C04悩み解決
爪まわりの汚れが出やすい子には共通点がある|体の構造から考える
平らな床にその子を立たせて、目線を床まで下げて横から見ると、爪の先だけが床に触れている子と、爪と皮膚の境目まで床に届いている子に分かれます。この角度の違いが、爪まわりに汚れがたまる量を決めています。爪の汚れの犬種差として語られることの中身は、たいていこの角度の話です。角度は、指の関節の高さと、その足に体重がどうかかるかで決まっています。まず、角度が何を変えているのかから整理します。
爪の汚れの犬種差は、地面に対する爪の角度で決まる
同じ道を散歩して、同じ回数だけ足を拭いていても、爪まわりに汚れがたまる子と、ほとんどたまらない子がいます。爪の汚れの犬種差として語られるものの中身は、爪が地面に対してどの角度で当たっているかです。角度が変われば、地面に触れる場所そのものが変わります。
爪は指の先から生えています。指の骨はいくつかの節に分かれていて、いちばん先の節がどれだけ持ち上がっているか(関節の高さ)と、その足に体重がどうかかるかで、爪が下を向く角度が決まります。犬は前足に体重の6割前後がかかると言われ、前足の爪ほど地面へ押しつけられます。この2つは生まれ持った体の作りなので、爪の汚れの犬種差はここから生まれます。
- 立っている爪(地面に対して垂直に近い):先端だけが地面に当たります。爪と皮膚の境目は地面から浮いたままです
- 寝ている爪(地面に対して水平に近い):爪の腹から、爪と皮膚の境目までが地面をこすります
立っている爪は、先端が地面で削られるだけで、境目までは何も届きません。寝ている爪は、境目が地面をこすりながら進むので、砂やほこりが境目のすきまへ押し込まれます。肉球より先に爪の境目が地面に触れるぶん、汚れの入口が1か所多いことになります。
伸びた長さで一時的に当たり方が変わることはありますが、この記事で見ているのはその子がもともと持っている角度です。短く整えても、寝ている爪が立ち上がるわけではありません。長さの話と角度の話は、分けて考えてください。
立っている爪と寝ている爪の比較|汚れが入る場所が違う
角度が違うと、汚れが入る場所も、見えるサインも変わります。同じ「爪まわりの汚れ」という言葉でも、指しているものが別物です。
| 立っている爪(垂直に近い) | 寝ている爪(水平に近い) | |
|---|---|---|
| 地面に当たる場所 | 爪の先端だけ | 爪の腹から、爪と皮膚の境目まで |
| 汚れが入る場所 | 先端の削れた面。表面にとどまる | 境目のすきま。奥へ押し込まれる |
| 見た目のサイン | 先が白っぽく粉をふく。短くすり減る | 境目が茶色や黒に変わる。輪郭がぼやける |
| 拭き取りで届くか | 表面なので、一度なでれば動く | 押し込まれているので、表面を拭いても残る |
| 散歩から帰ったとき | 肉球のあいだに砂がたまる。爪はきれい | 肉球より先に、爪の境目が汚れている |
| 起きやすいこと | 先端の乾燥、欠け | 境目の汚れが層になって残る |
この比較でいちばん差が出るのは4行目です。寝ている爪の汚れは、地面をこするたびに境目のすきまへ入っています。表面をなでる拭き方では、上に乗っているぶんしか動きません。取れないのは汚れが強いからではなく、届いていないからです。
逆に、立っている爪の子は、爪そのものより肉球のあいだにたまる砂のほうが目立ちます。爪の汚れの犬種差ばかり気にして境目を触っていると、うるおいが必要な肉球の側を見落とします。その子の角度がどちらかで、見る場所を先に決めてください。
床の高さから横で見る、爪の角度の見分け方
見分け方は一度で済みます。特別な道具も、爪に触ることも要りません。その子を平らな床に立たせて、横から見るだけです。
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平らな床を選ぶ
玄関のたたきや芝生ではなく、フローリングやクッションフロアのように平らで固い床を選んでください。凹凸のある地面では、爪の当たり方が場所ごとに変わってしまい、その子の角度が分かりません。
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4本の足で、自然に立たせる
抱き上げたり、足を持ち上げたりしないでください。体重がかかっていない状態では、爪の角度は出ません。おやつを持って正面に立ち、そのまま止まってもらうのがいちばん簡単です。
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目線を床まで下げて、横から見る
上から見ても分かりません。床に頬をつけるくらいまで下げて、前足を真横から見てください。爪の先だけが床に触れているか、爪と皮膚の境目まで床に届いているか。見るのはこれだけです。
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前足と後ろ足の両方を見る
同じ子でも前と後ろで角度が違うことがあります。前足のほうに体重が多くかかるぶん、前足だけが寝て見えることはよくあります。足ごとに分けて記録してください。
自分の目線を下げるのが難しければ、スマートフォンを床に置いて、正面ではなく真横から動画を撮ってください。歩き出す瞬間の1コマで、どこが床に触れているかが分かります。止まっているときより、体重が前に乗った一瞬のほうが差がはっきり出ます。
同じ犬種の中でも、指の関節の高さには幅があります。混血の子でも、いま床に立っている足を横から見れば、その子の角度はその場で分かります。爪の汚れの犬種差を名前で当てにいくより、目の前の足を1回見るほうが確実です。
角度別|爪の汚れの拭き取りの使い分け
角度が分かったら、手を変えます。爪の汚れの犬種差の中身が角度である以上、同じ拭き方では、片方にしか届きません。
- 立っている爪:先端は表面の汚れなので、湿らせた布で爪を軽く挟み、先から根元へ一度なでれば動きます
- 立っている爪:境目には汚れが入りにくいので、毎日触る必要はありません。触りすぎると、そこだけ乾いてささくれます
- 立っている爪:そのぶん、肉球と肉球のあいだを見てください。散歩で入った砂はここに残ります
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寝ている爪|こすらずに、当てて20秒待つ
湿らせた布を、爪と皮膚の境目に当てたまま20秒待ちます。押し込まれた汚れは、やわらかくならないと動きません。こする力を強くしても、上の層が滑るだけです。
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寝ている爪|指の腹で、外へ向けて押し出す
やわらかくなったら、爪の生えている向きに沿って、根元から先へ、指の腹でゆっくり押し出します。爪の内側へ向かう向きには力を入れないでください。汚れをさらに奥へ入れることになります。
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寝ている爪|1回に1本、多くて2本まで
4本の足を一度に終わらせようとすると、どの子も途中で嫌がります。1日1本でも、1週間あれば全部にまわります。嫌がられない範囲で止めるほうが、結果として続きます。
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どちらの角度でも|最後に乾いた面で押さえる
境目に水分が残ると、そこがふやけて次の汚れが入りやすくなります。拭いたら、必ず乾いた面でもう一度押さえて終わりにしてください。散歩から帰ったあとの1回だけで足ります。
使い分けの目的は、汚れを完全に落とすことではありません。その子の角度で汚れが入る場所に、手が届いている状態を保つことです。届いていない場所を強くこするより、届く場所を毎日1回さわるほうが、爪まわりはきれいに保てます。
布とうるおいの選び方と、角度では説明がつかない爪の変化
道具の選び方は、角度が分かればほとんど決まります。
- 布:目の細かい木綿かガーゼ。起毛したタオルは、繊維が境目に残ります
- 水:常温の水道水で足ります。熱いお湯は、爪のまわりの皮膚からうるおいを持っていきます
- 頻度:散歩から帰ったときの1回。洗える日でなくても、拭き取りだけで足ります
- うるおいを補うもの:使うなら肉球の側に。爪と皮膚の境目には塗り込まないでください
境目に押し込まれたものが増えていることは、歩いている本人には分かりません。痛みが出るところまで進まないかぎり、その子は歩き方を変えないからです。汚れの入口が1か所多い足かどうかを見ておく役は、床の高さまで目線を下げた側にあります。mofuwa スキンケアミストは、その特許電解水をそのまま詰めたケアです。精製水と比べた自社の検証では、水分の浸透力に35倍という数値が出ています。布に含ませて、爪と皮膚の境目に当てたまま20秒。こする力ではなく、入っていく水のほうで、押し込まれた汚れをやわらかくします。拭いたあとは、乾いた面でもう一度押さえて終わりです。うるおいを補うものを境目に塗り込まない、という前の項目と、ここは矛盾しません。塗り重ねるのではなく、乗っているものを外して乾いた状態に戻すための1本です。
1本だけ色が違う、片方の足だけ汚れる、爪のまわりが赤い・腫れている、触ると痛がる、においがある、爪が割れる・欠ける、歩き方が変わった。角度は左右で大きく変わらないので、片側だけ・1本だけの変化は、体の作りでは説明がつきません。自己判断で様子を見ず、動物病院にご相談ください。
受診の前に、いつからか、どの足のどの爪か、家で使っているものは何かをメモしてください。床の高さから撮った動画があれば、そのまま歩き方の記録になります。爪を切ったり汚れを落としたりせずに連れて行くと、そのままの状態を見てもらえます。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
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商品ページを見るよくある質問
- 爪を短く整えれば、汚れはたまらなくなりますか?
- 角度は指の骨の並びと体重のかかり方で決まっているので、短くしても寝ている爪が立ち上がるわけではありません。長さを整えることと、角度に合わせて手を変えることは、別々に考えてください。爪の汚れの犬種差として語られるものは、長さではなく角度の話です。
- 猫でも同じように見ればいいですか?
- 猫は歩いているあいだ爪をしまっているので、地面との角度で見る方法は当てはまりません。猫の場合は、爪を出した状態、つまり爪とぎをしているときや高い所から降りるときに、爪の境目が何に触れているかを見てください。爪とぎの素材が段ボールか麻か木かで、入る粉が変わります。
- 前足と後ろ足で、両方の特徴が混ざっているように見えます。
- よくあることです。前足には体重が多くかかるため、前足だけが寝て見える子は少なくありません。1頭で1つの型に決める必要はないので、足ごとに分けて、前足は寝ている爪の手、後ろ足は立っている爪の手、というように使い分けてください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
