C08季節・行事
顔を近づけたときだけにおう|口のまわりの毛に、においがつく
顔を10センチまで寄せたときだけ、顔まわりからにおいが立ちます。体を起こして腕を伸ばす距離まで戻ると、もう分かりません。口臭という言葉で調べ始めると、たいてい歯の話に行き着きます。けれど、離れると分からないという時点で、においを出しているのは息ではなく、口のまわりに生えている毛のほうです。この記事では、においに気づく距離を測って、口臭が口の中から出ているのか、顔まわりの毛に残っているのかを分けます。測るのに道具は要りません。顔を寄せる前に、いま何センチ離れているかを覚えておくだけで足ります。
軸1・口の中から出るにおいと、毛に残るにおい|口臭が顔まわりだけで濃くなる条件
顔まわりだけでにおいが濃くなるには、3つの条件がそろう必要があります。毛が濡れること、乾くまでに時間がかかること、その毛に皮脂があることです。3つのうちどれか1つでも欠けていれば、においは口のまわりに留まりません。逆にそろっていれば、口の中がきれいな子でも、顔を寄せたときだけにおう状態になります。口臭という言葉から入ると歯の話に進みますが、先に確かめるのはこちらです。
| 場所 | 何で濡れるか | 乾きにくい理由 |
|---|---|---|
| 口角の折り返し | 水を飲むとき、食べるとき | たるみの内側に風が通らない |
| 下くちびるの下の毛 | 飲んだ水が伝って落ちる | 毛が下向きに生えて水が残る |
| あごの下 | 食器の縁に触れる | 体の下側で、その子の舌も届きにくい |
| 口の横のひげのつけ根 | 食べものが直接つく | 毛が密で奥まで乾かない |
| 鼻の下の浅い溝 | 飲むたびに水がたまる | 溝の形のまま水が残る |
表の右の列がそのまま、顔まわりのにおいが立つ順番になっています。濡れた毛が乾ききる前に次の1杯が来ると、その場所は1日じゅう濡れたままになります。濡れている毛に皮脂と食べかすが乗れば、雑菌が増えやすい条件がそろいます。息のにおいと違って、これは口を閉じていても立ちます。閉じても立つかどうかが、あとで出てくる見分け方の軸になります。
梅雨から夏にかけて顔まわりのにおいに気づく人が増えるのは、においそのものが強くなるからではありません。水を飲む回数が増え、濡れた毛が乾くまでの時間が延び、そのうえで人とその子が同じ一部屋に長くいるようになるからです。冷房を入れた部屋に家族が集まれば、顔を寄せる回数がそのまま増えます。窓を開ける回数が減って換気が止まれば、部屋の空気にも残ります。においが変わったのではなく、気づく機会が増えたという説明のほうが、たいていの場合は先に当たります。
軸2・においに気づく距離で分ける|犬の口臭と顔まわりの毛の見分け方
口の中から出ているにおいは遠くまで届き、毛に残ったにおいは近づかないと分かりません。この差は、においのもとが空気に乗って出てくるか、毛の表面にとどまっているかの違いです。だから、強さではなく距離を測ります。何センチまで近づいたときに分かったかを覚えておくだけで、口臭の話なのか顔まわりの話なのかが半分決まります。
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腕を伸ばした距離で嗅ぐ
座ったその子の頭から、腕1本ぶん、およそ60センチ離れた場所で嗅ぎます。ここで分かるなら、においは空気に乗って出てきています。顔まわりの毛だけでは、この距離まで届きません。
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30センチまで近づく
顔を半分寄せた距離です。ここで初めて分かるなら、出どころは口の入り口の周辺にあります。口の中の奥と、口のまわりの毛の両方が候補に残ります。
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10センチで、口を閉じた状態のまま嗅ぐ
その子が口を閉じているときを狙います。閉じていてもにおうなら、においは毛から立っています。あくびや口を開けた瞬間にだけ強くなるなら、そちらは息のほうです。
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場所を指で1か所ずつたどる
口角の折り返し、下くちびるの下、あごの下、ひげのつけ根。指でそっと毛を分けて、順に鼻を寄せます。1か所だけ濃ければ、そこが出どころです。
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固くしぼった布で1か所だけ拭いて、もう一度嗅ぐ
拭いた直後ににおいが消えれば、毛に残っていたぶんです。拭いても同じ強さで残るなら、毛の下か、口の中の側から出ています。
犬の口臭を見分けるときは、マズルの長さで見る場所が変わります。鼻先の長い子は下くちびるの下に水が伝って落ち、そこの毛がいちばん長く濡れています。鼻先の短い子は、口角のたるみが折り重なるので、外から見える毛が乾いていても、折り返しの内側だけが濡れたまま残ります。猫はあごの下が中心です。食器の縁にあごが触れる高さで食べているので、そこへ食べものの水分が移ります。同じ顔まわりでも、犬と猫で先に鼻を寄せる場所が違うということです。
気づく距離は、その日の記録として1行で残せます。「6月14日、30センチ」。これを3回ぶん残すと、距離が近づいているのか、離れているのかが分かります。数えているのはにおいの強さではなく、分かる距離が何センチかという1つの数字だけです。強さは日によって感じ方が変わりますが、距離は変わりません。
拭いた直後に消えるかどうかで比較する|口臭と顔まわりのにおいの比較表
ここまでで測った2つ、距離と口を閉じた状態でにおうかどうかを、表で突き合わせます。どちらか片方だけでは決めきれませんが、2つそろうとほとんどの場合で分かれます。両方に当てはまるときは、両方が同時に起きていると考えて構いません。片方を片づけると、残ったほうが見えるようになります。
| 見るところ | 口の中から出ているとき | 顔まわりの毛に残っているとき |
|---|---|---|
| 気づく距離 | 60センチ離れていても分かる | 10センチまで寄らないと分からない |
| 口を閉じているとき | 閉じると弱くなる | 閉じていても同じ強さで立つ |
| 強くなる瞬間 | あくび、鳴いたとき | 水を飲んだ直後、食べた直後 |
| 拭いた直後 | 変わらない | その場で分からなくなる |
| 戻るまでの時間 | 拭くこととは関係がない | 次に濡れてから乾ききるまで |
| においの質 | 甘さや金属の混じった感じ | 食べものと生乾きの布に近い感じ |
| 同じ日のほかの場所 | 口の中だけ | 食器の縁、寝床の顔が当たる場所も同じにおい |
最終行は、確かめの材料としていちばん使えます。顔まわりの毛に残っているにおいなら、その子が顔をうずめて眠っている寝床の同じ位置と、あごが触れる食器の縁にも、同じにおいが移っています。本人の顔からしかにおわないのであれば、口の中の側を先に考えます。逆に3か所そろって同じにおいがするなら、毛に残ったぶんが家の中を回っているということです。
どちらか決めきれないまま両方に手を出すと、何が効いたのか分からなくなります。順番をつけるなら、先に片づくのは毛のほうです。毛に残ったにおいは今日のうちに消せますが、口の中のほうは今日では変わりません。毛を片づけたあとに残ったにおいが、口臭として扱うべきぶんです。
口の中と顔まわり、先に手を入れるのはどっち|口臭が濃い場所に何を使うか
先に手を入れるのは顔まわりです。毛に残ったぶんを消すと、残ったにおいの正体がはっきりします。ただ、ここで困るのが拭き方です。水で濡らした布で拭くと、乾くまでの時間がまた延びます。乾いた布では、毛の奥に入った皮脂も食べかすも動きません。濡らしすぎず、そのあと何も残らないもので拭く必要があります。
mofuwa スキンケアミストは、口のまわりへそのまま使える水です。中身は高機能性電解酸化水が100%で、香りも、しっとりさせるための油も足していません。コットンに含ませて口角のたるみを指で開き、内側の毛を1回で拭けるのは、拭いたあとに水以外のものが残らないからです。含ませる量を増やしても、乾けば何も乗りません。
口のまわりは、その子が1日に何十回も舌を届かせる場所です。ここに何かをかけるということは、それを少しずつ飲ませることとほとんど同じ意味になります。この水は清涼飲料水の規格基準をクリアしているので、口角のふちから内側へ指が入っても、量を数えずに済みます。拭く手を口のふちで止めなくていいというのは、顔まわりのにおいを扱ううえでいちばん大きい違いです。猫ならあごの下、犬なら口角のたるみと下くちびるの折り返し。場所が変わっても、使うものを途中で持ち替えずに続けられます。
口の中の側に原因があるときに動物病院で出されるのは、多くの場合、飲み薬か塗り薬です。塗り薬は塗った先から舐めて取れてしまうので、口のまわりではとくに残りません。家で毎日続ける側は、舐められても困らないものが引き受けるしかない、という分担になります。mofuwa スキンケアミストを毎日の拭き取りに置いておくと、口の中を見てもらう日が来たときにも、毛のぶんはすでに片づいた状態で持っていけます。
拭くのと同じ週に、食器と水皿の縁も見てください。口のまわりの毛が触れているのは、その子の口だけではありません。ぬるつきの残った縁に口をつければ、拭いたばかりの毛にまた戻ります。顔をうずめて眠る子なら、寝床の同じ場所も同じです。湿った日が続く時期は、洗ったあとに乾ききらないまま使うことになりがちなので、1日2回の換気を入れて、乾く時間を確保しておきます。
口のまわりの毛を拭いた直後でも、60センチ離れた場所からにおいが分かる/においの質が、食べものに近いものから金属や甘さの混じったものへ変わった/片側の口角だけがいつも濡れている/口を触られるのを急に嫌がるようになった/食べる速さが落ちた。これは顔まわりの毛の話ではなく、口の中で起きていることの話です。測った距離と日付を書いた3行のメモを用意して、かかりつけの動物病院へ電話し、口の中を確かめる日を決めてください。距離の記録があると、いつから変わったのかを言葉で説明しなくても伝わります。
2週間後、何センチまで近づかないと分からないか
やることは、毎日1か所を拭いて、週に1回だけ距離を測る。この2つだけです。今日が30センチなら、2週間後に同じやり方で測って、10センチまで近づかないと分からなくなっていれば、毛に残っていたぶんが減っています。数字が動かないときは、拭く場所が濡れている場所とずれています。口角の折り返しの内側と、下くちびるの下を、もう一度指で分けて確かめてください。
今日できるのは、顔を寄せる前に何センチ離れているかを覚えて、その数を紙に書くことだけです。数字が1つあれば、来月の顔まわりのにおいは、印象ではなく先週の数字と比べられます。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 歯みがきをしていれば、顔まわりのにおいは出ませんか。
- 歯みがきが届くのは口の中の側です。口のまわりの毛は、歯ブラシが触れない場所にあります。むしろ歯みがきのあとは口のまわりが濡れるので、そのまま放っておくと、みがいた日ほど毛が長く濡れていることになります。歯みがきを終えたら、口角と下くちびるの下を拭いて仕上げにしてください。この一手間を足すだけで、においに気づく距離は変わります。
- 口のまわりの毛を短く切ってしまえば早いのではないですか。
- 毛が短くなれば乾くのは早くなりますが、口のまわりは皮膚が薄く、動きの多い場所です。はさみを入れるなら、その子が口を触られるのを嫌がらない状態であることが前提になります。切る前にまず、拭いて距離が縮まるかどうかを2週間見てください。拭くだけで変わるなら、毛の長さの問題ではなく、濡れている時間の問題だったということです。順番として、切るのはそのあとで構いません。
- 食器を変えると、あごの下のにおいは変わりますか。
- 変わることがあります。見るのは深さと縁の角度です。浅くて広い器は、食べているあいだ、あごと口の横が縁に触れ続けます。深い器では鼻先だけが入り、あごが縁をこすりません。どちらが合うかはその子の食べ方で決まるので、器を替えたら1週間、あごの下だけを同じやり方で嗅いで比べてください。器の縁のぬるつきも、洗ったあとに乾かす時間を取ると残りにくくなります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
