C11比較・選び方

水の使用量で比べるペットケア

公開日 2021年8月18日|文=mofuwa編集部

明るく清潔な部屋の淡い色の木の床に、小さな犬と淡い色の猫が並んで座っている様子
使う水の量を決めているのは蛇口の太さより、その回に濡らした面の広さのほうです。写真:https://kaboompics.com//Pexels

夜9時、浴室の前まで連れてきたところで、湯を張るかどうかを決めかねる夜があります。その迷いを、ペットケアの節水という1本の軸に置き換えると、判断がその場で終わります。水の量を決めているのは、蛇口の太さより、その回に濡らした面の広さとすすいだ回数のほうだからです。全身を濡らせば全身をすすぐことになり、濡らさない回はすすぐ面が1つも生まれません。ここでは犬と猫のケアを、使う水の量という軸だけで並べます。

蛇口が開く場面を4つに分ける|ペットケアの節水はどこから減るのか

節水という言葉を聞いて最初に思い浮かぶのは、シャワーの水量を絞ることです。ところが1回のケアを分解すると、蛇口が開いている場面は1つではなく4つあります。濡らすとき、泡や汚れをすすぐとき、洗い場と道具を流すとき、そして終わったあとに人が手を洗うとき。この4つのうち、どれが自分の家でいちばん長いかを知らないまま水量だけを絞ると、絞ったぶんすすぎが延びて、結局同じところに戻ります。

1回のケアで、蛇口はどの場面で開いているか
蛇口が開く場面そこで決まっていること減らせる余地
濡らすこのあとすすぐ面の広さが、ここで確定します濡らす面を選べば減ります
すすぐ泡と浮いた汚れを落とし切るまで続きます面の数に比例するので、面を減らすしかありません
洗い場と道具を流す毛と泡が残ると排水が詰まるので省けません使った場所が狭いほど短く終わります
人が手を洗う毎回必ず1回ぶん出ますほぼ減りません
結論量を決めているのは、すすぐ面が何面あるかです節水は、濡らす前の一手で決まります

表の1行目が要点です。濡らした瞬間に、そのあと流す水の量はほとんど決まってしまいます。全身を濡らせば、すすぐ面は背中も腹も足も尾も全部になります。足先だけ濡らせば、すすぐ面は4つです。同じ蛇口、同じ水圧でも、開いている長さが桁で変わるのはこのためです。

洗い場を流す場面も、家の側の条件で長さが変わります。浴室で全身を洗えば、洗い場の床も壁も毛と泡で汚れるので、そこを流す水が最後に足されます。洗面台で足だけ洗えば、流すのはボウルの内側だけです。ペットケアの節水を考えるときは、その子を洗う水と、そのあと家を洗う水を分けて数えてください。あとの水は見落とされやすいのに、家によっては前の水と同じくらい出ています。

犬と猫では、4つの場面の重さが違います。犬は濡らす面が広く、すすぎが長くなりがちです。猫は浴室まで連れていく途中で止まることが多く、水を出したまま待つ時間がそこに乗ります。出しっぱなしで待っている時間は、洗っている時間と同じだけ水を使います。猫の家で減らせる水は、洗い方より、湯を出すタイミングの側にあります。

濡らした面の広さが、そのまま流す量になる|水の量から見たペットケアの違い

3つの手を、使う水の量という軸だけで並べ直します。比べるのは1回の長さではなく、すすぐ面が何面あるか、排水がどこから出るか、そして乾かす工程が発生するかどうかです。この3つがそろって少ない手ほど、水の面では軽く終わります。

同じ1回でも、水はどこまでついてくるか
手の種類濡らす面の広さすすぐ面の数排水の出る場所
湯で全身を洗う体の表面のほぼ全部背中・腹・足・尾・顔まわりの全部浴室の床と道具にも広がります
足と腹だけ洗う下半分だけ2面から4面で収まります洗面台か、浴室の一角だけ
湿らせた布で拭く布が触れた面だけすすぐ面はありません布をゆすぐ1回ぶんだけ
濡らさずに吹いてブラシを通す広がりません0面排水そのものが出ません
結論面を選べた回ほど水は減りますすすぐ面の数が、そのまま量です毎日の側に置けるのは下の2つです
濡らしてから、水がどこまでついてくるか 濡らす、すすぐ、流すの3つは前の工程が次の工程を呼びます。水量を絞っても泡が残ればすすぎが延び、量は戻ります。濡らさない回は、この道すじがそもそも始まりません。 濡らす 面の広さ すすぐ 面の数 流す 洗い場 泡が乗る 毛と泡が出る 水量だけ絞った回 泡が落ちきらず すすぎが延びます 濡らさなかった回 すすぐ面が生まれません 洗い場を流す水も出ません
減らせるのは蛇口の太さではなく、すすぐ面の数のほうです。

図の左の箱が、節水でいちばん起きやすい行き違いです。水を細くすると泡が落ちにくくなり、そのぶんすすぎが長引きます。使った量はほとんど変わらないのに、その子が濡れている時間だけが延びます。量を減らしたいなら、細くするより、すすぐ面を減らすほうが確実です。

多頭で暮らしている家では、この差が頭数ぶん掛け算になります。2頭いれば、全身を洗う回の水も洗い場を流す水も2回ぶんです。面の数で数える見方は、頭数が増えるほど効いてきます。1頭目で湯を張り、2頭目まで同じ湯で続けるという組み方もありますが、それをやるかどうかは皮膚と被毛の状態で決めることになります。

浴室が遠い家と、洗面台しかない家|住まいで変わるペットケアの使い分け

同じ手順でも、家の作りによって出る水は変わります。決めているのは、その子を洗える場所が家のどこにあるか、そこまで何メートル運ぶか、洗ったあとの水がどこに垂れるかです。ここを見ずに手順だけ真似すると、うまくいっている家のペットケアを半分も再現できません。

住まいの条件ごとに、水が増える場所はどこか
住まいの条件水が増える理由水の面で置きやすい手
浴室が玄関から遠い運ぶ途中で床が汚れ、あとから拭く水が足されます玄関で終わる、濡らさない手
洗面台しかない体が入らず、面を分けて何度も濡らすことになります面を1つに絞って拭く手
集合住宅で夜に音を出せない時間帯がずれ、出しっぱなしで待つ間が長くなります音の出ない手を夜に回します
大型犬がいる濡らす面が広く、洗い場を流す水も増えます湯の日を分け、間に濡らさない日を挟みます
結論増えるのは体を洗う水より家を洗う水です洗う場所が狭いほど、節水は自然に進みます

洗面台しかない家について、もう少し書きます。体が丸ごと入らないので、前足を洗い、置いて、後ろ足を洗い、という形になります。面を分けるたびに濡らし直すので、すすぐ面の合計は全身を1回で洗うのと変わらないことがあります。面を分けること自体は節水になりません。効くのは、分けたうえで水を使う面を減らすことです。

冬は、もう1つ別の水が乗ります。湯が出るまでに捨てる水です。蛇口をひねってから温かくなるまでの数十秒ぶんは、そのまま排水へ流れます。湯を張る回数が多い家ほど、この捨てる水も回数ぶん増えます。1回の量を細かく詰めるより、湯を出す回そのものを月に1回減らすほうが、はっきり形になります。ペットケアの節水は、量の勝負ではなく回数の勝負です。

水を1滴も使わない面をつくる|毎日のケアを排水の出ない側へ寄せる

毎日きれいにしてあげたい、という気持ちの側はたいてい先にあります。詰まるのは、毎日それをやると水が回数ぶん出てしまうことです。犬も猫も体から脂を出しているので、昨日きれいにした場所が今日また汚れます。毎日の側に、水の出ない手が1つあるかどうかで、月の回数はまるごと変わります。

mofuwa グルーミングスプレーは、そこに置くためのものです。高機能性電解還元水と油が乳化する力で、汚れのもとになっている余分な脂が浮いて落ち、セラミドやスクワランのような要るものは被毛と皮膚の側に残ります。還元水100%で、香料も着色料もアルコールも入れていません。口が届く場所にかかっても差し支えのない水でつくってあるので、1回にかける量を数えずに使えます。

水の面から見ると、性質がはっきりしています。すすぐ工程がないので、すすぐ面が0面のまま終わります。洗い場を流す水も、湯が出るまでに捨てる水も出ません。散歩から帰った玄関で、リードを外したその場で終わるので、浴室まで運ぶ途中で床を汚すこともありません。ブラッシングスプレーとしても使えるので、静電気で止まっていたブラシがそのまま通り、抜けた毛を先に外へ出せます。

猫に使うときは、手やコットンに含ませてから背中へなでつける形にすると、音が出ません。水をいちばん嫌がるのは猫のほうなので、浴室まで運ぶ回を減らせること自体が、その子の負担を軽くします。お風呂が負担になってきた子でも同じです。湯に入れないという選び方は、水を節約するために我慢させることではなく、そうしないほうがいい子にそうする、という決め方です。毎日グルーミングスプレーが1本入っていれば、湯を張る間隔があいても手ざわりは落ちません。汚れが積み上がらないので、次に湯を張る回でも、すすぐ面がむやみに増えずに済みます。

Cautionすすぐ面を減らしたのに、湯を張る回数のほうが増えていくとき

濡らさない日を挟んでいるのに、湯を張る回が月に2回から4回へ増えていく。全身を洗った翌日には、もうにおいが戻っている。足先だけをすすぐ回が1日に3回を超える日が2週間続く。皮膚に赤みやフケが出ていて、被毛の同じ場所でブラシが止まる。こうなっているときは、水の量の話から外れています。月に何回湯を張ったか、どの面を何回すすいだかを書き出して、動物病院で診察の枠を取ってください。回数と面の記録があると、いつから増えたのかがその場で伝わります。

皮膚まで濡れているか|水が要る回と要らない回の見分け方

最後に、その回に水が要るかどうかの見分け方を置きます。目印は、汚れが被毛の表面で止まっているか、皮膚まで届いているかです。表面で止まっているうちは、濡らさずに落とせます。皮膚まで届いていると、面ごと洗って流すことになります。手で毛を分けて根元を見れば、その場で分かります。

その回に湯を張るかどうかを、どこで見分けるか
見るところ濡らさずに済ませる回水を使う回にする
毛を分けたときの根元乾いていて、指に何も付きません湿っている、または指に色が移ります
汚れの広がり足先や口のまわりなど、面が2つ3つです背中から腹まで、面が数えきれません
においの出どころ被毛の表面をなでた手ににおいが移ります根元をなでた手ににおいが残ります
手ざわりブラシがすっと通ります指が途中で止まり、束になっています
結論面が3つまでなら、すすぐ面は0面で足ります皮膚まで届いた汚れは、面ごと流す回にします

この表の使い方は、ペットケアのたびに毎回それを見て決めるところにあります。あらかじめ「週1回」と決めてしまうと、要らない回にも湯が張られ、要る回が後ろへ回ります。回数を先に固定するほど、節水としても、その子の皮膚の側としても外れやすくなります。決めておくのは間隔ではなく、見分ける場所のほうです。

1か月続けると、自分の家の数字が出ます。湯を張った回が月に何回、濡らさずに済ませた日が何日。他の家の平均と比べても意味はなく、比べる相手は先月の自分の家です。犬の毛量も、住まいの作りも、散歩の距離も違うので、よその回数を知っても判断は動きません。

選ぶときに見る場所は、ひとつに絞れます。その回で、すすぐ面が何面できるか。0面で済む手を毎日の側に置き、面ごと流す回は、根元まで届いた汚れが出た日に取っておく。この順番が決まっていれば、浴室の前で迷う夜はなくなります。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

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300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

シャワーヘッドを節水タイプに替えるのは、意味がありませんか。
意味はあります。ただ、効く場面が限られます。節水ヘッドが効くのは、すすぐ面の数が同じままのときです。全身を洗う回でヘッドだけ替えると、水量が細くなって泡が落ちにくくなり、すすぎが延びて量が戻ってくることがあります。先に面の数を減らし、そのうえでヘッドを替えると、2つが同じ向きに働きます。順番を逆にすると、細かい工夫をしながら回数が変わらない形になりやすいところです。
1回に使う水をリットルで知ることはできますか。
家ごとの条件が多すぎて、借りてきた数字は当たりません。蛇口の出る量、すすぎにかけた長さ、体の大きさ、毛の量、泡立てているあいだ湯を止めるかどうか。この5つが同じ家は2軒とありません。かわりに数えられるのは、その回にすすいだ面の数と、その月に湯を張った回数です。この2つなら家の中で数えられて、先月の自分と比べられます。ペットケアの節水は、この2つの数字だけで足ります。
水を使わない回を増やすと、皮膚に汚れがたまりませんか。
たまるかどうかを決めているのは、水を使ったかどうかより、被毛の下に人の手が入っているかどうかです。濡らさない回でも、毛を分けて根元まで手が届いていれば、汚れは表面で止まったままになります。逆に、湯を張っても背中だけ流して終わっていると、腹や内股は手つかずのまま残ります。回数を減らすときは、根元に触れた面の数のほうを一緒に数えておくと、次の回をどこに置くかがその場で決まります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。