C09シーン別・暮らし
犬と猫の同居を楽にする、敏感肌の子と暮らす人の毎日の習慣
ソファの右端、幅にして60センチほどの一角を、うちの犬は毎日そこと決めて腹をつけて寝ます。同じ場所で、午前中は猫が1時間ほど毛づくろいをしています。夕方に人が帰宅して、犬がその一角へ移動する。順番はいつもこうです。犬と猫の同居を始めて2年、その順番を意識したことは一度もありませんでした。敏感肌の子と暮らしていると、手を入れる先はいつでもその子の体の上になります。使うものを変え、ブラシを変え、触る回数を減らす。全部、その子の側の話です。ところが実際にその子の肌が触れている時間がいちばん長いのは、自分の毛でも人の手でもなく、ソファのあの一角の布でした。そして布の上には、もう1頭ぶんのものが乗っています。この記事は、犬と猫の同居で、敏感肌の子の手当てをもう1頭の側から組み直した話です。
犬の腹と猫の毛が、同じ60センチに重なっていました|犬と猫の同居で敏感肌の子と暮らす経験
気づいたきっかけは、掃除でした。ソファのカバーを外そうとして、犬がいつも体を預けている右端を明るいところで見たら、白っぽい毛が布の目に沿って寝ていました。うちの犬の毛はもっと長くて色が濃いので、明らかに猫のものです。掃除機をかけている面のはずなのに、繊維の向きに沿って入り込んだ毛は残っていました。そこは、犬が一日のうちで最も長く腹をつけている場所です。
敏感肌の子と暮らしていると、条件を1つずつ外していく作業をずっと続けることになります。使うものを変え、ブラシの種類を変え、触る回数を減らし、洗う間隔を延ばす。外そうとしている条件は、どれもその子の体の上にあります。犬と猫の同居では、その外し方だけでは足りない場面が出てきます。同じ室内に、もう1頭ぶんの体があるからです。
その子の皮膚と被毛に触れているものを、時間の長い順に並べてみると、順番が思っていたのと違いました。人の手は毎日せいぜい5分から10分です。ブラシは3分。いちばん長いのは、寝ている数時間ずっと接している布です。そして犬と猫の同居では、その布はどちらか一方のものではありません。
- その子自身の毛:抜けた毛が下側にたまり、体と布のあいだに層をつくります
- もう1頭の毛:猫の毛は細く、布の目に沿って入り込みます。表面を払っても残ります
- 毛づくろいで毛についた唾液が乾いたもの:猫の毛には、抜ける前にこれが乗っています
- 室内の粉じん:ソファは床より高い位置にありますが、人が座るたびに空気が動きます
- 人の衣類の繊維:同じ面に人も座るので、外から持ち帰った繊維が乗ります
- 布そのものの目:起毛のある布ほど、上の5つを長く抱えます
猫が毛づくろいをするのは、体を整えるためのふつうの行動です。止める必要も、減らす必要もありません。ここで書いているのは、犬と猫の同居では「その子の体に触れているものの数」が、1頭で暮らす家より確実に多くなるという、物の側の話です。敏感肌の子の手当てが、条件を1つずつ外していく作業である以上、外す対象がどこにあるかを先に知っておくほうが早く終わります。
猫の毛は、毛づくろいのあとを乗せてから落ちる|犬と猫の同居で敏感肌の条件が増える背景と理由
同じ「抜けた毛」でも、犬の毛と猫の毛では、布に届くまでの経路が違います。ここが、犬と猫の同居でいちばん見落とされる差だと思います。
猫は起きている時間のうち、かなりの割合を毛づくろいに使います。舌で毛の流れに沿ってなで、そのたびに唾液が毛の表面につきます。唾液は乾きますが、なくなるわけではありません。乾いた状態で毛に残ったまま、その毛は数日後に抜けます。抜けた毛は空中を漂って、下の面へ落ちます。ソファの上で毛づくろいをしていれば、落ちる先はそのソファです。
犬のほうは、同じ密度で全身をなめることがありません。だから犬の毛は、多くの場合「毛だけ」で布に落ちます。猫の毛は「毛と、乾いたもの」で落ちます。同じ室内の同じ面に落ちていても、乗っているものの数が1つ違います。犬と猫の同居では、この差が同じ布の上で毎日重なっていきます。
| 抜ける前に体の上で起きること | 布に届いたときの状態 | 布の上での残り方 | |
|---|---|---|---|
| 犬の毛 | 毛の流れに沿って皮脂が伸びる | 毛と、その毛についた皮脂 | 太いので表面に乗り、掃除機で動きやすい |
| 猫の毛 | 毛づくろいで舌が通り、唾液がつく/乾く | 毛と、乾いた唾液 | 細いので布の目に入り、表面を払っても残る |
| 人の側から見た違い | 犬は見て分かる/猫は量が読みにくい | どちらも見た目は「毛」 | 残る時間は猫の毛のほうが長い |
| 敏感肌の子にとって | 自分の体の話ではない | 触れる面に、もう1つ条件が増える | 面を替えないかぎり毎日同じ条件が続く |
誤解のないように書いておくと、これは何かが体に起きるという話ではありません。体の側で何が起きるかは、その子によって違いますし、家では決められません。ここで言えるのは、犬と猫の同居では、敏感肌の子が長時間触れている面の上に、1頭で暮らす家にはない項目が2つ増える、という物の並びだけです。項目が増えると、条件を1つずつ外す作業がその分だけ長くなります。
もう1つ、時間の話をしておきます。ソファでの毛づくろいは午前中に集中し、犬がその面に体を預けるのは帰宅後の夕方以降でした。2頭が同時にそこにいないので、この重なりは目で見ても分かりません。同じ室内にいる時間帯が違うだけで、面の上では毎日つながっています。犬と猫の同居で、においや毛の話が「気のせいかもしれない」で止まりやすいのは、時間差のせいだと思います。
手当てを、その子ではなくもう1頭の側から始める|犬と猫の同居を楽にする敏感肌の毎日の習慣
ここから、実際に変えたことを書きます。方針は1つだけです。敏感肌の子の側には手を足さず、もう1頭の側と、面の側だけを動かしました。敏感肌の子は、触る回数そのものが条件になります。犬と猫の同居だからといって、犬の手当てを2倍にすると逆に条件が増えます。
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その子が体を預ける面を、1枚に決める
まず、犬がどこに腹をつけているかを1週間見ます。うちはソファの右端でした。決めるのは人ではなく、その子です。すでに決まっている場所を人が確認するだけで、新しい寝床を用意する必要はありません。犬と猫の同居では、ここで無理に場所を変えると、猫の居場所も一緒にずれて話が複雑になります。
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猫が毛づくろいをする場所を、その面から高さで外す
猫は上へ行けます。ソファの背もたれの上、その横の棚、窓辺。猫が落ち着いて毛づくろいをできる面を、犬が使う面より高いところに1つ作ると、時間をかけずに移ります。うちは背もたれの上に厚手の布を1枚置いただけで、2日でそこが定位置になりました。落ちる毛の行き先が、犬の使う面から外れます。
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帰宅後の5分を、猫の側に使う
犬ではなく猫に使います。毛の流れに沿って、背中から腰まで一往復。抜けかけている毛を、布に落ちる前に手のほうで受けます。ここで猫の毛に何かを乗せると、それは翌朝の毛づくろいで舌が通る場所になります。2つ目の節に書いた経路が、そのまま逆向きに働きます。mofuwa スキンケアミストは清涼飲料水の規格基準をクリアした水からつくられているので、舌が通る前提の毛にも置けます。噴射の音を嫌がる猫なので、猫に向けては吹かず、こちらの手のひらに出してから毛の流れに沿って当てています。毎日の習慣として5分だけです。
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布は洗うのではなく、面ごと入れ替える
犬が使う面には、同じ大きさの布を2枚用意して、週に1回まるごと交換します。洗い方を変えるのではなく、面そのものを新しくするのが要点です。布の目に入った細い毛は、表面を払っても、掃除機をかけても残ります。入れ替えなら、残っているかどうかを判断しなくて済みます。
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敏感肌の子の側は、手数を増やさない
ここが今回いちばん守ったところです。面と猫の側を動かしたぶん、犬の手当ては増やしません。触る回数を条件に持っている子に、新しい手順を足すと、何が効いたのかが分からなくなります。変えるのは1週間に1つまで、と決めておきます。
この5つのうち、犬の体に触れるものは1つもありません。犬と猫の同居では、敏感肌の子に手を入れられる場所が、その子の外側にもあるということです。1頭で暮らしていると、手当ての場所はその子の体と、その子の寝床しかありません。同居している家には、もう1頭という調整先があります。これは負担が増えたのではなく、動かせる場所が1つ多いということでもあります。
猫に毛づくろいをやめさせることはできませんし、やめさせる必要もありません。変えられるのは、その行動がどの高さで行われるかだけです。猫は、落ち着ける面が1つ上にあれば、たいていそちらを選びます。犬と猫の同居で室内の高さを分ける工夫は、居場所の取り合いを避けるためによく言われますが、敏感肌の子と暮らす家では、それがそのまま「布に落ちるものの行き先を変える」ことになります。
3週間で、犬が体を預ける面が1枚に決まりました|犬と猫の同居に起きた変化
変わったことを、週ごとに書きます。数字にできるものだけを残しました。いちばん分かりやすかったのは、犬がソファの上で場所を変える回数です。それまでは夜のあいだに2〜3回、右端と真ん中を行ったり来たりしていました。3週間目には、右端で寝たままになりました。
| やったこと | 室内で変わったこと | |
|---|---|---|
| 1週目 | 犬が体を預ける面を確認しただけ | 何も変えていないので変化なし。場所が右端だと確定 |
| 1週目後半 | 背もたれの上に布を1枚置いた | 2日で猫の毛づくろいの位置が上へ移った |
| 2週目 | 帰宅後5分を猫の側に使い始めた | 手に受ける毛の量が、初日と3日目で目に見えて違った |
| 2週目後半 | 犬の使う面の布を、1枚まるごと交換 | 交換した布を明るいところで見ると、細い毛が目に沿って残っていた |
| 3週目 | 同じことを続けただけ | 犬が夜に場所を変える回数が2〜3回から0〜1回に |
| 3週目の終わり | 犬の手当ては最初から最後まで増やさず | 触る時間は同じままで、体をかく回数の話が家族から出なくなった |
この記録で言えるのは、「敏感肌の子に何をしたか」ではなく「その子に何が触れているかを1つ減らした」ということだけです。体の側で何が起きたかは、この観察では分かりません。それでも、犬と猫の同居で条件を外していく作業としては、これが1つ進んだ形になります。次に何かを試すときも、また1つだけ変えます。
続けるうえで楽だったのは、やることが全部、毎日の動線の中にあったことです。帰宅後の5分は上着を脱いだ流れでそのまま。布の交換は週末の洗濯と同じ日。猫の場所は一度決まったら何もしません。犬と猫の同居では、種ごとに手順を持つと時間が2倍になりますが、今回のように面と高さで組むと、増えたのは週1回の交換だけでした。
最後に、家でやることと、そうでないことの線を書いておきます。同じ場所をなめ続けている、地肌が赤い、体をかく回数が日ごとに増えている、においが一点だけ強くなって半日で戻る、毛が同じ場所で薄くなってきた。こうした変わり方があるときは、布を替えたり手当ての順番を組み替えたりする前に、動物病院にご相談ください。犬と猫の同居では、条件が2頭ぶんあるぶん、家で切り分けようとすると時間がかかります。いつから、どの場所に、何日続いているか。この3つをメモして持っていくと、その場で話が前に進みます。敏感肌の子と暮らす家では、早いほうを選んで構いません。
犬と猫の同居は、手入れの前提が違う2種が同じ床とソファを使う暮らしです。敏感肌の子の手当てを、その子の体の上だけで完結させようとすると、いつか手が足りなくなります。触れている面の上に何が乗っているかを見にいくと、動かせる場所がもう1つ見つかります。今回の場合、それはもう1頭のいる高さでした。犬と猫の同居を続けていく毎日では、この順番のほうが、結果としてその子に触る回数を増やさずに済みます。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
