C11比較・選び方
介護期のにおい対策の選び方
外から帰って玄関のドアを開けた最初の三秒だけ、自分の家のにおいが分かります。住んでいるあいだは気づかなくなり、外から戻った瞬間にだけ戻ってくる。介護が始まってからこの三秒が長くなったなら、においの対策で最初に決めるのは、どの品を買うかより先に、においが戻るまでの時間です。拭いた直後から半日で戻るのか、二日もつのか、一週間もつのか。同じ「においを減らす」でも、消えている時間の長さが違えば、置く曜日も、かける人の手も変わります。
消えている時間の長さで並べる|介護期のにおい対策の選び方
においを減らす品は、どれも「やった直後」はきれいになります。差が出るのはその先で、半日で戻るのか、二日もつのか、一週間もつのか。介護のにおいの対策でいちばん扱いにくいのは、戻ってくる間隔が短くなっていくことです。若いころなら週に1回で足りていた間隔が、寝ている時間が長くなるにつれて詰まってきます。だから最初に測るのは、強さではなく間隔のほうです。
- 半日で戻るもの:拭き取りと、空気の入れ替え。手は1人、3分から5分。毎日くり返せる側
- 二日もつもの:口まわり・おしりまわり・前足の先だけの部分洗い。手は1人、10分前後
- 一週間もつもの:全身を洗う日。人の手が2本では足りないこともあり、曜日を決めて置く
この3つは上下関係ではありません。一週間もつものを増やしても、半日で戻るものは半日で戻ります。全身を洗った翌日に寝床からにおいが返ってくるのは、洗い方が足りないのではなく、戻る間隔の違うものに同じ手を当てているからです。介護期のにおい対策は、間隔の違う3つを重ねて置くという考え方で組みます。
重ねる順番には向きがあります。先に決めるのは、いちばん長くもつもの、つまり全身を洗う曜日です。ここが決まると、その前後の何日を拭き取りでつなぐのかが自動的に決まります。逆に、毎日の拭き取りから決めると、洗う日が「余裕のある週だけ」になり、間隔が月ごとにばらつきます。対策の順番は、長いほうから短いほうへ。これが介護期の組み立て方です。
体から出ているのか、寝床から返っているのか|介護期のにおいの見分け方
においの出どころは、体・寝床・空気の3つに分かれます。どれも同じ「部屋のにおい」として鼻に届くので、出どころを決めずに全部へ手を出すと、何が効いたのか分からないまま品だけが増えます。見分けるために買い足すものはありません。使うのは15分の時間差です。
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その子を別の部屋へ移して15分待つ
戻ってきて部屋のにおいが同じなら、出どころは体ではありません。寝床か空気です。薄くなっていれば、体の側に手をかける順番が先になります
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寝床の布だけ替えて、半日置く
半日で戻るなら布ではなく体です。二日以上もつなら、布に積み上がっていた側でした。替えた布は、次の判断のためにその日付を書いておきます
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食器と水皿を、その日のうちに洗う
口まわりのにおいは、体より先に食器の縁から戻ります。あごの下を拭いた直後に強いなら、拭いた場所ではなく置いてある器を見ます
介護期に増えるのは、このうち寝床の側です。寝ている時間が長くなるほど、体温と湿りが同じ布の同じ場所にこもり、皮脂がそこへ移ります。皮脂そのものはにおいません。移った皮脂を雑菌が分解したあとのにおいが、部屋に返ってきます。だから寝床側の対策は、洗う強さより、布が乾いている時間をどれだけつくれるかのほうで決まります。換気は、そのための道具です。
空気の側は、いちばん見分けにくいところです。窓を開けて15分で薄くなるなら空気、開けても同じなら布か体。介護のにおいは、この3つが同時に強くなることがあるので、1日に1つずつしか試さないと決めておくと、原因が混ざりません。使い方を変えるのも1日1つです。
拭き取り・部分洗い・全身洗いを、戻るまでの時間で比べる|介護期のにおいの比較
比べる列を「よく落ちるか」にすると、どれも同じ顔になります。介護の家で先に足りなくなるのは洗浄力ではなく、その子が同じ姿勢でいられる分数と、人の手です。比べる条件を、消えている時間・手の本数・かかる分数・その子の負担・途中でやめられるか、の5つにします。
| 比べる条件 | 毎日つなぐ側 | 週に1回置く側 |
|---|---|---|
| 消えている時間 | 半日から1日 | 5日から1週間 |
| 人の手 | 1人で足りる | 2人そろう日に寄せる |
| かかる分数 | 3分から10分 | 30分前後 |
| その子の負担 | 姿勢を変えずに終わる | 濡れて、乾くまで待つ |
| 途中でやめられるか | やめられる。翌日に回せる | 始めたら最後まで進む |
| 向く出どころ | 空気と、口まわり | 体と、皮脂が積み上がった被毛 |
| 結論 | 曜日を決めずに毎日置く | 曜日を先に決めて、そこへ寄せる |
表の最終行が答えです。毎日のほうに曜日をつけず、週に1回のほうにだけ曜日をつけます。逆にすると、忙しい週に飛ぶのが週1回のほうになり、飛んだ週から間隔が一気に詰まります。介護期のにおい対策で守るのは、毎日の量ではなく、長くもつほうの間隔です。
工程が1つ減ると、浴室にいる分数が変わる|週に1回の全身洗いにモイストシャンプーを選ぶ理由
週に1回のほうを mofuwa モイストシャンプーにすると、洗ったあとの工程が1つ減ります。泡立ちをよくするいちばん簡単な方法は、界面活性剤を増やすことです。ただ、よく落ちるシャンプーほど必要なものまで落ちるので、洗い上がりがごわつき、それを戻すためにトリートメントの工程が足されます。介護期には、この1工程が浴室で耐える分数にそのまま乗ります。
このシャンプーは、洗浄成分をアミノ酸系だけにして、量も減らしてあります。それでも泡が立つのは、原料の水に電解水を使っていて、水そのものに洗う力があるからです。少ない洗浄成分でも泡が立ち、落としすぎないので洗い上がりがごわつかない。だから戻す工程が要らなくなります。減っているのは飼い主の手間だけではなく、その子が濡れたまま立っている分数のほうです。
無香料にしてあるのも、思いつきではありません。その子にとっては自分のにおいがいちばん落ち着くもので、足された香りは飼い主の側の都合です。介護期のにおいの使い方でいちばん起きやすいのが、においの上から別のにおいを重ねることです。重ねたぶんは一時的に鼻から消えますが、出どころの皮脂と雑菌はそのままなので、半日で元の間隔に戻ります。しかも、その子にとっては知らないにおいを身につけられた状態が続きます。モイストシャンプーが無香料なのは、そこを足さないと決めているからです。
毎日つなぐほうには、別の1本を持ちます。布や空気に移ったぶんを切るなら mofuwa 瞬間消臭スプレーが寝床のまわりに置けますし、口まわりやあごの下のように口が届く場所には mofuwa スキンケアミストが使えます。週に1回の曜日が決まって、毎日の3分が置けたら、介護のにおい対策の形はもうできています。あとは間隔が詰まってこないかを見るだけです。
全身を洗った翌日にはもう同じ強さで戻る/別の部屋へ15分移しても部屋のにおいが変わらないのに、体からも同じにおいがする/口まわりのにおいが、食器を替えても続いている/同じ場所の被毛だけが、洗った当日からべたつく。間隔が先月の半分になっているなら、皮脂と雑菌の話だけでは説明がつきません。いつから何日間隔になったか、どの場所かを書き出して、動物病院で診察の枠を取ってください。間隔の数字があると、獣医師が見る場所が最初から絞れます。
戻る前に次が来る形にする|介護期のにおい対策の順番を1週間に置く
組み方はひとつだけです。戻ってくる前に、次の手が来るようにします。週に1回で5日もつなら、6日目に戻る前に次の洗う日が来ている。その間の毎日を、半日もつ拭き取りと換気でつなぐ。これだけで、においが立ち上がる山がなくなります。強い品を足すより、間隔の引き算のほうが先です。
| 置く場所 | その日にやること | もつ時間 |
|---|---|---|
| 人手がそろう曜日 | 全身を洗って、乾くまでを短く終える | 5日から1週間 |
| その翌日 | 寝床の布を替えて、乾いている時間をつくる | 二日 |
| 毎日・朝か夜 | 口まわりとあごの下、食器と水皿 | 半日 |
| 毎日・2回 | 窓を開けて短い換気を入れる | 半日 |
| 月に1回 | 間隔が先月と同じかを確かめる | 見るだけ |
いちばん下の行だけ、やることがありません。介護期は、においそのものより、間隔の変わり方のほうが情報を持っています。先月は6日もっていたものが4日になった。その数字は、毎日そばにいる人の鼻では出せません。洗った日付を書いておくだけで出ます。
選び終わった状態というのは、棚の前で品名を思い出せることではありません。今日が「戻る前」なのか「戻ったあと」なのかを、手を伸ばす前に自分で言えることです。戻る前なら今日は換気だけで終わってかまいません。その一言が出るなら、介護期のにおい対策はもう選び終わっています。
Product
mofuwa モイストシャンプー
300ml / 3,410円(税込)
アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。
商品ページを見るよくある質問
- 消臭剤を置いておけば、洗う回数は減らせますか。
- 置いてあるもので切れるのは、空気と布に移ったぶんだけです。体から出ている側は、同じ間隔で戻ってきます。減らせるのは洗う回数ではなく、洗った直後の状態がもつ日数のほうだと考えてください。全身を洗って5日もっていたものが、寝床の布と空気を切っておくことで6日もつ。この1日は、人手のそろわない週にそのまま余白になります。回数を減らす道具としてではなく、間隔を少しのばす道具として置くと、判断がぶれません。
- 高齢で心臓が弱く、全身を洗うのが不安です。週に1回の枠はどうすればよいですか。
- 枠は残して、中身を部分洗いに置き換えます。全身を一度に洗う代金は分数で払うものなので、その分数を三日に分けて、一日目は前足の先、二日目はおしりまわり、三日目は口まわりというように面で割ります。一回あたりの分数が10分を超えないところで切ると、姿勢を保つ時間が短く済みます。どの面を何曜日にやったかを書いておけば、一週間で一周したかどうかも後から確かめられます。負担のかけ方を選ぶという意味では、全身を洗う日と同じ枠です。
- においが気になるからと、毎日洗ってしまっています。やめたほうがよいですか。
- 毎日洗っていると、消えている時間が短いほうへ全体が寄ります。皮脂は落としたぶんだけ戻ろうとするので、間隔が詰まって見える状態がつくられます。まずは洗う日を週に1回だけ決めて、そのあいだを拭き取りと換気でつないでみてください。三週間ほどで、戻るまでの日数が先週より延びているかどうかが見えます。延びていれば、毎日洗っていたぶんが間隔を詰めていたことになります。延びなければ、出どころが体ではなく寝床か空気だったということです。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
