C15組み合わせ提案

汚れの種類で使い分ける、スプレーの3つの当て方

公開日 2020年9月9日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色の木の床に、静かに立っている淡い色の犬
同じ1本を当てても、そのときの毛が乾いているか湿っているかで、届く深さが変わります。写真:Leohoho/Pexels

晴れた日の散歩から帰った背中は乾いていて、霧雨の日の背中はうっすら湿っています。同じ場所に、同じグルーミングスプレーを同じ回数だけ押しても、この2日で毛の中に入っていく深さは違いました。乾いた毛は液を吸い込み、湿った毛は表面で止まります。使い分けの手がかりになるのは、いま毛が乾いているか、濡れているか、においだけが残っているかという状態です。泥なのか砂ぼこりなのかという汚れの名前を、家で当てにいく必要はありません。1本しか持っていない家でも、当て方は3つに分かれます。直接かける、布に取ってから当てる、ブラシに含ませる。この記事では、その3つを届く深さ・使う量・嫌がりにくさで比べて、今日の毛の状態からどれを選ぶかまで決めます。

乾いている・濡れている・においだけ|グルーミングスプレーの使い分けが3つに分かれるところ

毛に液体が触れたとき、そこで起きることは2通りしかありません。毛の隙間に入っていくか、表面にとどまるか。乾いた被毛は毛と毛のあいだに空気を抱えているので、そこへ液が入る余地があります。すでに水を含んでいる被毛には、その余地がありません。同じ量を同じ距離から当てても、雨の日は表面に丸く残り、晴れた日は数秒で見えなくなります。グルーミングスプレーの使い分けが3つに分かれるのは、この差が当て方ごとに違う形で出るからです。

家庭でよく使われている分け方は、汚れの種類のほうです。泥、砂ぼこり、花粉、皮脂、においつきの排気。ただ、玄関でその子の背中を見て、これは砂ぼこりでこれは花粉だ、と判定できる人はいません。種類は目で見えませんが、乾いているか濡れているかは手のひらで分かります。だから、その日の当て方を決める材料として使えるのは、状態のほうになります。

毛の3つの状態と、そのときに起きていること
いまの状態毛と液のあいだで起きること当て方に出てくる差
乾いている毛の隙間に空気があり、液が根元まで落ちる少ない量で深くまで届く
濡れている・湿っている隙間が水で埋まり、液が表面で止まる量を増やしても深くならない
においだけが残っている汚れは落ちていて、毛の表面に残り香がある広い面に薄く行き渡らせたい
部分的に濡れている足先と腹だけ湿り、背中は乾いている1回のケアで2つの当て方が要る
静電気で毛が立っている毛先どうしが反発して開いている先に毛先を落ち着かせてから触る

表の下の2行が、実際にはいちばん多い状態です。雨あがりの散歩から帰った犬は、足先と腹だけが濡れていて、背中は乾いています。1頭のなかに2つの状態が同居しているので、全身に同じ当て方をすると、どちらかで無駄が出ます。背中に合わせれば足先には届かず、足先に合わせれば背中は量が多すぎる。グルーミングスプレーの使い分けというのは、商品を何本そろえるかという話の前に、1頭の体のなかで当て方を切り替えるという話です。

もうひとつ、状態で決める利点があります。その日の判断が、前日の記憶に左右されません。汚れの種類で分けようとすると、昨日は泥だったから今日も泥だろう、という当て推量が入ります。手のひらを背中に置いて湿り気を確かめる方法なら、毎日その場で答えが出ます。毎日のケアで続くのは、迷う時間の短いほうです。

Note1本しか持っていない家でも、使い分けは今日から始められます

本数を増やすと選べる幅が広がるのは確かですが、当て方を変えるだけでも、同じ1本が別の道具になります。直接かければ根元まで届く道具になり、布に取れば顔にも使える道具になり、ブラシに含ませれば毛の流れに沿って運ぶ道具になります。増やす前に、いま手元にある1本で3通りを試してみてください。どれがその子に合うかが分かってから足したほうが、次の1本の選び方も決まります。

当て方①直接かける|乾いた被毛にいちばん深く届く形と、犬と猫で出る違い

1つめは、ボトルから被毛へまっすぐ当てる形です。3つのなかで、根元にいちばん近いところまで届きます。乾いている被毛が相手なら、噴霧された細かい粒がそのまま毛の隙間を落ちていきます。背中、腰、しっぽのつけ根、太ももの外側。手のひらで押さえなくても面積を稼げる場所では、この当て方がいちばん速く終わります。

犬と猫では、同じ当て方でも出てくる違いがあります。差は被毛ではなく、音のほうに出ます。猫は噴霧の音そのものに反応することが多く、1回目で部屋を出ていくと2回目からは近づいてきません。犬でも、雷や掃除機を苦手とする子は同じ反応をします。この当て方は届く深さでは3つのなかで最も有利ですが、その子が最初の1回でどう動いたかによって、使える場所が決まります。

向いていないのは、すでに濡れている被毛です。表面で止まって流れ落ちるだけなので、量を増やしても届く深さは変わりません。雨の日の足先にこの当て方をすると、床に落ちた分だけが増えます。濡れているときは、次の当て方に切り替えます。

グルーミングスプレーの使い分けを1週間試すなら、まずこの当て方から始めるのが分かりやすいです。乾いた背中に2プッシュ、ブラシを一往復。これで手ごたえが出るかどうかが、残り2つを判断するときの基準になります。ブラシに毛が多くついたか、指を入れたときの引っかかりが減ったか。毎日の記録は、その2つだけで足ります。

当て方②布に取ってから当てる|顔まわりと濡れた日に出てくる違い

2つめは、ボトルから直接ではなく、いったん布か手のひらに出してから体に当てる形です。届く深さは浅くなりますが、その代わりに使える場所が広がります。顔まわり、口のまわり、あごの下、耳の外側、指のあいだ。直接向けられない場所は、そのまま布の担当になります。

濡れている日に効いてくるのも、この当て方です。布は先に水気を取れるので、液が入る余地を自分で作れます。足先が濡れているなら、乾いた面で一度水気を取り、それから液を含ませた面で当てる。順番はこの2段です。直接かけたときとの違いは、量ではなく手数のほうに出ます。手数は増えますが、床に落ちる分がなくなるぶん、結果として使う量は減ります。

犬と猫の違いは、ここでも音に出ます。噴霧の音を体から離れたところで出せるので、音が苦手な子でも受け入れられることがあります。ボトルを持った手を背中の上ではなく、その子の視界の外に置いて布に出す。それだけで、逃げる回数が変わる子がいます。猫のケアでこの当て方から始める家が多いのは、深さより先に、続けられるかどうかが問題になるからです。

向いていないのは、広い面を短時間で終わらせたいときです。大型犬の背中を布だけで進めると、途中で布が飽和して、後半は水分を移しているだけになります。面積の大きい場所は直接、細かい場所と濡れた場所は布、と分けるのが、この2つの現実的な使い分けです。

当て方③ブラシに含ませる|3つを届く深さと使う量で比較する

3つめは、ブラシの面に含ませてから毛に入れる形です。液と道具が同時に動くので、毛の流れに沿って一方向に運べます。においだけが残っているとき、静電気で毛先が立っているとき、換毛期に抜けた毛が被毛の中に残っているとき。この3つの場面では、深さより広さのほうが要ります。ブラシに含ませる当て方は、その広さを稼ぐためのものです。

3つの当て方を、届く深さ・使う量・嫌がりにくさで比較する
直接かける布に取ってから当てるブラシに含ませる
届く深さ根元の近くまで落ちる表面から数ミリまで毛の流れに沿って中ほどまで
1回に使う量少なくて済む布に残る分だけ増えるいちばん少ない
嫌がりにくさ音が出るので差が大きい音を体から離せるブラシに慣れていれば通る
向いている状態乾いている濡れている・顔まわりにおいだけ・毛先が立つ
向いている場所背中・腰・太ももの外側口まわり・耳の外側・足先全身をひととおり
終わるまでの時間短い手数が増えるぶん長いブラッシングと同時に終わる
失敗したときの戻し方多ければ乾かす時間が延びる布を替えれば戻せる通す回数を減らせば戻せる
乾いている日と、濡れている日で、当て方をどう切り替えるか 同じ1本を使っても、被毛が乾いている日と濡れている日では、液の入り方も、選ぶ当て方も変わります。玄関で手のひらを背中に置いて確かめた結果で、その日の順番が決まります。 同じ1本を、同じ子に、違う日に使ったときの分かれ方です 乾いている日 毛の隙間に空気がある 直接かけると根元まで届く 1か所2プッシュで足りる そのままブラシを通せる 背中から先に進める 濡れている日 隙間が水で埋まっている 直接かけても表面で止まる 布で水気を取ってから当てる ブラシは水気を取ったあと 足先から先に進める 1頭のなかで両方が同時に起きている日は、部位ごとに切り替えます
手のひらを背中に置いた3秒で、その日の当て方が決まります。

表とカードを並べると、3つの当て方に優劣がないことが見えてきます。深く届く当て方は音が大きく、静かな当て方は深く届きません。グルーミングスプレーの比較で見るべきなのは、どれが優れているかではなく、今日の状態にどれが当たっているかのほうです。3つとも1本で試せるので、比較のための買い足しも要りません。

毎日のケアで実際によく使われるのは、1日のなかで2つを混ぜる形です。背中は直接、足先は布。あるいは、全身をブラシに含ませる形で通してから、においの気になる1か所だけ布で当てる。3つのなかから1つを選ぶというより、その日の体を見て2つを割り当てる、と考えたほうが実際に近くなります。

今日の毛の状態から決める|1本を3つの道具として使うグルーミングスプレーの選び方

玄関で、その子の背中に手のひらを3秒置きます。湿り気があるか、乾いているか、においが立つか。その3秒で答えが出るように、質問を3つに絞っておきます。毎日のことなので、迷う時間が長い方法は続きません。

3つの質問と、そこで決まる当て方
質問答え選ぶ当て方
手のひらに湿り気が移るか移らない直接かける
移る布で水気を取ってから当てる
顔や足先に手を入れるか入れる布に取ってから当てる
においだけが気になるか気になるブラシに含ませて全身を通す
毛先が立って広がっているか広がっているブラシに含ませてから、通す回数を減らす

そのうえで、置き場所を1か所だけ決めておくと使い分けが定着します。玄関に置いておくと、乾いているうちに当てられます。洗面所まで運ぶあいだに、その子は部屋を一周して、床に汚れを配ってから戻ってきます。使い分けの半分は、当て方ではなく、手が届くところにあるかどうかで決まっています。

洗い流さないタイプを1本だけ選ぶなら、3つの当て方すべてに使えるものにしておくと、あとから困りません。mofuwa グルーミングスプレーは、洗い流さずに使う無香料タイプで、直接かける・布に取る・ブラシに含ませるのどの形でも同じように使えます。界面活性剤を使っていないので、布に取ったあとに拭き取る工程を足さなくて済みます。中身は特許5253483(3室ダブルイン型電解システム)でつくる電解水で、電解槽が3室に分かれる構造により、電解質由来の不純物が電解水に含まれません。そのため、清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられています。舐めてしまう場所に使うことの多い口まわりや足先で、この点はそのまま使いやすさになります。

使い分けの記録は、カレンダーに1文字だけ書けば足ります。直接なら「直」、布なら「布」、ブラシなら「ブ」。2週間ぶん並べると、その子にいちばん通っている当て方が1つ浮かびます。そこが決まってから、次の1本を足すかどうかを考えると、選び方の材料がそろいます。増やす前に、いまの1本の使い方が3通りに分かれているかを見てください。

Caution毛ではなく皮膚の側に変化があるときは、動物病院にご相談ください

同じ場所をかき続けている、地肌が赤い、じくじくしている、触ると痛がる、フケが急に増えた、においが数日で戻る。こうした変化があるときは、当て方を変えて様子を見るより先に、動物病院にご相談ください。当て方の使い分けでできるのは、被毛の表面と毛の流れを整えるところまでです。皮膚の側で起きていることは、家では切り分けられません。いつから、どこに、どのくらいの間隔で出ているかを書いた紙が1枚あると、その場で話が早く進みます。

Point今日やる1つは、背中に手のひらを置くことです

3つの当て方を全部覚えようとすると、玄関で立ち止まる時間が延びて、その子のほうが先に部屋へ入っていきます。今日やるのは、背中に手のひらを3秒置くところまでで構いません。湿っているか乾いているかが分かれば、当て方は自然に決まります。3通りを試すのは、その手ざわりが分かってからで間に合います。

最後にもう一度、この記事の順番を書いておきます。汚れの名前は家では判定できないので、毛の状態で決める。乾いていれば直接、濡れていれば布、においだけならブラシ。当て方を変えると、同じ1本が3つの道具になります。グルーミングスプレーの使い分けは、本数を増やしてから始まるものではありません。いま持っている1本を、今日の体の状態に合わせて当て方だけ切り替える。それが、毎日のケアで最初にできる使い分けです。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

商品ページを見る

よくある質問

グルーミングスプレーの使い分けは、1本しか持っていなくてもできますか
できます。この記事で扱っているのは、商品を何本そろえるかではなく、1本をどう当てるかの話です。直接かける・布に取ってから当てる・ブラシに含ませるの3つは、どれも同じ1本で試せます。届く深さも、使う量も、その子の嫌がりにくさも変わるので、3つを1週間ずつ試してから、次の1本を足すかどうかを考えるほうが、選び方の材料がそろいます。
濡れた被毛に直接かけてしまいました。やり直したほうがいいですか
やり直す必要はありません。濡れているところでは表面で止まるだけなので、足りない分をあとから足す形で足ります。手順としては、乾いた布で一度水気を取り、それから布に取った液で当て直してください。量を増やしても深くはならないので、押す回数を足すよりも、水気を先に取るほうが早く済みます。
猫が噴霧の音を嫌がります。当て方でどこまで変えられますか
音の出る場所を体から離すところまでは変えられます。その子の視界の外でボトルから布に出し、布だけを体に当てる形にすると、噴霧の音と体に触れることが切り離せます。ブラシに含ませる当て方も同じ理屈で、音の段階と触る段階が分かれます。それでも近づいてこないときは、その日は無理に進めず、乾いた布で撫でるところまでにしてください。皮膚の側に変化があるときは、動物病院にご相談ください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。