C04悩み解決

毛艶の低下を繰り返さないために、毎日やっておきたいこと

公開日 2021年1月18日|文=mofuwa編集部

日の光を受けている犬の被毛
毛艶の予防は足し算ではなく、減らさない側の工夫です。写真:Helena Lopes/Pexels

つやを作っているのは、毛の表面の整い方と、体が自分で出している皮脂の2つだけです。どちらも、摩擦と洗いすぎで毎日少しずつ減っていきます。だから毛艶の予防は、足し算より引き算になります。減っていくものを止めるほうへ寄せると、毎日3分で続きます。何を増やすかではなく、何を減らさないかで組み立てていきます。

毛艶を作っているのは2つだけ

難しく考える必要はありません。つやを左右しているのは、次の2つです。

この2つを同時に満たすのが、力を抜いたブラッシングです。毛の流れに沿って通せば表面が整い、同時に根元の皮脂が毛先まで運ばれます。毎日やることが1つだけなら、これになります。道具を替えたり、何かを足したりする前に、通し方を変えるだけで手ざわりが動くことがあります。

Noteつや出しスプレーは、別の話です

表面に何かを乗せて光らせるやり方は、見え方を変えているだけで、毛の状態が変わったわけではありません。乗せたものが汚れを呼ぶこともあります。日常のケアも予防も、減らさない側から組み立ててください。見た目が整うと手をかけた気になり、そのぶん毎日のブラッシングが後回しになる、という順番も起きます。

毎日3分のブラッシング

回数より、入れ方です。長くやる必要はありません。

  1. 毛の流れに沿って、短いストロークで

    長く一気に通すほど、こすれる距離が長くなります。10センチずつ区切るくらいの感覚で進めてください。逆立てる方向は、抜け毛を取りたいとき以外は使いません。毛の表面の層は根元から毛先に向かって重なっているので、逆から入れると、寝ているものを起こす向きになります。

  2. 皮膚に当たる圧を、できるだけ弱く

    ブラシの重さだけで通るのが理想です。強く押しつけても、落ちるのは皮脂ではなく皮膚の表面のほうです。圧を強くしたぶんだけ、毛が引っ張られて抜ける量も増えます。

  3. 根元から毛先へ、順に運ぶ

    皮脂を毛先まで運ぶのが目的なので、途中で止めないでください。毛先まで通しきることで、全体に行き渡ります。

  4. 絡みがあれば、そこだけ先に指でほぐす

    もつれた場所にブラシを入れると、引っ張られて痛みます。指で確かめてから通す、という順番にすると嫌がられません。一度でも痛い思いをすると、次からブラシを見ただけで逃げるようになります。毎日続けられるかどうかは、ここで決まります。

所要時間は、小型犬なら2〜3分、長毛の子でも5分ほどです。道具を手の届く場所に出しておくことが、続けるための最大のコツです。しまい込むと、その時点で止まります。毎日3分のことなので、取りに行く手間のほうが、ブラッシングそのものより重くなってしまうためです。予防として効くのは、うまいやり方よりも、毎日続いたやり方のほうです。

摩擦を減らす、環境の側の工夫

毛は、人が手をかけていない時間にも、こすれ続けています。一日のうちいちばん長く触れているものから見直すと効率がいいところです。

触れている時間が長いものと、見直すポイント
もの見直すポイント
寝床・毛布起毛した化学繊維は、こすれやすく帯電もしやすい傾向があります
服着せている時間が長いほど影響します。脱ぎ着のときのこすれも含めて見てください
首輪・ハーネス同じ場所に当たり続けます。家にいるあいだは外す選択もあります
移動用のバッグ・ケージ同じ姿勢で接する時間が長く、当たる面が決まっています
床のマット・ラグ寝そべる場所です。素材によっては、寝床より長く触れていることがあります

すべてを替える必要はありません。毛艶が落ちている場所と、触れているものが接している場所が一致しているかを確かめてください。一致していれば、そこが原因です。一致していないなら、触れているものの側ではなく、洗い方と乾かし方の側を見る番になります。

予防の配分を、季節で変える

同じケアを一年中続けるより、季節で少し配分を変えるほうが安定します。

どの季節でも変わらないのは、根元に汚れをためない日を切らさないことです。汚れがたまるとブラシの通りが悪くなり、そのぶん押しつける力が増えます。犬は体から脂を出すので、昨日ふわふわに整えても、今日また根元から汚れていきます。毎日きれいにしてあげたいという前提で組むと、持つものはひとつに絞れます。

mofuwa グルーミングスプレーは、その毎日を実際に回すためのものです。ブラシを入れる前に根元へひと吹きして、乾いた布で背中と腰をなでる。冬の乾いた部屋でもこれで根元が軽く湿るので、静電気で毛が立たないぶん、ブラシが自分の重さだけで通ります。舐めても差し支えない基準でつくられているので、量をためらう必要がありません。

グルーミングスプレーを当てる場所は、季節ごとに入れ替えて構いません。冬は静電気の出やすい背中、梅雨から夏は蒸れやすい腹の下、秋は毛が密になる首まわり。予防の配分を変えるというのは、道具を増やすことではなく、同じひと吹きをどこに置くかを決め直すことです。根元の汚れが減れば、そのぶんブラシが軽く通り、押しつける力も自然に弱くなります。

手をかけても戻らないとき

毎日のブラッシングを2週間続ければ、手ざわりの違いはたいてい分かります。それでも毛艶が戻らないときは、被毛の外側の話ではないことがあります。

Cautionつや以外の変化が並んでいるとき

つやの低下と一緒に毛が薄くなってきた、フケが増えた、皮膚が赤い・黒ずんできた、体重や飲水量が変わった、左右対称に毛が減っているという場合は、日常のケアで対応する範囲を超えていることがあります。毛より先に皮膚や体重が動いているときは、家での見立てでは切り分けられません。いつから、体のどの範囲かを書き留めて、動物病院で伝えてください。

とくにかゆがらないのに毛の状態が変わっていくときは、外側からの刺激ではない可能性があります。ケアを工夫して手ごたえがないときほど、早めに相談してください。

逆に、季節の変わり目に一時的に落ちて、また戻る。この動き方であれば、条件の影響と考えて構いません。去年の同じ時期の写真があれば、比べてみてください。毎年同じ動き方をしているなら、来年は先回りできます。先回りするというのは、落ちてから戻そうとするのではなく、落ちる前に配分を変えておくということです。これが、いちばん手間のかからない予防になります。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

毛艶を良くするには、シャンプーを頻繁にしたほうがいいですか?
回数を増やすと皮脂が落ちすぎ、かえってパサつく方向に振れます。毛艶の予防としては逆を向きます。洗う回数は変えずに、毎日のブラッシングと、洗ったあとの乾かし方を見直すほうが変化が出やすくなります。
ブラッシングは1日何回が目安ですか?
1日1回、3〜5分で十分です。回数より、毛の流れに沿って短いストロークで通すこと、皮膚に当たる圧を弱くすることのほうが結果を左右します。
つや出しスプレーを使ってもいいですか?
見え方は変わりますが、毛の状態そのものが変わるわけではありません。表面に乗せたものが汚れを呼ぶこともあるので、日常のケアは摩擦を減らす側から組み立てることをおすすめします。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。