C05犬種・猫種別ケア

バーマンのケア|涙やけを減らす3つの習慣

公開日 2026年5月26日|文=mofuwa編集部

明るい部屋で、前足が白いクリーム色の長毛猫が落ち着いて寝そべっている
顔を洗ったあと、前足の白い毛はしばらく色が濃く見えます。そこが時刻を知る手がかりになります。写真:Kaan Keskin/Pexels

バーマンの前足の白い部分は、顔を洗ったあとしばらく色が濃く見えます。毛が湿っているからです。バーマンの涙やけを考えるときは、この「1日に何度も顔を洗っている」という事実から入ります。じっと見ていなくても、白い手袋のような前足に触れば、さっきまで顔を洗っていたかどうかが分かります。目のまわりは、人が布を当てる前から、猫自身が何度も触っている場所です。そこへ拭く回数だけを足しても、すでに何度も触られている場所をもう一度触ることにしかなりません。足す先は回数ではなく、その前足が届いていない時間帯のほうです。この記事は、なぜそうなるのかを先に置いて、そのあとに3つの習慣を順番に並べます。

顔は1日に何度も洗われている|バーマンの涙やけを時間で考えるやり方

バーマンは、顔と耳としっぽに濃い色が入り、体はクリーム色に近い明るさで、四肢の先だけが手袋をはめたように白いという作りを持つ猫です。この白い前足が、涙やけを考えるときの目印になります。猫は前足の内側を舐めて湿らせ、それを目のまわりから耳のほうへ向かってなでつけて顔を洗います。洗い終わったばかりの前足は、白い毛が湿って色が濃く見えます。

この動きは、1日に一度ではありません。起きたあと、食べたあと、トイレのあと、抱き上げられたあと、眠りに入る前。気づいていないだけで、バーマンの目のまわりは何度も湿らされ、そのつど乾いていきます。つまり、飼い主が布を当てようと思う前に、その場所はもう何往復も触られています。

涙やけの色を決めているのは、涙が出ること自体ではありません。目のまわりの毛が湿ったまま過ごしている時間の長さのほうです。バーマンは目のまわりの毛が明るい色なので、同じだけ湿っていても色の変化が早く見えます。出やすいのではなく、見えやすい。ここを分けておかないと、手の入れ方が回数の話に流れていきます。

ここまで来ると、拭く回数を増やすことが何をしているかが分かります。猫が顔を洗った直後に人が布を当てると、乾きかけていた毛がもう一度湿ります。湿っている時間を短くしたくて手を入れたのに、結果としてその時間を延ばしている。バーマンの涙やけで手を増やしても変わらない期間があるとしたら、この重なりが起きていることがあります。

同じ「目のまわりを触る」でも、いつ触るかで意味が変わる
いつ触るか目のまわりで起きていること
猫が顔を洗った直後乾きかけていた毛が、もう一度湿る
洗って30分ほどたったころ毛はほぼ乾いている。触っても湿りは戻らない
洗う間隔がいちばん空く時間帯湿っている時間が長くなりがちな帯。人の手が効く
寝ているあいだ顔を洗う動きが止まる。起きた直後にまとめて洗う
Note人がやるのは「代わる」ことで、「足す」ことではありません

犬の顔まわりの手入れとバーマンの涙やけがいちばん違うのは、猫にはすでに自分で顔を洗う手があるという点です。飼い主の役目は、その回数に人の回数を積み増すことではなく、その子の毛づくろいが届いていない時間帯を代わることです。届いている時間に手を足しても、湿っている時間が延びるだけになります。同じ布を当てる動作でも、入れる時刻で意味が反転します。

顔を洗う時刻を3日だけ書き出す|バーマンの涙やけで先に踏む手順

習慣を決める前に、その子がいつ顔を洗っているかを知ります。ここを飛ばすと、人の都合のいい時刻に手を入れることになり、たいてい猫が洗った直後と重なります。調べるのは3日で足ります。時計を見ながら張りついている必要はありません。バーマンには、洗った直後が分かる白い前足があります。

  1. 3日だけ、前足の白い毛が湿っていた時刻を書く

    そばを通ったとき、抱き上げたとき、なでたとき。前足の白い部分に触れて、湿っていたら時刻だけをメモします。1日に4〜6回も拾えれば十分です。顔を洗う場面を探して待つ必要はありません。湿っていたということは、その少し前に洗っている、というだけの話です。

  2. 洗っている場面を見かけたときも、同じ欄に足す

    見えたぶんは正確なので、そちらを優先します。洗い始めではなく、洗い終わりの時刻を書いてください。湿っている時間はそこから始まります。バーマンは長めの被毛を持つので、短毛の猫より乾くまでに時間がかかります。

  3. 3日ぶんを縦に並べて、間があいている帯を探す

    並べると、その子の一日の形が見えます。多くの子で、朝と夜は密で、日中のどこかにぽっかり空く帯があります。留守番の時間、家族が出払っている時間、猫が寝入っている時間。空いている帯が2つあるなら、長いほうを選びます。

  4. 人が入る時間帯を、1つだけ決める

    2つ選ばないでください。3つの習慣のうち、これが一番効きます。選んだ帯のなかで、毎日おおむね同じ時刻に1回。バーマンの涙やけに人の手を入れるのは、この1回だけで構いません。回数を増やすほど、猫が洗った直後と重なる確率が上がります。

  5. 顔を洗った直後の30分は触らない、と決める

    3日の記録で「直後」がどんな時刻に来るかは分かっています。そこには手を入れないと先に決めてしまいます。抱き上げたついでに顔を拭くのをやめる、という意味でもあります。触りたくなったら、前足の白い毛に触れて、湿っていないことを確かめてからにしてください。

3日で記録が集まらなかったときは、無理に延ばさなくて構いません。朝いちばんと、夜寝る前の2点だけでも、間があく帯はだいたい見当がつきます。ここでの目的は正確な統計を作ることではなく、人が入る時刻を「猫の動きから」決めることです。飼い主の空き時間から決めた瞬間に、バーマンの涙やけの話は回数の話へ戻ってしまいます。

Point記録は3日でやめてください

1週間、2週間と続けると、記録そのものが続かなくなります。3日ぶんの時刻が並べば、間があく帯は見えます。季節が変わって生活のリズムが動いたと感じたときに、また3日だけ取り直せば足ります。バーマンの涙やけで長く続けるのは記録ではなく、次のセクションで決める1日1回のほうです。

間があく帯に1回だけ入れる|バーマンの涙やけで毎日決めておくこと

時間帯が決まったら、そこで何をするかです。やることは多くありません。1日1回、目頭から外へ向かって、湿っている毛を乾いた面へ移すだけです。ここでも増やす方向へは寄せません。バーマンの目のまわりの毛は細く、繰り返しこすられると流れが乱れて、かえって湿りが残る面ができます。

  1. 布を当てる前に、指の腹で毛の流れを確かめる

    目のまわりの毛は、目頭から外へ向かって流れています。この向きに逆らわない、というだけを覚えておけば足ります。流れに逆らってこすると、毛が立ち上がって、乾くまでの時間が延びます。バーマンの被毛は絹のような手ざわりで、乱れた向きが戻るまでに時間がかかります。

  2. 目頭の側から、外へ向かって1方向だけ動かす

    往復させないでください。行きで湿りを拾い、帰りでそれを戻す、ということが起きます。片道で1回、面を替えてもう1回。左右の目で同じ面を使い回さないようにします。目に向かって拭くのは避けてください。

  3. 最後は必ず、乾いた面で軽く押さえて終える

    拭いたあとに湿ったままにしないことが、この習慣のいちばん大事なところです。湿っている時間を短くするために入っているので、終わりが湿っていたら意味が逆になります。押しつけずに、面を当てて数秒置くだけで構いません。

3つの習慣は、決める単位が揃っていません
何を決めるか決める単位
習慣1その子が顔を洗う時刻を知る3日に一度、まとめて
習慣2洗った直後の30分は触らないその場ごとの判断
習慣3間があく帯に1回だけ入る毎日、同じ時刻に

3つの粒度をずらしてあるのは、忙しい週に全部が同時に止まらないようにするためです。習慣1は季節の変わり目に取り直すだけ、習慣2は触りたくなったときに一度手を止めるだけ、習慣3だけが毎日です。続かなくなるのはたいてい、3つとも毎日やるものだと思い込んだときです。バーマンの涙やけで毎日必要なのは、1日1回の片道だけです。

間があく帯に入る1回に、道具を1つだけ決めておきます。その帯で進むのは2つです。油分が毛に沈着することと、湿ったままの時間に菌が増えること。帯が長いほど、どちらも先へ進みます。mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナーは、01(CLEAN)と02(CARE)で受け持ちを分けてあります。3日の記録で選んだのがいちばん長く空く帯なら、受け持ちが大きくなるのは後ろの02の側です。顔に向けて吹きかけるのではなく、コットンに落としてから、目頭の側で当てて外へ一度だけ動かします。猫は顔に近づいてくるものを嫌がるので、布側を先に湿らせておくところは変えないでください。最後に乾いた面で押さえて終える、という順番も同じです。色を落とすための1回ではなく、湿っている時間を削るための1回です。

Caution目のまわりで、やらないと決めておくこと

目に向かって拭かない。同じ面で左右をこすらない。乾いた布を強く押し当てて色を落とそうとしない。こすれば色が落ちるという進め方をすると、毛が抜けて地肌が見え、そこがさらに湿りやすくなります。色は落とすものではなく、湿っている時間が短くなったあとに、生え替わりとともに位置が変わっていくものとして見てください。

3つ続けても濃さが戻るとき|バーマンの涙やけで家でできることの外側

ここまでは、湿っている時間の長さで説明のつく涙やけの話でした。時間帯を選び、直後を避け、片道で1回という3つを2週間続けても、同じ濃さが戻ってくるときは、家でできることの外側を見てください。次のような変わり方は、拭き方や回数の話として片づけないほうが安全です。

Caution早めに動物病院へ相談してほしいサイン

目やにの量や色が変わった、まぶたが腫れている、目を細めている、片目だけ涙が多い、目のまわりの地肌が赤い、同じ側を前足でしきりにこすっている、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、拭く回数を足す前に動物病院にご相談ください。バーマンは顔まわりの毛が長めなので、地肌の変化が外から見えにくく、気づいたときには時間がたっていることがあります。前足の白い毛が湿っているかどうかは触れば分かりますが、地肌の色は毛を分けないと見えません。3日の記録を取り直すより先に、動物病院で見てもらってください。

相談に行くときは、3日ぶんの記録をそのまま持っていってください。顔を洗う時刻、人が入っている時間帯、いつから濃くなったか。この3つがあると、毛づくろいと湿りで説明のつく範囲なのかどうかを、その場で切り分けてもらえます。前の晩にがんばって拭き上げると、もとの状態が分からなくなるので、そのまま連れて行くほうが役に立ちます。

バーマンと暮らすうえで、目のまわりが湿ること自体はなくなりません。顔を前足で洗うのは、この子たちが毎日していることだからです。飼い主の側で動かせるのは、湿ってから乾くまでの時間と、そこへ人が入る時刻のほうです。時刻を知る、直後には触らない、間があく帯に1回だけ入る。バーマンの涙やけで積み上げるのは、回数ではなくこの3つです。

Product

mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナー

mofuwa 目にやさしい涙やけクリーナー

1,870円(税込)

眼刺激性試験をクリアした2剤構成。01(CLEAN)で目やにと涙の跡を浮かせ、02(CARE)で拭いたあとの環境を整えます。

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よくある質問

バーマンの涙やけは、毎日拭いたほうがいいですか?
毎日1回で構いません。多くしても、猫が顔を洗った直後と重なる確率が上がるだけです。大事なのは回数より時刻で、前足の白い毛が湿っていないときに入ってください。片道で1回動かし、乾いた面で押さえて終える。その1回が、目のまわりが湿っている時間を短くします。
顔を洗う時刻を見ている余裕がありません。どうすればいいですか?
見ていなくても分かります。バーマンは前足の先が白いので、触れて湿っていれば、その少し前に顔を洗っています。そばを通ったときに触れて、湿っていた時刻だけを3日メモしてください。1日4回ほど拾えれば、間があく帯は見えます。それ以上の記録は必要ありません。
目のまわりの色は、続ければ薄くなりますか?
色そのものを落とす作業ではありません。湿っている時間が短くなると、新しく色がつく速さが変わり、毛の生え替わりとともに位置が動いていきます。2週間続けても同じ濃さが同じ場所に戻る、片方だけ濃い、目やにが増えたというときは、拭き方の話ではないので動物病院にご相談ください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。