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4Dヒアルロン酸とは?4種を組み合わせる意味

公開日 2022年4月15日|文=mofuwa編集部

明るい窓辺で、淡い色のクッションの上に落ち着いて座っている淡い色の猫
4という数は種類の数であって、強さの段階ではありません。写真:大 董/Pexels

容器に「4Dヒアルロン酸配合」と書いてあっても、その4つが何と何なのかは、たいてい同じ面には書かれていません。4Dヒアルロン酸とは、届く深さが違う4種類を組み合わせた設計の呼び名です。4という数は種類の数であって、強さの段階ではありません。ヒアルロン酸は、分子の大きさによって、表面にとどまるものと、角質のすきまへ入っていくものに分かれるとされています。1種類だけを配合すると、その1種類が届く深さだけが埋まります。深さの違うものを並べて配分する、という発想が出てくるのはそのためです。この記事では、4Dヒアルロン酸とは何を指す言葉なのかを、7つの問答に分けて開きます。「4」に統一された基準があるわけではありません。だから最後は、成分表で内訳を確かめる話になります。

4Dヒアルロン酸とは、何を指す言葉ですか

4Dヒアルロン酸とは、届く深さが違う4種類のヒアルロン酸を組み合わせた設計につけられた呼び名です。成分そのものの名前ではありません。成分表に「4Dヒアルロン酸」という1行が載るわけでもありません。載っているのは、組み合わされた4つの成分の名前のほうです。

もとになっているヒアルロン酸は、水を抱え込む性質をもつ成分として知られています。もともと体の中にもあるもので、化粧品の分野では、水を保つ目的で長く使われてきました。ここまでは1種類の話です。4Dヒアルロン酸とは、その1種類を4つに増やした、というより、届く場所が違うものを並べて、深さの配分を作ったという設計を指します。

「D」は次元(dimension)の頭文字として使われることが多い表記です。ただし、これは呼び方であって、4Dヒアルロン酸とは何かを定義した公的な規格があるわけではありません。この点は、この記事の後半でもう一度書きます。まず押さえておきたいのは、4という数が「深さの層を4つに分けている」という意味で使われている、というところです。

1種類のヒアルロン酸と、4種類を組み合わせた設計の違い
1種類のとき4Dヒアルロン酸と呼ばれる設計
埋まる深さその1種類が届く1つの深さ4つに分けた深さの配分
表示のされ方成分名がそのまま載る呼び名は表に、内訳は成分表に
確かめ方成分名を1つ探す4つの成分名を並べて見る
何が決まるか届く深さが1つに決まるどこに厚みを置くかが決まる

だから、4Dヒアルロン酸とは何かと聞かれたときの答えは、「4種類入っている」ではなく「深さの配分がある」になります。数を答えにすると、次の問い——どこに配分されているのか——にたどりつけません。この記事が開こうとしているのは、そこから先です。

なぜ1種類ではなく4種類なのですか|足りないのはどこの話ですか

足りないのは深さの話です。量ではありません。ヒアルロン酸は、分子の大きさによって、どこまで届くかが変わるとされています。大きいものは表面にとどまって、水を抱えた層のように働きます。小さくしたものは、角質のすきまへ入っていくとされています。1種類だけを入れると、その1種類が届く深さだけが埋まります。

表面だけを埋めると、その下は変わりません。すきまだけを埋めると、表面には何も残りません。どちらが優れているという話ではなく、届く場所が違うので、片方だけでは片方が空くという話です。4Dヒアルロン酸とは、この「空いてしまう場所」を減らそうとした組み方につけられた名前だと考えると、意味が通ります。

組み合わせる理由をもう1つ書きます。とどまる時間も、大きさによって違うとされています。表面にとどまるものは、洗ったり、こすったりすれば動きます。すきまへ入ったものは、そこから先の動き方が違います。時間の軸で見ても、1種類だけだと、そこが空きます。深さと時間、この2つが、4種類にする理由として説明されることが多い部分です。

ただし、ここで断っておくことがあります。4Dヒアルロン酸とは、こういう考え方で組んだ、という設計の説明であって、結果を約束する言葉ではありません。どこまで届くか、どれだけとどまるかは、処方全体、使う量、使う部位、その子の状態で変わります。成分の名前だけを見て、そこから先を読み取ることはできません。

Note分子の大きさで届く深さが変わる、というところまでが前提です

ヒアルロン酸そのものの話として、大きいものは表面にとどまり、小さくしたものはすきまに入りやすいとされています。この記事は、その先の話をしています。つまり、深さが違うものをどう配分するか、という話です。ヒアルロン酸という成分そのものの説明は、別の記事に譲ります。

4つはそれぞれ、どこで止まるとされているのですか

組み合わせに使われることが多い4つを並べます。商品によって中身は違います。この4つでなければ4Dヒアルロン酸とは呼べない、という決まりはありません。ここに挙げるのは、よく使われる例です。そのつもりで読んでください。

組み合わせに使われることが多い4つと、止まるとされる場所
成分名の例大きさの位置づけ止まるとされる場所
ヒアルロン酸Na大きい側表面。膜のように水を抱えるとされます
加水分解ヒアルロン酸小さくしたもの角質のすきまへ入りやすいとされます
アセチル化ヒアルロン酸Naなじみを変えたもの表面にとどまりやすいとされます
ヒアルロン酸クロスポリマーNa網目状につないだもの表面で水を抱え続ける設計とされます

並べてみると、4つのうち3つが表面から浅いところ、1つが深い側という配分になっていることが分かります。これは偏りではなく、そういう配分だ、というだけの話です。深いところへ届くものを増やせばよいわけでもありません。表面が空くと、そこから水分が抜けていく側の条件が変わるからです。

表面にとどまる側と、すきまへ入る側 組み合わせに使われる4つを、止まるとされる場所で2つに分けて並べます。どちらが優れているという比較ではありません。 商品によって組み合わせは違います 表面にとどまる側 分子が大きいもの 膜のように水を抱える 洗うと動く側 触ったときに分かりやすい すきまへ入る側 小さくしたもの 角質のすきまへ入る 洗っても動きにくい側 触っても分かりにくい
深さが違うものを並べることで、空く場所を減らそうとする設計です。

ここで大事なのは、4つの名前を覚えることではありません。覚えておくと役に立つのは、「大きさが違うものが並んでいる」という形のほうです。成分表に4つのヒアルロン酸が並んでいたら、それは深さの配分を作ろうとしている設計だ、と読める。4Dヒアルロン酸とは何かを知ることの実際的な使い道は、この読み方が身につくところにあります。

逆に、成分表に「ヒアルロン酸Na」だけが載っているものを、劣ったものとして読む必要もありません。目的が表面を覆うことなら、その1種類で足ります。表面だけを整えたい設計と、深さを配分したい設計は、そもそも狙っている場所が違います。

「4D」の4は、何かの規格で決まっているのですか

決まっていません。4Dヒアルロン酸とは、作り手が使っている呼び名であって、公的な基準で定義された用語ではありません。何種類そろえたら4Dと呼べる、どの成分を含めば4Dと呼べる、という取り決めはありません。だから、同じ「4Dヒアルロン酸配合」と書かれていても、中身の4つが同じとは限りません。

これは、その言葉が意味を持たないという話ではありません。呼び名なので、内訳を確かめてはじめて意味が確定する、という話です。「4Dヒアルロン酸配合」という表示は、入口です。そこから成分表を見て、どの4つなのかを確かめるところまでが1セットになります。

似た形の言葉は、ほかにもあります。数を前に出す言い方は、内訳を書くための入口として使われることが多い。数だけで終わっているものと、内訳まで開いているものの差が、そのまま読み手に渡される情報量の差になります。4Dヒアルロン酸とは何かを調べにきた人が、最後に手に入れられるのは、この読み方のほうだと思います。

疑問として残りやすいのは、「4より多いほうがいいのか」という点です。5種類、6種類と書かれたものもあります。数が増えると、1つあたりの配合量は変わります。全体の量には上限があるからです。数を増やすことと、配分を厚くすることは、同じ方向を向いていません。

種類が多いほうがいいのですか|4種だから上、とは言えない理由

答えは「目的による」です。4Dヒアルロン酸とは、深さの配分を作る設計なので、深さを分けて考える必要がある場面で意味を持ちます。逆に、表面を覆うことだけが目的なら、1種類のほうが配分としてはまとまります。4種類入っているほうが優れていますという読み方は、目的の話を飛ばしています。

使い分けの考え方
場面向いている設計そう考える理由
表面を覆いたい大きいものが中心とどまる場所が表面に決まります
すきまを埋めたい小さくしたものが中心入っていく側に配分されます
どちらも空けたくない深さを分けた組み合わせ配分を作るという設計です
べたつきを避けたい配合量と処方全体で決まる種類の数では決まりません
部位を選んで使いたい使い方の表示で決まる成分の数とは別の話です

べたつきの話を1つ足しておきます。表面にとどまるものが多いほど、触ったときの感触には出やすくなります。ただし、これは種類の数ではなく、配合量と処方全体で決まります。4種類だからべたつく、1種類だからさらっとする、という関係にはなりません。ここも、数から結論を出せない場所です。

容量と頻度の話にもつながります。深さの配分がある設計は、一度にたくさん使えば深く届く、という作りにはなっていません。入る場所は決まっていて、そこが埋まればそれ以上は表面に残ります。だから、使い方としては、量を増やすより、間隔を空けずに使うほうが設計に合っています。この点は、犬や猫に使うときに、そのまま部位の話に変わります。

犬や猫に使うとき、人の化粧品と同じに考えていいですか

同じに考えられない条件が3つあります。部位、なめる可能性、そして被毛です。4Dヒアルロン酸とは何かという説明そのものは、人でも犬猫でも変わりません。変わるのは、それをどこに、どれだけ、どのくらいの頻度で使うか、という条件のほうです。

犬や猫に使うときに変わる条件
条件人の場合犬や猫の場合
使う部位顔や手の皮膚が中心肉球、鼻先など毛のない場所が中心
被毛髪の生えていない面に塗る毛のあいだから皮膚に届かせる必要がある
なめる可能性ほとんどない塗った場所を自分でなめられる
使う量自分の感覚で決められる本人からは多い少ないが伝わらない
頻度毎日決めた回数その子の生活の中で決める
確かめ方自分の感覚で分かる外から見て確かめるしかない

なめる可能性がある場所に使うときは、「なめても問題ない処方か」だけでなく「なめるまでにどれだけ入るか」も条件になります。塗ってすぐ歩き出す子と、しばらく座っている子では、なじむまでの時間が違います。少量ずつ、なじませる時間を作る。この使い方のほうが、量を増やすより設計に合っています。

毛のある場所については、届かせ方の問題が先に来ます。被毛の上に置いても、皮膚には届きません。毛の流れを分けて、地肌に触れさせる必要があります。この手間があるので、深さの配分を考えた設計は、肉球や鼻先のように毛のない場所で使われることが多くなります。使い分けというより、部位の条件がそう決めている、という言い方のほうが近いと思います。

ここでも1つ線を引いておきます。肉球が硬くなっている、ひび割れている、赤い、同じ場所をなめ続けている。こうした状態のときに、成分の話から入らないでください。何を塗るかを決める前に、まず動物病院にご相談ください。外から見えるのは表面までで、その下で何が起きているかは家では切り分けられません。

成分表のどこを見れば、内訳が分かりますか|4Dヒアルロン酸を家で試すとき

見るのは成分表の中で、ヒアルロン酸という文字が何回出てくるかです。数えるだけで足ります。1回なら1種類、4回なら4種類。4Dヒアルロン酸とは何かを確かめる作業は、この数えるところから始まります。数えられないなら、内訳が公開されていない、ということになります。

この読み方が身につくと、「4Dヒアルロン酸配合」という表示を見たときに、そこで止まらずに次を見られるようになります。呼び名は入口で、成分表が本文です。用語を1つ覚えることの価値は、たいていこういうところにあります。明日から成分表の見え方が変わる、というのがこの言葉の使いどころです。

数えるという話でいうと、mofuwa スキンケアミストは逆の側にあります。電解水100%で、清涼飲料水の規格基準をクリアしています。ヒアルロン酸の内訳を数える記事でこれを出すのは、数える行が少ないほうにも設計があるからです。犬や猫は、なじませた場所を自分で舐めます。舐めても問題のない基準でつくられているものは、口が届く肉球や鼻先にも、そのままなじませられます。足したものが多いほど、舐めたときに何が口へ入るのかを1つずつ確かめることになります。成分表を数えるという作業は、そこでも同じように効きます。使う場所と量を決めてから、なじむまで少し待つ。この順番だけ守れば、毎日のケアの中に置けます。

Point内訳が書いていないときは、書いていないと読みます

呼び名だけがあって、成分表で数えられないときは、「隠している」ではなく「そこまでは公開されていない」と読んでください。公開の範囲は作り手が決めることで、書いていないことから中身を推測しても当たりません。分かるのは、こちらが確かめられる範囲がそこまでだ、ということだけです。確かめられないものを選ばない、という決め方は、それはそれで一貫しています。

7つの答えを通して読む|「4Dヒアルロン酸 とは」に一言で答えると

最後に一言でまとめます。4Dヒアルロン酸とは、届く深さが違う4種類を組み合わせて、深さの配分を作った設計の呼び名です。数の多さを表す言葉ではありません。だから、確かめるのは数ではなく、どの4つなのか、という内訳になります。

この記事で書いたことと、書かなかったこと
内容理由
書いた呼び名の意味と、4という数が指すものそこが最初に取り違えられる場所だからです
書いた深さが違うものを並べる理由1種類だと1つの深さしか埋まらないからです
書いた統一された基準がないということ内訳を見る必要が、そこから出てくるからです
書いた犬や猫に使うときに変わる条件部位となめる可能性が、人とは違うからです
書かなかったどれだけ届くかという数字処方と使い方で変わるので、決められません
書かなかった商品ごとの優劣配分の設計が違うので、並べて比べられません
書かなかった肌の状態が変わるかどうか成分の説明から言える範囲を超えます
Caution皮膚や肉球の状態が気になるときは、動物病院にご相談ください

肉球が硬い、ひび割れている、赤い、同じ場所をなめ続けている、歩き方が変わった、触ろうとすると嫌がる。こうした変化があるときは、成分を調べたり、塗るものを替えたりする前に動物病院にご相談ください。この記事で書いたのは、4Dヒアルロン酸とは何を指す言葉かという説明までです。目の前のその子に何が起きているかは、外から成分の話をしても分かりません。いつから、どちらの足か、歩く場所に変化はあったか。この3つをメモして持っていくと、その場で確かめてもらえます。

用語を調べにきた人にとって、いちばん使いでがあるのは、「配合」と書いてあるだけでは何も決まらないという一行だと思います。ヒアルロン酸が入っているかどうかではなく、どの大きさのものが、どういう配分で入っているか。4Dヒアルロン酸とは何かを知ると、成分表のその部分が読めるようになります。

使い分けの結論も、同じところに戻ります。表面を覆いたいのか、すきまを埋めたいのか、両方なのか。その目的が決まっていないと、4種類でも1種類でも、選んだ理由が説明できません。頻度や容量の判断も、目的が決まってはじめて意味を持ちます。用語の理解が、そのまま選び方の順番になります。

成分表を数えるのは、買う前の1回だけの作業ではありません。いま棚にあるものを、毎日1本ずつ数えていくほうが身につきます。手に取って、ヒアルロン酸を含む行が何行あるかを数える。それだけで、その1本が表面寄りなのか、深さを分けた設計なのかが分かります。1年ぶん数え続けると、「4Dヒアルロン酸配合」という表示を見ても、もう表側で止まらなくなります。そのころには、いま使っている1本を選んだ理由を、自分の言葉で説明できるようになっています。

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本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。