というところまでが書ける範囲です。そこから先を足すと、事実から離れます。

足した成分の側に持たせる形と、原料の水の側に持たせる形 左は、植物由来の成分を処方に足して持たせる形です。成分表に名前が並び、量の順番も見当がつきます。右は、原料の水そのものに持たせる形です。成分表には水の名前しか並ばず、追いかける手がかりが成分名の側にありません。 同じ表示から、別のものを読むことになります 足した成分の側 成分表に植物名が並ぶ 並びの順で量の見当がつく 洗う工程の中で使いやすい 成分ごとに資料を探せる 処方全体は水と混ざる 原料の水の側 成分表は水の名前だけ 並びから量は読めない 洗う日のあいだにも使える 資料は水の検証をたどる 処方に足すものがない 名前が並んでいないほうは、根拠が無いのではなく、根拠の置き場所が違います。
どちらが優れているという図ではありません。調べる先が別の場所にある、という図です。

試験が測っているのは秒数です|抗炎症成分をめぐる数字の変化と、そこから言えないこと

資料に載っている数字がいちばん整っているのは、除菌の側です。そこを見ると、抗炎症成分という言葉との距離が分かります。当社の電解水は、標準混合菌・黄色ブドウ球菌・大腸菌O157:H7・緑膿菌・サルモネラ・MRSA・アクネ菌・カンジタなど16の菌種を対象とした試験で、検査時間30〜60秒後に生菌が検出されませんでした。試験条件のもとでの結果で、検査機関は江東微生物研究所、日本食品分析センター、ユニオンバイテック、日本繊維製品品質技術センターです。

ここで数字の変化を追うと、測っているものがはっきりします。変化しているのは秒数と生菌の数で、炎症についての数字は1つも出てきません。浸透の側にも数字があり、水分の浸透力は精製水の35倍という自社の検証です。これも届く場所の話で、届いたあとに何が起きるかを測ったものではありません。抗炎症成分の意味を数字から確かめようとすると、この線で必ず止まります。

抗炎症という言葉が分かりにくいのは、医薬品の側でも日常的に使われるからです。医薬品の抗炎症薬は、何にどれだけ使ってどうなるかを枠組みの中で確かめたうえで、その言葉を名乗っています。雑貨やペット用のグルーミング製品に書かれる抗炎症成分は、その枠組みの外にある言葉です。同じ字が並んでいても、後ろにある確かめ方が違う。これが、意味を2つに分けたうえでさらに押さえておきたい1点になります。

Note資料に数字があるものと、無いものを分けて持っておく

試験条件と検査機関つきで数字があるのは、菌の数と秒数、それに浸透の倍率までです。成分の純度については、清涼飲料水の規格基準に照らして確かめた、という形で書かれています。炎症についての数字はここにありません。飼い主から聞かれたときは、数字があるものだけを数字で答えて、無いものは無いと言うほうが早く終わります。無い数字を言葉で埋めると、次に必ず聞き返されます。

犬でも猫でも、読み方は場所と回数から決まる|抗炎症成分の考え方を家に持ち帰る

犬でも猫でも、選ぶ順番は成分名の並びより先に、どこに何回使うかから決まります。ここまでを家で使える形にすると、考え方は1つに落ちます。使う場所と回数を先に決めて、それに合う形の製品を選ぶ。この順番だけは動きません。1日1回、洗う工程の中で使うなら、足した成分の形が働きやすい場所です。毎日、口が届く場所に使うなら、成分表が短いほうが手が止まりません。抗炎症成分の意味を分けておくと、この選び分けができるようになります。

使う場所と回数から、どちらの形が合うかを並べる
使う場所と回数合いやすい形確かめること
洗う工程の中で、週に1回足した成分の形成分表の並びと、すすぎの残り方
毛を分けた地肌に、毎日水の側の形べたつきと、乾くまでの時間
口や目のまわりに、毎日水の側の形なめたあとに手を止めずに済むか
猫のあごの下に、数日おき留まる形拭き取りが1回で済むか

mofuwa スキンケアミストは高機能性電解酸化水100%で、原料の成分を清涼飲料水の規格基準に照らして確かめています。成分表に植物由来の抗炎症成分は並びませんが、そのぶん使う場所を選ばずに済みます。毛を分けた地肌、耳の入り口のふち、口の横、肉球の乾いている側。なめられる前提の場所でも、毎日同じ手順で続けられます。表の2行目と3行目にあたる使い方で、本数を増やさずに範囲を広げられる形です。

4行目は少し性質が違います。猫のあごの下は、水のままだと流れてしまう場所です。猫専用のmofuwa猫あごクリーナーはジェルにしてあり、そこに留まるように作られています。この製品では、抗炎症成分を処方に足してあります。同じブランドの中で、水の側に持たせた製品と、足した成分の側に持たせた製品が並んでいるわけです。どちらが上ということではなく、留まってほしいか、広く使いたいかで形が分かれています。

Voice足した成分の側について、近藤先生があごクリーナーにくださったご感想

実際にお使いいただいている獣医師の近藤先生から、猫あごクリーナーについてこうご感想をいただいています。
「猫ニキビは比較的良くみられる症状ですが、なかなか改善せずケア商品ではあまり良い物がありませんでした。mofuwa猫あごクリーナーは抗炎症成分も含まれていて皮膚に優しく、汚れをふき取ったあとに再度拭き取る必要もないためケアがしやすくてとてもおすすめできる商品です。」

そのうえで、成分表を読み比べている段階ではなくなっている形もあります。赤みの範囲が1週間で広がっている。同じ場所を3日以上なめ続けている。左右のどちらか片側だけに出ている。このうち2つが重なっているときは、裏面を見比べる前に動物病院で地肌を見てもらってください。抗炎症成分の意味をどれだけ正確に読めても、その子に何が起きているかは容器からは読めません。いつから、どこに出ているかを2行書いて持っていくと、その場で決まることが増えます。

抗炎症成分が入っているとはどういうことか。足したのか、水の側にあるのか、書かれていないのか。この3つに分けるところまでが、家でできることです。数字のある話と、無い話を混ぜないでおけば、次に新しい1本が増えても同じ順番で読めます。あとは場所と回数で選んだ1本を、毎日のケアとして続けてみてください。

近藤 竜太 先生/白金高輪動物病院 院長・獣医師(麻布大学卒/比較眼科学会所属)
東京都港区白金1-2-2 白金ザ・スカイ西棟1階
※実際にお使いいただいている獣医師のご感想であり、本記事の監修を受けたものではありません。

Product

mofuwa スキンケアミスト

mofuwa スキンケアミスト

200ml / 3,300円(税込)

アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。

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よくある質問

犬用のシャンプーに抗炎症成分と書いてあれば、赤みが出ている場所に使っていいということですか。
表示から読めるのは、そう書いたということまでです。犬猫のグルーミング製品は雑貨として売られていて、何にどれだけ使ってどうなるかを枠組みの中で確かめている医薬品の抗炎症薬とは、確かめ方そのものが違います。赤みが出ている場所に何を使うかは、動物病院で地肌を見てもらってから決めるほうが早く終わります。そのうえで、毎日のケアとして続ける1本を選ぶときに、足した成分の形か、原料の水の側の形かを裏面で分けてください。
成分表に抗炎症成分の名前が並んでいない犬猫向けの製品は、何も入っていないということですか。
並んでいないことは、働きがないことを意味しません。足した成分の側に持たせている製品では、カミツレ花エキスやカンゾウ根エキスのような植物由来の名前が成分表の中ほどに並びます。原料の水そのものの側に持たせている製品では、成分表に水の名前しか並びません。mofuwa スキンケアミストは高機能性電解酸化水100%で、この形にあたります。名前の有無で決めるのではなく、調べる先が成分名の側にあるのか、水の検証の側にあるのかで分けてください。
犬と猫で、抗炎症成分の読み方は変わりますか。
読む順番は同じで、合う形のほうが使う場所で変わります。毛を分けた地肌や口のまわりに毎日使うなら、成分表が短く、なめられる前提で使える形のほうが手が止まりません。猫のあごの下のように、水のままだと流れてしまう場所には留まる形が合います。猫専用のmofuwa猫あごクリーナーはジェルにしてあり、この製品では抗炎症成分を処方に足してあります。同じブランドの中でも、広く使いたいか、その場に留まってほしいかで形が分かれています。

本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。