C11比較・選び方

車に常備するものの選び方

公開日 2022年5月18日|文=mofuwa編集部

明るいやわらかな日ざしの中で、淡い色の車のシートに静かに座っている薄い色の犬
車に置くかどうかは、降りてからの3分で決まります。写真:SLZ/Pexels

降りた足をそのまま地面につけさせたくなくて、片手で抱えたまま、もう片方の手で車のドアポケットを探した日があります。ペットと出かける家で常備する物がじわじわ増えるのは、この3分の手探りを何度も繰り返しているからです。決め手になるのは2つで、使うのが乗る前か降りた直後かという時間の違いと、その物が口の届く場所に残るかどうかです。この2つで分けると、車に常備する点数は2つまで減ります。減ったぶんは消えるのではなく、帰宅後の1回のほうへ寄っていきます。車の中で完結させようとするほど点数が増える、という順番になっています。

ドアポケットを探した3分から数える|車にペットの物を常備する2つの条件

車に置く物が増えるのは、あったら使うかもしれない、で入れた物が残るからです。置いた本人も、半年たつと何のために入れたか思い出せません。点数を数える前に、入れる候補のほうを2つの条件で分けます。この2つは、車の中で実際に手が止まる場面から出てきたものです。

条件1は時間の向き、条件2は残る場所の話です。どちらも「便利かどうか」を聞いていません。便利さで選ぶと、乗る前にも降りた直後にも使えそうな物が全部残り、点数がそのまま増えます。時間の向きで先に切ると、乗る前に使う物は家の玄関側へ移せます。車に残るのは、降りた直後にしか使い道のない物だけになります。

順番も決まっています。条件1で車に置く候補を絞り、条件2でその中身を決めます。逆にすると、なめても差し支えない物を先に集めることになり、乗る前に使う物まで車に積むことになります。条件1は減らすための条件、条件2は中身を決めるための条件です。

なお、この記事で扱うのは体に触れる物だけです。リード、飲み水、キャリー、酔い止めのように、使い方が最初から決まっている物は点数の話になりません。迷いが出るのは、家で毎日の頻度でやっていることを、車の中でどこまで続けるかという部分です。そこを決めずに積むと、ドアポケットの中身が季節をまたいで残ります。

軸1・乗る前の1分と、降りた直後の3分|車にペットの物を常備するかどうかの違い

この2つの時間は、手の使える本数が違います。乗る前は両手が空いています。降りた直後は、片手がリードかキャリーでふさがっていて、使えるのは片手だけです。同じ物でも、片手で開けられるかどうかで、車に常備する意味があるかどうかが変わります。

使う時間が変わると、車に常備する必要があるかどうかも変わる
見るところ乗る前の1分で使う物降りた直後の3分で使う物
使う場所家の玄関か、停めてある車の横でドアを開けたその位置で
使える手の本数両手片手だけ
忘れたときの戻し方家に取りに戻れるその3分を逃すと、家に着くまで戻らない
頻度乗る日の朝に1回乗る日に、降りるたび
容量の決め方家の1本をそのまま使える片手で持てる小さいほうで足りる
結論車に常備しない。家の側の置き場へ車に常備するのは、こちら側だけ

最終行が、この軸の答えです。乗る前に使う物を車から降ろすと、それだけでドアポケットの中身が半分になります。乗る前の物は、支度の流れの中にあるほうが使われます。玄関に置いてあれば出がけに手が伸びますが、車の中にあると、乗り込んでから探すことになります。座ってからシートベルトの向こうへ手を伸ばす動きは、2回目から省略されます。

忘れたときの戻し方の行も見てください。降りた直後の3分は、やり直しがききません。そこで使わなかったものは、汚れたまま家までの道のりに乗ります。30分の移動なら30分、渋滞なら1時間、その状態が続きます。車に常備する物を2つまでに絞るのは、点数を減らすためというより、片手で確実に届く数がそのくらいだからです。

軸2・口が届く場所に残るか|車に常備する物は、ペットのなめる側とどっちに入るか

残る場所が2つあります。シートや足元のマットの布と、その子の体です。この2つは、なめられるまでの時間が違います。布に残ったものは、次に乗った日に寝転んだときに口へ届きます。体に残ったものは、降りたその場から届きます。車に常備する物の中身は、この時間差で決まります。

口が届くまでの時間で、車に常備する物をどちらに寄せるか
見るところシートや床の布に残る側その子の体に残る側
口が届くまでの時間次に乗った日降りたその場から
確かめ方手のひらで布をなでて、指に何がつくか毛を分けて、地肌の側を見る
部位の数座面と背もたれの2面足先・口のまわり・おなかなど5か所前後
使い方の幅乾く時間を置いてから次に乗れるそのままなめられる前提で選ぶ
やり直し乗らない日にまとめてやり直せるその日のうちにしかできない
結論布の側は、乗らない日に家の側からやる体の側だけを、片手で届く形で車に常備する
車に残る2つの場所と、口が届くまでの時間 同じ日の汚れでも、布に残ったものと体に残ったものでは、その子の口へ届くまでの時間が違います。時間が違うので、手を入れる場所も日も分かれます。 同じ1回の外出の、あとの話をしています 布に残る側 座面と背もたれの2面 口が届くのは次に乗った日 乾く時間を置ける 乗らない日にまとめてやる 車に常備しなくていい 体に残る側 足先・口のまわり・おなか 口が届くのは降りたその場から 待てる時間がない 降りた直後の3分でやる ここだけを車に置く 布の側を車で片づけようとすると、常備する点数が増えます
どちらを車に常備するかは、間に合う時間の側で決まります。

体の側に使う物には、条件がひとつ増えます。降りた直後に足先や口のまわりへ使うものは、その場でなめられます。拭き取りに戻れる場面ではないので、なめられることを前提にして選んでおきます。ここを曖昧にしたまま車に置くと、実際には使わない物が1つ増えるだけになります。

Point布の側は、乗る日ではなく乗らない日に手を入れる

座面と背もたれの2面は、乗る日に片づけようとするとうまくいきません。降りた直後は片手しか空かず、次に乗るときは出発の時間が迫っています。布の側は、週のうち車に乗らない日を1日選んで、そこでまとめてやります。乾く時間を置けるのは、その日だけだからです。この分け方にすると、車に常備する物は体の側の2つで足ります。

常備を2つに減らした先にある、帰宅後の1回|車とペットの手順を家でつなぐ

車に常備する点数を2つに絞ると、そのぶんが帰宅後の1回へ寄ります。草むらのそばに停めた日、雨の日、砂の多い場所へ行った日。降りた直後の3分でできるのは、口が届く場所から先に手を入れることまでです。残りは家に着いてからになります。この1回が長い家ほど、車の常備がまた増えていきます。車で片づけようとするからです。

だから見る場所は、帰ってからの1回に何分かかるかです。ここで選ぶ1本が mofuwa モイストシャンプーです。洗ったあとにトリートメントで戻す工程が要らないので、浴室にいる時間そのものが1工程ぶん短くなります。短くなっているのは飼い主の手間だけではありません。その子が浴室で耐えている時間が、同じだけ減ります。出かけた日の夜に、その1回を組めるかどうかは、たいていこの長さで決まります。

工程が減らせるのは、落としすぎていないからです。泡を立てるだけなら、洗浄成分を増やすのがいちばん早い作り方になります。ただ、落ちがよくなるほど地肌に要るものまで一緒に持っていくので、戻すための工程が後ろに1つ足されます。モイストシャンプーは、アミノ酸系の洗浄成分を、量も少なくして使っています。それでも泡が立つのは、原料の水に電解水を使っているからです。水そのものに洗う力があるので、少ない洗浄成分でも泡が立ち、洗い上がりがごわつきません。戻す工程が要らないのは、この順番の結果です。

香りを足していないことにも理由があります。その子は自分のにおいを好みます。香りは人のためのものだ、という判断でつくられています。車で30分以上かかる移動のあとに、慣れないにおいが体に乗ったままになると、その子にとっては出かけた日の出来事が1つ増えます。組み合わせとしては、車に置く2つと、家の浴室の1本。この3つで、乗る日の頻度が変わっても回ります。

常備と帰宅後のつなぎ方は、使い分けというより順番の話です。降りた直後の3分は、口が届く場所を先に。家に着いてからの1回は、2面の布と体の残りを。この順番を決めておくと、車に積む物の点数は増えません。増えるとしたら、それは家の1回が長すぎて、車で済ませようとしているときです。

Caution移動の時間と回数を数えて、乗らない週も同じだったこと

車に乗った日の夜だけでなく、乗らない週も同じ足先を1日5回以上なめている/降りた直後の3分で手を入れている場所が、2週間たっても赤みの引き方が変わらない/片手で触ったときだけ、毎回同じ側へ体をよじる/洗う1回にかかる時間が、春先の倍になっている。こうした残り方は、移動や車内で過ごした時間だけでは説明がつきません。何分の移動を週に何回したか、体のどの部位かをメモにして、動物病院で診てもらう枠を取ってください。乗った日と乗らない日を分けて書いておくと、そのまま診察の材料になります。

連休と雨の時期の前に、1つだけ入れ替える|車の常備をペットの1年に合わせる

車に常備する2つは、1年を通して同じではありません。変えるのは1つだけで、もう1つは通年そのままにしておきます。2つとも入れ替えると、次に乗った日に、どちらをどう使う物だったか迷います。入れ替える時期は、年に2回で足ります。

1年のうち、車の常備を見直す2つの時期
時期何が変わるか入れ替えるのはどちらか
連休の前1回の移動が長くなり、降りる回数が増える片手で開けられる小さいほうへ
雨の続く時期の前足元から上がる汚れの量が増える足先に届く側を先に
通年そのまま毎日の頻度でやっている手順家の側の1本は動かさない

選び方は、この形に落ち着きます。使う時間が乗る前か降りた直後かで切り、口が届くまでの時間で中身を決める。車に常備するのは体の側の2つ、布の2面は乗らない日に、残りは帰宅後の1回に。ドアポケットに入れる物を減らすほど、その3分で手が届くようになります。最初に決めるのは点数ではなく、降りた直後に触る場所を紙に書き出すことです。

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よくある質問

車に置きっぱなしにして、中身が悪くなることはありませんか。
置きっぱなしを前提にしない組み方をおすすめします。夏の車内は、停めている時間が長いほど温度が上がります。この記事で車に常備すると書いているのは、乗る日に持って乗り、降りたら家へ戻す2つのことです。ドアポケットに入れたまま季節をまたぐと、いつ入れた物か分からなくなります。乗る日に持って乗る形にしておくと、中身の減り方も目に入るので、足すタイミングを別に決める必要がありません。
降りた直後の3分で、実際には何をすればいいですか。
口が届く場所から先に手を入れます。足先、口のまわり、おなかの毛。順番はこの3か所で、片手で届く範囲だけにします。ここで全身を片づけようとすると、片手では終わらず、次の回から省略されます。3分で終わる範囲を決めておくことが、続けるうえでいちばん大きな差になります。残りは家に着いてからで間に合います。布の2面は、その日ではなく、乗らない日に回してください。
猫をキャリーで乗せる場合も、同じ分け方でいいですか。
分け方は同じですが、降りた直後の3分の中身が変わります。キャリーの中で過ごす子は、足先よりも、体の下になっていた側と口のまわりに残ります。降りてすぐキャリーから出せない場面も多いので、その3分はキャリーの底の布を確かめる時間に使い、体の側は家に着いてからにします。車に常備する点数は、こちらのほうが少なくて済みます。乗る日と乗らない日で手順を分ける考え方は、犬でも猫でも変わりません。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。