C12Q&A・豆知識
マイクロファイバータオルとは?犬を乾かす時刻が変わる当て方
犬を乾かすのに使うマイクロファイバータオルとは、とても細い繊維を織った、水を多く含める布のことです。水を抱えているのは、繊維そのものより、繊維と繊維のあいだにできた細かい隙間のほうです。細い糸を多く織り込むほど、隙間の数が増えます。だから、押し当てると吸い、こするとつぶれて吸わなくなります。洗ったあとの犬に1枚目を当てると布がずっしりと重くなり、同じ布の乾いた面に替えると、また同じだけ重くなります。ところが、こすりはじめた瞬間に、この重さの増え方が止まります。この記事では、犬にマイクロファイバータオルを当てるときの順番と、乾かし終える時刻が動くところまでを、順番にたどっていきます。
マイクロファイバータオルとは、とても細い繊維を織った布のことです|1枚目と2枚目で手ざわりが変わる
マイクロファイバータオルとは、とても細い繊維を織った、水を多く含める布のことです。定義そのものは、この一文で済みます。マイクロという言い方は、その繊維の細さを指しています。太い糸を減らして、細い糸を増やした布、と言い換えてもかまいません。ここまでは、どの説明を読んでも同じことが書かれています。
面白いのは、この布を犬の体に当てたときに起きることのほうです。洗い終えた体に1枚目を当てると、当てた面がすぐに重くなります。手を離して、乾いた面に替えて、また当てる。また同じだけ重くなります。ところが、同じ布で体をこすりはじめると、この重さの増え方が止まります。布はまだ湿っていないのに、水が移らなくなります。
この差が、マイクロファイバータオルとは何かという問いの、いちばん実用的な部分です。同じ布、同じ場所、同じ人の手。違うのは当て方だけで、吸う量が変わります。ここを説明できるようになると、乾かす時間の話が全部つながります。道具を買い替える前に、手の動かし方のほうを先に見ることになります。
- 押し当てたとき:布が水を抱えます。手を離すと、当てた面だけが重くなっています
- 面を替えたとき:乾いた面がまた抱えます。1枚の布に、この面が何枚ぶんもあります
- こすったとき:布は動いていますが、抱える量は増えません
- 体重をかけて強く押したとき:強いほど吸うわけではありません。つぶれるところで止まります
- 湿った面を当て直したとき:すでに水が入っているので、入る場所が残っていません
犬と暮らしていると、この布は洗った日以外にも出てきます。雨の日の散歩から帰ったとき。水を飲んだあとの口のまわり。足の裏だけを流した日。どの場面でも、当て方だけで結果が変わります。マイクロファイバータオルとは何かを知る意味は、この毎日のほうにあります。
吸っているのは繊維ではなく、繊維と繊維のあいだの隙間|マイクロファイバータオルの背景にある考え方
布が水を持てる量を決めているのは、繊維そのものの材質より、繊維と繊維のあいだにできた、細かい隙間の総量です。水はその隙間に入り込んで、そこにとどまります。だから、隙間の数が多い布ほど、多くの水を抱えられます。糸が水を吸い込んでいるという言い方は、少しだけずれています。
では、隙間はどうやって増やすのか。糸を細くして、本数を増やすことです。同じ厚みの布でも、太い糸を数本並べた布と、細い糸を何十本も並べた布では、糸と糸の境目の数が違います。境目の数が、そのまま隙間の数になります。マイクロファイバータオルの背景にあるのは、この単純な数え方です。
| 比べるところ | 太い糸で織った布 | 細い糸で織った布 |
|---|---|---|
| 糸と糸の境目の数 | 少ない | 多い |
| 水がとどまる隙間 | 大きく、数が少ない | 小さく、数が多い |
| 水を抱える速さ | 当てた瞬間には入りきらない | 当てた瞬間から入りやすい |
| 表面の手ざわり | でこぼこを感じる | なめらかに感じる |
| 絞ったときの戻り方 | 水がすぐ抜ける | 抜けきるまでに時間がかかる |
表のいちばん下の行は、使うときに効いてきます。細い糸の布は、絞っても水が残りやすい。1枚を絞りながら使い続けるより、乾いた面を順に使い切るほうが早く終わります。マイクロファイバータオルの考え方としては、「絞る道具」より「面を替える道具」に近くなります。同じ1枚を最後まで使うのではなく、面の数を数えながら使う布です。
もう1つ、背景として書いておきたいことがあります。隙間は、水が入る場所であると同時に、つぶれる場所でもあります。糸が細いということは、力を受けたときに動きやすいということでもあります。細さは、吸う側にも、つぶれる側にも同じだけ効きます。ここが、次の話につながります。
押し当てると吸い、こするとやめる|犬にマイクロファイバータオルを当てる手が変わる理由
こすったときに吸わなくなる理由は、隙間の側にあります。布を横に動かすと、糸が寝て、隙間がつぶれます。つぶれた隙間には、水の入る場所がありません。布はまだ乾いているのに水が移らない、という状態が、ここで起きています。手ごたえとしては「もう吸わない布」に感じますが、布が満杯になったわけではありません。
押し当てたときは、力の向きが違います。上から下へ押すと、布が体の面に密着して、隙間の口が水に触れます。触れた隙間から順に、水が入っていきます。数秒そのまま置くのは、この入る時間を作るためです。1秒で離すと、入りかけたところで終わってしまいます。
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乾いた面を体に当てる
当てるだけです。動かしません。面の広い場所から順に当てると、乾いた面を使い切る速さが変わります。
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3秒から5秒、そのまま置く
数えているのは、隙間に水が入る時間です。ここを飛ばすと、面だけ消費して、水が減りません。
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持ち上げて、乾いた面に替える
ずらすのではなく、いったん離します。離す動作が、こする動作の代わりになります。
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重くなった面がなくなったら、次の布へ
1枚で足りない日があります。足りない日は枚数を足すほうが、全体の時間としては短く終わります。
犬の体では、この当て方が効く場所と、効きにくい場所があります。背中や胴のように面の広いところは、押し当てるだけで進みます。指のあいだ、耳の後ろ、脇の下のように面の狭いところは、布を折って厚みを作り、点で当てるほうが入ります。犬にマイクロファイバータオルを使うときに差がつくのは、この狭い場所のほうです。広い場所は誰がやっても同じくらい進みます。
こすらないほうがいい理由は、もう1つあります。被毛は、こすられると向きが乱れます。向きの乱れた毛は絡みやすく、そのあとのブラッシングに時間がかかります。吸水の話としても、毛の話としても、答えは同じ向きになります。押し当てて、離す。手が変わる理由は、この2つが重なっているからです。
乾かし終える時刻を決めているのは、風の強さより前の工程|マイクロファイバータオルで起きる変化
犬を乾かし終える時刻を決めているのは、ドライヤーの風の強さより先に、布で水を取る工程のほうです。ここまでの話を、家の時間割に置き換えます。風を当てはじめる時点で体に残っている水の量が、そのあとの時間をほぼ決めてしまいます。
理由は単純で、風が飛ばせる水の量は、時間あたりでだいたい決まっているからです。残っている水が多ければ、そのぶん時間がかかります。先に減らしておけば、同じ風でも早く終わります。マイクロファイバータオルとは、この「先に減らす」工程を担う道具のことだ、と言い換えることもできます。
| 工程 | ここで変えられること | 変えたときに動くもの |
|---|---|---|
| 布を当てる回数 | 面を替えた回数だけ水が減る | 風を当てている時間 |
| 布の枚数 | 足りない日は1枚では終わらない | 途中で手が止まる回数 |
| 当て方 | 押し当てるか、こするか | 1枚あたりで取れる量 |
| 当てる順番 | 面の広い場所から狭い場所へ | 乾いた面を使い切る速さ |
| 風の強さ | 飛ばす速さ | 残った水を飛ばす時間だけ |
表の下から2行目が、いちばん見落とされます。当てる順番を変えるだけで、同じ枚数でも取れる量が変わります。面の広い背中で乾いた面を使い切ってしまうと、狭い場所に回すぶんが残りません。逆に狭い場所から始めると、湿った布で広い場所に入ることになります。広いところを先に、乾いた面を残しながら進めるほうが、結果として早く終わります。
この使い方に変えると、暮らしの側でも変化が出ます。道具を増やさずに、乾かす時間だけが短くなります。ドライヤーを買い替えるより先に、当て方と枚数を見直すほうが、効き方は大きい。犬と暮らして数年たつと、家の布の枚数が自然に増えていきます。増えているのは、たいていこの理由です。
面を替え終えたあとにも、手が要る場所が残ります。布を当てて3秒数えているあいだ、その子は自分のどこがまだ湿っているかを知りません。表面の毛が乾けば歩き出しますし、指のあいだに水が残っていても、そこで止まる理由は本人の側にありません。残りを確かめられるのは、面を替えながら数えていた人のほうだけです。mofuwa スキンケアミストは、水以外のものを足していないケアです。香料も界面活性剤も入っていません。布に含ませても繊維のあいだに何かが乗らないので、次に同じ面を当てたときの吸い方が変わりません。使うのは、乾いた面で押さえ終えたあとです。布を折って厚みを作り、指のあいだと耳の後ろへ点で当ててください。狭い場所を最後に回す順番は、水を取るときと同じで構いません。
布の当て方で変えられるのは、水の量と、毛の向きまでです。ここには、はっきりした線があります。拭いたあとに地肌が赤い、同じ場所をなめ続けている、フケが増えた、においが翌日に戻る、触ると痛がる。こうした変化が続くときは、布や道具を替える前に動物病院にご相談ください。皮膚の側で起きていることは、被毛の表面からは分けられません。いつから、どこに出ているかをメモして持っていくと、その場で見てもらえます。
次に洗う日も、同じ順番で足ります。犬にマイクロファイバータオルを当てるときは、広い面から先に、乾いた面を残しながら進める。最後に、指のあいだと耳の後ろへ、布を折って点で当てる。そこだけスキンケアミストを含ませた面に替えるかどうかは、その日の湿り方で決めてください。これを何回か続けると、乾かし終える時刻を動かしていたのが、風の強さではなく布の面の数だったことが分かります。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 犬を乾かすとき、マイクロファイバータオルはこすったほうが早く乾きますか
- こするとかえって遅くなります。布を横に動かすと糸が寝て隙間がつぶれ、水の入る場所がなくなるからです。押し当てて3〜5秒置き、持ち上げて乾いた面に替えるほうが、同じ1枚で取れる量が増えます。
- 犬1頭を乾かすのに、タオルは何枚必要ですか
- 体の大きさと被毛の量で変わるので、決まった数はありません。数えるのは枚数より面の数で、重くなった面がなくなったら次の布に替えます。1枚を絞りながら使い続けるより、足したほうが全体の時間は短く終わります。
- 指のあいだや耳の後ろが乾きません
- 面の狭い場所は、布を折って厚みを作り、点で当てます。広い場所と同じように面で当てても、布が届いていません。順番としては広い場所を先にして、乾いた面を狭い場所のぶんだけ残しておきます。
- ドライヤーを強くすれば早く乾きますか
- 風が飛ばせる水の量は時間あたりでだいたい決まっているので、先に布で減らしておくほうが効いてきます。風を当てはじめる時点で体に残っている水の量が、そのあとの時間をほぼ決めます。
- 犬用と人用で、マイクロファイバータオルは違いますか
- 布としての仕組みは同じで、細い糸を多く織り込んで隙間の数を増やしています。違うのは当てる相手のほうで、犬では毛の向きが乱れると絡みやすくなるため、こすらずに押し当てて離す使い方になります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
