C04悩み解決
おしりまわりの汚れを繰り返さないために、毎日やっておきたいこと
おしりまわりの毛を、手のひらでゆっくり下へなでてみてください。途中で1か所だけ、指が引っかかるように抵抗が出る場所があります。そこが毛の渦です。おしりの汚れが毎回同じ場所に戻ってくる家では、たいていこの渦の位置と、汚れが残る位置が重なっています。予防のためにできることは、毛を短くすることではなく、毛の向きをそろえておくことです。向きがそろっていれば、排泄のときに付いたものは毛先まで流れて落ちます。渦のところでは、そこで止まります。
おしりの汚れは、毛が渦を巻いている場所で止まる
おしりまわりの汚れとは、排泄のときに毛についたものが、そこから落ちずに残っている状態のことです。つまり「ついたかどうか」ではなく「落ちたかどうか」の話で、予防の考え方もそこから始まります。ついてしまうこと自体は、毎回起こります。
毛は、根元から毛先へ向かって一定の向きで生えています。向きがそろっている場所では、汚れは毛先まで移動して床に落ちます。ところが体には、毛の向きが切り替わる場所があります。渦を巻いている場所、毛が四方へ散っている場所です。ここでは毛先がそれぞれ別の方向を向いているので、汚れは移動せず、その場に留まります。
| 毛の向き | 汚れがどうなるか | 残ったときに起きること |
|---|---|---|
| 下向きにそろっている | 毛先まで流れて、床材や地面に落ちる | 拭き取りは1回で足りる |
| 渦を巻いている | 渦の中心に集まって止まる | 固まりの起点になる。においも先にここから出る |
| 四方へ散っている | 毛の根元に留まる | 皮膚に近いところに残り、拭いても届きにくい |
| 座ったときに逆立つ | 上へ押し戻される | 寝床やクッションに移り、においが部屋に残る |
拭き取りの回数を増やしても、渦の位置は変わりません。だから同じ場所に戻ってきます。予防は毎日の条件づくりで、その条件というのが毛の向きです。
同じ犬種でも、渦がしっぽの付け根の下にある子と、肛門の左寄りにある子がいます。猫も同じで、後ろ足の付け根の内側に渦がある子がいます。一般論では決まらないので、その子の渦を一度だけ探して、覚えてしまうほうが早いです。いちど覚えれば、毎日の作業は10秒で終わります。
毛の向きを確かめるやり方|渦の位置は、その子ごとに決まっている
探すのは1回だけです。明るい時間に、その子が落ち着いているときにやってください。しっぽを持ち上げて引っぱると嫌がるので、立たせたまま、うしろから見る姿勢で行います。
-
手のひら全体で、上から下へゆっくりなでる
指先ではなく手のひらを使います。抵抗なくすっとなでられる場所と、途中で毛が起き上がってくる場所があります。起き上がってくるところが、向きの切り替わり目です。左右の同じ高さを続けてなでると、差がはっきり出ます。
-
抵抗が出た場所で、指を止めて毛をかき分ける
地肌が見えるまで開いてください。毛が中心から放射状に出ていれば、そこが渦です。渦は1か所とは限りません。しっぽの付け根の下と、肛門の左右に1つずつ、という子もいます。
-
位置を、時計の文字盤で覚える
肛門を中心に見て、しっぽ側を12時とします。「6時の方向に1つ、4時の方向に1つ」のように覚えると、毎日探し直さずに済みます。写真を1枚だけ撮って残しておくと、家族のあいだで共有できます。
-
ティッシュを1枚のせて、下へ滑らせる
確認のための最後の一手です。滑らせたティッシュが止まる場所と、さっき覚えた渦の位置が重なれば、そこが汚れの止まる場所で合っています。この1枚は、拭き取りではありません。力を入れず、のせて滑らせるだけにしてください。
換毛の時期や、トリミングのあと、体重が大きく変わったあとは、毛の流れ方が変わります。季節の変わり目に一度だけ、確かめ直してください。同じ場所を拭いているのに追いつかなくなったときも、渦が動いているサインのことがあります。
予防のためにできること3つと、やる順番
毎日やることは3つだけです。順番が大事なので、そこだけ守ってください。汚れがついてから何をするかではなく、つく前に毛をどう置いておくか、という順番になっています。
-
1日1回、おしりまわりの毛の向きを下向きにそろえる
コームか、目の粗いブラシで、上から下へ2〜3回通すだけです。時間は10秒で足ります。朝ごはんの前など、毎日必ずある場面にくっつけると続きます。汚れていない日もやってください。汚れていない日にやるからこそ、予防のためにできることになります。
-
覚えておいた渦の場所を、先に整える
渦は、なでるだけでは向きが戻りません。渦の中心に指を当てて、毛を外側へ広げるように分けてから、下向きに通します。ここだけは指を使ってください。全体をやってから渦に戻ると、また巻き込まれます。渦を先、全体をあとです。
-
排泄の前になる時間帯に、もう一度だけ向きを見る
散歩の直前、トイレに行く前など、その子の排泄が起きやすい時間の前に手を入れておきます。ついたあとに整えるのと、つく前に整えておくのとでは、残る量が変わります。この3つ目だけは、時間を選んでください。
この3つに加えて、条件の側で見ておきたいものが2つあります。ひとつは寝床で、毛が上に押し戻される座り方をしている子は、汚れが寝床に移り、そこからまた毛に戻ります。カバーを週に1回替えるだけで、戻ってくる量が変わります。もうひとつは床材です。毛足の長いラグは、毛先まで流れた汚れを受け止めて、次に座ったときに返してきます。おしりが触れる場所だけでも、拭ける素材にしておくと楽になります。
短くすると汚れは目立たなくなりますが、渦は残ります。渦の位置が変わらない以上、止まる場所も変わりません。むしろ短い毛は皮膚に近いところで汚れを受けるので、拭き取りの手が皮膚に当たりやすくなります。刈るかどうかは、渦を整えても追いつかないと分かってから、トリミングサロンに相談してください。
1日1回という頻度を超えない
毛の向きをそろえるのは1日1回まで、拭き取りは汚れたときだけ。頻度を上げると、予防のためにやっていたことが、皮膚への刺激に変わります。おしりまわりは体の中でも皮膚が薄く、こすれに弱い場所です。
| 出るサイン | 何が起きているか | 戻し方 |
|---|---|---|
| 整えたあとに、その場で舐める | 刺激として受け取っている | 回数を1日1回に戻し、力を半分にする |
| 地肌が赤い、ピンクが濃くなった | こすれが積み重なっている | 3日休んで、コームの目を粗いものに替える |
| 毛が切れて短くなってきた | 同じ場所を毎回強く通している | 渦の中心は指で分け、コームは全体だけにする |
| においが強くなった | 毛の問題ではない可能性がある | 整える回数を増やさず、動物病院に相談する |
続けるコツは、汚れの有無で判断しないことです。汚れた日だけ手を入れると、手が入るのはいつも汚れているときになり、その子にとっては嫌な作業として覚えられます。汚れていない日に10秒やるほうが、結果として触られることに慣れます。
便がやわらかい日が3日以上続く、床にお尻をこすりつける、しっぽの付け根をしきりに舐める・かじる、おしりまわりが赤く腫れている、においが急に強くなった、拭いたときに血や粘りのあるものがつく、食欲や元気が落ちている。いずれかに当てはまるときは、毛の向きの話ではありません。整える回数を増やさずに、動物病院にご相談ください。
受診のときは、いつからか、便のかたさ、拭き取りの回数、家で使っているものをメモしていくと話が早く進みます。診察前に念入りに拭いてしまうと、何がついていたのか分からなくなることがあるので、拭かずに連れて行ってください。
この10秒のあいだ、指はいちばん便に近い側の毛を分けています。分けた指も、通したコームも、そのあと家の中のどこかに触れます。だから、ここに足すものは、毛に残ってよいものかどうかで選ぶことになります。
mofuwa スキンケアミストに使っている特許電解水は、16の菌種を対象にした試験で、30〜60秒後に生菌が検出されませんでした(江東微生物研究所・日本食品分析センターほかによる試験。いずれも試験条件下での結果です)。製品としての試験ではなく、中身に使っている水について公表されている結果です。
足し方は、コームに1〜2回吹きつけてから、渦を分けた指のあとを通すだけです。おしりの皮膚へ直接向けて吹くものではありません。毛の側だけ、上から下へ。渦を先、全体をあとという順番は、ここでも変わりません。
汚れた日にだけ手を入れていると、おしりまわりは、汚れているときにしか触られない場所になります。汚れていない日の10秒を1年続けると、渦の位置が去年と変わったかどうかが、コームの引っかかり方だけで分かるようになります。おしりの汚れを繰り返さないために毎日やっておきたいことは、最後にはその引っかかり方を覚えることに変わっていきます。予防のためにできることは、そこまで来てはじめて手の側に残ります。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 長毛の子と短毛の子で、やることは変わりますか?
- やることは同じです。渦の位置を覚えて、そこを先に整える。変わるのは1回にかかる時間だけで、長毛の子は10秒が20秒になる程度です。毛の量が多い子ほど渦が見つけにくいので、最初に探すときだけ、明るい場所でしっかり地肌を出してください。
- おしりまわりを触らせてくれない子には、どうすればいいですか?
- うしろから急に手を出さず、背中から順にコームを通してきて、そのまま流れでおしりまわりまで届かせてください。渦のところで止まるので、そこだけ翌日に回しても構いません。1日で全部やろうとしないほうが、結果的に早く慣れます。
- 猫にも同じ考え方が当てはまりますか?
- 当てはまります。ただし猫は自分で毛づくろいをするので、届く範囲の毛の向きは自分で整えています。人が手を入れるのは、体が硬くなってきた子や太めの子で、届かなくなった範囲だけです。しっぽの付け根から後ろ足の付け根にかけてを、週に2〜3回見てください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
