C04悩み解決

季節の変わり目に皮膚の赤みが増えるのは、なぜか

公開日 2020年10月12日|文=mofuwa編集部

秋の公園を歩いている犬
季節そのものより、季節が変わる「速さ」のほうが体にはこたえます。写真:素材王国 Footage Kingdom/Pexels

皮膚の赤みの相談がいちばん増えるのは、3月から5月と、9月から11月です。真夏でも真冬でもない、この時期に集まる理由があります。気温が上下する幅、湿度が変わる速さ、そして飼い主側の生活が切り替わるタイミング。この3つが同時に、しかも速く動くのが季節の変わり目だからです。体のほうがその速さに追いつかない時期がある、と考えると手当てをする場所が見えてきます。

変わり目に、同時に3つが動く

季節の変わり目が難しいのは、ひとつの条件だけが変わるのではなく、複数の条件が同時に、しかも速く動くからです。犬も猫も、体のほうがその速さに追いつききれません。

  1. 一日の中の気温差が大きくなる

    真夏や真冬は、暑い・寒いが一日中続きます。ところが変わり目は、朝晩と日中で10度以上違う日があります。体温を保つために被毛の状態が変わり、その切り替えの途中で皮膚の条件も揺れます。

  2. 湿度が急に変わる

    春は乾いた空気から湿った空気へ、秋はその逆へ。皮膚の表面の水分は、湿度に半日ほど遅れて追いつきます。変わり目はこの遅れが埋まらないまま、次の変化が来ます。

  3. 生活のほうが切り替わる

    見落とされやすいのがこれです。暖房や冷房を入れる週、換気を増やす週、散歩の時間帯を変える週、寝床を移す週。飼い主側の切り替えが、そのまま条件の変化になります。しかも、これらは同じ週にまとめて起きます。寒くなったから暖房を入れ、同じ日に敷物を出し、散歩を昼に移す。体の側から見ると、いくつもの条件が一度に切り替わったことになります。

つまり変わり目に増えるのは、季節のせいというより「変化の速さ」のせいです。だから、変化を少し緩やかにするだけでも違いが出ます。

春は蒸れる方向、秋は乾く方向

同じ「変わり目」でも、春と秋では条件が逆に動きます。同じ対処をしても手ごたえが違うのは、そのためです。

春の変わり目と秋の変わり目の違い
春(3〜5月)秋(9〜11月)
湿度の動き乾いた空気から、湿った空気へ湿った空気から、乾いた空気へ
被毛の状態冬毛が抜けて、下に熱と湿気がこもる夏毛から冬毛へ。密度が増えて風が通りにくくなる
赤みが出やすい場所内股・脇・耳のうしろ(蒸れる場所)背中・腰まわり・肘(乾きやすい場所)
外の条件草が伸びる。散歩でお腹に触れる機会が増える落ち葉と乾いた砂ぼこりが足先につきやすい
室内で切り替わること冷房を入れはじめ、風の通り道ができる暖房を入れはじめ、乾いた風が回りはじめる
優先すること抜けかけの毛を残さない。乾かしきる水分を残す。洗いすぎない
Note同じ家でも、去年と今年で違います

変わり目の条件は、その年の天候でずれます。「去年はこの時期に何もなかった」はあまり参考になりません。気温差が大きくなった週を起点に考えるほうが、実際の体感に近くなります。

赤みが出る場所には、理由がある

体のどこにでも均等に出るわけではありません。集まるのは、次のような条件が重なっている場所です。

春に内股や脇が、秋に背中や腰が目立ちやすいのは、この条件と季節の動きが重なるからです。その子の「弱い場所」は、たいてい毎年同じところに出ます。去年の写真が残っているなら、見返してみてください。条件が重なる場所は、その子の体つきと暮らし方で決まるので、年をまたいでもあまり動きません。出る場所が去年と変わったときのほうが、むしろ気に留めておきたい変化です。

切り替えの2週間前にやっておく

変わり目に入ってから慌てるより、少し前から条件をならしておくほうが楽です。目安は暖房や冷房を入れる2週間前。カレンダーに書いておくと忘れません。

  1. 寝床の位置を先に決める

    エアコンの風の直線上から外します。数十センチずらすだけでも当たり方が変わります。床の硬さと冷たさも、この時期に敷物で調整しておきます。

  2. 抜けかけの毛を残さない

    春はとくに重要です。冬毛が下に残ったままだと、そこに熱と湿気がたまります。ブラッシングの回数を、変わり目だけ増やすと決めてください。強く入れる必要はありません。

  3. 洗い方を季節に合わせて変える

    春は乾かしきることを優先、秋はすすぎを長くして水分を残すことを優先。同じシャンプーでも、時間の配分を変えるだけで仕上がりが変わります。

  4. 赤みが出やすい場所を、週に1回だけ見る

    内股、脇、耳のうしろ、背中の付け根。全身を毎日見る必要はありません。曜日を決めて、その4か所だけ確かめます。毎日見ていると、少しずつの変化には気づけません。週に1回のほうが、前回との差がはっきり出ます。ブラッシングのついでに、と決めておくと続きます。

2つめと4つめは、同じ時間にまとめられます。ブラッシングの前にmofuwa グルーミングスプレーをひと吹きしておくと、毛が乾いたまま立ち上がらないので、ブラシが根元まで入ります。冬毛が下に残りにくくなり、舞い上がる毛が減るぶん、そのまま地肌を見る時間にできます。抜けかけの毛を減らすことと、週に1回だけ見ること。別の作業に見えて、同じ2〜3分で片づきます。

赤みが変わり目を過ぎても引かないとき

うっすらとした赤みが数日で引いていくなら、条件を整えながら様子を見て構いません。変わり目が過ぎれば落ち着くことも多いためです。

変わり目のあいだ、家庭でできることは汚れをためこまないことと蒸らさないことの2つに絞れます。春は洗ったあとに根元まで乾かす。秋は逆で、洗う回数を増やさないほうが水分は残ります。その秋のほうを受け持つのがmofuwa グルーミングスプレーで、余分な皮脂と汚れだけが混ざって布に移り、必要な皮脂は残ります。内股、脇、耳のうしろ、背中の付け根。週に1回その4か所を見るついでに湿らせて押さえるだけなら、暖房を入れはじめた週に手順を増やさずに済みます。

Caution毎年同じ時期に強く出るなら、一度相談を

赤みが1週間以上引かない、範囲が広がる、じゅくじゅくしている、かゆがり方が強い、毎年同じ時期に必ず強く出るという場合は、環境の調整だけでは追いつかないことがあります。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。

変わり目の手当ては、気温差が大きくなった週から2週間だけ厚くして、あとはふだんの配分に戻す。この振れ幅なら毎年続けられます。今年、赤みが出た場所と、その週に家で切り替えたものを並べて書いておいてください。来年は同じ週を起点に、先回りできます。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

商品ページを見る

よくある質問

毎年同じ時期に赤みが出ます。季節が過ぎれば自然に落ち着きますか?
落ち着くことも多いですが、毎年繰り返しているなら一度動物病院で相談しておくことをおすすめします。同じ時期に同じ場所で起きているなら、原因が絞りやすい状態でもあります。
春と秋で、ケアの何を変えればいいですか?
春は乾かしきることを優先し、抜けかけの毛を残さないようにしてください。秋は洗いすぎず、すすぎを長めにして水分を残す方向です。同じ手順でも、時間の配分を変えるだけで違いが出ます。
猫も季節の変わり目に赤みが出ますか?
猫にも起きます。ただし自分でグルーミングをするため、赤みより先に「同じ場所を舐めている」という動作で気づくことが多くなります。毛が薄くなっている場所がないか、あわせて見てください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。