C08季節・行事
泥はねが当たるのはいつも同じ高さ|お腹と後ろ足の内側を、その日に
雨上がりの道を20分歩いて帰った日、泥がついていたいちばん高い点は、床から28センチのところでした。メジャーを当てて測ったのは、うちの子が小柄だからではありません。体高40センチの子でも、60センチの子でも、泥はねが止まる高さはだいたい同じ帯に収まります。変わるのは高さではなく、その帯にお腹が入るか、足の途中までで済むかのほうです。体が低い子ほど、お腹と後ろ足の内側がまるごと帯の中に入ります。この記事では、その帯を一度測って、皮膚の薄い場所から順に落とす手順を組みます。
地面から28センチのところで、泥はねは止まっていました|お腹の高さを家でできる測り方で出す
この記事が数えるのは、地面から何センチまで泥が上がってくるかです。帰宅後、泥がついているいちばん高い点に指を当てて、そのまま床までの距離をメジャーで測ります。1日では分かりません。雨上がりの散歩を10回ぶん測ると、その数字は驚くほど狭い範囲に集まります。泥はねの高さは、雨の強さでも歩いた距離でもなく、後ろ足が地面を蹴る速さと歩幅で決まっているからです。
| 散歩の条件 | 泥の上端(床から) | 帯に入っていた場所 | 落とすのにかかった時間 |
|---|---|---|---|
| 雨がやんだ直後・水たまりあり | 30センチ | 後ろ足の内側・お腹の下・胸の下 | 8分 |
| 小雨・地面が湿っている | 26センチ | 後ろ足の内側・お腹の下 | 5分 |
| 降りやんで半日・土の道 | 28センチ | 後ろ足の内側・お腹の下 | 6分 |
| 舗装路だけ・水たまりを避けた | 18センチ | 後ろ足の内側 | 3分 |
| 草むらを通った日 | 24センチ | お腹の下・足元 | 7分 |
数字が動いたのは、地面の濡れ方のほうでした。水たまりのある日は30センチ、舗装路だけの日は18センチ。上下しても12センチの幅です。この帯の中に何が入るかが、その子ごとに違います。床からお腹の下までが22センチの子なら、お腹はほぼ毎回帯の中です。35センチある子なら、帯に入るのは後ろ足の内側だけで、お腹は水たまりに踏み込んだ日だけ届きます。
帯の中でも、お腹だけは別に扱う理由があります。お腹の皮膚は毛が薄く、地肌が浅いところにあります。背中なら泥が乾いても毛の層の中で止まりますが、お腹では乾いた泥が数本の毛をまとめて束にして、根元から引っぱります。その子が立ち上がったときに束が動くので、地肌の側に細かく力がかかります。泥を落とす作業でいちばん気をつけるのは、汚れの量ではなく、この束をどうほどくかです。
時期の条件も1つだけ。6月の終わりは雨と雨のあいだが短く、地面が乾ききらない日が続きます。湿度が高いので、帰宅後に放っておいても泥は半乾きのまま毛の中に残ります。気温の低い時期の泥はぱりっと乾いて粉になり、ブラシで払えば落ちました。乾燥している季節の変わり目と、いま濡れたまま固まる時期とでは、同じ泥はねでも落とし方が変わります。
測るのは一度で足ります。紙に、その子の床からお腹の下までの高さと、泥の上端を10回ぶん。この2つの数字が並んだ時点で、毎日どこを見るかが決まります。帰宅後に体をひっくり返して全身を確かめる必要がなくなり、帯の中だけを片側ずつ見る形になります。
後ろ足の内側から前へ、下の端から上へ|泥はねをお腹から落とすときのコツは順番と水の量
手順は5つです。後ろ足の内側から始めて、帯の下の端から上へ進み、お腹の下を最後にします。上から下へ拭くと、落ちた泥がまだ触っていない場所に乗り直します。帯の中は下ほど濃いので、濃いところから薄いところへ動くほうが、同じ回数で済みます。全体で6分前後です。
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立たせたまま、後ろ足の内側を片側ずつ
体をひっくり返しません。その子を立たせたまま、後ろから体の内側へ手を入れます。ここは帯のいちばん下で、泥がいちばん濃い場所です。手のひらに広げた液を毛にのせ、30秒待ってから指を通します。待っているあいだに、乾きかけていた粒がふやけます。
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後ろ足のつけ根から、お腹の下へ横へずらす
足の内側からそのまま前へ手を滑らせると、お腹の下に届きます。持ち上げずに横から入るのがこの手順の要で、背中を床につけさせる姿勢を1回も使いません。お腹の皮膚は薄いので、指の腹を面で当てて、毛の向きに沿って動かします。
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乾いてしまった泥は、こすらずに湿らせて待つ
半乾きの泥は、力で落とそうとすると毛ごと動きます。束になっているところへ液をたっぷりのせ、30秒から1分そのまま置きます。指で毛を分けると、束がほどけて粒が下に落ちます。ここで待てるかどうかで、お腹の皮膚にかかる力がまったく変わります。
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帯の上端、胸の下と前足のつけ根を確かめる
水たまりに踏み込んだ日だけ、ここまで届いています。届いていなければ触りません。毎回全部を拭く形にすると、汚れていない日にも手が入り、その子のほうが先に嫌がります。帯の上端は、確かめてから決める場所です。
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最後に足元と指のあいだ
足先を最初にやると、そのあとお腹を触るときに手が汚れています。足元は毛が短く、泥が乾いても束になりません。順番の最後に置いても遅くならない場所なので、帯の中を済ませてから回します。
お腹の泥を落とすときに使っているのは、mofuwa グルーミングスプレーです。この1本はアルカリ側の電解水でできていて、毛についた脂と混ざって乳化します。泥はねが厄介なのは、土だけで来ていないところです。道路の表面には車が落とした油分があり、それが土の粒と一緒に毛へ乗ります。水だけでは粒が散るだけで、脂でくっついた部分はその場に残ります。乳化して浮いた汚れは、こする力ではなく、指で毛を分ける動きだけで下へ落ちます。
量を惜しまずに使えることも、この手順とつながっています。半乾きの泥をふやかすには、毛の表面を湿らせる程度では足りません。束の根元まで届く量が要ります。グルーミングスプレーは電解水でできていて、成分は清涼飲料水の規格基準に照らして確かめられています。お腹は、その子が丸くなればそのまま口が届く場所です。ここへ多めに使っても、そのあと何回なめたかを気にせずに済むことが、待つという手順を成り立たせています。
落としたあとの毛は、指で分けた向きのまま残ります。そこでコームを2回だけ通しておくと、毛の流れが戻り、残っていた細かい粒も一緒に落ちます。6月の終わりは換毛期の終わりと重なるので、お腹の薄い毛の中にも抜けかけの毛が混じっています。泥を落とす作業のついでに、その毛まで取れます。
猫の場合、帯そのものが低くなります。歩幅が狭く、水たまりを踏まないので、泥がつくのは足元と後ろ足の内側の下のほうだけです。ただしお腹を上に向けさせるのは、犬よりずっと難しくなります。猫では、その子が横向きに寝たときだけ、上になっている側の後ろ足の内側に手を入れます。反対側は次の機会に回します。1回で両側を済ませようとすると、次から寝床に戻ってしまいます。
測った数字を紙に書いても、帰宅後に見返しません。玄関の壁か下駄箱の側面に、床から30センチのところへ小さな印を1つ貼っておきます。その子が横に立ったとき、印より下が帯です。毎日メジャーを出す必要がなくなり、家族の誰がやっても見る場所が同じになります。草の伸びる時期は帯が少し上がるので、6月に入ったら印を2センチ上げておくと合います。
乾いてから落とす日と、その日のうちに落とす日|泥はねとお腹の皮膚で頻度が分かれる
泥は乾かしてから払うほうが早い、というのは背中の話です。お腹では逆になります。毛が薄いので、乾いた泥は毛の層に留まらず、根元で束をつくって地肌を引っぱります。帯の中を毎日やるのか、乾くのを待つのか。この頻度の判断が、3つの形で崩れました。
- 全身を拭いてから、帯の中を忘れる:帰宅後に背中と足先を拭くと、済ませた気になります。帯は体の下側にあって、立っているその子を横から見ても目に入りません。手順を後ろ足の内側から始めるのは、いちばん見えない場所を最初に持ってくるためでもあります
- 雨の強さで、やるかやらないかを決める:帯の高さを決めているのは地面の濡れ具合です。降っていない日でも、前の晩の雨が残っていれば同じところまで跳ねます。判断は空ではなく、帰宅後にその子のお腹の下へ一度ふれて決めてください
- 乾くのを待っているうちに、その子がなめてしまう:半乾きの泥は、お腹では1時間ほどで束になります。その頃にはたいてい、その子が自分でなめ始めています。落とすタイミングは帰宅後30分以内。待つのは、液をのせてからの30秒だけです
崩れた日の戻し方も決めておきます。2日続けて帯の中を飛ばしてしまったら、3日目に全部をやり直すのではなく、後ろ足の内側だけを片側ずつ、時間をかけて済ませます。束が残っているのはたいていそこで、お腹の下は後ろ足から移ってきた泥です。下の端さえほどけば、上は翌日の手順で追いつきます。1日で全部を取り返そうとすると、お腹に長く手を入れることになり、その子が次から逃げます。
帯の中に泥がなかった日も、記録には残します。紙には、その日の泥の上端と、どこまで手を入れたかだけ。散歩のコースを変えた日、草むらを通った日、水たまりを避けた日は、横に一言だけ書いておきます。2週間ぶん並べると、泥はねの高さが道のどこで決まっているかが見えてきます。コースを1本変えるだけで、帯の中に入る場所が1つ減る家もあります。
泥を落としきった翌朝も、後ろ足の内側やお腹の下だけが赤い日が3日続く/その場所の皮膚がざらついて、指に細かい粒が引っかかる/泥のつかなかった日も同じところをなめている/落とすたびに毛が抜けて、地肌が見える範囲が広がってきた/さわると熱い。ここまで来ると、帯の中の泥を早く落としても赤みは引きません。皮膚の側で別のことが起きていて、泥はねがそこへ重なっているだけのことがあります。測った帯の高さと、赤みが出ている場所と、何日続いているかを書いた紙を持って、動物病院でお腹の皮膚を見てもらう日を先に取ってください。どの高さの範囲で起きているかが分かると、話が早く進みます。
帯の高さは、草が伸びると上がる|お腹の泥はねを毎日の形にして雨の続く時期を越える
帯の高さは、一年のうちで動きます。草の丈が伸びる時期は、地面からの跳ね返りに加えて、濡れた草そのものがお腹に触れます。同じコースを歩いていても、6月の帯は3月より2〜4センチ高くなりました。毎日の形にするというのは、毎日同じ場所を拭くことではなく、その時期の帯に合わせて見る範囲を決め直すことです。
| 時期 | 地面の状態 | 帯の上端 | 帯に入る場所 |
|---|---|---|---|
| 3月 | 乾いた日が多い・草は短い | 18センチ前後 | 後ろ足の内側の下半分 |
| 6月 | 雨と雨の間が短い・草が伸びる | 28センチ前後 | 後ろ足の内側・お腹の下 |
| 9月 | 夕立のあと乾きが早い | 24センチ前後 | 後ろ足の内側・お腹の下の後ろ寄り |
| 12月 | 気温が低く泥が固まる | 20センチ前後 | 後ろ足の内側・足元 |
表の右の列が、その時期に手を入れる場所です。12月の泥は乾いて粉になるので、帯の中でも落とすのに時間がかかりません。6月だけが、待つ30秒を必要とします。湿度が高くて自然に乾かないぶん、こちらが一度湿らせてほどく工程が要るからです。同じ泥はねという言葉でも、時期によって手のかかる場所が違います。
2週間ぶんの紙を見返すとき、見るのは泥のついた日数ではなく、上端の数字の散らばりです。数字が毎回近い家は、コースと歩き方が安定しています。18センチと30センチが交互に出る家は、道の選び方で帯が動いています。後者は、雨の日だけ舗装路のコースに変えるだけで、帯の中に入る場所が1つ減ります。お腹に手を入れる回数そのものを減らせるのは、落とし方より道の側でした。
今日できるのは、床からお腹の下までの高さを一度測って、玄関の壁に印を1つ貼るところまでです。次の雨上がりに帰ってきたら、その印より下だけを、後ろ足の内側から見てください。全身を確かめる時間が、帯ひとつぶんに縮みます。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 体高の高い大型犬でも、お腹に泥はねは届きますか。
- 水たまりに踏み込んだ日は届きます。帯の上端が30センチ前後なので、床からお腹の下までが35センチある子なら、通常の散歩では後ろ足の内側で止まります。ただし歩幅が広いぶん、後ろ足が跳ね上げた泥は前へ遠く飛びます。大型犬で汚れるのは、お腹の中央より前足のつけ根に近い側です。測るときは、お腹の下ではなく前足のつけ根の高さを基準にすると合います。
- 泥はねのついた毛を、ドライヤーで乾かしてから落としてもいいですか。
- 乾かすと束が固くなるので、落とす工程は先です。順番としては、帯の中の泥を落としてから乾かします。お腹は毛が薄く、風が直接地肌に当たるので、乾かす時間も短くて済みます。落とす前に乾かしてしまった日は、もう一度湿らせて30秒待つところからやり直してください。固まった束を無理にほどくより、そのほうが早く終わります。
- 草むらを歩かせなければ、泥はねは減りますか。
- 草むらを避けると、帯の高さは2〜4センチ下がります。ただし完全にはなくなりません。舗装路だけを歩いた日でも、後ろ足が跳ね上げる水は18センチほどまで上がるからです。減らす順番としては、まず水たまりを避ける、次に草むらを避ける、最後にコースの土の区間を短くする。この3つのうち最初の1つだけで、帯の中に入る場所が1つ減った家が多いです。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
