C03使い方・お手入れ手順
すすぎ残しを作らない流し方
泡が消えてからシャワーを当てていられたのは、その子が浴室の床で立ち上がるまでの38秒でした。犬のすすぎの方法を決めているのは、この秒数です。38秒のあいだに手が入るのは背中と脇腹までで、内股と足のつけ根は立ち上がったあとに残ります。だから流し方を組み直す日は、その子の秒数を1回だけ数えるところから始めます。秒数が分かると、すすぎの方法に足りていないものが、秒数・お湯の向き・泡の量・手の本数の4つのどれなのかで分かれます。
38秒のうちに何か所まで入るか|犬のすすぎの方法を決める前のチェック
数えるのは1回だけで足ります。泡が見えなくなった瞬間から、その子が同じ姿勢でいられた秒数です。声に出さずに数えて、立ち上がったところで止めます。犬のすすぎの方法を組み直すとき、最初に要るのはこの1つの数字だけです。30秒の子と90秒の子に同じ手順を渡しても、手が入る箇所の数は3倍違ってきます。
| 数えるもの | どう数えるか | その数字が動かすこと |
|---|---|---|
| 立ち上がるまでの秒数 | 泡が消えてから、姿勢が崩れるまでを数える | 1回のすすぎで回れる箇所の数 |
| 手が入った箇所 | 背中・脇腹・内股・足のつけ根・おしりのうち、どこまで届いたか | 次に洗う日で先に回す場所 |
| 乾いてから残った場所 | 指で毛を分けて、地肌に近いところがぬるつく場所を探す | 4つの条件のどれを変えるか |
3つ目だけは、浴室の中では分かりません。濡れているあいだは、流し切れた毛も残っている毛も同じ手ざわりになるためです。すすぎのチェックは、乾いてから指を入れる作業までを含みます。乾いた毛を左右に分けて地肌まで指を進めると、残っている場所だけが、指の腹にわずかに引っかかります。犬でも猫でも、この確かめ方は同じです。
秒数は毎回そろいません。湯の温度が低い日、足元が滑る日、家族が浴室の外で動いている日は、同じ子でも短くなります。それでも数字を1つ持っておく意味は、すすぎの方法を変えたときに、変わったのが流し方なのか、その日の機嫌なのかを切り分けられることにあります。数えた日は、流し方をいつもどおりにしてください。同じ日に2つ動かすと、次にどちらを戻せばいいのか分からなくなります。
書くのは3つです。その日の秒数/立ち上がったときに手が入っていた場所/乾いてから指が引っかかった場所。大型犬なら秒数より箇所の数のほうが先に足りなくなり、小型犬なら箇所は足りても1か所あたりの秒数が削られます。3回ぶんそろうと、うちの子の数字は上下2割ほどの幅に収まってきます。その幅が、この先すすぎの方法を変えたときの物差しになります。
秒数・お湯の向き・泡の量・手の本数|すすぎの方法が足りなくなる4つの条件
すすぎが終わらない理由は、4つに分かれます。時間そのものが足りない、お湯が毛の下まで入っていない、流すべき泡がそもそも多い、体を支える手がふさがっている。4つは同時には起きません。どれが起きているかで、次の週に変える場所が違ってきます。
| 条件 | 浴室で見えるかたち | 数える形 | 変えるところ |
|---|---|---|---|
| 秒数が足りない | 背中まで流したところで立ち上がる | 立ち上がるまでの秒数 | 1回で回る箇所を減らし、週2回に割る |
| お湯の向きが合っていない | 毛の表面だけ流れて、中が動かない | 指を入れて泡が出る箇所の数 | 毛の流れに逆らう向きで、根元から当てる |
| 泡の量が多い | 流しても白い筋が次々に出てくる | 泡が消えるまでの秒数 | 間の5日間の手入れと、洗浄成分の量 |
| 手の本数が足りない | 片手がシャワー、片手が支えで空きがない | 体を支えている手の数 | 湯をためた容器に持ち替えて、片手を空ける |
4つのうち、家の側だけで動かせるのは3つ目と4つ目です。お湯の向きは手が覚えるまでに時間がかかり、秒数はその子の側の数字なので、こちらの都合では伸びません。先に手をつけるのは、流すものの量を減らすことと、支える手を1本空けることになります。この2つは、次に洗う日からその場で変えられます。
泡の量を決めているのは、洗う日ではありません。前に洗った日から今日までのあいだに、その毛に何が積み上がったかです。犬も猫も体から脂を出しますし、散歩に行く子なら外の汚れも毎日つきます。間の日に何も通していない毛は、5日ぶんをまとめて落とすことになり、泡は高く立ちます。泡が高いほど、すすぎで流すものは増えます。
間の5日間で泡を低くする|犬のすすぎの方法が続く形にする
毎日きれいにしてあげたい、という側から組むと、すすぎの方法の話は浴室の外まで伸びます。昨日きれいにした背中は、今日また脂が出ています。それでもシャンプーは毎日できませんし、サロンにも毎日は通えません。間の日に通せるものがあるかどうかで、洗う日に立てる泡の高さが変わります。
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1|洗う日の前日までに、間の日の手入れを5日ぶん通しておく
mofuwa グルーミングスプレーを毛に吹きかけて、ブラシを通します。還元水だけでできていて、香りもアルコールも足していない1本です。口の届く背中や前足のつけ根にかけても、使った量を数えずに済みます。余分な皮脂と油は水となじんで落ちるので、ブラシに移った汚れがそのまま、その日ぶんの持ち出しになります。
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2|洗う日は、濡らす前にブラシを1回通す
乾いた状態でほどけていない毛は、濡れるとさらに締まります。締まった内側には泡が入らず、入らなかった場所は流れも届きません。すすぎ残しの多くは、洗う前の段階で場所が決まっています。
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3|泡は、体の上で立てずに手の中で立てる
毛の上で立てた泡は量が読めません。手のひらで立ててから置くと、その日に何回ぶん置いたかが数えられます。指の腹で地肌を動かすように洗い、こすらないでください。こすった場所は、流すときにいちばん長く泡が出てきます。
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4|流す順番を、残りやすい場所から先にする
背中から始めると、秒数の終わりに内股と足のつけ根が来ます。ここを先に回すと、立ち上がられても残るのが背中になります。背中は指が届くので、立ち上がったあとでも上から流せます。
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5|止める前に、内股に指を1回入れる
泡が出なければ終わりです。出たら、そこだけもう10秒足します。全身をもう一周するより、1か所に10秒足すほうが、その子の秒数の中に収まります。
洗う側でも、流すものの量は減らせます。mofuwa モイストシャンプーは、アミノ酸系の洗浄成分を、量も抑えて使っています。原料の水に電解水を使っていて、その水自体に洗浄の働きがあるため、洗浄成分が少なくても泡が立ちます。流す作業は、置いたものを回収する作業なので、置いた量が少なければ回収も短く済みます。洗い上がりがごわつかないのは、必要なものまで落としていないからで、そのぶんあとの工程も増えません。
この組み方なら、すすぎの方法は次に洗う日からそのまま続きます。秒数を伸ばす練習は要りませんし、その子に我慢をお願いする場面も増えません。犬でも猫でも、変えているのは流し方そのものではなく、流す前に置いたものの量と、体を支える手の本数です。続かない手順は、たいてい秒数を伸ばす側に組まれています。
シャワーを持つ手と体を支える手で2本ふさがっている家は、洗面器に湯をためて、頭からかける形に持ち替えると1本空きます。空いた手で毛を分けながら湯を落とすと、同じ秒数でもお湯が根元まで入ります。お湯の向きの条件と、手の本数の条件が、この1つの持ち替えで同時に動きます。浴槽のふちに前足をかけられる子なら、立った姿勢のまま内股まで手が回るので、残る箇所がさらに1つ減ります。
組み直して2週間、同じ1か所だけが赤いとき|すすぎの方法と受診の線引き
4つの条件で組み直すと、たいていは2週間のうちに、乾いたあとに指が引っかかる場所が減っていきます。減らないまま、同じ1か所だけが残る場合があります。このとき起きていることは、流し方の側では説明がつきません。
- 秒数が伸びたのに、同じ1か所だけぬるつく:全体の秒数が40秒から60秒になっても、残る場所が毎回同じなら、そこは流れていないのではなく、地肌の側で何かが出ています
- 乾かしたあと、その場所だけを舐め続ける:他の場所には口が行かず、1か所に戻ってくる形です。舐めることで湿った時間が延びるので、指の引っかかりも消えません
- 毛を分けると地肌が赤く、さわると熱い:左右の同じ部位を順に触って、片側だけ温度が違うかどうかを見ます
- 泡の量を減らした週も変わらない:間の5日間を通して泡を低くし、置いたものを減らした週でも同じなら、置いた量の話ではなくなります
犬では内股と脇の下、猫では首のうしろとしっぽの付け根が、この形で残りやすい場所です。どちらも自分の口が届く、あるいは寝ているあいだ床に接している場所になります。流し切れていないのか、湿った時間が長いのか、地肌の側に理由があるのかは、家では分かれません。
上の4つのうち2つ以上が2週間続いたら、紙を持って動物病院で皮膚のほうを見てもらってください。持っていくのは、立ち上がるまでの秒数と、その秒数で手が入っていた箇所、乾いてから指が引っかかった箇所の名前、そして間の5日間に何を通したかの4つです。「すすぎ残しかもしれません」と伝えるより、40秒・内股・2週間という数字のほうが、その場で切り分けの材料になります。使っているシャンプーの容器も一緒に持っていくと、洗浄成分の話まで一度で済みます。診てもらった日の翌日から、間の日の手入れは同じように続けてかまいません。
次に洗う日までの5日間|すすぎの方法を変えたあとの様子見
流し方を変えた週は、変えたことを確かめる週でもあります。確かめる場所は浴室ではなく、そのあとの5日間です。すすぎの方法がその子に合っていたかどうかは、乾いた翌日と、3日後と、次に洗う日の前日に出ます。
| いつ | どこを見るか | そろっていれば |
|---|---|---|
| 翌日 | 内股と脇の下に指を入れて、引っかかりがあるか | その秒数で足りています |
| 3日後 | 同じ場所を舐めたりこすったりしていないか | 置いたものの量が合っています |
| 次に洗う日の前日 | ブラシに移る汚れの量が、前の週より減ったか | 間の5日間の手入れが続いています |
3日目のブラシに移る汚れが前の週より減っていたら、間の5日間に通した mofuwa グルーミングスプレーの回数が、その週の汚れ方に合っていたことになります。3つのうち1つでも外れたら、次に洗う日に変えるのは1つだけにしてください。順番を変える週と、泡の量を変える週を重ねると、うまくいっても理由が分かりません。犬も猫も、変えた場所が1つなら、次の5日間がそのまま答えになります。
今夜できるのは、秒数を1回数えることと、乾いてから内股に指を1回入れることだけです。数字が1つ手元にあれば、次に洗う日のすすぎの方法は、その数字に合わせて組めます。紙は浴室の外の壁で足ります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 泡が見えなくなったあと、何秒くらい流せばいいのですか。
- 秒数の正解は、その子の姿勢が崩れるまでの時間から逆算します。うちの子が38秒なら、全身を1周する組み方はそもそも入りません。残りやすい内股と足のつけ根を先に回して、背中を最後にすれば、38秒でも流し切る場所をそろえられます。数字を伸ばそうとせず、その中に入る箇所の順番を変えるほうが早く決まります。翌日に指を入れて引っかからなければ、その秒数がその子の秒数です。
- 1回のすすぎで全身が終わりません。日を分けてもいいですか。
- 分けて構いません。大型犬や毛の量が多い子では、1回で全身を回るほうが難しくなります。今週は下半身、次の週は上半身という割り方にすると、1回あたりの秒数の中に収まります。ただし泡を立てる場所も同じように割ってください。全身に泡を置いて下半身だけ流すと、流していない側がそのまま乾きます。割るのは、洗う場所と流す場所をそろえて割るのが前提になります。
- 猫でも同じ数え方でいいですか。
- 数え方は同じですが、秒数はたいてい犬より短く出ます。猫は姿勢が崩れると水から離れるため、立ち上がるより先に浴室の外へ向かうこともあります。その場合は、離れるまでを秒数として数えてください。猫で残りやすいのは首のうしろとしっぽの付け根で、どちらも自分では確かめにくい場所です。乾いてから、そこに指を1回入れる手順だけは、犬と同じように残しておくと見落としが減ります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
