C04悩み解決

犬の静電気|まず疑いたい3つの原因

公開日 2021年1月4日|文=mofuwa編集部

冬に室内で服を着ている犬
静電気は毛の問題に見えて、実は組み合わせの問題です。写真:https://kaboompics.com//Pexels

静電気は、性質の違うものがこすれ合った瞬間に起きています。犬の被毛と、服、ブラシ、カーペット、毛布、そして人の手。こすれる組み合わせの数だけ、起きる場面があります。だから犬の静電気の原因は、空気の乾燥ひとつでは決まりません。被毛の側と、触れているものの素材の側にも理由があって、この3つは互いに影響し合います。加湿器を入れたのにパチパチが止まらないのは、そのためです。

こすれた瞬間に起きている

静電気は、性質の違うものがこすれ合ったときに起きます。犬の被毛と、服、ブラシ、カーペット、毛布、そして人の手。こすれる組み合わせの数だけ、起きる機会があります。

冬に増えるのは、空気が乾いていると電気が逃げる先がなくなるからです。湿度が高ければ、空気中の水分を通じて少しずつ逃げていきます。乾いていると逃げられず、たまったぶんが一度に放電します。あのパチッという音と痛みは、たまっていた量の大きさです。

Note犬にとっては、音と痛みの両方が負担です

人が驚く程度でも、犬にとってはブラシ=痛いものという学習になります。静電気が起きる時期にブラッシングを嫌がるようになった、という場合、原因は道具ではなく静電気のほうかもしれません。

空気・被毛・素材、3つの原因の確かめ方

順番に確かめてください。上から順に、手を打ちやすいものを並べています。

3つの原因と、確かめ方
原因確かめ方手の打ちどころ
空気が乾いている犬が寝ている高さの床に湿度計を置く。40%を下回っていないか加湿する位置を、人の高さではなく床の近くに変える
被毛の水分が足りない毛先を指でこすってみる。ざらつく、まとまらない洗う回数を減らす、すすぎを長くする、乾かし方を変える
素材の組み合わせが悪い服、毛布、カーペット、ブラシの素材を見るこすれる組み合わせのどれかを変える

2つめは見落とされやすい原因です。洗いすぎると被毛の水分が減り、静電気が起きやすくなります。冬に「においが気になるから」と洗う回数を増やすと、静電気の側が悪くなる。この関係は覚えておいてください。

3つめは、いちばん手っ取り早く変えられます。ブラシがプラスチック製なら、それを変えるだけで違うことがあります。

ブラッシングで起きにくくする順番

冬のブラッシングは、順番を決めておくと痛い思いをさせずに済みます。

  1. 自分の手の静電気を先に逃がす

    金属ではないもの(木の家具、壁)に手のひらを当ててから始めます。人の側にたまった電気を、犬に触れる前に逃がしておくためです。

  2. 被毛の根元を、軽く湿らせる

    びしょ濡れにする必要はありません。根元が軽く湿る程度で、毛どうしの反発が落ち着きます。水を手に取ってなじませるだけでも構いませんが、冬は毎日のことになるので、手のひらのほうが先に冷えます。mofuwa グルーミングスプレーはブラッシングスプレーとしても使えるので、この工程をそのまま任せられます。背中と腰に数回吹き、手のひらで受けてから毛の中へ広げてください。

  3. 毛の流れに沿って、短いストロークで

    長く一気に通すほど、こすれる距離が長くなります。短く区切って進めてください。逆立てる方向のブラッシングは、この時期は避けます。

  4. 静電気が出やすい場所は最後に

    背中と腰は毛の面積が大きく、いちばん帯電します。ここを最後に回すと、途中で嫌がられて中断しても、影響が少なくて済みます。

冬のブラッシングを痛い思いと結びつけないために、2の工程は飛ばさないでほしいと思います。犬の体は毎日すこしずつ脂を出しているので、昨日梳かした背中も、今日は指の滑りが違います。散歩に行く子なら、そこに外の汚れも重なります。それでも毎日シャンプーはできませんし、サロンに毎日通うわけにもいきません。グルーミングスプレーは、その毎日を回すための道具です。舐めても問題のない基準でつくられているので、梳かしながら足していく使い方ができます。

Pointドライヤーは距離を取る

近くから強い風を当てるほど、毛どうしがこすれて帯電します。距離を取って弱い風のほうが、仕上がりも静電気も落ち着きます。乾いたあとに冷風で仕上げると、さらに違いが出ます。

素材で変えられること

こすれる相手を変えるのが、いちばん確実な方法です。全部を替える必要はありません。いちばん長い時間触れているものから手をつけてください。

服の脱ぎ着のときは、脱がせる前に被毛を軽く湿らせておくと、まとめて放電するのを避けられます。冬に服を嫌がるようになった子は、脱がせる瞬間の静電気が理由のことがあります。

静電気では説明できないとき

冬になるとパチパチする、毛が広がる、まとまらない。この程度であれば、上の手当てを続けながら季節が過ぎるのを待って構いません。春になれば落ち着くのが自然な動き方です。

Cautionこの場合は相談してください

静電気の時期とは関係なく体をかいている、フケが増えている、皮膚が赤い、同じ場所を舐め続けている、毛が薄くなってきたという場合は、静電気とは別の理由があると考えてください。とくに冬を外れても同じことが起きているなら、静電気の話として抱え込まず、動物病院で皮膚のほうを診てもらってください。

とくに、乾燥する季節はかゆみが出やすい時期でもあります。静電気とかゆみは同じ「乾燥」という背景を共有しているので、静電気の対策をしてもかき方が変わらないなら、皮膚の側を診てもらう価値があります。

家でできるのは、こすれる条件を毎日整えておくことです。ブラシを入れる前のひと吹きと、いちばん長く触れている布を替えること。この2つなら、冬のあいだずっと続けられます。グルーミングスプレーをブラシの隣に置いておくと、順番を思い出す手間もなくなります。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

商品ページを見る

よくある質問

加湿器を使っているのに静電気が起きます。なぜですか?
置いている位置が高いと、床の付近まで湿度が届いていないことがあります。犬が寝ている高さに湿度計を置いて、40%を下回っていないか確かめてください。それでも起きる場合は、被毛の水分と素材の組み合わせの側に理由があります。
冬はシャンプーを減らしたほうがいいですか?
洗う回数を増やすほど被毛の水分は減るため、静電気の面では不利になります。ただし洗わない期間が長引くと、今度は汚れがたまります。回数を増やす代わりに、洗わない日に根元を湿らせて拭くほうが、両方のバランスが取りやすくなります。
静電気で毛が広がってしまいます。ブラシで押さえつけていいですか?
押さえつけるほどこすれて、帯電が強くなります。ブラシを入れる前に根元を軽く湿らせ、短いストロークで毛の流れに沿って通してください。ドライヤーの最後に冷風を当てるのも有効です。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。