C04悩み解決

目やにが出やすい子には共通点がある|体の構造から考える

公開日 2020年12月14日|文=mofuwa編集部

鼻の低い猫の顔のアップ
顔の作りが違えば、涙の通り道の長さも変わります。写真:jacky xing/Pexels

目やにが出やすいかどうかは、犬種差として語られてきたものより、顔の構造で決まる部分が大きくなります。鼻が低い、目が大きい、目のまわりの毛が長い、まぶたの形。これらが重なるほど、目のまわりに残るものが増えます。構造から考えれば、混血の子でも当てはめられますし、毎年繰り返す理由も見えてきます。

目やには、出ること自体は自然なこと

目やには、目に入ったほこりや古くなった分泌物が外に出てきたものです。朝起きたときに目頭に少し付いている程度なら、体の側の働きが機能しているということでもあります。まったく出ない状態を目指すものではありません。

問題になるのは、出たものが目のまわりにとどまり続けることです。乾いて固まる、被毛が濡れたまま残る、その場所が蒸れる。この流れに入ると、目やにの量ではなく、残り方のほうが状態を左右します。

同じ量が出ていても、朝のうちに取れている子と、そのまま一日残っている子とでは、夕方の目のまわりがまったく違います。見比べるべきなのは「今日どれだけ出たか」ではなく、「昨日出たものが残っているかどうか」です。毎日ここだけを見ていると、その子のふだんの状態がつかめてきます。

Note色と量は、別の話です

少量でも黄色や緑がかっている、粘り気が強いという場合は、量に関係なく相談の対象です。逆に、透明から薄い茶色のものが朝に少し出る程度であれば、ふだんの範囲と考えて構いません。

出やすさに関わる、顔の4つの条件

犬種差の正体は、この4つがその子にいくつ重なっているかです。どれかひとつなら問題にならないことが多く、重なった数だけ条件が厳しくなります。

顔の作りと、目のまわりで起きること
体の作り起きること当てはまりやすいタイプ
鼻が低い(顔が短い)涙の通り道が短く曲がっていて、あふれやすい鼻の低い犬種・猫種
目が大きく、前に出ている外からのほこりや風の影響を受けやすい目の大きい小型犬、鼻の低い猫
目のまわりの毛が長い毛の先が目に触れ、それ自体が刺激になる顔まわりの毛が伸びる犬種
まぶたの縁が内側を向いているまつげや毛が目に当たり続けるまぶたにゆるみのある犬種、しわのある犬種

たとえば、鼻が低くて目が大きい子は、それだけで2つ当てはまります。そこに顔まわりの毛の長さが加われば3つです。条件そのものは変えられませんが、条件が生む結果は減らせます。

4つのうち、手を入れられるのは3つめの「目のまわりの毛の長さ」だけです。ほかの3つは生まれ持った作りなので、変えようがありません。変えられる条件がひとつしかないぶん、そこの効き方は大きくなります。目に当たる毛を短く保つことが最優先になるのは、そのためです。

残る場所は、だいたい決まっている

顔全体に均等に残ることはありません。集まるのは次の3か所です。

この3か所は、どれも「乾かない」場所です。ケアの目的も、そこから決まります。取り除くことではなく、乾いた状態に戻すことです。

順番にも意味があります。目頭が湿ったままだと、そのまま目の下へ流れ、しわのある子はさらに内側へ入っていきます。上流の目頭を先に乾かすと、下流の2か所の負担が減ります。逆に、目の下だけを何度拭いても、目頭が濡れているかぎり同じことが繰り返されます。

当てはまる子の、毎日のケア

条件が多い子ほど、やることを増やしたくなります。ですが増やすより、短く、毎日、同じ場所のほうが続きますし、結果も安定します。

  1. 朝、目頭を1回だけ押さえる

    湿らせた柔らかい布を、目頭に10秒ほど当てて、押さえるように取ります。こすらないでください。乾いて固まっているものも、10秒あればゆるみます。

  2. 拭いたら、必ず乾かす

    拭いて終わりにすると、濡れた状態が残ります。乾いた布を替えて、目の下を押さえる。これで10秒。この一手間が、翌日の状態を変えます。

  3. 目に当たる毛を短くしておく

    目の上と目頭の毛が目の際に触れていないか確かめます。自分で切るのが不安なら、トリミングのときに「目に当たる毛だけ短く」と伝えてください。効き方がいちばん大きいのはここです。

  4. しわがある子は、内側を開いて拭く

    鼻の脇のしわは、外から拭いても内側に届きません。指で軽く開いて押さえ、乾いた布でもう一度水分を取ります。開くときは、しわを伸ばしきらずに、指の腹で軽く広げる程度にとどめてください。

  5. 同じ時間に、同じ順番でやる

    朝ごはんの前など、時間を固定すると忘れません。順番も、目頭→目の下→しわ、と毎回そろえます。同じ条件でさわっていると、いつもと違う日に気づけます。気づくことも、このケアの目的のひとつです。

布を湿らせるものは、水でもかまいません。ただ目の下から口までは距離が短く、その子が自分で舐められる範囲でもあります。mofuwa グルーミングスプレーを布に含ませてから目頭に当てると、朝の10秒をそのまま毎日の形にできます。舐めても問題のない基準でつくられているので、流れた先を気にして含ませる量を減らす必要がありません。

目に当たる毛を短く保っている子は、乾いたあとに毛先が立ちやすくなります。顔まわりを梳かす前に、mofuwa グルーミングスプレーを布に取って毛先の向きをならしておくと、静電気で毛が目の側へ向きにくくなります。ペットは体から脂を出すので、昨日ととのえた目の下は今日また湿ります。毎日きれいにしてあげたいという気持ちを朝の10秒に収められるかどうかが、条件を変えられない子では分かれ目になります。

Point顔まわりは、直接吹きかけない

ケア用品を使う場合は、必ず手やコットンに取ってから当ててください。目に向けて吹きかけない、下から上に塗らない。この2つを守れば、顔まわりのケアは安全に続けられます。

両目に同じくらい、が崩れたとき

構造が理由の目やには、両目に同じように、毎日同じくらい出るのが特徴です。この動き方から外れたときは、犬種差でも構造でも説明がつきません。別の理由を考えてください。

Caution左右のどちらかだけが変わったとき

片目だけ急に増えた、色が黄色や緑がかっている、粘り気が強い、白目が赤い、目を開けにくそうにしている、まぶたが腫れている、前足で目をこすっている。この中のどれかが見つかった朝は、家で量を見るのをそこで止めて、動物病院で診てもらう側に切り替えてください。

とくに片側だけという点は、判断の分かれ目になります。顔の作りが理由なら、左右で条件は同じはずです。片方に偏るなら、そこに別の理由があります。

もうひとつ、変わった速さも手がかりになります。体の作りは急に変わりません。ですから、数日のうちに増えた、昨日までと様子が違う、という変化は構造では説明がつきません。伝えるときは「いつから」「どちら側が」「どう違うか」の3つをそろえておくと、診てもらう側にも伝わりやすくなります。

日常のケアで担えるのは、目のまわりの被毛を乾いた状態に戻すところまでです。mofuwa グルーミングスプレーを含ませた布で目頭を10秒押さえ、乾いた布に替えて目の下の水分を取る。朝にやることはこの2つだけです。条件そのものは変わりませんが、毎日同じ順番でさわっていると、昨日の目頭がどうだったかまで見えるようになります。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

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よくある質問

鼻の低い犬種は、目やにが多いのは仕方ないのですか?
構造の影響は残りますが、残り方は変えられます。目に当たる毛を短くする、拭いたあとに乾かす、しわの内側を開いて拭く。この3つで、同じ体の作りでも状態はかなり変わります。
混血なので犬種の情報が当てはまりません。どう判断すればいいですか?
この記事の4つの条件に、その子がいくつ当てはまるかで見てください。鼻の高さ、目の大きさ、顔まわりの毛の長さ、まぶたの向き。犬種名がわからなくても、顔を見れば判断できます。
目やにを取るとき、目薬で流してもいいですか?
自己判断で市販の目薬を使うのは避けてください。人用のものはとくに使えません。必要かどうかを含めて、かかりつけの動物病院にご相談ください。家庭でできるのは、目のまわりの被毛を清潔に保つところまでです。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。