C04悩み解決
季節の変わり目に肉球のひび割れが増えるのは、なぜか
肉球のひび割れが季節の変わり目に増えるのは、外と中の条件が同時に変わるからです。路面の温度、地面の乾き方、家の中の湿度、そして暖房。肉球は体のなかで唯一、地面に直接触れ続けている場所なので、外の条件の変化がそのまま出ます。しかも自分では守れません。だからこそ、時期が読めるぶん先回りができます。
守るものが何もない場所
肉球には被毛がありません。体のほかの場所が毛に守られているのに対して、ここだけは地面と直接触れ続けています。しかも体重が乗ります。
肉球の表面は厚く硬い層でできていて、これが摩擦と温度に耐えています。ただし硬いものは、水分が減ると割れます。革製品が乾くとひびが入るのと同じで、柔らかさが失われた状態で曲げ伸ばしが続くと、表面に細かい裂け目ができます。歩くたびに肉球は接地して広がり、離れて戻る。1回の散歩で何千回とその動きが繰り返されるので、柔らかさが残っているかどうかで結果が変わってきます。
肉球を指の腹で軽く押してみてください。ふだんは弾力があります。硬くて反発が少ない、表面がざらついている、白っぽく粉を吹いている。この状態が続いているなら、ひび割れが起きる前の段階です。ここで気づけると、あとが楽になります。
冬と夏で、理由が違う
変わり目に増えるといっても、秋から冬への変わり目と、春から夏への変わり目では、起きていることが違います。
| 時期 | 外で起きること | 家の中で起きること |
|---|---|---|
| 秋 → 冬 | 地面が乾き、冷たく硬くなる。地域によっては凍結防止剤が撒かれる | 暖房で空気が乾く。温風の吹き出し口の近くで寝ると、さらに乾く |
| 冬のあいだ | 冷たい路面と、暖かい室内の往復が続く | 床暖房やホットカーペットに肉球が接し続ける |
| 春 → 夏 | 路面の温度が上がる。アスファルトは気温以上に熱くなる | 冷房で空気が乾く。床の材質によっては滑って踏ん張る回数が増える |
| 梅雨 | 濡れた地面を歩き、そのまま乾かずに帰る | 濡れたまま室内に入り、蒸れて表面がふやける |
見落とされやすいのが床暖房とホットカーペットです。人は足の裏を離せますが、犬は寝ているあいだずっと接しています。冬にひび割れが増える家では、ここが理由のこともあります。確かめ方は簡単で、寝床の位置を暖房の効いていない場所に1週間移してみることです。それだけで様子が変わるなら、外ではなく家の中の条件が働いていたことになります。
そして梅雨の時期は、乾燥とは逆にふやけたあとに乾くことで表面が荒れます。乾燥だけの問題ではない、というところが肉球の難しさです。
散歩の前後にできる2分
特別なことはしません。散歩のたびに2分だけ足します。
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出る前に、路面の温度を手で確かめる
夏はとくに重要です。手の甲を5秒あてて熱いと感じるなら、歩かせられません。時間帯を変えるか、コースを変えてください。冬も、凍結防止剤が撒かれている場所は避けたほうが無難です。
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帰ったら、指の間まで拭く
肉球の表面だけでなく、指を1本ずつ広げて間を拭きます。砂や小石が残ると、それが刺激になります。ここを毎回やるかどうかで、状態がだいぶ変わります。玄関で足を持ち上げるのを嫌がる子は、座らせて1本ずつ、時間をかけずに終わらせるほうが続きます。
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濡れたら、必ず乾かす
拭いたあと、指の間に湿り気を残さないでください。ふやけた状態が続くと、表面が荒れます。乾いた布で押さえるだけで構いません。
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週に1回、指で押して確かめる
弾力があるか、ざらついていないか、裂け目がないか。4本の足すべてを見る必要はありませんが、前足の左右は毎回見てください。
肉球の間から毛がはみ出していると、滑りやすくなり、踏ん張る回数が増えます。そのぶん肉球にかかる力が変わります。伸びていたら、肉球の高さに合わせて短くしてもらってください。
家庭で触れてよい範囲
肉球は、家庭で手を出しすぎないほうがよい場所でもあります。
- 表面を清潔にして、乾かす:ここまでは毎日やって構いません
- 指の間を広げて拭く:これも毎日で構いません。汚れが残ると刺激になります
- ひび割れた部分を削る、皮をむく:やらないでください。傷になります
- 人用のクリームや軟膏を塗る:犬は舐めます。舐めることを前提に作られていないものは使えません
- 消毒液を塗る:自己判断では使わないでください
毎日やって構わない側に、道具を1つ足すならmofuwa グルーミングスプレーです。散歩に行く子の肉球は、毎日汚れます。体から脂が出て、そこに路面の砂が乗るので、昨日拭いてもまた同じところに戻る。だから、毎日やれる形でないと続きません。布に含ませて指を1本ずつ広げて拭くと、砂を留めていた余分な脂が乳化して、力を入れずに動きます。
拭いたあと、犬は前足を舐めます。mofuwa グルーミングスプレーは舐めても問題のない基準でつくられているので、指の間にたっぷり含ませた布を当てても、量を控えなくて済みます。散歩から帰った直後、玄関で終わらせてしまうのがいちばん楽です。そのあと乾いた布で押さえておけば、濡れたまま部屋に上がることもありません。
とくに「気になって触りすぎる」のは避けてください。飼い主が何度も触ると、犬も気にして舐めます。舐めた場所は濡れて、乾くときにまた水分を持っていかれます。この繰り返しが、いちばん多い悪化の経路です。心配な気持ちが、そのまま悪くなる方向に働いてしまう。見るのは週に1回、触るのは拭くときだけと決めておくと、この経路には入りません。
季節では説明できない状態
季節の変わり目に少し荒れて、時期が過ぎると戻る。この動き方であれば、条件を整えながら様子を見て構いません。
裂け目から出血している、腫れている、熱を持っている、歩き方が変わった・足を上げている、1か所だけ状態が違う、同じ足を舐め続けている、季節が過ぎても戻らない。この形が出たときは、家でのケアを増やす前に、動物病院で足の裏を見てもらってください。いつから、どちらの足か、散歩のコースを変えたかを伝えると早く進みます。
とくに歩き方が変わっているときは、見た目の荒れ方より重く受け止めてください。痛みがあるということです。また、1本の足だけ状態が違う場合も、季節では説明がつきません。
季節の変わり目は、毎年だいたい同じ時期に来ます。路面を手で確かめる、帰ったら指の間まで拭く、濡れたら乾かす。この3つを毎日の形にしておけば、肉球が季節に振り回される幅は狭くなります。ひび割れが増えるのは、外と中の条件が重なった時期だけです。重なる時期が読めるぶん、先に手を打てます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 肉球がカサカサしています。クリームを塗ったほうがいいですか?
- 犬は肉球を舐めるため、舐めることを前提に作られていないものは使えません。人用のクリームや軟膏は避けてください。まずは散歩後に指の間まで拭いて乾かす、床暖房の上で長時間寝かせない、といった条件の側から見直してみてください。
- 冬に肉球が硬くなります。歩かせないほうがいいですか?
- 歩くこと自体が問題ではありません。凍結防止剤が撒かれている場所を避ける、帰ったら拭いて乾かす、室内の乾燥を確かめる。この3つで条件はかなり変わります。ただし歩き方が変わっている場合は、動物病院にご相談ください。
- 夏のアスファルトは、何時なら歩かせていいですか?
- 時刻ではなく、路面を手で確かめてください。手の甲を5秒あてて熱いと感じるなら歩かせられません。日が落ちても路面は熱を持ち続けるため、気温だけでは判断できません。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
