C08季節・行事
日中は家から出さない夏、部屋の空気だけが動かない
朝8時にエアコンを入れて玄関の鍵をかけると、夕方6時に帰ってくるまでの10時間、その子の留守番のあいだにドアも窓も一度も開きません。気温が上がって日中の散歩をやめる時期は、朝晩の短い散歩のほかは、1日のほとんどを冷房の入った同じ部屋で過ごすことになります。春のうちは出かける前に窓を15分開けて換気していた家も、冷房を朝から入れるようになった週に、その15分が消えます。この記事で数えるのは、留守番の部屋に細く裂いたティッシュを下げたとき、揺れる場所がいくつあるかです。空気は、入ってくる口と出ていく口が1つずつそろったときに、はじめて部屋を抜けていきます。ドアを閉めた1部屋と、ドアを開けて廊下とつないだ部屋。この2つを、揺れる場所の数で並べます。
窓を開けていた15分が消える週|日中の留守番で部屋の換気が止まるまで
日中に家から出さない時期に入ると、部屋の空気を入れ替える時間が、1日の予定からまるごと抜け落ちます。春のあいだは、朝の支度をしながら窓を開け、帰ってきたらまた開けていました。気温が上がって冷房を朝から入れるようになると、熱い空気が入るのを嫌って、窓は閉めたまま家を出ます。路面が熱くなる時間帯の散歩もやめるので、その子は朝晩の短い散歩のほかは、ずっと同じ部屋の中にいます。
| 動くもの | 春のあいだ | 日中に家から出さない夏 |
|---|---|---|
| 窓を開けている時間 | 朝と夕方に15分ずつ | 出かける前も帰ったあとも0分 |
| その子が部屋にいる時間 | 散歩と、開けた窓のそばで外の空気に触れる | 朝晩の散歩のほかは部屋の中 |
| エアコン | 使わないか、夜だけ | 朝8時から夕方まで入れたまま |
| 部屋のドア | 開けたまま出かける | 冷気を逃がさないように閉める |
| 湿度 | 開けた窓から逃げていく | 部屋の中にとどまる |
| 換毛期の終わりの抜け毛 | 風で廊下へ流れていく | 部屋の隅とエアコンの下にたまる |
表のうち、窓とドアの2行が同じ週に0へ動くのが、この時期です。冷房で室温がそろっていても、部屋の空気そのものは、朝に閉めたときのまま夕方まで入れ替わりません。家庭用のエアコンの多くは、部屋の空気を吸い込んで冷やし、同じ部屋へ戻しています。外の空気を取り込んではいないので、一日じゅう入れていても、換気の回数は1回も増えません。
そこでこの記事では、留守番の部屋で、細く裂いたティッシュを下げたときに揺れる場所の数を数えます。ティッシュを1枚、幅2センチほどに裂き、ドアの下の隙間、壁の給気口の前、廊下へ出る敷居の上にテープで留めます。エアコンの吹き出し口の前で揺れても、それは数えません。部屋の中を回っているだけの空気だからです。揺れる場所が0なら、その部屋は外とつながっていません。1か所なら抜け道が半分できていて、入口と出口の2か所がそろうと、空気は部屋を抜けていきます。
室温や湿度は、エアコンの設定である程度そろえられます。そろえられないのは空気が入れ替わっているかどうかで、これは温度計を見ても分かりません。揺れる場所の数は、それを目で確かめるための数です。去年の夏、帰ってきてドアを開けた瞬間に部屋のにおいを感じた家なら、その部屋の数は0か1だったと考えられます。
軸1・ドアを閉めた1部屋|留守番の部屋が本当に閉じているかの見分け方
ドアを閉めた1部屋は、冷気が逃げにくく、室温が設定のあたりで落ち着きます。その子が台所や玄関へ行くこともなく、かじられて困るコードも部屋の中だけに絞れます。1〜2時間の外出なら、いちばん手のかからない形です。そのかわり10時間の留守番では、その子が吐いた息と、トイレから上がる湿気と、体から出たにおいが、同じ部屋の中に重なっていきます。
ただし、閉めたつもりの部屋にも、ティッシュを下げると揺れる場所が見つかることがあります。確かめるときは、留守番のあいだと同じ条件にそろえてから下げます。
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エアコンを止めて5分待つ
冷房の風が回っているうちは、部屋のどこで下げても揺れます。止めて、空気が落ち着いてから始めます
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浴室かトイレの換気扇を入れる
留守番のあいだに回しているものは、全部入れておきます。24時間換気のスイッチがある家は、それも入れます
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ドアの下と給気口の前に下げる
ドアの下でティッシュの先が廊下の側へ引かれれば、そこが出口です。給気口の前で部屋の内側へなびけば、そこが入口です
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揺れた場所に印をつけて数を書く
マスキングテープで小さく印をして、0か1か2かを紙に書きます。この数が、その部屋の出発点になります
閉めた部屋で2か所が揺れたなら、その部屋はドアを閉めたままでも、空気が抜けています。24時間換気を前提にした家では、ドアの下に1センチほどの隙間を空けてあることがあり、壁の給気口と組み合わさって、閉めた部屋にも入口と出口ができます。反対に、給気口のふたを閉じていたり、ドアの下に隙間がなかったりすると、揺れる場所は0になります。虫や熱気を嫌って、夏のあいだ給気口のふたを閉めている家もあります。印をつける前に、ふたが開いているかを先に見ておきます。
揺れる場所が0の部屋で10時間を過ごすと、帰ってきたときのにおいは、ドアを開けた瞬間に来ます。外から持ち込まれたにおいでなく、部屋の中で10時間かけて濃くなったにおいです。冷房は室温が設定に届くと運転が弱まり、そのあいだは湿気が取れにくくなります。猫砂やトイレのまわりから上がる湿気も、出口のない部屋では、そのまま部屋の中にとどまります。
軸2・ドアを開けて廊下とつなぐ|換気扇へ向かう留守番の部屋の選び方
ドアを開けて廊下とつなぐと、揺れる場所の数は、つないだ先に換気扇があるかどうかで決まります。開けたドアの先が行き止まりの廊下なら、空気は部屋と廊下のあいだを行き来するだけで、外へは出ていきません。廊下の先に換気扇を回した洗面所やトイレがあれば、部屋の空気はドアを通って廊下へ、廊下から換気扇へと引かれていきます。つなぐ先を選ぶときに見るのは、廊下の広さより、その先に何があるかです。
- 換気扇のある洗面所・トイレへ続く廊下:いちばん揺れやすい先です。浴室は、浴槽に水を残したまま入れないよう戸を閉めておきます。戸の下の隙間やガラリで揺れれば、閉めたままでも出口になっています
- 北側の部屋:日が当たらないぶん、冷房が止まった日に移れる床になります。窓を閉めたままなら、出口の数は増えません
- 玄関へ続く廊下:夏の玄関は熱がこもりやすく、たたきの段差もあります。つなぐ先には向きません
- 台所:換気扇はありますが、ごみ箱と調理台があります。つなぐなら、ゲートを台所の手前に置いて、中へは入れない形にします
犬なら、部屋のドアは開けたまま、廊下との境にゲートを置けば、空気は通ってその子は通りません。猫はゲートを越えていくので、猫の場合は、通っても困らない先にだけつなぎます。浴室と台所の戸を閉め、洗面所の戸の下でティッシュが揺れるのを確かめてから、部屋のドアを開けて出かけます。
つないだ部屋は、冷やす広さが廊下のぶん増えます。室温は閉めた1部屋よりわずかに上下しますが、冷房が止まった日に、その子が涼しい床へ移っていけます。停電やタイマーの設定違いで冷房が止まったとき、閉めた1部屋には移る先がありません。留守番が長いほど、この移る先があるかどうかが重くなります。
つないだ部屋でティッシュが揺れるのは、開けたドアのところと、換気扇の手前の2か所です。2つがそろうと、朝閉めた部屋の空気は、夕方までのあいだに少しずつ外へ引かれていきます。出かける支度の最後に窓を5分だけ開け、閉めてから換気扇を入れて家を出る。この順番にすると、朝のうちに部屋の換気を1回すませ、その流れを10時間保ったまま留守番に入れます。
揺れる場所0か所と2か所|閉めた部屋とつないだ部屋、留守番での違い
2つの部屋を並べると、差がいちばん大きく出るのは、帰ってきてドアを開けたときの最初の一呼吸です。閉めた1部屋では、においはドアのすぐ内側で待っています。つないだ部屋では廊下で薄まり、部屋に入ってようやく分かる程度になります。室温の差は小さく、においと湿気の差は大きい。揺れる場所が0か2かで変わるのは、こちらの側です。
| 見るところ | ドアを閉めた1部屋 | ドアを開けてつないだ部屋 |
|---|---|---|
| ティッシュが揺れる場所 | 0か所(給気口を閉じている場合) | 2か所(開けたドアと換気扇の手前) |
| 室温 | 設定のあたりで落ち着く | 廊下のぶん、わずかに上下する |
| 湿度 | 冷房が弱まる時間に上がる | 換気扇が外へ運んでいく |
| 帰宅したときのにおい | ドアを開けた瞬間に来る | 部屋に入ってから分かる |
| 冷房が止まった日 | 移る先がない | 廊下や北側の床へ移れる |
| 先に確かめること | 給気口のふたと、ドアの下の隙間 | ゲートの高さと、浴室・台所の戸 |
| 向いている留守番 | 1〜2時間の買い物 | 朝から夕方までの平日 |
| 結論の行 | 短い外出はこちら | 半日を超える留守番はこちら |
最終行が、どちらを選ぶかの答えです。ただ、つないだ部屋にしても、部屋の中に残るものがあります。揺れる場所を2つそろえたとき、空気が運んでいくのは、部屋にあるにおいのもとから出たにおいです。トイレのまわりの床、ケージの底のトレー、寝床の布、ソファの座面でその子がいつも乗る端。もとが床や布に残っていれば、換気扇へ向かう流れは、そのにおいを廊下まで連れていきます。
においのもとに手を入れるのは、出かける前の朝です。そこで何をかけるかを決めるのは、揺れる場所の数です。揺れる場所が0の部屋にかけたものは、10時間、部屋から出ていきません。強い香りのものを朝にかけると、その香りは夕方まで同じ部屋にとどまり、その子は移る先のない部屋でそれを吸い続けます。自分のにおいのついた寝床で落ち着く動物にとって、別の香りをかぶせられた部屋は、落ち着ける場所が1つ減った部屋です。
mofuwa瞬間消臭スプレーを朝の手順に入れるのは、この部屋の条件に合わせてのことです。香りを重ねて覆うつくりではないので、閉め切った部屋に、夕方まで漂い続けるものがありません。においのもとが残る床や布そのものにかけて、その場所のにおいを感じにくくする消臭です。出口が2つそろった部屋なら、朝かけた場所から立つにおいを感じにくくしたうえで、残りの空気を換気扇が外へ引いていきます。
もう1つは、その子が10時間、その床の上にいることです。留守番のあいだ、犬は床に伏せて前脚をなめ、猫は猫砂から出た足で歩いたあと、その足をなめます。朝かけたものは、夕方までに何度も口へ運ばれます。mofuwa瞬間消臭スプレーは、床にかけたあとをペットがなめる、というところから中身を決めた1本で、入っているのは電解水だけです。閉め切った部屋で、口に入る回数がいちばん多いのは床と足の裏です。そこへかけるものは、その回数から選びます。
老犬ホームのように、犬や猫が一日じゅう同じ部屋で過ごす場所でも、ケージや床の消臭に使われています。閉めた部屋にかけて、その部屋で過ごす動物がそこをなめる、という条件が、家の留守番と重なるからです。ソファの座面の端や寝床の布にそのままかけられるのも、電解水のほかに何も入っていないためで、その子が乗る場所を選ばずに朝の手順を回せます。
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出かける15分前に、においのもとへかける
トイレのまわりの床、ケージのトレーの縁、寝床の布の端。前の晩、帰ってきた一呼吸でにおった場所から順にかけます
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乾いたのを確かめてから窓を閉める
かけた場所は数分で乾きます。手の甲で触れて乾いていたら、窓を閉めて換気扇を入れ、家を出ます
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帰ってきたら、窓を開ける前に一呼吸
ドアを開けた最初の一呼吸で、どのあたりがにおうかを覚えておきます。窓を開けたあとでは、どこから来ていたのか分からなくなります
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においた場所を紙に書く
1週間ぶん書き留めると、毎晩におう場所と、日によってにおう場所が分かれてきます。翌朝かける順番は、この紙で決まります
ドアを開けてつなぎ、換気扇の手前でティッシュが揺れるのを確かめ、朝の手順を2週間続けても、帰ってきた一呼吸のにおいが、部屋よりもその子の体のほうから来る。/耳の中や脇の下、しっぽの付け根に鼻を近づけると、そこだけにおいが強い。/冷房の入った部屋で過ごしていたのに、帰宅後も口を開けた速い息がおさまらない(猫は、口を開けて息をしている時点で)。においが体から来ているときは、揺れる場所の数では動かせない側の話です。その子が何時間閉めた部屋にいたか、揺れた場所がいくつだったか、どこがにおったか。この3つを書いた紙を持って、動物病院の予約を取ります。息が速いままのほうは、紙を用意するより先に、室温計の数字をひと目見てから、すぐ動物病院へ電話を入れます。
平日の10時間と週末の2時間|留守番の部屋の使い分けを季節の変わり目まで
2つの部屋は、留守番の長さで使い分けます。平日の朝から夕方までの10時間はドアを開けて廊下とつなぎ、週末の2時間の買い物ならドアを閉めた1部屋で足ります。短い外出で閉めた日も、帰ってきてから窓と換気扇で空気を入れ替えれば、においが10時間ぶん重なることはありません。
| 留守番の長さ | 部屋の形 | 出かける前に見るところ |
|---|---|---|
| 2時間まで | ドアを閉めた1部屋 | 給気口のふたが開いているか |
| 半日 | ドアを開けて、ゲートで区切る | 換気扇の手前でティッシュが揺れるか |
| 朝から夕方まで | 廊下とつなぎ、北側の床も開けておく | 窓を5分開けて閉め、においのもとにかけたか |
ティッシュを下げて確かめるのは、毎日でなくて構いません。家具を動かした週と、冷房の設定を変えた週にだけ、同じ場所へ下げて、揺れる場所の数を書き直します。それ以外の日は、帰ってきたときの一呼吸で足ります。
朝の空気が涼しくなって、窓を開けて出かけられる日が戻ってきたら、ゲートを片づける前に、紙に書いた揺れる場所の数を、来年の冷房を入れ始める週の欄へ写しておきます。次の季節の変わり目、窓を閉めて出かける最初の朝は、ティッシュを1枚裂くところから始められます。
Product
mofuwa 瞬間消臭スプレー
500ml / 2,420円(税込)
香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。
商品ページを見るよくある質問
- 留守番のあいだ、窓を少し開けておけば、換気扇を回さなくても足りますか。
- 窓を少し開けるのは、入口を1つつくることです。出口がなければ、空気は窓のそばで出入りするだけで、部屋の奥までは動きません。冷房を入れた部屋で窓を開けておくと、冷えた空気が外へ逃げて、室温も設定どおりに保てなくなります。留守のあいだ窓を開けたままにするのは、戸締まりの面でもすすめにくい形です。窓は出かける前の5分と帰ってきたあとに使い、留守番のあいだの出口は換気扇にまかせると、室温を保ったまま空気を動かせます。
- 空気清浄機を回しておけば、換気と同じことになりますか。
- 空気清浄機は、部屋の空気を吸い込んでフィルターに通し、同じ部屋へ戻す機械です。エアコンと同じく、外の空気とは入れ替えていません。ティッシュを下げると吹き出し口の前で揺れますが、それは部屋の中を回っている空気なので、揺れる場所の数には入れません。フィルターに引っかかるにおいはあっても、湿気と、床や布にしみたにおいのもとは部屋に残ります。回すなら、換気扇で出口をつくったうえで、足すものとして置いてください。
- ケージに入れて留守番させています。部屋をつないでも意味はありますか。
- あります。ケージの中は、部屋の中にあるもう1つの部屋です。部屋の空気が止まっていると、ケージの中はそれ以上に動きません。ケージを、開けたドアと換気扇を結ぶ線の近くへ寄せると、ケージの格子のところでもティッシュが揺れるようになります。側面を板やカバーで覆っているケージは、夏のあいだだけ1面を外しておきます。エアコンの風が直接当たる位置は、毛と地肌が乾燥しやすいので避けてください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
