C03使い方・お手入れ手順

すすぎ残しを作らない流し方

公開日 2022年6月15日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色の床に、静かに座っているクリーム色の犬
流し終わったかどうかは、浴室の中ではなく、乾いたあとの指先で分かります。写真:Lum3n/Pexels

泡が消えてからシャワーを当てていられたのは、その子が浴室の床で立ち上がるまでの38秒でした。犬のすすぎの方法を決めているのは、この秒数です。38秒のあいだに手が入るのは背中と脇腹までで、内股と足のつけ根は立ち上がったあとに残ります。だから流し方を組み直す日は、その子の秒数を1回だけ数えるところから始めます。秒数が分かると、すすぎの方法に足りていないものが、秒数・お湯の向き・泡の量・手の本数の4つのどれなのかで分かれます。

38秒のうちに何か所まで入るか|犬のすすぎの方法を決める前のチェック

数えるのは1回だけで足ります。泡が見えなくなった瞬間から、その子が同じ姿勢でいられた秒数です。声に出さずに数えて、立ち上がったところで止めます。犬のすすぎの方法を組み直すとき、最初に要るのはこの1つの数字だけです。30秒の子と90秒の子に同じ手順を渡しても、手が入る箇所の数は3倍違ってきます。

最初の1回で数える3つと、その数字が動かすもの
数えるものどう数えるかその数字が動かすこと
立ち上がるまでの秒数泡が消えてから、姿勢が崩れるまでを数える1回のすすぎで回れる箇所の数
手が入った箇所背中・脇腹・内股・足のつけ根・おしりのうち、どこまで届いたか次に洗う日で先に回す場所
乾いてから残った場所指で毛を分けて、地肌に近いところがぬるつく場所を探す4つの条件のどれを変えるか

3つ目だけは、浴室の中では分かりません。濡れているあいだは、流し切れた毛も残っている毛も同じ手ざわりになるためです。すすぎのチェックは、乾いてから指を入れる作業までを含みます。乾いた毛を左右に分けて地肌まで指を進めると、残っている場所だけが、指の腹にわずかに引っかかります。犬でも猫でも、この確かめ方は同じです。

秒数は毎回そろいません。湯の温度が低い日、足元が滑る日、家族が浴室の外で動いている日は、同じ子でも短くなります。それでも数字を1つ持っておく意味は、すすぎの方法を変えたときに、変わったのが流し方なのか、その日の機嫌なのかを切り分けられることにあります。数えた日は、流し方をいつもどおりにしてください。同じ日に2つ動かすと、次にどちらを戻せばいいのか分からなくなります。

Point秒数を数える日は、浴室の外に1枚だけ紙を置く

書くのは3つです。その日の秒数/立ち上がったときに手が入っていた場所/乾いてから指が引っかかった場所。大型犬なら秒数より箇所の数のほうが先に足りなくなり、小型犬なら箇所は足りても1か所あたりの秒数が削られます。3回ぶんそろうと、うちの子の数字は上下2割ほどの幅に収まってきます。その幅が、この先すすぎの方法を変えたときの物差しになります。

秒数・お湯の向き・泡の量・手の本数|すすぎの方法が足りなくなる4つの条件

すすぎが終わらない理由は、4つに分かれます。時間そのものが足りない、お湯が毛の下まで入っていない、流すべき泡がそもそも多い、体を支える手がふさがっている。4つは同時には起きません。どれが起きているかで、次の週に変える場所が違ってきます。

犬のすすぎの方法が足りなくなる4条件と、それぞれの数え方
条件浴室で見えるかたち数える形変えるところ
秒数が足りない背中まで流したところで立ち上がる立ち上がるまでの秒数1回で回る箇所を減らし、週2回に割る
お湯の向きが合っていない毛の表面だけ流れて、中が動かない指を入れて泡が出る箇所の数毛の流れに逆らう向きで、根元から当てる
泡の量が多い流しても白い筋が次々に出てくる泡が消えるまでの秒数間の5日間の手入れと、洗浄成分の量
手の本数が足りない片手がシャワー、片手が支えで空きがない体を支えている手の数湯をためた容器に持ち替えて、片手を空ける
すすぎが途中で止まる経路 泡を立てて洗ったあと、流しはじめてから、その子が立ち上がるまでが1回のすすぎです。立ち上がった時点で残っている箇所は、そのまま乾いて翌日まで持ち越されます。秒数を伸ばそうとするより、流すものの量を先に減らすほうが、同じ秒数で届く箇所が増えます。 泡 洗う 流す 秒数 立つ 中断 泡が消えるまで 残りは次に洗う日へ 秒数が切れる側 背中と脇腹で終わる 内股と足先が残る 秒数を伸ばさずにやること 流すものの量を先に減らす 支える手を1本空ける
止まる場所は毎回同じです。秒数の終わりに近い箇所から落ちます。

4つのうち、家の側だけで動かせるのは3つ目と4つ目です。お湯の向きは手が覚えるまでに時間がかかり、秒数はその子の側の数字なので、こちらの都合では伸びません。先に手をつけるのは、流すものの量を減らすことと、支える手を1本空けることになります。この2つは、次に洗う日からその場で変えられます。

泡の量を決めているのは、洗う日ではありません。前に洗った日から今日までのあいだに、その毛に何が積み上がったかです。犬も猫も体から脂を出しますし、散歩に行く子なら外の汚れも毎日つきます。間の日に何も通していない毛は、5日ぶんをまとめて落とすことになり、泡は高く立ちます。泡が高いほど、すすぎで流すものは増えます。

間の5日間で泡を低くする|犬のすすぎの方法が続く形にする

毎日きれいにしてあげたい、という側から組むと、すすぎの方法の話は浴室の外まで伸びます。昨日きれいにした背中は、今日また脂が出ています。それでもシャンプーは毎日できませんし、サロンにも毎日は通えません。間の日に通せるものがあるかどうかで、洗う日に立てる泡の高さが変わります。

  1. 1|洗う日の前日までに、間の日の手入れを5日ぶん通しておく

    mofuwa グルーミングスプレーを毛に吹きかけて、ブラシを通します。還元水だけでできていて、香りもアルコールも足していない1本です。口の届く背中や前足のつけ根にかけても、使った量を数えずに済みます。余分な皮脂と油は水となじんで落ちるので、ブラシに移った汚れがそのまま、その日ぶんの持ち出しになります。

  2. 2|洗う日は、濡らす前にブラシを1回通す

    乾いた状態でほどけていない毛は、濡れるとさらに締まります。締まった内側には泡が入らず、入らなかった場所は流れも届きません。すすぎ残しの多くは、洗う前の段階で場所が決まっています。

  3. 3|泡は、体の上で立てずに手の中で立てる

    毛の上で立てた泡は量が読めません。手のひらで立ててから置くと、その日に何回ぶん置いたかが数えられます。指の腹で地肌を動かすように洗い、こすらないでください。こすった場所は、流すときにいちばん長く泡が出てきます。

  4. 4|流す順番を、残りやすい場所から先にする

    背中から始めると、秒数の終わりに内股と足のつけ根が来ます。ここを先に回すと、立ち上がられても残るのが背中になります。背中は指が届くので、立ち上がったあとでも上から流せます。

  5. 5|止める前に、内股に指を1回入れる

    泡が出なければ終わりです。出たら、そこだけもう10秒足します。全身をもう一周するより、1か所に10秒足すほうが、その子の秒数の中に収まります。

洗う側でも、流すものの量は減らせます。mofuwa モイストシャンプーは、アミノ酸系の洗浄成分を、量も抑えて使っています。原料の水に電解水を使っていて、その水自体に洗浄の働きがあるため、洗浄成分が少なくても泡が立ちます。流す作業は、置いたものを回収する作業なので、置いた量が少なければ回収も短く済みます。洗い上がりがごわつかないのは、必要なものまで落としていないからで、そのぶんあとの工程も増えません。

この組み方なら、すすぎの方法は次に洗う日からそのまま続きます。秒数を伸ばす練習は要りませんし、その子に我慢をお願いする場面も増えません。犬でも猫でも、変えているのは流し方そのものではなく、流す前に置いたものの量と、体を支える手の本数です。続かない手順は、たいてい秒数を伸ばす側に組まれています。

Note支える手を1本空ける、いちばん早い持ち替え

シャワーを持つ手と体を支える手で2本ふさがっている家は、洗面器に湯をためて、頭からかける形に持ち替えると1本空きます。空いた手で毛を分けながら湯を落とすと、同じ秒数でもお湯が根元まで入ります。お湯の向きの条件と、手の本数の条件が、この1つの持ち替えで同時に動きます。浴槽のふちに前足をかけられる子なら、立った姿勢のまま内股まで手が回るので、残る箇所がさらに1つ減ります。

組み直して2週間、同じ1か所だけが赤いとき|すすぎの方法と受診の線引き

4つの条件で組み直すと、たいていは2週間のうちに、乾いたあとに指が引っかかる場所が減っていきます。減らないまま、同じ1か所だけが残る場合があります。このとき起きていることは、流し方の側では説明がつきません。

犬では内股と脇の下、猫では首のうしろとしっぽの付け根が、この形で残りやすい場所です。どちらも自分の口が届く、あるいは寝ているあいだ床に接している場所になります。流し切れていないのか、湿った時間が長いのか、地肌の側に理由があるのかは、家では分かれません。

Caution数えた秒数と、残った箇所の名前をそのまま持っていく

上の4つのうち2つ以上が2週間続いたら、紙を持って動物病院で皮膚のほうを見てもらってください。持っていくのは、立ち上がるまでの秒数と、その秒数で手が入っていた箇所、乾いてから指が引っかかった箇所の名前、そして間の5日間に何を通したかの4つです。「すすぎ残しかもしれません」と伝えるより、40秒・内股・2週間という数字のほうが、その場で切り分けの材料になります。使っているシャンプーの容器も一緒に持っていくと、洗浄成分の話まで一度で済みます。診てもらった日の翌日から、間の日の手入れは同じように続けてかまいません。

次に洗う日までの5日間|すすぎの方法を変えたあとの様子見

流し方を変えた週は、変えたことを確かめる週でもあります。確かめる場所は浴室ではなく、そのあとの5日間です。すすぎの方法がその子に合っていたかどうかは、乾いた翌日と、3日後と、次に洗う日の前日に出ます。

洗った翌日から次に洗う日までに見る3つの日
いつどこを見るかそろっていれば
翌日内股と脇の下に指を入れて、引っかかりがあるかその秒数で足りています
3日後同じ場所を舐めたりこすったりしていないか置いたものの量が合っています
次に洗う日の前日ブラシに移る汚れの量が、前の週より減ったか間の5日間の手入れが続いています

3日目のブラシに移る汚れが前の週より減っていたら、間の5日間に通した mofuwa グルーミングスプレーの回数が、その週の汚れ方に合っていたことになります。3つのうち1つでも外れたら、次に洗う日に変えるのは1つだけにしてください。順番を変える週と、泡の量を変える週を重ねると、うまくいっても理由が分かりません。犬も猫も、変えた場所が1つなら、次の5日間がそのまま答えになります。

今夜できるのは、秒数を1回数えることと、乾いてから内股に指を1回入れることだけです。数字が1つ手元にあれば、次に洗う日のすすぎの方法は、その数字に合わせて組めます。紙は浴室の外の壁で足ります。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

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よくある質問

泡が見えなくなったあと、何秒くらい流せばいいのですか。
秒数の正解は、その子の姿勢が崩れるまでの時間から逆算します。うちの子が38秒なら、全身を1周する組み方はそもそも入りません。残りやすい内股と足のつけ根を先に回して、背中を最後にすれば、38秒でも流し切る場所をそろえられます。数字を伸ばそうとせず、その中に入る箇所の順番を変えるほうが早く決まります。翌日に指を入れて引っかからなければ、その秒数がその子の秒数です。
1回のすすぎで全身が終わりません。日を分けてもいいですか。
分けて構いません。大型犬や毛の量が多い子では、1回で全身を回るほうが難しくなります。今週は下半身、次の週は上半身という割り方にすると、1回あたりの秒数の中に収まります。ただし泡を立てる場所も同じように割ってください。全身に泡を置いて下半身だけ流すと、流していない側がそのまま乾きます。割るのは、洗う場所と流す場所をそろえて割るのが前提になります。
猫でも同じ数え方でいいですか。
数え方は同じですが、秒数はたいてい犬より短く出ます。猫は姿勢が崩れると水から離れるため、立ち上がるより先に浴室の外へ向かうこともあります。その場合は、離れるまでを秒数として数えてください。猫で残りやすいのは首のうしろとしっぽの付け根で、どちらも自分では確かめにくい場所です。乾いてから、そこに指を1回入れる手順だけは、犬と同じように残しておくと見落としが減ります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。