C01ブランド/開発ストーリー
舐めても平気なペットケアは、どうすれば成り立つのか
ペットケア用品を選ぶとき、「舐めても安全」と書かれていれば安心できるでしょうか。 犬も猫も、体に付いたものはほぼ確実に舐めます。だからこの一行は決定的に重要なのですが、 実際には何がどう安全なのかまで説明されている製品は多くありません。 この記事では、その一行が成り立つ条件を整理したうえで、わたしたちがなぜ「水そのもの」から作ることにしたのかを書きます。
「舐めても安全」は、確かめにくい言葉です
ペットケア用品の売り場に立つと、同じ言葉が並んでいることに気づきます。無添加、低刺激、そして舐めても安全。 どれも悪い言葉ではありません。ただ、どれも基準が法律で決まっているわけではないという共通点があります。
たとえば「無添加」は、何を添加していないかを示すだけの言葉です。香料を入れていなければ無添加と書けますし、 防腐剤が入っていても表示上は問題になりません。飼い主が知りたいのは「うちの子が舐めたときに困ることが起きないか」なのに、 表示はその質問には直接答えてくれないのです。
この距離を埋めるには、書き手のほうが具体的になるしかありません。何が入っていないのか、どの濃度なのか、誰が調べたのか。 その3つを並べて初めて、読む側が自分で判断できるようになります。
成り立つための3つの条件
ペットケアで「舐めても安全」を成り立たせるために、わたしたちが社内で置いている条件は次の3つです。 製品を選ぶときのチェックリストとしても使えます。
| 視点 | 確認すること | 公開されていないと起きること |
|---|---|---|
| 成分 | 界面活性剤・防腐剤・香料・着色料が入っていないか。全成分が読める形で書かれているか | 「無添加」の範囲が分からず、比較ができない |
| 濃度・pH | 洗浄成分の濃度、または液性(pH)が示されているか | 同じ成分名でも、濃度によって刺激の強さがまったく違う |
| 第三者検証 | 社外の検査機関で試験しているか。機関名と試験項目が出ているか | 安全性の根拠が社内判断だけになる |
3つのうち、いちばん省略されやすいのが濃度・pHです。 成分名だけが並んでいて数値がひとつも出てこない製品は、判断材料が足りていないと考えてよいと思います。
水そのものを洗浄剤にする、という遠回り
3つの条件を満たそうとするとき、本当に難しいのは1つ目と2つ目を同時に満たすことです。 洗浄成分を入れなければ汚れは落ちませんが、入れれば「舐めても平気」からは遠ざかっていきます。
そこでわたしたちが選んだのが、成分を足すのではなく水そのものの性質を変えるという方法でした。 アルカリ電解水とは、水に電気を流して分解し、アルカリ性の側を取り出した水のことです。 アルカリ性の水は皮脂などの油汚れをわずかに分解して浮かせる性質があるため、界面活性剤を入れなくても汚れを落とすことができます。
ただし、ここに大きな落とし穴があります。水を電気分解しても、実際にアルカリ性に変わるのは投入した水のごく一部です。 一般的な飲料用アルカリイオン水では、電解効率は約20%にとどまります。残りは元の水のまま混ざっているので、 洗浄力を出そうとすると濃度を上げるしかなく、結局は肌への負担が増えていきます。
ワンテンスが25年かけて取り組んできたのは、この効率をどこまで上げられるかという一点でした。 たどり着いたのが、三室ダブルイン型と呼ばれる電解方式です(特許5253483)。 電解槽を3つの部屋に分け、原水を2方向から供給することで、電解されないまま通り抜ける水を大幅に減らしています。
効率が上がると何が良いのか。同じ洗浄力を、より低い濃度で出せるようになります。 つまり、汚れを落とす力と肌へのやさしさを、どちらか一方の犠牲にせずに両立させられる。 遠回りに見えるこの方法を選んだ理由は、ここにありました。
25年、260件、特許2件
この水は、もともとペット向けに作られたものではありません。医療関連施設で使われる衛生管理用の水として研究が始まり、 約260件の医療関連施設に導入されてきました。人が触れ、口に入る可能性のある場所で使われてきたという実績が、 そのまま「舐めても平気」を裏づける材料になっています。
第三者検証についても、江東微生物研究所、日本食品分析センター、ユニオンバイテック、日本繊維製品品質技術センターといった 社外の機関で試験を重ねてきました。mofuwa グルーミングスプレーの原水は、 清涼飲料水の規格基準をクリアしています。飲み物として売っているわけではありませんが、 その基準を満たす水であることは、犬や猫が舐める前提のケア用品にとって意味のある事実だと考えています。
特許 5253483(三室ダブルイン型 電解分解技術)/特許 7212978。 研究実績 25年、医療関連施設への導入 約260件。水分浸透力は通常の水の約35倍。
それでも「絶対」とは書けません
ここまで書いておいて矛盾するようですが、わたしたちは「絶対に安全」という言い方はしないことにしています。 体質は一頭ずつ違いますし、皮膚に何らかの異常が出ている状態では、水であっても刺激になることがあります。
皮膚に傷、強い赤み、じゅくじゅくした部分がある場合は使用を控え、まず動物病院にご相談ください。 使用中に痛がる、いつもより舐める回数が増えるといった変化が見られたときも、いったん中止して獣医師に相談することをおすすめします。
製品ができることは、日々のケアの手間を減らし、洗いすぎずに清潔を保てる状態をつくることまでです。 治すのは獣医療の仕事で、ここを混ぜて書かないことが、結果としていちばん飼い主のためになると考えています。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、洗い流さないタイプのケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。 ブラッシング前や散歩のあと、シャンプーができない日の毎日のケアに。
商品ページを見るよくある質問
- ペットケア用品の「舐めても安全」はどこまで信じていいですか?
- 表示だけでは判断できません。何が入っていないか(成分表示)、どの濃度・pHか、第三者機関の試験を受けているかの3点が公開されているかを確認してください。3つとも公開している製品は、実際にはそれほど多くありません。
- アルカリ電解水は犬や猫に使っても大丈夫ですか?
- 製品によります。アルカリ電解水は水を電気分解して作られ、界面活性剤や防腐剤を含まないタイプが多い一方で、pHが高すぎるものもあります。清涼飲料水の規格基準を満たしているかどうかが、ひとつの目安になります。
- 無添加と書いてあれば安心ですか?
- 「無添加」は何を添加していないかを示す言葉で、それ自体に統一基準はありません。香料なのか、防腐剤なのか、界面活性剤なのか、具体的に何が入っていないかまで書かれているかを見てください。
本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。 掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。 皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
