C04悩み解決

毛のもつれのケアで、実は逆効果になっている3つのこと

公開日 2020年12月28日|文=mofuwa編集部

長毛の犬がブラッシングされている様子
もつれは、力ではなくすべりの問題として扱うとうまくいきます。写真:Yaroslav Shuraev/Pexels

毛のもつれのケアは、やってはいけないことを避けるだけで結果が変わります。ほぐそうとして濡らす、根元からブラシを入れる、引っかかったところを力で抜く。どれもよく行われていますが、この3つはもつれを固くするか、皮膚を傷めるかのどちらかにつながります。順番を変えれば、同じ手間でずっと楽になります。

もつれは、汚れではなく絡み

もつれのケアでやってはいけない3つは、ここを取り違えたところから出てきます。最初に整理しておきます。もつれは、抜けた毛が抜けきらずに残り、そこへ周囲の毛が巻きついてできる物理的な絡みです。汚れではありません。だから「落とす」という考え方が当てはまりません。洗う回数を増やしても、シャンプーを変えても、絡みそのものは減りません。むしろ増える方向に働くことがあります。

扱いの方針は毛どうしのすべりを良くして、絡みをほどくことです。力で分けるものでもなければ、洗って流すものでもありません。ここを取り違えると、次に挙げる3つのどれかをやってしまいます。

Noteできやすい場所は決まっています

脇の下、内股、耳のうしろ、首の下、しっぽの付け根。動きでこすれる場所と、自分で届かない場所です。週に1回、この5か所を指で確かめておくと、小さいうちに対処できます。

逆効果その1:先に濡らしてからほぐす

いちばん多い誤解がこれです。「濡らせばやわらかくなる」と考えて、もつれた状態のままシャンプーをする、あるいは水をかけてからほぐそうとする。

ところが、もつれた毛は濡れると縮んで締まります。乾くときにはさらに固まります。フェルトができる仕組みと同じです。もつれたまま洗った翌日に、前より硬い塊になっていた、という経験がある方は多いはずです。

順番は逆です。洗う前に、乾いた状態でほぐす。これが原則になります。ただし、ほぐす直前に根元を軽く湿らせて、毛どうしのすべりを変えるのは有効です。「全体を濡らす」と「絡みの部分だけ湿らせる」は別のことだと考えてください。前者は絡みの外側まで水を含ませて重くしますが、後者は絡みの表面のすべりだけを変えます。濡らす量ではなく、濡らす範囲の話です。

その「範囲だけ」をつくるのに使えるのが、mofuwa グルーミングスプレーです。絡んでいる塊の表面にだけひと吹きして、指でなでる。全体にお湯をかけるのと違って、絡みの内側まで水を抱えないので、重くなりません。犬も猫も梳かしたあとの毛を舐めますが、舐めても差し支えない基準でつくられているので、口に近い首の下や耳のうしろでも、同じ手つきで使えます。

逆効果その2:根元からブラシを入れる

やってはいけない2つ目は、この向きです。ブラシは根元から毛先へ通すもの、と覚えている方が多いのですが、もつれがあるときだけは逆です。

根元からブラシを入れると、絡みの塊ごと毛先に向かって押し出すことになります。塊はさらに締まり、その力が皮膚に伝わります。痛みが出て、次からブラシを嫌がるようになる。もつれのケアで信頼を失ういちばんの原因がこれです。しかも痛みは絡みの場所ではなく、皮膚の側に出ます。本人にとっては「ブラシが当たると痛い」としか記憶されないので、次の回から道具を見ただけで逃げるようになります。

ブラシの入れ方で、何が変わるか
入れ方起きること
根元から毛先へ絡みの塊を押し出し、締める。皮膚が引っ張られる
毛先から少しずつ根元へ絡みの外側から解けていく。皮膚に力が伝わりにくい
根元を指で支えずに引く毛が抜けるか、皮膚が持ち上がる
根元を指でつまんで支える力が指で止まり、皮膚に届かない
Point支える手のほうが大事です

ブラシを持つ手より、根元をつまんで支える手のほうが重要です。もつれの根元を親指と人差し指ではさんで固定すれば、引く力はそこで止まります。この一手で、痛がり方がまるで変わります。

逆効果その3:力で引き抜く

3つめは、時間がないときに起きがちです。引っかかったところを、一気に引く。あるいは、はさみで切る。

力で引けば、毛は抜けます。ただし抜けるのは絡んだ毛だけではありません。周囲の健康な毛と、皮膚の側も一緒に引っ張られます。その場では取れたように見えても、痛みが残り、次からケアそのものが難しくなります。

Cautionはさみで切らないでください

毛玉やもつれを切ろうとして皮膚を切ってしまう事故は、非常に多く起きています。もつれの下では、皮膚が一緒に持ち上がっています。切る必要がある場合は、バリカンを使えるトリマーか動物病院にお願いしてください。

また、もつれの下の皮膚が赤い、湿っている、においがする場合は、取ることより先に相談してください。長く残った絡みの下では、蒸れた状態が続いています。取ったあとに状態が見えることも多いので、そのまま診てもらうほうが安全です。

根元を支えて、毛先からほぐす

やってはいけない3つを、そのままひっくり返すだけです。やることは増えません。3つの逆効果をひっくり返すだけです。

  1. 乾いた状態で、指で確かめる

    脇、内股、耳のうしろ、首の下、しっぽの付け根。指で触って、絡みの大きさと、皮膚から浮いているかどうかを確かめます。密着して動かないものは、家庭で扱わずに任せてください。

  2. 根元を指でつまんで支える

    絡みの根元を親指と人差し指ではさみます。ここで支えていれば、あとで引く力は皮膚に届きません。

  3. 絡みの部分だけ、軽く湿らせる

    全体を濡らすのではなく、その部分だけ。毛どうしのすべりが変わり、指とブラシが入りやすくなります。20秒ほどおいてください。

  4. 毛先の側から、少しずつほぐす

    ブラシは短いストロークで、毛先から。一度で終わらせようとせず、外側から解けたぶんだけで構いません。残りは翌日にしてください。ひとつの絡みに使う時間は、長くても1〜2分。それ以上かかるものは、日を分けたほうが早く終わります。

  5. ほぐしたら、押さえて拭き、乾かす

    湿ったまま残すと、そこがまた絡みます。乾いた布で押さえ、指を入れて湿り気がなくなるまで乾かします。

手順3を担うのが、さきほどの mofuwa グルーミングスプレーです。根元を指で支えたまま、塊の表面にだけひと吹きして20秒おく。すべりが変わるので、同じ力でもブラシの先が入ります。量を数えなくていいので、脇の下から内股まで続けてやっても手が止まりません。毎日きれいにしておきたいと思っても、シャンプーは毎日できませんし、サロンにも毎日は通えません。だから梳かす前のひと吹きを、毎日の側に置いておきます。

もつれが強い場合や、下の皮膚に変化がある場合は、自己判断せず動物病院やトリマーに見てもらってください。外したあとの皮膚をその場で確認できる人のところでやるほうが、結果として早く終わります。その日に外せなくても、状態を見てもらった記録が残ります。

やってはいけない3つを外したら、あとは毎日5か所に指を通すだけです。脇、内股、耳のうしろ、首の下、しっぽの付け根。小さいうちなら、ひと吹きと1分で終わります。もつれのケアは、休みの日にまとめてやる仕事ではなく、毎日のいちばん短い一手に戻すとうまくいきます。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

もつれたまま洗ってはいけませんか?
洗う前にほぐすのが原則です。もつれた毛は濡れると縮んで締まり、乾くときにさらに固まります。ほぐせない状態のまま洗うと、翌日にはより硬い塊になっていることがあります。
ブラシは根元から入れると教わりました。間違いですか?
ふだんのブラッシングでは根元から毛先へで構いません。もつれがあるときだけ逆になります。絡みの塊を押し出さないよう、毛先の側から少しずつ解いてください。
嫌がってブラシを持つだけで逃げます。どうすればいいですか?
過去に痛かった経験が残っていることが多いので、道具より手順を変えてください。根元を指で支える、絡みの部分だけ湿らせる、1回5分以内で切り上げる。痛くない回を何度か重ねると、反応が変わってきます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。