C05犬種・猫種別ケア

柴犬のケア|抜け毛を減らす3つの習慣

公開日 2020年9月22日|文=mofuwa編集部

明るい室内の床で落ち着いて休んでいる、上毛の厚い犬
1回で取りきる前提をやめると、柴犬のブラッシングは続きます。写真:Sam Lion/Pexels

柴犬のブラッシングは、たいてい3分あたりで空気が変わります。体をひねる、立ち上がる、こちらを見上げる。そこで手を止めると、床には毛が落ちているのに、指はまだ根元まで届いていません。柴犬の抜け毛でつまずくのは、毛の量ではなく1回が最後まで続かないことです。この記事では、抜け毛を「ブラシで取る」やり方と、「落ちる場所を決めてしまう」やり方を並べて比べ、時間・場所・道具という3つの習慣にまとめます。

柴犬の抜け毛でつまずく条件は、1回が3分で終わること

柴犬の被毛は、太くて硬い上毛と、細くて密な下毛の二層です。寒暖差のある土地で外にいる時間の長かった犬なので、下毛が厚く、季節の変わり目にまとまって入れ替わります。換毛期の区切りがはっきりしているのが、柴犬の被毛の特徴です。春と秋、それぞれ数週間のあいだに下毛が一気に抜けます。

ただ、量そのものは道具でどうにかなります。困るのはそこではありません。長い時間じっと触られているのが得意でない子が多い、という点です。抱えこまれる、体を押さえられる、同じ姿勢を続けさせられる。この3つが重なると、たいてい数分で体が動きます。ブラッシングを嫌っているというより、押さえられている時間のほうを嫌がっている、という言い方が近いです。

その結果、こういうことが起こります。

1回が途中で終わったときに、被毛に残るもの
その日どこまで進んだか被毛に何が残るか
表面だけブラシが通った上毛についていた抜け毛は取れる。根元の下毛は動かない
嫌がって途中でやめた毛先はほぐれ、根元は詰まったまま残る
翌日また同じところを撫でた触りやすい背中だけが繰り返され、脇や腰は手つかず
それが何日も続いた床の抜け毛は減らず、指は一度も地肌に届いていない

1回を長くしようとするほど、柴犬のブラッシングは続かなくなります。この記事で比べる2つは、どちらも「1回を短くする」ことを前提にしています。短い1回を回数で稼ぐか、そもそも人が毛を取りにいく回数を減らすか。向きが違うだけです。

Note換毛期の区切りが、柴犬でははっきりしています

年じゅう同じペースで抜けているわけではありません。春と秋、それぞれ数週間だけ下毛がまとまって入れ替わり、そのあいだは床に落ちる抜け毛の量が何倍にもなります。逆にその時期を外れると、同じことをしても手ごたえが薄くなります。柴犬の抜け毛は年間で均そうとせず、時期で強弱をつけてください。

ブラシで取るか、落ちる場所を決めるか|柴犬の抜け毛の比較

柴犬の抜け毛への手の入れ方は、大きく2つに分かれます。人がブラシで取りにいくか、その子が自分で落とす場所を先に決めてしまうかです。どちらが正しいという話ではありません。続けられるほうを選ぶための比較です。

ブラシで取る/落ちる場所を決める 柴犬の抜け毛への手の入れ方は、人が取りにいく方向と、落ちる場所を先に設計する方向の2つに分かれます。 柴犬の抜け毛は、2つの方向から減らせます ブラシで取る 人が根元まで手を入れる 1回3分・1日2回に割る 換毛期に効き目が大きい 嫌がると回数が落ちる 落ちる場所を決める その子が自分で落とす 毛が集まる場所をつくる 通年で効き目が続く 根元の詰まりは残る 通年は右、換毛期だけ左を足す、という配分が現実的です
1回を短くする点は同じで、短くしたあとの向きが逆になります。
柴犬の抜け毛の比較|2つの習慣で変わるところ
ブラシで取る落ちる場所を決める
手をかける先被毛と根元寝床・敷物・通り道
1回の長さ3分。それ以上は延ばさない0分。人は動かない
換毛期回数を増やす。効きが上がる量が増えるぶん、掃除が要る
長く触られるのが苦手な子回数が落ちて止まりやすい止まらない
残る課題毎日は続かない根元の下毛は詰まったまま

表の最後の行が、この比較のいちばん大事なところです。落ちる場所を決めるやり方は、床の抜け毛は減らせても、根元の下毛は動かせません。逆にブラッシングは根元まで届きますが、嫌がる子では回数のほうが先に落ちます。柴犬では、通年は落ちる場所を主にして、換毛期だけブラシを足す配分になることが多いです。

どっちに向くかの見分け方|柴犬が触られていられる時間

どっちを軸にするかは、その子がじっとしていられる時間で決まります。性格や好みの話にせず、測れる条件として見てください。

  1. 1週間、時間だけを測る

    ブラシを持って体に触れてから、体をひねる・立ち上がる・顔をこちらへ向けるまでの秒数を測ります。この週は毛を取ろうとしないでください。測るだけに使います。

  2. いちばん短かった日の数字を使う

    平均ではなく最短で見ます。柴犬の抜け毛のケアは、調子のよかった日ではなく、いちばん機嫌の悪い日に合わせておくほうが続きます。

  3. 3分を境に分ける

    3分を超えられる子は、ブラシで取る側を主にできます。3分に届かない子は、落ちる場所を決める側を主にしてください。どっちも中途半端にやると、どちらの効き目も出ません。

  4. 体の場所ごとに測り直す

    背中は5分でも、脇や腰は30秒という子がいます。同じ子の中でも、場所によって向き不向きが変わります。時間の短い場所を、ブラシで攻めないでください。そこは落ちる場所側に任せます。

見分け方の目安|どっちを主にするか
触られていられる時間主にする習慣足すもの
3分以上ブラシで取る換毛期は1日2回に分ける
1〜3分落ちる場所を決める換毛期だけ、腰まわりを短時間
1分未満落ちる場所を決める触る練習を、ブラシなしで先に

1分未満の子は、抜け毛の話をいったん脇に置いてください。ブラシを持たずに触れる時間を伸ばすほうが先です。毛を取る道具を持った手で触られると、その子にとってはまったく別の出来事になります。手のひらで背中を撫でるだけの時間が3分続くようになってから、道具を戻してください。

時間・場所・道具|柴犬の抜け毛を減らす3つの習慣

ここまでを3つの習慣にまとめます。3つは、それぞれ別の軸の話です。1つ目は時間の使い方、2つ目は場所の作り方、3つ目は道具の出し入れ。同じことを3回言い換えたものではありません。

  1. 時間:1回を3分で切って、日に2回に割る

    朝と夜に分けます。1回で全身をやろうとしないでください。朝は背中と腰、夜は首と脇、というように場所を分けて回します。1日で全身に触れなくて構いません。3日で一周すれば、柴犬の抜け毛には十分に追いつきます。終わりの合図は、毛が取れたかどうかではなく3分たったかどうかにしてください。まだ嫌がっていないうちに終わるのが、翌日につながる終わり方です。

  2. 場所:毛が落ちる場所を、家の中に1か所つくる

    多くの柴犬は、体をこすりつける場所を自分で決めています。ラグの端、ソファの脚元、玄関マット。その場所を取り上げず、洗える敷物に替えてください。抜け毛が家じゅうに散らずに1か所へ集まります。掃除の手間が減るだけでなく、そこに溜まる量が「今週は多いか少ないか」の記録にもなります。換毛期に入った日は、たいていこの敷物のほうが先に教えてくれます。

  3. 道具:根元まで届く道具は、換毛期だけ出す

    下毛をかき出す道具を通年で使うと、上毛まで削れて毛先が傷みます。春と秋の数週間だけ出して、それ以外の時期はしまってください。通年で使うのは、毛先をとかす柔らかいブラシと手のひらで足ります。乾いた季節は静電気で毛が舞いやすくなるので、ブラシを入れる前に mofuwa グルーミングスプレーを毛先へ軽く吹きかけてください。うるおいが残った毛は立ちにくくなり、浮いた抜け毛が空中へ散らずに敷物のほうへ落ちます。

3つを並べると、柴犬の抜け毛のケアは「1回を短くして、毎日の側を増やす」形に落ち着きます。ここでつまずくのは、毎日きれいにしてあげたいのに、体を押さえていられるのが3分しかないことです。犬は毎日体から脂を出し、散歩に行けば外の汚れもつきます。それでもシャンプーは毎日できず、サロンにも毎日は通えません。mofuwa グルーミングスプレーは、その3分のなかに入れられる道具です。ブラシを入れる前に毛先へ吹きかけると毛のすべりがそろい、同じ3分でも指が届く範囲が広がります。mofuwa グルーミングスプレーは舐めても問題のない基準でつくられているので、背中から腰まで量を気にせずかけられます。柴犬は自分で体をなめる子が多いので、量を数えなくていいことが、そのまま毎日続けられる条件になります。

Caution毎日、根元をかき出さないでください

下毛を取る道具は、力を入れなくても地肌に届きます。同じ場所を何度も往復すると、皮膚に赤みが出ます。柴犬の抜け毛が多い時期ほど取れる手ごたえが気持ちよく、つい長くなります。1か所につき往復5回まで、と数で決めておくと止まれます。

換毛期の区切りで説明がつかない、柴犬の毛の減り方

柴犬の抜け毛は、春と秋という区切りを持っています。その区切りと合わない減り方は、換毛期では説明がつきません。量ではなく、抜け方の形を見てください。

これらは、ブラッシングのやり方を変えて様子を見る対象ではありません。抜け毛の量ではなく抜け方の形が変わったときは、動物病院にご相談ください。皮膚の変化は2週間ほど記録してから判断することもありますが、丸く抜ける・地肌が見える・強くかゆがるといった場合は、それより早いほうを選んでください。

受診の前に、いつから、体のどこか、同じ場所を撮った写真を用意しておくと話が早くなります。落ちる場所を1か所にまとめてあれば、週ごとの量の変化もそのまま記録になります。柴犬は上毛が硬く、地肌の様子が外からは分かりにくいので、写真は毛を分けた状態で撮ってください。

記録をとっているあいだも、毎日のケアは止めなくて構いません。散歩から帰った足先や、顔のまわりについた汚れは、その日のうちに減らせます。mofuwa グルーミングスプレーを布に含ませて拭くだけなら、押さえる時間は10秒で済みます。柴犬の抜け毛は、手のひらにつく量と敷物に溜まる量の2つで追えます。どちらも今日から数えられます。

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mofuwa グルーミングスプレー

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特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

柴犬のブラッシングは、何日おきにやればいいですか?
日数ではなく、1回の長さで決めてください。3分を1日2回、場所を分けて回すと3日で全身に一周します。換毛期はこれを朝晩続け、それ以外の時期は毛先をとかす程度で足ります。長い1回を週に一度やるより、短い1回を続けるほうが柴犬の抜け毛には合っています。
換毛期は、シャンプーで一気に流したほうが早いですか?
洗うと浮いた下毛はまとまって落ちますが、乾かしきるまでが長くなり、根元が湿ったまま残りやすいところが難点です。洗う回数を増やすより、洗う前にブラシで浮いた毛を落としておくほうが、乾く時間が短くなります。洗う日を増やすかどうかは、その子が乾かされていられる時間で決めてください。
抜け毛が集まる敷物は、どう掃除すればいいですか?
その子がいない時間に、敷物ごと外して洗ってください。落ちる場所を1か所に決める目的のひとつは、掃除機を使う回数を減らすことです。敷物を2枚用意して入れ替えると、乾くのを待たずに回せます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。