C09シーン別・暮らし

シニア犬と暮らす人が車でのおでかけで困ること、その手当て

公開日 2025年12月6日|文=mofuwa編集部

明るい自然光の中で、開いた車のドアのそばに落ち着いて立っている淡い色の年老いた犬
自分で飛び乗れなくなった日から、車でのおでかけは「乗せ方」を決めるところから始まります。写真:K/Pexels

12歳の秋、その子が車の乗り口の前で3秒立ち止まって、そのまま座りました。前の年までは、扉を開けた瞬間に飛び乗っていた場所です。押しても引いても動かないので、その日は抱えて乗せました。老犬と暮らしていると、こういう変わり方はある日いきなり来ます。犬の側は前の日と同じつもりで扉の前まで来ているのに、体のほうが先に条件を変えています。車での移動でつまずくのは、走っているあいだではなく、乗せるときと降ろすときです。ここが決まっていないと、行き先の話まで進めません。この記事では、シニア犬と暮らす人が車でのおでかけで実際に迷うところを、8つの問答に分けて書きます。1つは「やらなくていいこと」です。

自分で飛び乗れなくなった老犬を、抱え上げて車に乗せていいですか

答えから書きます。抱え上げて乗せてかまいません。ただし、持ち方と、置く場所を先に決めておいてください。老犬の車での移動で最初に困るのがここなので、順番に書きます。抱えること自体を避ける必要はありません。避けたほうがいいのは、持ち方が毎回変わることと、抱えている時間が長くなることです。

持ち方は1つに決めます。前足の脇の下だけで持ち上げないでください。脇の下に手を入れて引き上げると、犬の体は縦になり、体重が前足のつけ根と胸に集まります。人の側はこの形がいちばん持ちやすいので、つい選んでしまいます。かわりに、胸の下に片腕を入れ、もう片方の腕を後ろ足のつけ根の少し前、おなかの側に回します。体が床と平行に近いまま持ち上がる形です。抱えている時間は数秒で済みます。

置く場所は、抱える前に整えておきます。座面に荷物が残っていたり、布がめくれていたりすると、抱えたまま片手でどけることになります。老犬を腕に乗せた状態で数十秒過ごすのは、人にも犬にも負担です。扉を開ける前に、座面を平らにして、布を敷いて、荷物をどける。この3つを済ませてから抱えると、車に乗せるまでの時間が半分になります。

そして、老犬でいちばん気をつけたいのは抱え上げるほうではなく降ろすほうです。降ろすときに前足から着地させると、着いた瞬間の体重を前足だけで受けます。乗せるときは人が持ち上げているので体重がかかりませんが、降ろすときは最後に必ず地面が来ます。四本の足がなるべく同時に近い形で着くように、人が一度しゃがんでから置いてください。車から後ろ向きに歩かせて降ろすのは、足元が見えないのでおすすめしません。

Note持てるかどうかは、犬の体重ではなく人の姿勢で決まります

同じ体重でも、腰を落として持てば持てますし、立ったまま腕だけで持つと持てません。車での移動が月に何回あるかを数えて、その回数を毎回この姿勢でやれるかを考えてください。1回はできても、毎回はできないという場合があります。そこが分かれ目で、毎回はできないなら次の項のスロープに進みます。人の腰を先に痛めると、その子の移動そのものが止まります。

スロープは老犬でも使えるようになりますか、何回くらいで慣れますか

使えるようになります。ただし、車につけた状態から練習を始めると、たいてい慣れません。いきなり角度がついていて、足元が地面から浮いていて、しかも先に車という閉じた場所があるからです。この3つが同時に来ると、老犬は最初の一歩を出しません。慣らすときは、この3つを1つずつ足していきます。

先に、角度の話をします。同じスロープでも、車が変われば別の道具になります。長さ1.5メートルのスロープを、乗り口の高さが50センチの車につけると、傾きはおよそ19度です。同じものを乗り口70センチの車につけると、28度になります。9度の差は、数字で見ると小さく感じますが、後ろ足で押し上げる力を使う量がはっきり変わります。老犬と暮らす人がスロープを選ぶときは、長さではなく「自分の車の乗り口の高さ」から先に測ってください。目安として、20度を超えるようなら、その車には長いものが要ります。

乗り口の高さとスロープの長さで、傾きがどう変わるか
乗り口の高さ長さ1.2m長さ1.5m長さ1.8m
45cm(低い車)約22度約17度約14度
50cm約25度約19度約16度
60cm約30度約24度約19度
70cm(背の高い車)約36度約28度約23度

幅と面も見ておきます。幅は、その子の体の幅に10センチ足したぶんが要ります。足りないと、途中で向きを変えようとしたときに足が外へ出ます。面は、ざらつきのあるものを選びます。つるつるした面だと、老犬は最初の一歩を出しません。出さないのは怖がりだからではなく、足の裏で確かめて「ここは踏めない」と判断しているからです。

  1. 床に平置きして、その上を歩かせる(1週目)

    車から離して、家の床にそのまま置きます。傾きゼロ、浮きもゼロの状態です。おやつを向こう側に置いて、1日2回、往復するだけ。ここで足が止まるなら、面が合っていません。スロープの角度ではなく、素材のほうを疑ってください。

  2. 片側を5センチだけ上げる(2週目)

    本や台に乗せて、わずかな傾きをつくります。5センチで歩けたら10センチ。1回に上げる高さは5センチずつ、間は2〜3日あけます。老犬は新しいことを覚える速さより、同じことを繰り返した回数のほうが効きます。

  3. 車の外側に立てかけて、乗らずに終わる(3週目)

    ここで初めて車を使いますが、登りきったら中に入れずに、そのまま降ります。登る=閉じた場所へ入る、にしないためです。この一段を飛ばすと、スロープの前で止まるようになります。

  4. 登って、車の中で30秒だけ座る

    扉は開けたまま、エンジンもかけません。座って、降りて終わりです。ここまでで3週間ほど。犬の側から見ると、車での移動の練習ではなく、坂を歩く練習をしていただけになります。

抱えて乗せる場合と、スロープを使う場合の違い 老犬を車に乗せる手段は大きく2つで、どちらが向いているかは犬ではなく人と車の条件で決まります。 選び方の分かれ目は、犬の側ではなく人と車の側にあります 抱えて乗せる 人の体力が上限になる 1回あたり数秒で終わる 置く位置を先に整えておく 降ろすときのほうが難しい 天気が変わっても手順は同じ スロープを使う 車高で傾きが決まる 慣らすのに3週間ほどかかる 置く場所と幅が要る 降りる側を先に覚えさせる 濡れた日は面が変わる 月に何回、車で移動するかを先に数えると、どちらを整えるかが決まります
どちらか一方に決めきる必要はなく、雨の日は抱える、ふだんはスロープ、という分け方もできます。

助手席と後部座席と荷室、老犬にはどれを選べばいいですか

席の名前では決めません。決め手は2つだけで、乗り口の高さと、横になれる長さです。この2つはたいてい逆を向いています。乗り口が低い場所は、前後の長さが足りません。長さが十分な場所は、乗り口が高くなります。老犬の車での移動では、この2つのどちらを道具で埋めるかを先に決めます。

3つの場所を、乗り口の高さと横になれる長さで比べる
場所乗り口の高さ横になれる長さ人から見えるか
助手席の足元低い短い(座る形になる)運転しながらでも見える
助手席の座面低い中くらい見える
後部座席低い体の長さぶんは取れるミラー越しにしか見えない
荷室いちばん高い十分にあるほとんど見えない

結論はこうです。自分で乗り降りできない老犬なら、乗り口の高さは人が埋められます。抱えるか、スロープを足すか、どちらかで越えられる条件だからです。ところが横になれる長さのほうは、走り出したあとに人が増やせません。だから長さを優先して場所を選び、高さは道具で埋める、という順番になります。逆にすると、乗せるのは楽なのに、着くまでずっと座り続けることになります。

後部座席を使うときに1つだけ確かめてほしいのが、座面の傾きです。多くの車では、後部座席の座面は前側がわずかに下がっています。人が座ると体が沈んで安定する形ですが、犬が横になると体が前へ滑ります。足元にクッションや丸めた毛布を詰めて、座面と足元の段差をなくすと、面が平らになります。これは老犬でいちばん効く一手当てで、カーブのたびに踏ん張る回数が減ります。

荷室を選ぶ場合は、乗り口の高さがそのまま毎回の負担になります。月に1回の移動なら抱えられても、通院で毎週になると別の話です。移動の頻度が高い家ほど、荷室から後部座席へ場所を下ろしたほうが続きます。広さは、その子が体を伸ばして横になれる長さがあれば足ります。それ以上の広さは、走っているあいだに体が動く距離が増えるだけです。

Point場所は、季節でも変わります

冬の朝は、荷室と後部座席で温度が違います。夏は日の当たる側の座面が先に温かくなります。老犬は自分で日かげへ歩いていくという移動ができないので、選んだ場所の条件がそのまま数十分続きます。出発前に、座面に手のひらを当てて温度を確かめる。10秒で終わりますし、犬の側では代われない確認です。

座らせておくのと、横になれる形にするのとでは、どちらがいいですか

横になれる形にしてください。理由は姿勢ではなく、その姿勢を保つのに使っている力のほうにあります。犬が立っている、あるいは座っているとき、車がカーブに入るたび、減速するたびに、体を脚で支え直しています。1回あたりは小さな力ですが、30分の移動なら何十回にもなります。横になっていれば、支え直す必要そのものがなくなります。

老犬と暮らす人は、この差が降りたあとに出るのを知っていると思います。着いた先で、しばらく動かない。歩き出すまでに時間がかかる。移動のあいだ何もしていないように見えるのに、着いたら疲れている。「乗っていただけ」ではなく「支え続けていた」と考えると、つじつまが合います。だから車での移動を短くするより先に、支えなくていい形を作るほうが効きます。

6つのうち、いちばん見落とされるのが最後の2つです。車のために新しいものを買うと、その子にとっては初めての面になります。老犬は新しい面の上で、まず立ったまま様子を見ます。移動のあいだずっと立っていることになりかねません。家の寝床で使っている布を、そのまま車へ持っていってください。洗いたてより、使っている状態のほうが向いています。

もうひとつ、横になれる形を作ると副産物があります。体の下側になっている面が、はっきり決まります。降りたあとに手を入れる場所が1か所に絞れるということです。座ったままの移動だと、接していた面はお尻と足の裏に分かれて、どこを見ればいいかが決まりません。次の項の休み方も、この「下側の面」を基準に組み立てます。

何分ごとに休憩を取ればいいですか|老犬の車での移動の区切り方

ここは、若い犬と老犬でいちばん答えが変わるところです。よく言われるのは「1〜2時間ごとに休憩を取って、外に出して歩かせる」という区切り方です。老犬では、この通りにすると回数のほうが負担になります。降ろすたびに、乗せ降ろしが1往復増えるからです。3時間の移動で3回降ろせば、乗り降りは合計8回になります。移動そのものより、8回のほうが体に効きます。

だから、休むことと降ろすことを切り離します。30分ごとにやるのは「向きを変えること」、90分から120分に1回やるのが「降ろすこと」です。向きを変えるのは、車を止めなくてもできます。信号で停まったとき、後ろへ手を伸ばして、後ろ足の向きを少しずらす。頭の下に入れた布を、反対側へ寄せる。それだけで、体の下側になっている面が入れ替わります。

老犬と車で移動する日の、時間の区切り方
区切りやること乗り降りが増えるか
出発前座面の温度を手のひらで確かめる増えない
30分ごと体の向きを少しずらす(停車中に手だけ)増えない
60分水を飲めるようにする(器は車内に置いておく)増えない
90〜120分降ろして、地面を数分歩かせる1往復ぶん増える
降ろしたとき下側になっていた面を空気に当てる増えない
到着後すぐ歩かせず、5分は同じ場所で立たせておく増えない

降ろすときにやることも、決めておくと短く済みます。歩かせるのは、距離ではなく時間で決めてください。3分から5分で足ります。行き先で使う体力を、途中で使ってしまわないためです。歩いたあと、その場で立ったまま、体の下側になっていた面に手のひらを当てます。温かく湿っているようなら、そこが接触していた面です。乾いた布で一度なでるだけで、次の30分の条件が変わります。

片道が3時間を超えるなら、区切り方の前に予定のほうを見直せないかを考えます。老犬と車での移動を組むとき、いちばん効くのは「その日のうちに往復しないこと」です。片道で1日、翌日に戻る。あるいは、行き先を近いところに変える。移動の技術で埋められる差より、日程で埋められる差のほうがずっと大きいです。

Note水は、降ろしたときではなく車内で飲めるようにしておく

降ろしたときにだけ水を出すと、飲む機会が2時間に1回になります。こぼれにくい器を車内の低い位置に置いて、いつでも飲める形にしておいてください。老犬は自分で人を呼びに来られないので、飲みたい時刻と人が止まる時刻がずれます。飲んだ量が分かるように、出発前に水位を見ておくと、着いてからの判断材料になります。

車での移動の前に、やらなくていいことはどれですか

この記事で、いちばん減らせるところです。老犬と車で出かける日は、やることを足すより、やめるものを決めるほうが確実に効きます。手を入れる場所が増えるほど、出発の時刻が遅れて、その子は玄関で待つ時間が長くなります。待っている時間も、立っている時間です。

老犬と車で出かける日に、やめていいことと続けること
内容そう決める理由
やめる出発の前日や当日に体を洗うこと洗って乾かしきるまでの時間ぶん、立っている時間が増えます
やめる車の中で毛を整えること揺れている場所で手を入れると、その子は姿勢を保つ側に力を使います
やめる出発前に散歩を長くすること移動の前に体力を使うと、行き先で歩ける量が減ります
やめる毎回、抱っこの練習を足すこと老犬に新しい課題を足す日ではありません。持ち方は1つに固定します
やめる座席全体にカバーをかけ直すこと接している面はその子の下側だけです。全面を替えても条件は変わりません
続ける座面の温度を確かめることその子が日かげへ移るという手を持っていないぶん、人が代わります
続ける布を家のものにすること初めての面の上では、立ったまま様子を見る時間が長くなります
続ける降ろしたあとに下側の面をなでること移動のあいだ接していた場所が、そのまま手を入れる場所になります

体を洗うことをやめていい、と書くと不安に思われるかもしれません。洗う日をなくすのではなく、出発と同じ日に重ねないという話です。老犬は乾かしきるまでの時間が長くなりがちで、その間ずっと立っているか、伏せた姿勢を保つことになります。移動の日にそれを重ねると、出発の時点で体力を使ってしまいます。全身を洗う日はモイストシャンプーで別の日に取り、移動の前後はmofuwa グルーミングスプレーのほうに置きます。役割の違う2つを、日で分けて持っておく形です。

グルーミングスプレーは布に含ませて、体の下側になる面と足の裏を一往復させます。立たせたままでは終わらないので、伏せた状態のまま、上を向いている側から先にやってください。向きを変えるのは1回だけにします。足の裏は、伏せているあいだにその子が口をつける場所です。清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でできているので、そこに当てたあと止めに入らずに済みます。すすいで乾かす工程がないぶん、伏せさせておく時間は数分で終わります。毎日の側でこの形にしておくと、車で出かける日だけ特別なことをやらずに済みます。

今日その子を車に乗せるかどうかは、なぜ朝のうちに決めるのですか

予定を組んだのは1週間前でも、乗せるかどうかを決めるのはその日の朝です。老犬の体の条件は、週の単位ではなく日の単位で動きます。そして、車の中でその条件が変わっても、途中で引き返す判断はしにくくなります。走り出したあとに迷わないために、朝のうちに3つだけ見ておきます。

3つのうち2つが先週と違うなら、その日は車での移動を後ろへずらします。乗せないことも、手当ての1つです。ただし、動物病院へ行く日は別で、迷ったら乗せて連れていってください。行き先が病院かどうかで、この判断はまるごと入れ替わります。楽しみのための移動は動かせますが、診てもらうための移動は動かさないほうがいいからです。

3つを見ておく理由は、もうひとつあります。記録が残ると、あとで「移動のせいだったのか」を切り分けられます。着いた先でいつもより動かなかったとき、朝の時点ですでに違っていたのか、車での移動のあとに変わったのかで、次にやることが変わります。老犬と暮らしていると、変化の理由を年齢に寄せて説明したくなりますが、その説明だけでは次の一手が出てきません。

Caution乗り降りの様子が変わったときは、動物病院にご相談ください

いままで越えられていた段差で止まるようになった、乗せるときに声を出す、後ろ足の運び方が左右で違う、降ろしたあとに足を持ち上げたままにする、同じ場所をなめ続けている、地肌が赤い、食欲の落ち方が続いている。こうした変わり方があるときは、スロープや布を足す前に動物病院にご相談ください。年齢によるものなのか、別の理由があるのかは、家では分けられません。いつから、どの段差で、どちら側の足かをメモして持っていくと、その場で見てもらいやすくなります。老犬の場合、早く相談するほど、できる手当ての選択肢が多く残ります。

乗せる・置く・休む・降ろすの4つに並べ直す|車と老犬の移動に最後まで残る疑問

最後に、7つの答えを時間の順に並べ直します。老犬と車で移動する日は、走っている時間より、その前後のほうが長く感じられます。下の表は、やることを増やすための表ではなく、どこに手を入れれば残りが軽くなるかを見るための表です。手を入れる場所は、全部で4つしかありません。

老犬と車で出かける日を、4つの場面に割り当てる
場面決めておくことかかる時間
朝(乗せる前)3つを見て、今日乗せるかを決める1分
乗せる持ち方を1つに固定する/スロープなら置く場所も固定する1分
置く横になれる長さのある場所へ、家の布を敷いて置く2分
置く座面の温度を手のひらで確かめる10秒
休む(30分ごと)停車中に体の向きを少しずらす10秒
休む(90〜120分)降ろして3〜5分歩かせ、下側の面を空気に当てる5分
降ろす四本の足が同時に近い形で着くように、しゃがんで置く30秒
着いてからすぐ歩かせず、5分は同じ場所で立たせておく5分

この表に入らなかったものが、やめていいものです。前日のシャンプー、車内での毛の手入れ、出発前の長い散歩、毎回の抱っこの練習、座席全面のカバーがけ。やる価値がないから落とすのではなく、入る場所がないから落とす、という決め方をしてください。老犬と暮らす人にとって、その子が立っている時間の合計は、そのまま予算のようなものです。移動の日に使いきってしまうと、行き先で何も残りません。

車での移動を重ねていくと、家のほうも少し変わります。乗せ降ろしのために身につけた持ち方は、家の中で段差を越えるときにも使えます。降ろしたあとに下側の面をなでる手つきは、毎日のケアの一部になります。車のためにやったことが、車のない日に効いてくる、という順序です。老犬と暮らす人が車での移動でいちばん得をするのは、たぶんここです。

最後に残る疑問は、たいてい「もう車で連れ出さないほうがいいのか」というところだと思います。行き先を近くして、片道の時間を短くして、乗せ降ろしの回数を減らせば、続けられることのほうが多いです。やめるかどうかを一度に決めず、片道1時間を30分に、月4回を月2回に、というふうに条件を1つずつ動かしてみてください。動かした条件と、降りたあとの様子を並べて記録しておくと、その子にとっての上限が数字で見えてきます。被毛や皮膚の状態も同じで、移動の前後で比べておくと、変わったのが移動のせいかどうかを切り分けやすくなります。

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本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。