C15組み合わせ提案
耳と目のまわりをまとめてケアする日
9月のある1日、その子の顔に手を伸ばした回数を数えてみたら、7回ありました。朝に目のまわりを拭き、ごはんのあとに口のまわりを拭き、散歩から帰ってもう一度拭き、夜に耳を持ち上げてのぞき、思い出してまた拭く。1回は20秒ほどで、7回合わせても3分にもなりません。それでもその子は、4回目あたりから顔を背けるようになりました。耳と目のまわりのケアを1日にまとめるのは、時間を節約するためではありません。顔を触られるのを、1回で終わらせるためです。顔は、体のなかでいちばん嫌がられる場所です。だから回数を分けるほど、1回ごとが嫌になっていきます。この記事では、目の下 → 口のまわり → 耳の外側、という順番で1回にまとめる手順を書きます。耳の中には入りません。
まとめるのは効率のためではありません|耳と目のまわりのケアで家でできる範囲を先に決める
数えた日の内訳を書き出します。朝、起きたときに目のまわりの汚れを拭いた。朝ごはんのあとに口のまわりを拭いた。散歩から帰って、鼻のわきをもう一度拭いた。夕方、耳を持ち上げてのぞいた。夜、寝る前にまた目のまわりを見た。テレビを見ながら気になって触った。寝る直前にもう一度。合計7回、時間にすると3分弱です。こちらの感覚では、ほとんど何もしていない1日でした。
ところが、その子の側から数えると数字が変わります。顔を押さえられて、動けない時間が7回あった1日です。1回が短いことは、その子には関係がありません。回数のほうが数えられています。実際、4回目あたりから顔を背けるようになり、6回目には手が近づいた時点で立ち上がって離れていきました。翌日は、朝の1回目からもう逃げます。耳と目のケアで最初に減らすのは、時間ではなく回数です。
- 視界がふさがる:顔に手が近づくと、その子からはこちらの手しか見えなくなります
- 逃げ道が減る:頭を支えられると、体ごと向きを変えるしかなくなります
- 押さえる手が要る:体に触るときと違い、顔は片手で支えることになります
- 先が読めない:目なのか口なのか耳なのか、始まるまで分かりません
- 終わりが読めない:1回で終わるのか、また来るのかが分かりません
- 回数が積み上がる:1回20秒でも、7回あれば7回として記憶されます
この6つのうち、こちらが今日から変えられるのは下の2つです。先が読めることと、終わりが読めること。順番をいつも同じにすれば、次に何をされるかが読めます。1回にまとめれば、終わったあとにもう来ないことが分かります。耳と目のまわりのケアを1日1回にする理由は、こちらの手間ではなく、その子の側で読めるものを増やすことにあります。
家でできる範囲についても、先に線を引いておきます。ここでいう耳のまわりとは、耳のふちと、その裏側、つけ根の毛までを指します。耳の中とは、外から見えなくなる位置から先のことです。そこには入りません。目についても同じで、扱うのは目の下と目頭のまわりの毛までです。目そのものには何も入れません。この2本の線は、道具や商品の話ではなく、家でできる範囲の話です。線の向こう側は、動物病院やトリマーさんの領域になります。
耳の中は、外から見えている部分よりずっと奥まで続いていて、途中で曲がっています。見えている範囲の先に何があるかは、家では確かめられません。綿棒や指を入れると、見えないところで汚れを奥へ押し込んだり、傷をつけたりすることがあります。取れているように見えても、それは手前の分だけです。だから、この記事の手順では耳の外側で止めます。中が気になるときは、こちらで触る前に動物病院にご相談ください。線を先に引いておくと、迷ったときに手が止まります。迷いながら入れてしまうのが、いちばん避けたい形です。
目の下 → 口のまわり → 耳の外側|耳と目のまわりのケアを1回で終える順番
ここからが手順です。順番は、その子にとって受け入れやすいところから並べてあります。目の下、口のまわり、耳の外側、そして終わり。この4段を毎日同じ順で回します。順番を入れ替えないでください。入れ替えると、次に何が来るかが読めなくなり、まとめた意味が消えます。
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1・目の下から始める。目そのものには触りません
コットンか柔らかい布を水分で湿らせ、目頭の下から外側へ、毛の流れに沿って一方向になぞります。往復させないのは、乾いた汚れを目のほうへ戻さないためです。触るのは目の下の毛だけで、目そのものには何も入れません。ここから始めるのは、いちばん短い時間で終わって、その子にとっていちばん見えやすい位置だからです。左右で1回ずつ、合わせて15秒ほど。固まっている汚れは、その場でこすらず、湿らせた布を数秒当てて浮かせてから動かします。
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2・口のまわり。ここでいったん手を離します
口の左右と、下あごの前側です。ごはんや水がつく場所なので、いちばん毎日変化があります。ここで一度、支えている手を離して10秒待ちます。顔を触られる時間が続くほど、その子の側では終わりが遠くなります。途中に1回、手が離れる瞬間があるだけで、最後まで残ってくれる確率が変わりました。待っているあいだ、こちらは布を持ち替えるだけで構いません。
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3・耳の外側。ふち、裏側、つけ根の毛まで
耳を軽く持ち上げて、ふちの内側の面、耳の裏側、つけ根の毛の3か所を、外側から順になぞります。持ち上げるのは、風を通すためと、こちらが見るためです。ここで確認するのは、皮膚の色、においの変化、汚れがついているかどうかの3つだけ。耳の中には入りません。見えなくなる位置まで来たら、そこで手を止めます。左右で20秒ほどです。
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4・そこで終わり。もう1回は足しません
3つが終わったら、その日の顔のケアは終わりです。気になる場所が残っていても、その日はもう触りません。ここが手順のなかでいちばん守りにくい段です。終わったあとに顔を見ると、たいてい1か所は気になります。それを触ってしまうと、1回にまとめた意味がなくなります。残ったところは、明日の同じ時刻に回してください。1日単位ではなく、1週間で見れば全部に手が回ります。
| 順番 | 触る場所 | 時間と、見ているもの |
|---|---|---|
| 1・目の下 | 目頭の下から外へ、毛の流れに沿って | 15秒/汚れの固まり方、左右の差 |
| 2・口のまわり | 口の左右と下あごの前 | 15秒+手を離して10秒待つ |
| 3・耳の外側 | ふち、裏側、つけ根の毛 | 20秒/色、におい、汚れの有無 |
| 4・終わり | 触らない | 0秒/気になっても明日に回す |
| 合計 | 顔にかかる時間 | 1分ほど。7回に分けた日と大差なし |
4段のうち1つだけ選ぶなら、4段目の「そこで終わり」です。ここだけは、こちらが我慢する段です。1から3までは道具と順番の話ですが、4段目は決め事しかありません。逆に、いちばん省いていいのが2段目の待つ10秒です。急いでいる日は続けて構いません。ただ、嫌がる日が続いているなら、ここを入れると変わります。家でできる耳と目のまわりのケアは、この4段でひととおり終わります。
「あと少しだけ」で全部が崩れる|耳と目のまわりのケアで手が止まらなくなるときのコツ
順番を決めても、続けていると崩れます。崩れるのはいつも、うまくいっている日です。おとなしくしてくれた日に、もう少しやれると思ってしまう。うちで実際に起きたのは、次の5つでした。
| 崩れる場所 | 何が起きているか | その場での戻し方 |
|---|---|---|
| 時間が伸びる | おとなしいので、もう1か所やってしまう | 4段目で手を膝に置き、立ち上がる |
| 耳の奥へ行く | 見えるところまで拭いたら、その先が気になる | 見えなくなる位置で止めると決めておく |
| 回数が戻る | 夜にやったのに、朝も気になって触る | 気になった場所を紙に書いて明日に回す |
| 順番が入れ替わる | 気になる場所から先に手をつけている | 気になる場所ほど最後に回す |
| 力が強くなる | 取れないので、こする速さと力が上がる | 湿らせて数秒当て、浮いてから動かす |
5つのうちいちばん多いのは、2番目の「耳の奥へ行く」です。見える範囲がきれいになると、その先との差が目につくようになります。ここは意志では止まりません。うちは、耳の工程で使う布を短く畳んで持つことにしました。畳んだ布は指ごと奥へ入りにくいので、物理的にそこで止まります。耳と目のまわりのケアのコツは、我慢する仕組みではなく、入れられない持ち方にすることのほうにありました。
4番目の「順番が入れ替わる」も、気づかないうちに起きます。目やにが多い日は目から、口が汚れている日は口から始めたくなる。ところが、気になる場所ほど時間がかかり、その子の集中はそこで使い切られます。いちばん時間のかかる場所を最後に回しておくと、そこに到達する前に終わりが見えます。順番は、汚れの量ではなく、いつも同じ並びで固定してください。読めることのほうが、その日の効率より続きます。
- 布は畳んで持つ:指が奥へ入らない持ち方にしておきます
- 気になった場所は書く:触る代わりに紙に書くと、手が止まります
- 左右を必ず両方やる:片側だけ気になる日でも、両方に同じだけ触ります
- 明るいところでやる:暗いと顔を近づけることになり、その子の視界がふさがります
- 終わったら何もしない:ごほうびで気をそらすより、静かに離れるほうが読めます
- 嫌がる日は3段目を飛ばす:耳を最初にあきらめても、順番は変えません
耳を頻繁にかく、頭を振る回数が増えた、耳のふちが赤い、においが変わった、耳を触ると痛がる、目やにの色や量が急に変わった、目のまわりが腫れている、しきりに目をこすっている、涙が増えた、まぶたが開きにくい。こうした変化があるときは、家で拭く回数を増やす前に動物病院にご相談ください。耳の中も、目の表面も、家では見えない部分のほうが広いところです。毎日のケアで見ているのは変化の入り口までで、その先は判断の材料が足りません。いつから、どちら側に、何回それが出ているかを書いた紙が1枚あると、そのまま相談の材料になります。
1日1回だけ、短く|耳と目のまわりのケアの頻度と、明日も同じ時刻に置くために
頻度の答えは1行で書けます。1日1回、1分まで。これ以上は増やしません。増やしたくなる日は必ず来ますが、増やした翌日から、その子の逃げるタイミングが早くなります。耳と目のまわりのケアは、毎日やるかどうかより、1日に何回やらないかで決まります。
| 場所 | 頻度 | 増やしたくなったときの代わり |
|---|---|---|
| 目の下 | 1日1回、15秒 | 回数ではなく、当てる秒数を数秒延ばす |
| 口のまわり | 1日1回、15秒 | 食器の位置と高さを見直す |
| 耳の外側 | 1日1回、20秒 | 耳を持ち上げて風を通す時間を作る |
| 耳の中 | 家では触らない | 気になるなら動物病院に相談する |
| 全体 | 合計1分まで | 時刻を固定して、読めるようにする |
時刻は毎日同じにしてください。うちは夕食の片づけが終わったあとに置きました。その子の側から見ると、生活の音のあとに顔のケアが来る、という並びになります。並びが決まると、始まる前から終わりが読めます。読めるようになってから、顔を背ける回数がはっきり減りました。毎日の同じ時刻というのは、こちらが忘れないための工夫ではなく、その子が予測するための材料です。
顔のケアで手が止まるのは、たいてい3段目の入り口です。目の下に使ったものを、口のまわりにも使っていいのか。耳の外側でまた別のものに持ち替えるのか。その子の側から見ると、この3か所はひと続きの1回です。持ち替えのたびにこちらの手が離れ、そのぶん1回が長くなります。だから、うちは4段を通して1本で回すことにしました。mofuwa スキンケアミスト は、口のまわりに置けるものが、そのまま目の下にも耳の外側にも置ける1本です。使える場所が分かれていないので、4段のあいだ手を持ち替えずに済みます。顔には直接かけません。コットンか布に取ってから、順番どおりになぞります。顔に向けて噴くと、音と風の両方がその子の正面から来ることになり、それだけで次の日の1回目が難しくなります。ブラッシングのときに体へ使っている mofuwa グルーミングスプレー は、顔の4段には持ち込みません。耳の中には入れません。
中身についても触れておきます。mofuwaの水は、特許5253483(三室ダブルイン型の電解分解技術)でつくる電解水です。3つの部屋に分けて電気分解するので、電解質からくる不純物が水の側に残りません。その結果、飲みものに使う水と同じ物差し——清涼飲料水の規格基準——で測られています。顔のまわりは、その子がそのままなめてしまう場所です。だからこそ、何をクリアした成分なのかを言えるかどうかが、うちでは道具を選ぶときの条件になりました。ただし、成分が何であっても、耳の中と目そのものに入れないという線は動きません。
顔まわりは、やろうと思えばいくらでも項目が増やせます。目の下、目頭、鼻のしわ、口の左右、あごの下、耳のふち、耳の裏、つけ根。1日で全部を回した日の翌日は、たいてい1段目から嫌がられました。4段の手順に絞ってあるのは、削れなかったからではなく、削ったからです。残りの場所は週に1回、体のケアの日にまとめて見ています。顔に手が伸びる回数を1日1回に固定すると、その1回で見られる範囲がむしろ広がりました。
最後に、今日やる1つを書きます。耳と目のまわりのケアの時刻を、1つ決めることです。手順を覚える必要も、道具を買い足す必要もありません。夕食のあとでも、寝る前でも構わないので、毎日そこに置くと決める。決まった時刻に1回だけ、目の下から始めて耳の外側で終わる。それだけで、顔に手が伸びる回数は7回から1回になります。耳の中に入らないという線を先に引いておけば、迷った日にも手が止まります。顔のケアは、長さではなく、回数と順番で決まります。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 耳の中の汚れが見えているときも、家では触らないほうがいいですか。
- 見えている範囲でも、外から見えなくなる位置から先には入らないでください。耳の中は途中で曲がっているので、手前の汚れを取ったつもりでも奥へ押し込んでいることがあります。見える範囲に汚れが続けて出るときは、その頻度そのものが相談の材料になります。いつから、どちら側に、どのくらいの間隔で出ているかを書いて、動物病院にご相談ください。家でできるのは、耳の外側までです。
- 目と耳を別々の日にしたほうが、その子の負担は減りませんか。
- 顔に手が伸びる日数が増えるので、負担は減りません。減らしたいのは1回の長さではなく、顔を触られる回数のほうです。目の日と耳の日に分けると、その子から見ると顔のケアが毎日2種類あることになります。1日1回にまとめて、同じ順番、同じ時刻に置くほうが、次に何が来るかを読めるようになります。どうしても長いと感じる日は、耳の工程だけを飛ばして、順番は変えないでください。
- 1日1回では足りないくらい、目のまわりが汚れます。回数を増やしてもいいですか。
- 回数を増やす前に、当てる時間のほうを数秒だけ延ばしてください。固まった汚れは、こすっても取れずに、力とこする速さだけが上がります。湿らせた布を数秒当てて浮かせてから、毛の流れに沿って一方向に動かすと、同じ1回で取れる量が変わります。それでも量が増え続けるとき、色やにおいが変わったときは、拭く回数の問題ではないことがあります。動物病院にご相談ください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
