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泥はねが当たるのはいつも同じ高さ|お腹と後ろ足の内側を、その日に

公開日 2022年6月30日|文=mofuwa編集部

明るい部屋のうすい色の床の上に立っている、小柄なうすい色の犬
体の高さが違っても、泥が止まる高さはほとんど同じでした。違うのは、その帯に何が入るかです。写真:Leohoho/Pexels

雨上がりの道を20分歩いて帰った日、泥がついていたいちばん高い点は、床から28センチのところでした。メジャーを当てて測ったのは、うちの子が小柄だからではありません。体高40センチの子でも、60センチの子でも、泥はねが止まる高さはだいたい同じ帯に収まります。変わるのは高さではなく、その帯にお腹が入るか、足の途中までで済むかのほうです。体が低い子ほど、お腹と後ろ足の内側がまるごと帯の中に入ります。この記事では、その帯を一度測って、皮膚の薄い場所から順に落とす手順を組みます。

地面から28センチのところで、泥はねは止まっていました|お腹の高さを家でできる測り方で出す

この記事が数えるのは、地面から何センチまで泥が上がってくるかです。帰宅後、泥がついているいちばん高い点に指を当てて、そのまま床までの距離をメジャーで測ります。1日では分かりません。雨上がりの散歩を10回ぶん測ると、その数字は驚くほど狭い範囲に集まります。泥はねの高さは、雨の強さでも歩いた距離でもなく、後ろ足が地面を蹴る速さと歩幅で決まっているからです。

10回ぶん測った、泥がついたいちばん高い点
散歩の条件泥の上端(床から)帯に入っていた場所落とすのにかかった時間
雨がやんだ直後・水たまりあり30センチ後ろ足の内側・お腹の下・胸の下8分
小雨・地面が湿っている26センチ後ろ足の内側・お腹の下5分
降りやんで半日・土の道28センチ後ろ足の内側・お腹の下6分
舗装路だけ・水たまりを避けた18センチ後ろ足の内側3分
草むらを通った日24センチお腹の下・足元7分

数字が動いたのは、地面の濡れ方のほうでした。水たまりのある日は30センチ、舗装路だけの日は18センチ。上下しても12センチの幅です。この帯の中に何が入るかが、その子ごとに違います。床からお腹の下までが22センチの子なら、お腹はほぼ毎回帯の中です。35センチある子なら、帯に入るのは後ろ足の内側だけで、お腹は水たまりに踏み込んだ日だけ届きます。

10日のうち、泥がついていた日数 雨上がりの散歩を10回ぶん記録し、帰宅後に泥がついていた場所を数えました。後ろ足の内側とお腹の下は、地面から30センチ以内にあるためほとんど毎回入ります。胸の下と前足のつけ根はその上端にあたり、水たまりに踏み込んだ日だけ届きます。背中は上から落ちてくる雨でしか濡れません。 泥がついた日数(雨上がりの散歩10回ぶん) 後ろ足の内側(床から10〜25センチ) 10日 お腹の下(床から20〜28センチ) 9日 前足のつけ根(床から26〜32センチ) 5日 胸の下(床から28〜34センチ) 4日 背中(床から40センチ以上) 2日 背中の2日は、上から落ちてきた雨によるもの
帯の中にある場所ほど、雨の強さと関係なく汚れます。

帯の中でも、お腹だけは別に扱う理由があります。お腹の皮膚は毛が薄く、地肌が浅いところにあります。背中なら泥が乾いても毛の層の中で止まりますが、お腹では乾いた泥が数本の毛をまとめて束にして、根元から引っぱります。その子が立ち上がったときに束が動くので、地肌の側に細かく力がかかります。泥を落とす作業でいちばん気をつけるのは、汚れの量ではなく、この束をどうほどくかです。

時期の条件も1つだけ。6月の終わりは雨と雨のあいだが短く、地面が乾ききらない日が続きます。湿度が高いので、帰宅後に放っておいても泥は半乾きのまま毛の中に残ります。気温の低い時期の泥はぱりっと乾いて粉になり、ブラシで払えば落ちました。乾燥している季節の変わり目と、いま濡れたまま固まる時期とでは、同じ泥はねでも落とし方が変わります。

測るのは一度で足ります。紙に、その子の床からお腹の下までの高さと、泥の上端を10回ぶん。この2つの数字が並んだ時点で、毎日どこを見るかが決まります。帰宅後に体をひっくり返して全身を確かめる必要がなくなり、帯の中だけを片側ずつ見る形になります。

後ろ足の内側から前へ、下の端から上へ|泥はねをお腹から落とすときのコツは順番と水の量

手順は5つです。後ろ足の内側から始めて、帯の下の端から上へ進み、お腹の下を最後にします。上から下へ拭くと、落ちた泥がまだ触っていない場所に乗り直します。帯の中は下ほど濃いので、濃いところから薄いところへ動くほうが、同じ回数で済みます。全体で6分前後です。

  1. 立たせたまま、後ろ足の内側を片側ずつ

    体をひっくり返しません。その子を立たせたまま、後ろから体の内側へ手を入れます。ここは帯のいちばん下で、泥がいちばん濃い場所です。手のひらに広げた液を毛にのせ、30秒待ってから指を通します。待っているあいだに、乾きかけていた粒がふやけます。

  2. 後ろ足のつけ根から、お腹の下へ横へずらす

    足の内側からそのまま前へ手を滑らせると、お腹の下に届きます。持ち上げずに横から入るのがこの手順の要で、背中を床につけさせる姿勢を1回も使いません。お腹の皮膚は薄いので、指の腹を面で当てて、毛の向きに沿って動かします。

  3. 乾いてしまった泥は、こすらずに湿らせて待つ

    半乾きの泥は、力で落とそうとすると毛ごと動きます。束になっているところへ液をたっぷりのせ、30秒から1分そのまま置きます。指で毛を分けると、束がほどけて粒が下に落ちます。ここで待てるかどうかで、お腹の皮膚にかかる力がまったく変わります。

  4. 帯の上端、胸の下と前足のつけ根を確かめる

    水たまりに踏み込んだ日だけ、ここまで届いています。届いていなければ触りません。毎回全部を拭く形にすると、汚れていない日にも手が入り、その子のほうが先に嫌がります。帯の上端は、確かめてから決める場所です。

  5. 最後に足元と指のあいだ

    足先を最初にやると、そのあとお腹を触るときに手が汚れています。足元は毛が短く、泥が乾いても束になりません。順番の最後に置いても遅くならない場所なので、帯の中を済ませてから回します。

お腹の泥を落とすときに使っているのは、mofuwa グルーミングスプレーです。この1本はアルカリ側の電解水でできていて、毛についた脂と混ざって乳化します。泥はねが厄介なのは、土だけで来ていないところです。道路の表面には車が落とした油分があり、それが土の粒と一緒に毛へ乗ります。水だけでは粒が散るだけで、脂でくっついた部分はその場に残ります。乳化して浮いた汚れは、こする力ではなく、指で毛を分ける動きだけで下へ落ちます。

量を惜しまずに使えることも、この手順とつながっています。半乾きの泥をふやかすには、毛の表面を湿らせる程度では足りません。束の根元まで届く量が要ります。グルーミングスプレーは電解水でできていて、成分は清涼飲料水の規格基準に照らして確かめられています。お腹は、その子が丸くなればそのまま口が届く場所です。ここへ多めに使っても、そのあと何回なめたかを気にせずに済むことが、待つという手順を成り立たせています。

落としたあとの毛は、指で分けた向きのまま残ります。そこでコームを2回だけ通しておくと、毛の流れが戻り、残っていた細かい粒も一緒に落ちます。6月の終わりは換毛期の終わりと重なるので、お腹の薄い毛の中にも抜けかけの毛が混じっています。泥を落とす作業のついでに、その毛まで取れます。

猫の場合、帯そのものが低くなります。歩幅が狭く、水たまりを踏まないので、泥がつくのは足元と後ろ足の内側の下のほうだけです。ただしお腹を上に向けさせるのは、犬よりずっと難しくなります。猫では、その子が横向きに寝たときだけ、上になっている側の後ろ足の内側に手を入れます。反対側は次の機会に回します。1回で両側を済ませようとすると、次から寝床に戻ってしまいます。

Point帯の高さを、玄関の壁に印で残しておく

測った数字を紙に書いても、帰宅後に見返しません。玄関の壁か下駄箱の側面に、床から30センチのところへ小さな印を1つ貼っておきます。その子が横に立ったとき、印より下が帯です。毎日メジャーを出す必要がなくなり、家族の誰がやっても見る場所が同じになります。草の伸びる時期は帯が少し上がるので、6月に入ったら印を2センチ上げておくと合います。

乾いてから落とす日と、その日のうちに落とす日|泥はねとお腹の皮膚で頻度が分かれる

泥は乾かしてから払うほうが早い、というのは背中の話です。お腹では逆になります。毛が薄いので、乾いた泥は毛の層に留まらず、根元で束をつくって地肌を引っぱります。帯の中を毎日やるのか、乾くのを待つのか。この頻度の判断が、3つの形で崩れました。

崩れた日の戻し方も決めておきます。2日続けて帯の中を飛ばしてしまったら、3日目に全部をやり直すのではなく、後ろ足の内側だけを片側ずつ、時間をかけて済ませます。束が残っているのはたいていそこで、お腹の下は後ろ足から移ってきた泥です。下の端さえほどけば、上は翌日の手順で追いつきます。1日で全部を取り返そうとすると、お腹に長く手を入れることになり、その子が次から逃げます。

帯の中に泥がなかった日も、記録には残します。紙には、その日の泥の上端と、どこまで手を入れたかだけ。散歩のコースを変えた日、草むらを通った日、水たまりを避けた日は、横に一言だけ書いておきます。2週間ぶん並べると、泥はねの高さが道のどこで決まっているかが見えてきます。コースを1本変えるだけで、帯の中に入る場所が1つ減る家もあります。

Caution泥を落としたあとに、帯の中だけ赤みが残るとき

泥を落としきった翌朝も、後ろ足の内側やお腹の下だけが赤い日が3日続く/その場所の皮膚がざらついて、指に細かい粒が引っかかる/泥のつかなかった日も同じところをなめている/落とすたびに毛が抜けて、地肌が見える範囲が広がってきた/さわると熱い。ここまで来ると、帯の中の泥を早く落としても赤みは引きません。皮膚の側で別のことが起きていて、泥はねがそこへ重なっているだけのことがあります。測った帯の高さと、赤みが出ている場所と、何日続いているかを書いた紙を持って、動物病院でお腹の皮膚を見てもらう日を先に取ってください。どの高さの範囲で起きているかが分かると、話が早く進みます。

帯の高さは、草が伸びると上がる|お腹の泥はねを毎日の形にして雨の続く時期を越える

帯の高さは、一年のうちで動きます。草の丈が伸びる時期は、地面からの跳ね返りに加えて、濡れた草そのものがお腹に触れます。同じコースを歩いていても、6月の帯は3月より2〜4センチ高くなりました。毎日の形にするというのは、毎日同じ場所を拭くことではなく、その時期の帯に合わせて見る範囲を決め直すことです。

時期ごとの帯の高さと、その範囲に入る場所
時期地面の状態帯の上端帯に入る場所
3月乾いた日が多い・草は短い18センチ前後後ろ足の内側の下半分
6月雨と雨の間が短い・草が伸びる28センチ前後後ろ足の内側・お腹の下
9月夕立のあと乾きが早い24センチ前後後ろ足の内側・お腹の下の後ろ寄り
12月気温が低く泥が固まる20センチ前後後ろ足の内側・足元

表の右の列が、その時期に手を入れる場所です。12月の泥は乾いて粉になるので、帯の中でも落とすのに時間がかかりません。6月だけが、待つ30秒を必要とします。湿度が高くて自然に乾かないぶん、こちらが一度湿らせてほどく工程が要るからです。同じ泥はねという言葉でも、時期によって手のかかる場所が違います。

2週間ぶんの紙を見返すとき、見るのは泥のついた日数ではなく、上端の数字の散らばりです。数字が毎回近い家は、コースと歩き方が安定しています。18センチと30センチが交互に出る家は、道の選び方で帯が動いています。後者は、雨の日だけ舗装路のコースに変えるだけで、帯の中に入る場所が1つ減ります。お腹に手を入れる回数そのものを減らせるのは、落とし方より道の側でした。

今日できるのは、床からお腹の下までの高さを一度測って、玄関の壁に印を1つ貼るところまでです。次の雨上がりに帰ってきたら、その印より下だけを、後ろ足の内側から見てください。全身を確かめる時間が、帯ひとつぶんに縮みます。

Product

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よくある質問

体高の高い大型犬でも、お腹に泥はねは届きますか。
水たまりに踏み込んだ日は届きます。帯の上端が30センチ前後なので、床からお腹の下までが35センチある子なら、通常の散歩では後ろ足の内側で止まります。ただし歩幅が広いぶん、後ろ足が跳ね上げた泥は前へ遠く飛びます。大型犬で汚れるのは、お腹の中央より前足のつけ根に近い側です。測るときは、お腹の下ではなく前足のつけ根の高さを基準にすると合います。
泥はねのついた毛を、ドライヤーで乾かしてから落としてもいいですか。
乾かすと束が固くなるので、落とす工程は先です。順番としては、帯の中の泥を落としてから乾かします。お腹は毛が薄く、風が直接地肌に当たるので、乾かす時間も短くて済みます。落とす前に乾かしてしまった日は、もう一度湿らせて30秒待つところからやり直してください。固まった束を無理にほどくより、そのほうが早く終わります。
草むらを歩かせなければ、泥はねは減りますか。
草むらを避けると、帯の高さは2〜4センチ下がります。ただし完全にはなくなりません。舗装路だけを歩いた日でも、後ろ足が跳ね上げる水は18センチほどまで上がるからです。減らす順番としては、まず水たまりを避ける、次に草むらを避ける、最後にコースの土の区間を短くする。この3つのうち最初の1つだけで、帯の中に入る場所が1つ減った家が多いです。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。