C15組み合わせ提案
シャンプー後3日間のケアの組み立て
洗った日の夜に触った背中と、2日たった朝に触った背中で、指の止まり方が違いました。当日はさらさらしすぎて指が滑ります。2日目は少し引っかかり、3日目にはまた手ざわりが変わっている。同じ子の、同じ場所です。シャンプー後のケアで見ているのは、洗ってから何日目かという数のほうです。皮脂は洗った直後にいちばん少なくなり、そこから数日かけて戻ります。戻っている途中に何かを足すと、戻り方が読めなくなります。この記事では当日・2日目・3日目の3日間を1つの手順として並べます。3日目に決めたことが、次に洗う日を決めます。
当日の手ざわりは、3日後まで残りません|シャンプー後のケアを日数で組み立てる
洗って乾かし終えた直後の被毛は、指が引っかからずに滑ります。この滑る感じを「きれいになった」と読むところまでは、たいてい合っています。問題は、その状態が長く続かないことです。翌日には少し戻り、2日目にはもう別の手ざわりになっています。それでも多くの家では、シャンプー後のケアの話が洗った当日で終わります。乾かして、ブラシを通して、そこで一区切りにするからです。
皮膚の表面には皮脂の膜があります。一般に、皮脂は洗うと一度減り、そこから数日かけて戻っていくとされています。戻る速さは犬と猫で違いますし、同じ犬でも、年齢・季節・毛の量で変わります。ここに正解の日数はありません。ただ、「洗った直後がいちばん少なく、そこから増えていく」という向きだけは、どの子でも同じです。だから、シャンプー後のケアを組み立てるときの目盛りは、道具の名前ではなく、洗ってから何日目かという数になります。
| 洗ってから | 手ざわり | その日に見えること | その日にやること |
|---|---|---|---|
| 当日 | 指が滑る。引っかかりがない | 毛の流れ。乾き残りの場所 | 乾かし切る。それで終わり |
| 2日目 | 少し引っかかる | 毛の立ち方。においの出方 | 手のひらを当てるだけ |
| 3日目 | 落ち着いて、まとまる | 戻り具合。乾いた場所と戻った場所の差 | 見て、次を決める |
| 4〜5日目 | 根元がしっとりしてくる | べたつきが出るか、出ないか | 3日目に決めたことを続ける |
| 6日目以降 | その子ごとの平常に近づく | においと、毛のからみ | 次に洗う日を置く |
表の右端を見ると、当日にやることが「乾かし切る」だけになっています。これは手を抜いているのではなく、当日にできることがそれしかないからです。洗い上がりの被毛は皮脂がいちばん少ない状態で、そこへ何かを足しても、足したもののせいなのか、洗ったせいなのかが切り分けられません。変化が出るのは2日目と3日目のほうで、その2日は、何もしないでいるほうがよく見えます。
この組み立てには、もう1つ副産物があります。シャンプー後のケアを3日間で見ると、次に洗う日を勘で決めなくて済むようになります。3日目に「まだ乾いている」と感じた子と、「もう根元が戻っている」と感じた子では、次に洗うまでの間隔が同じにならないからです。日数を数えていない家では、この差が「なんとなく2週間おき」に丸められます。丸めた間隔は、その子に合っているかどうかを確かめられません。
3日間の手順は、当日に乾かし切っていることを前提にしています。生乾きの場所が1か所でも残っていると、そこだけ別の時間が流れます。根元が湿ったままの場所は、2日目に「戻ってきた」のか「乾いていない」のかを触っただけでは分けられません。乾かすときは毛の表面ではなく、指を入れて根元を確かめてください。脇の下、内もも、耳の後ろ、尾のつけ根。この4か所は最後まで残りやすい場所です。乾かし切るところまでを当日の作業として、その先は翌日に回します。
当日・2日目・3日目に分ける|シャンプー後のケアの順番と、毎日の手順
ここからが手順です。物を出す順番ではなく、体と時間の順番で並べます。1日に1段ずつで、3日で一巡します。シャンプー後の順番として覚えておきたいのは、足すタイミングが3日目にしかない、という1点だけです。毎日やることの量は、日が進むほど減ります。
-
当日:乾かし切って、そこで終わりにする
洗い終わったら、タオルで水気を取ってから乾かします。タオルは押し当てて水を吸わせるだけにして、こすらないでください。皮脂がいちばん少ない状態の被毛は、こすると毛どうしが絡みます。ドライヤーは、音を嫌がる子ほど距離と時間で調整します。近づけて短時間で終えるより、離して長めに当てるほうが、結果として動かずにいてくれる時間が延びます。乾かし終えたら、その日はもう何も足しません。ブラシも、通すなら乾く前ではなく乾いたあとに1回だけです。シャンプー後のケアで当日にやることは、これで全部です。
-
2日目:手のひらを当てるだけ。何も足さない
2日目は、道具を出しません。手のひらを背中に当てて、首から腰まで一往復させます。それだけです。見ているのは、指の止まり方と、手のひらに残る感じの2つ。当日は滑っていた場所が、少し引っかかるようになっていれば、皮脂が戻りはじめています。においも、この日にいちばん分かりやすくなります。ここで「まだ乾いている気がする」と感じても、足さないでください。2日目に足してしまうと、3日目に何を見ればいいのかがなくなります。毎日やることが増えないのは、この日があるからです。
-
3日目:戻り具合を見て、足すかどうかをここで決める
3日目が判断の日です。2日目と同じ手つきで、同じ場所を一往復させます。比べるのは前日の記憶なので、2日目に何もしていないことがここで効いてきます。引っかかりが増えていれば、その子の戻りは早いほうです。当日と変わらず滑ったままなら、戻りが遅い側です。足すかどうかを決めるのは、この日だけにします。足すと決めたら、足すのは1つだけ。2つ同時に始めると、次の3日間で何が起きたのかがまた読めなくなります。犬でも猫でも、シャンプー後の順番のなかで手が動くのはこの日です。
-
4日目以降:3日目に決めたことを、次に洗う日の予定に書く
4日目からは、3日目に決めたことを続けるだけです。そして、3日目の手ざわりを紙に1行だけ残してください。「3日目:まだ滑る」「3日目:根元が戻った」。この1行が、次に洗う日を決める材料になります。戻りが早い子は間隔を詰めても平気ですが、3日目でも滑ったままの子は、次に洗う日を少し先に置いたほうが落ち着きます。シャンプー後のケアは、この1行を書いた時点で1周します。
| 日 | やること | やらないこと | 紙に残すこと |
|---|---|---|---|
| 当日 | 根元まで乾かし切る | 何かを足す。こすって拭く | 乾かし残しがあった場所 |
| 2日目 | 手のひらで背中を一往復 | 道具を出す。足す | 指が止まったかどうか |
| 3日目 | 同じ場所を一往復して決める | 2つ以上を同時に始める | 戻り具合と、決めたこと |
| 4日目以降 | 決めた1つを続ける | 途中で別のものに替える | 次に洗う日の候補 |
4段のうち1つだけ選ぶなら、2日目の「何も足さない」です。ここが崩れると、3日目の判断がまるごと使えなくなります。逆に、いちばん後回しでよいのが4日目以降の記録です。紙がなくても、3日目に口に出して家族に言っておくだけで残ります。シャンプー後のやり方として完璧に3日をそろえた週は、うちにもそう多くありません。
2日目に手が出る3か所|シャンプー後のやり方が崩れるところ
手順どおりに進めているつもりでも、2日目で崩れます。崩れ方は3つに決まっていて、どれも「今日のうちに何かしておきたい」と感じたときに出ます。シャンプー後のやり方でつまずくのは、たいていこの3か所です。
| 崩れる場所 | 何が起きているか | その場での戻し方 |
|---|---|---|
| 乾いて見えて足す | 当日の滑る感じと比べているので、乾いて見えます | 比べる相手を当日ではなく前日にする |
| ブラシを通しすぎる | 抜け毛が気になって、回数が増えます | 2日目は手のひらだけ。ブラシは3日目に回す |
| においが気になって洗い直す | 皮脂が戻る途中は、においも動きます | 3日目まで待つ。それでも強ければ相談へ |
3つのうち、いちばん多いのは1つめです。当日の手ざわりを基準に置いてしまうと、2日目はどうしても「足りない」と読めます。当日は皮脂がいちばん少ない日なので、そこを基準にすると、以降の日は全部そこから外れて見えます。比べる相手を1日ずらして、前日と今日で比べてください。当日は基準ではなく、いちばん端の値です。
2つめのブラシは、量の問題です。洗ったあとの被毛は毛の向きがそろっているので、通すと気持ちよく抜け毛が取れます。取れるので、つい回数が増えます。ただ、皮脂が戻る途中で何度も通すと、戻ってきたぶんを毛先へ引き出してしまい、根元の側がまた薄くなります。2日目に通すブラシは、3日目の判断を1日ぶん遅らせます。ブラシを通したい気持ちは、3日目まで持ち越してください。
3つめのにおいは、いちばん判断が難しいところです。皮脂が戻る途中は、においも一緒に動きます。2日目のにおいだけで洗い直すと、その周の3日間が最初からやり直しになります。3日目まで待って、それでも近づいたときに分かるほど強ければ、洗う以外の理由を疑う段階です。ここは家の中の判断で終わらせず、動物病院に相談する側へ回してください。
もう1つ、言葉の整理をしておきます。この3日間のうち、当日を「洗う日」、2日目と3日目を「あいだの日」と呼び分けておくと、家族のあいだで話が通りやすくなります。あいだの日は、洗う日の手抜き版ではありません。洗う日は全身を一度にやるので、細かい場所を見る余裕がありません。あいだの日は、手のひら1つで背中を一往復するだけなので、指の止まり方まで拾えます。見る密度でいえば、あいだの日のほうが高くなります。
洗ったあとに同じ場所をなめ続けている、地肌が赤い、フケが急に増えた、触ると痛がる、乾かしているあいだに息が荒くなる、においが日を追って強くなる。こうした変化が出たときは、洗い方や乾かし方の調整で追いかけずに、動物病院にご相談ください。シャンプー後のケアは家庭でできる範囲の話で、皮膚の側で何が起きているかを家で決めることはできません。当日から何日目に、どこに、どんな形で出たか。3日間の1行の記録がそのまま持っていける材料になります。迷ったときは、早いほうを選んでください。
3日目に決めたことが、次に洗う日を決める|犬のシャンプー後の順番を1周させる
3日間を1周させると、最後に残るのは「次に洗う日」です。3日目の手ざわりが、そのまま次の間隔の材料になります。3日目で根元が戻っていた子は、次も同じ間隔で問題ありません。3日目でもまだ滑っていた子は、次に洗うまでを少し延ばしたほうが、皮脂が戻り切ってから次の周に入れます。逆に、3日目でもうべたついていた子は、間隔を詰める側の候補になります。犬でも猫でも、シャンプー後の順番はこの1周で閉じます。
- 3日目の一言を残す:「まだ滑る」「戻った」「もうべたつく」の3択で足ります
- 次に洗う日を紙に書く:日付を先に置くと、においで急に決めなくて済みます
- 変えるのは間隔だけにする:間隔と道具を同時に変えると、また読めなくなります
- 2周ぶん並べてから判断する:1周だけでは、その日の天気の影響と分けられません
- 季節が変わったら数え直す:湿度が動くと、戻る速さも動きます
- 家族で同じ言葉を使う:「3日目」という言い方だけそろえておけば伝わります
3日目に足すと決めたときの中身にも触れておきます。足すのは、水を使わない側のケアです。色や香りが残らないものを1つだけ布に取って、背中を毛の流れに沿って一往復させる。うちで3日目にやっているのはこれだけです。3日目に足すものは、次の日に判断をにごらせないものを選ぶ、という基準で決めています。そして足すのは1つだけです。2つ同時に始めると、次の3日間でまた読めなくなります。
そして、この3日間が読みやすくなるかどうかは、当日に何で洗ったかで決まります。当日に洗っている背中は、その子の口が届かない場所です。2日目に手のひらを当てて読んでいるのは、そこに何が戻ってきたかの差でしかありません。うちが当日に使っているのは mofuwa モイストシャンプーで、アミノ酸系の洗浄成分を量も少なくして、足りないぶんを原料の水に使った電解水で補う作りです。落としすぎないぶん洗い上がりがごわつかず、トリートメントの工程を足さずに済みます。シャンプー後のケアを3日間で組み立てるときには、この工程が1つ減ることに別の意味があります。当日にトリートメントを重ねると、2日目に指が止まったのが皮脂が戻ったからなのか、前日に置いたものが残っているからなのかを分けられません。当日に足すものが0になっていると、2日目と3日目の手ざわりは、その子の戻り方だけを映します。無香料なのも同じで、2日目のにおいを読むときに、洗ったもののにおいが混ざりません。
中身について、家族に聞かれたときに答えられる材料も置いておきます。mofuwaが原料の水に使っているのは、特許5253483(三室ダブルイン型の電解システム)でつくる電解水です。電解槽が3室に分かれる構造により、電解質由来の不純物が電解水に含まれません。そのため、この水そのものは清涼飲料水の規格基準をクリアしています。各種の試験条件下では、30〜60秒後に生菌が検出されなかったという結果が出ています(江東微生物研究所ほか調べ)。浸透については、精製水の35倍という測定があります。洗い流したあとに毛づくろいをする子なので、根拠のある言い方を1つ持っておくと、家の中で説明が短く済みます。
3日間の手順を毎回そろえられる家は多くありません。どれか1日だけ守るなら、2日目の「何も足さない」です。当日の乾かしは、忙しければ翌朝に持ち越しても数え直せます。3日目の判断も、4日目にずれたところで大きくは変わりません。ただ、2日目に足してしまうと、その周は判断材料がなくなり、次に洗う日も勘で決めることになります。1日だけ守る、と決めておくほうが、3日全部を目指して全部やらなくなるより続きます。
最後に、今日やる1つだけ書いておきます。次に洗ったら、その2日後の朝に、手のひらを背中へ一往復させてください。道具はいりません。指が止まるか、滑るか。それだけを見て、翌朝もう一度だけ同じことをします。シャンプー後のケアで動かせるところは、この2回の手のひらから始まります。3日目に決めたことが次に洗う日を決めて、その日がまた3日間の当日になる。回っているのは道具ではなく、日数のほうです。
Product
mofuwa モイストシャンプー
300ml / 3,410円(税込)
アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。
商品ページを見るよくある質問
- シャンプー後、当日のうちにブラシを通してもいいですか。
- 乾き切ってからなら1回だけ通して問題ありません。避けたいのは、乾く途中で何度も通すことです。濡れている被毛は毛どうしが絡みやすく、通した回数のぶんだけ毛先が傷みます。順番としては、タオルで水気を押し取る、根元まで乾かす、最後にブラシを1回。当日にやることはここまでで、2日目は手のひらだけにしてください。
- 3日目に何も変化を感じません。組み立て方が間違っているのでしょうか。
- 変化が小さい子はいます。3日目に「当日と同じで滑ったまま」と感じたなら、それがその子の3日目です。次の周で同じことをして、2周ぶん並べてください。1周だけでは、その日の湿度や部屋の環境と分けられません。2周とも同じなら、次に洗うまでの間隔を少し延ばして、皮脂が戻る時間を長く取るという手が使えます。
- 猫でも同じ3日間の手順で組み立てられますか。
- 日数の考え方は同じですが、手のひらを当てる時間を短くしてください。猫は触られる時間そのものが負担になりやすいので、背中の一往復も途中で離れたらそこで終わりにします。乾かすときの音を嫌がる子では、当日の乾かし切りがいちばんの山になります。無理に押さえて続けるより、日を分けて短く区切るほうが、次の周まで嫌がらずに済みます。皮膚の側に変化があるときは、慣れの話と分けて動物病院にご相談ください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
