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シニア犬と暮らす人のための子どものいる家庭|5分で終わらせるケア

公開日 2021年6月12日|文=mofuwa編集部

明るいリビングの淡い色のブランケットの上で、クリーム色の年をとった犬が静かに休んでいる
子どもに渡すのは禁止のリストではなく、今日その老犬に触っていい場所の名前のほうです。写真:https://kaboompics.com//Pexels

ソファの前で伏せていた老犬の首に、子どもがうしろから両腕を回したところで、その子が一瞬だけ体をこわばらせました。去年の夏までは、それが遊びの始まる合図でした。子どもは走れていたころのその子を覚えていて、触り方も、声のかけ方も、近づく速さも、そのまま続けています。変わったのはペットの体のほうです。ここで大人がやりがちなのは子どもの手を止めることですが、止めても子どもの中の触り方は書き換わりません。安全のために渡すべきなのは、禁止のリストではなく、今日その子に触っていい場所の名前のほうです。この記事は、5分で終わるケアの中で、その渡し直しをどうやるかの話です。

子どもが覚えているのは、走っていたころの老犬|触り方がそのまま残る理由

子どもは、部屋に入ってきた勢いのまま近づきます。歩幅も、声の大きさも、手を伸ばす速さも、去年と同じです。その速さは、その子が走って迎えに来ていたころに合わせて作られたものです。迎えに来なくなったあとも、子どもの側の速さだけが残ります。老犬の首にうしろから腕が回るのは、意地悪でも乱暴でもなく、以前それで遊びが始まっていたからです。

変わったのはペットの体のほうです。同じ部屋にいて、同じ名前で呼ばれていても、老犬の一日の中身は数年前とかなり違っています。とくに次の5つは、外から見て分かりにくいのに、触られ方への向き合い方を大きく変えます。

この5つは、どれも子どもには見えません。子どもが見ているのは、いつもの場所にいる、いつもの犬です。記憶のほうが更新されないので、触り方だけが去年のまま置き去りになります。年齢の話を言葉で説明しても、体の実感には結びつきません。ここは子どもの理解力の問題ではなく、材料が渡されていないという問題です。

子どもが覚えている触り方と、いまの老犬の体で起きていること
子どもが覚えている触り方いまの体で起きること
うしろから首に腕を回す気配に気づくのが遅く、触られてから驚くことがあります
両手で顔をはさむ顔を引く動きが以前より遅く、逃げ場が作れません
伏せている体に寄りかかる下になっている側の肩や腰に、体重が足されます
おもちゃを持って走らせる立ち上がりと方向転換に時間がかかります
起きるまで名前を呼び続ける眠りが浅くなり、休む時間そのものが減ります

ここで大人が最初に取る手は、たいてい「触っちゃだめ」です。安全のためではあるのですが、この言い方には2つの弱点があります。1つは、理由が渡っていないので、大人が見ていない場面では元の触り方に戻ること。もう1つは、子どもとペットの接点そのものが減ることです。減った接点は、そのまま戻ってきません。老犬にとっても、子どもにとっても、それは望ましい結果ではありません。

Note止める言葉は、行き先を持っていません

「だめ」には、そのあと何をすればいいかが入っていません。子どもは手を止めますが、止めた手の行き先がないので、次に近づいたときにまた同じことをします。安全のために言葉を1つ渡すなら、禁止よりも、いま触れる場所の名前のほうが働きます。行き先のある言葉だけが、大人が見ていない時間にも残ります。

手を止めるより、触っていい場所を渡す|子どもとペットの安全を場所の名前で決める考え方

渡し直すというのは、許可を場所の名前にして子どもに渡すことです。「やさしく」「そっと」では渡りません。子どもにとって、やさしさは加減の話であって、場所の話ではないからです。「肩」「胸」「あごの下」のように、体の部分の名前で言うと、そのまま守れます。加減を伝えるより、範囲を伝えるほうが、子どもとペットの安全という点では確実です。

老犬の場合、渡す場所を決める基準は1つで足ります。いま体重がかかっていない側の、上を向いている面。伏せているなら、上になっている肩から背中の前半分です。反対に、下になっている側は触りません。そこは何時間も同じ姿勢で押されている面なので、上から手が加わると押し返せません。この線引きなら、子どもが自分で見て判断できます。

  1. 1. 声を先に出してから、見える位置に手を出す

    老犬は気配に気づくのが遅くなっています。子どもには「名前を呼んでから、顔の前に手を出す」と決めてもらいます。うしろから、いきなり触らない。これだけで、驚いて体を起こす回数が減ります。安全の話としては、ここがいちばん先に来ます。

  2. 2. 今日触っていい場所を、1つだけ名前で渡す

    毎日いくつも渡しません。「今日は肩」と1つだけです。1つなら子どもは覚えていられます。場所は毎日同じで構いません。同じ場所を続けて触ると、子どももその子の反応の変化に気づけるようになります。ペットの側にとっても、同じ場所に同じ手が来るほうが予測ができます。

  3. 3. 触らない場所を、1つだけ理由つきで言う

    禁止も1つに絞ります。「下になっているほうは、いま体重がのっているから触らない」。理由が1行つくと、大人が見ていない場面でも残ります。禁止を増やすほど、どれも守られなくなります。老犬の体で本当に避けたい場所は、たいてい1つか2つです。

  4. 4. 終わりは、その子の動きで決める

    終わりの合図を子どもに教えます。顔を上げた、体の向きを変えた、鼻を鳴らした。そのどれかが出たら手を離す、と決めます。時間で区切ると、その子の「もういい」を通り越します。老犬は同じ場所を触られていい時間が短くなっているので、この一手が実際にはいちばん効きます。

もう1つ、子どもの手に何を持たせるかという話があります。子どもがケアに参加するなら、口や鼻の近くに手が行き、その手をそのまま自分の顔に持っていきます。だから、子どもが持つものの中身は、あらかじめ確かめておくことになります。mofuwaのグルーミングスプレーは、三室ダブルイン型の電解分解技術(特許5253483)でつくられた電解水を原料にしていて、清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられています。安全という言葉を使うときは、こうした根拠とセットで見てください。

Note数値は、試験条件と検査機関とセットで読むものです

電解水については、16の菌種・ウイルスを対象に、検査時間30〜60秒後に生菌が検出されなかったという試験結果があります(江東微生物研究所調べ/特定条件下の試験結果)。水分の浸透についても、精製水と比べた試験結果が出ています。いずれも、どんな条件で、どこが測ったのかまで含めて1つの情報です。数字だけを取り出して安全の根拠にはできません。子どもと使うものを選ぶときほど、この読み方をしておいたほうが確かです。

布に含ませて使う形にすると、子どもの手からその子の顔までの距離が一段遠くなります。噴きかける動作は音が出ますし、老犬は音に驚いて姿勢を崩すことがあります。子どもの担当は、布を持って肩を一往復なでるところまで。グルーミングスプレーをここに置いているのは、子どもに渡す範囲が「1か所・一往復」で閉じるからです。老犬は同じ場所を触られていい時間が短くなっているので、渡す道具の側も、一往復で終わる大きさにそろえておきます。子どもの手に残るのは布1枚で、量の加減も、続ける長さも、子どもが決めなくて済みます。安全のためにここでやっているのは、量と長さを子どもの判断から外しておくことです。

5分を子どもと分けると、老犬の姿勢のほうが先に変化する

5分で終わらせる理由は、時間の節約ではありません。老犬を長く同じ姿勢で置いておかないためです。立たせたまま10分かけると、後ろ足が震えはじめることがあります。座り直させると、それだけで体力を使います。だから、伏せたままの姿勢で届く場所だけを、短く終える形にします。5分という区切りは、その子の姿勢のほうから決まっています。

5分の分け方(老犬を立たせないまま終える)
時間誰がどこを、どうする
最初の30秒大人名前を呼び、上を向いている側がどちらかを確かめる
1分子ども渡された1か所(肩など)を、布で一往復なでる
2分大人耳のうしろ、口のまわり、後ろ足のつけねを順に見る
1分大人下になっていた側を、体を起こさずに指で確かめる
最後の30秒子どもと大人今日気づいたことを、ひとことずつ声に出す

この分け方には、子どもの担当が1か所しかありません。少なすぎるように見えますが、同じ1か所を毎日触ると、子どものほうが先に変化に気づきます。「今日はいつもよりすぐ顔を上げた」「昨日より毛が抜けた」。これは大人が全身を2分で見るより、細かい観察です。子どもをケアの見物人にせず、1か所の担当者にすると、ペットの毎日の記録が1人ぶん増えます。

最後の30秒に声を出す時間を置いているのも、そのためです。子どもの「いつもよりすぐ顔を上げた」を、その場で聞ける形にしておきます。大人が触っていない場所の情報は、この30秒でしか入ってきません。老犬の変化は、たいてい一日で起きません。毎日1行ずつ拾えるかどうかで、気づく時期が変わります。

Point触っていい場所は、季節と姿勢で変わります

夏に床で伸びている姿勢と、冬に丸まっている姿勢では、上を向いている面が違います。渡す場所を1年固定にしないでください。毎回30秒、大人が先に「今日はどちらが上か」を見て、そのうえで子どもに渡します。この30秒があるので、子どもは自分で判断しなくて済みます。子どもとペットの安全を、子どもの注意力に預けない形です。

子どもの報告に場所の名前が入る|1週間たったあとに家族で持ち寄る材料

1週間もすると、子どもの口から出てくる言葉が変わってきます。「触ったらいやがった」ではなく、「肩を触ったら、3回目で顔を上げた」。場所の名前を渡してあるので、報告にも場所が入ります。これはそのまま、動物病院で使える形です。老犬の変化について聞かれるとき、どこを、いつから、どんなふうに、が必要になります。

Caution触り方を変える前に、動物病院に相談してほしいとき

触ると声を出す、同じ場所を触られるのを毎回避ける、後ろ足の力が入りにくい、立ち上がるのに時間がかかるようになった、皮膚が赤い・じくじくしている・においがある、食べる量や水を飲む量が数日にわたって変わった。これらは、触り方を工夫して様子を見る話ではありません。痛みが理由で触られるのを避けている場合があるので、家でのケアを組み直す前に動物病院にご相談ください。子どもに「触っていい場所」を渡すのは、その確認が済んでからでも遅くありません。

受診の前後で、子どもへの渡し方が変わることもあります。獣医師から「この一帯は避けてください」と言われたら、その場所を子どもに1行で伝えます。理由まで一緒に渡してください。「痛いから」ではなく「ここは診てもらっている途中だから」のほうが、子どもには守りやすい言い方になります。禁止を増やすのではなく、渡す場所を1つ替えるだけで済みます。

老犬と子どもが同じ家にいる時間は、そう長くありません。子どもは去年の触り方を覚えていて、その記憶は消しようがありません。消すのではなく、置き換えるほうが早い。肩を一往復、名前を呼んでから。5分のうちの1分を子どもに渡すだけで、その置き換えは進みます。ペットの安全も、子どもの安全も、そこから先は同じ手順の中にあります。

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本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。