C08季節・行事

ビニールプールの水を替えるのは、何日目か

公開日 2022年7月28日|文=mofuwa編集部

明るい庭の芝生の上に立っている、うす茶色の犬
張ってから3時間の水と、翌朝の水は、見た目が同じでも別のものです。写真:Pexels/Pixabay

庭に出したビニールプールに水を張り、日なたに置いて3時間たつと、手を入れたときにひんやりしなくなります。水替えの目安を何日目かで決めている家では、この3時間がまるごと数の外に出ています。水温が体温に近づいた水は、その子が上がりたがらなくなる水でもあり、浸かる時間そのものが伸びていきます。皮膚の側から見て問題になるのは水の汚れよりも、根元が湿っている時間の長さのほうです。日ではなく、張ってから何時間目かで区切ると、抜く時刻が自動的に決まります。

何日目かではなく、張ってから何時間目か|ビニールプールの水替えと皮膚

ビニールプールの水替えを決めるのは、日数ではなく張ってからの時間です。屋外の日なたに置いた水は、真夏の晴れた日であれば3時間ほどで体温に近い温度になります。水道から出したときに20度前後だった水が、手の甲を入れてもひんやりしなくなる温度まで上がるということです。日数で数えていると、この変化は1日目の中に隠れます。

張ってからの時間と、水とその子の側で起きること
張ってからの時間水温の感じ水の見た目その子の動き
0〜1時間手の甲にひんやりする透きとおっている入っては出る。体を振る回数が多い
1〜3時間冷たさが分かる程度細かい砂が底に見える出入りの回数が減ってくる
3〜6時間ひんやりしない白っぽくにごる座り込んで出なくなる
6時間〜その日の夜外の空気と同じ底に毛と草が沈む入りたがらなくなる子もいる
翌朝夜のあいだに下がる表面に膜が張ることがある―

上の表でいちばん効くのは右端です。水温が体温に近づくと、その子は水から出る理由をなくします。出入りをくり返していた子が座り込む時刻が、水替えを考える時刻です。浸かっている時間が20分から60分へ伸びると、毛の根元が湿っている時間もそのまま伸びます。皮膚は水を含むとふやけて、ふだんなら何も起きない程度の草の先やプールの縁のこすれでも、赤みが出やすい状態になります。

水に溶けていくものも、時間で増えます。足の裏の砂、毛についていた草、抜けた毛、皮脂。これらは水替えをしない限り出ていかず、上がったときにその子の体へ戻ってきます。上がったあとの皮膚に残るのは水そのものではなく、水に溶けていたものです。だから、水替えの間隔は、水が汚れて見えるかどうかよりも、何をどれだけ持ち込んだかで決まります。

気温と湿度も、間隔を動かします。気温が高い日は水温の上がり方が早く、3時間が2時間になります。湿度の高い日は上がったあとの乾きが遅いので、根元が湿っている時間が伸びます。反対に、室温を下げた部屋へすぐ入れる日は乾燥が早く進み、体は早く乾きますが、そのぶん急に冷えます。季節の変わり目に朝夕だけ気温が下がる時期は、午前中に張った水がぬるくならないこともあります。

換毛期と重なる時期は、水に沈む毛の量が目に見えて増えます。底に毛がたまったプールは、抜いて流すまでの手間が増えるので、水替えが後ろへ倒れやすくなります。遊ばせる時間を短くするのではなく、水を張る量を減らすほうが続きます。足が浸かる深さでも、犬はじゅうぶん遊びます。

張る・入る・上がる・流す|ビニールプールの水替えを含めた1日の手順

手順は5つです。張る前に内側を流し、張ったら時計を見て、入る前に足とおしりを流し、上がったらきれいな水で全身を流し、その日のうちに抜いて乾かします。水替えは最後の1回だけではなく、この5つ全体のことです。

  1. 1|張る前に、内側を上から下へ流す

    前回たたんだときに残った砂と毛が、乾いて内側に張りついています。そこへ水を張ると、最初の1分でその全部が水に戻ります。ホースで上のふちから底へ向けて流し、底の水は一度捨ててから張り直してください。30秒で済みます。

  2. 2|張り終えた時刻を、目に見えるところに書く

    紙でも、台所のタイマーでもかまいません。日なたなら3時間、日かげや木の下なら5時間で区切ります。時刻を書かずに始めた日は、必ず長くなります。ここが、ビニールプールの水替えでいちばん飛ばされやすい手順です。

  3. 3|入る前に、足の裏とおしりのまわりを流す

    持ち込むものを減らすと、水のにごり方が変わります。散歩から帰ってそのまま入れた日と、足だけ流してから入れた日では、底に沈む砂の量が目で分かるほど違います。おしりのまわりは、水に溶けたとき、においにつながりやすい場所なので、ここも先に流します。

  4. 4|上がったら、プールの水ではない水で全身を流す

    プールから出た体には、3時間ぶんの水が毛の中に残っています。ホースかシャワーで、背中から腰、胸から前足へ、毛の向きに沿って流します。毛の量が多い子は、指で毛を分けて根元まで水を通してください。ここを省くと、皮膚のすぐ上に、水に溶けていたものが薄く残ります。

  5. 5|遊んだ日のうちに抜いて、内側を乾かす

    日をまたいだ水に入れる日は作りません。抜いたあとは内側を軽く流し、立てかけて乾かします。乾かさずにたたむと、次に張る前の1番目の手間が倍になります。夕方に遊んだ日でも、抜くのは同じ日の夜です。

4番目のあと、皮膚のすぐ上に何が残っているかを見る番になります。ここで使うのがmofuwaスキンケアミストで、毛を分けて根元へ吹きかけ、指の腹でなじませてから、乾いた布で押さえます。ビニールプールで遊んだ日に引っかかるのは、その子がプールの水を飲んでいることです。口のまわり、前足、内股は、上がったあとで必ずなめられます。

この1本の中身は電解水で、成分を足していません。原料の水は、口に入る飲みものに求められる規格の試験を通ったものです。飲んでいる子の体に使うものは、飲みものと同じ線で選べると話が早くなります。量を数えずに済むので、根元まで届く量を使えます。

使う場所を選ばないことも、この日には効いてきます。プールの水は耳の中に入り、目のまわりにもかかります。犬猫の皮膚はヒトのおよそ3分の1の薄さで、しかも自分でなめるため、塗って残すものが置きにくい場所です。mofuwaスキンケアミストは全身に使える形をしているので、背中と、耳のふちと、口のまわりを、持ち替えずに続けて見られます。砂を噛んでいた日は、口のまわりから始めてもかまいません。

泥まで持ち込んだ日は、流すだけでは足りません。その日はモイストシャンプーで洗って、そのあと同じ順番で根元を見ます。洗う日と、流すだけの日を分けておくと、水替えの手間と体の手入れの手間が別々に数えられます。どちらも同じ日にまとめると、続かなくなるのは決まって水替えのほうです。

猫は、ふつうプールには入りません。それでも庭に出す家では、猫が縁に登って足先だけ濡らしたり、張ってある水を飲んだりします。水を張ったまま家を空けないでください。猫が来る庭では、3時間の区切りを守る理由が、水温だけではなくなります。

継ぎ足して2日目に入った日|ビニールプールの水替えのやり方が崩れる3つ

水替えのやり方が崩れるのは、忘れたときではなく、もったいないと感じたときです。3つとも、水の量を惜しんだところから始まります。

3つに共通しているのは、水のきれいさを目で決めていることです。物差しは、張ってからの時間と、その日に何を持ち込んだかの2つだけにしてください。この2つなら、朝でも夕方でも同じ判断ができます。皮膚の側に出るまでには数日かかるので、見た目を追いかけると、いつも後手になります。

水の量が気になるときは、深さを減らします。犬が座って胸まで浸かる深さは、腹が浸かる深さの倍の水を使います。浅くすれば、水替えを1日2回にしても使う量は同じです。回数を減らすより、1回の量を減らすほうが続きます。浅い水は水温の上がり方が早いので、区切りは3時間ではなく2時間にしてください。

ここまでの手順を守っていても、上がったあとに同じ場所を気にする日が出ることがあります。1回や2回なら、その日に何を持ち込んだかを思い出せば説明がつきます。見るのは回数ではなく、続き方です。3時間で上げて、その日のうちに抜いて、上がったあとに流している。それでも同じ場所が戻ってくるなら、水の側の話ではありません。

Caution3時間で上げているのに、同じ場所が戻ってくるとき

張ってから3時間で上げて全身を流しているのに、上がった翌日に同じ場所をなめる日が3回続く/毛を分けると、その場所の地肌だけ赤く、指を当てると熱い/耳を振る回数が、水遊びのない日にも増えている/前日の水気が乾ききる前に、また同じ場所をかきはじめる。ここまで来ると、ビニールプールの水替えの間隔を短くしても戻ってきません。何時に張って何時に上げたか、その日に何を持ち込んだかを書いた紙を持って、動物病院の予約を取ってください。日付と時刻の並びがあると、水遊びのある日だけに出ているのか、それ以外の日にも出ているのかが、その場で分かれます。

毎日出すか、週末だけにするか|ビニールプールを回す順番

毎日出す家と、週末だけの家では、水替えの手順の重さが違います。毎日出すなら、張る量と抜く手間をどこまで軽くできるかで決まります。週末だけなら、1回あたりの時間が長くなるぶん、途中で一度抜く回が入ります。

出す頻度ごとに、どこで時間を使うか
出し方1回に張る深さ区切りの時間水替えの回数手間が集まる場所
毎日、夕方に30分腹が浸かる程度2時間1日1回張る前に内側を流すところ
毎日、朝と夕方足首まで1時間半1日2回抜いて乾かすところ
週末だけ、午前中に2時間胸まで3時間1日1回上がったあとに全身を流すところ
週末だけ、午前と午後腹が浸かる程度3時間途中で1回、終わりに1回午後に張り直すところ
来客のある日足首まで1時間その都度人の出入りに合わせて見ているところ

表のどれを選んでも、順番は変わりません。流してから張る、時刻を書く、入る前に足を流す、上がったら流す、その日のうちに抜く。変えるのは深さと区切りの時間だけです。毎日出す家ほど深さを浅くしたほうがよく、週末だけの家ほど途中で一度抜く回が要ります。

夏が終わっても、この数え方は残しておくと役に立ちます。秋の雨で足が濡れた日、冬に足だけ洗った日。どれも、根元が湿っている時間の長さが皮膚の側に効いてくるという点では同じです。季節の変わり目は室温と湿度が同時に動くので、区切りの時間だけを測り直せば、手順はそのまま通せます。

次にビニールプールを出す日は、張り終えた時刻を書くところまでで終わりにしてかまいません。3時間後に抜くかどうかは、そのとき決めれば間に合います。紙に時刻が並びはじめると、水替えは判断ではなく手順に変わります。迷う回数が減るぶん、その子が水に入っている時間を見ていられます。

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よくある質問

ビニールプールに入れる水を、はじめからぬるめにしておくのはどうですか。
水温を先に上げておくと、3時間ぶんの変化を最初から済ませたことになります。区切りの時間はそのぶん前倒しになり、日なたなら1時間半ほどで、ひんやりしない水になります。冷たい水を嫌がる子には有効ですが、入る時間そのものは短くしてください。ぬるい水に長く浸かるほど、毛の根元が湿っている時間が伸びます。水温を上げる日は、上がったあとに流す水のほうを冷たくしておくと、体が水から出る合図になります。
水替えのたびにプールを洗剤で洗ったほうがいいですか。
毎回の水替えでは、水で流して乾かすだけで足ります。洗剤を使うと、内側にごくわずかに残ったぶんが次の水に溶けて、その子が飲むことになります。使うのは、シーズンの終わりにしまうときと、底のぬめりが手で落ちなくなったときの2回でじゅうぶんです。そのときは流す水を多めにして、内側を手でなぞってぬるつきが消えたことを確かめてから乾かしてください。ふだんの手順は、流す・乾かす・立てかける、の3つです。
猫が庭のビニールプールの水を飲んでしまいます。止めさせるべきですか。
止めさせるより、飲める状態の水にしておくほうが現実的です。猫は流れている水や、においの少ない水を好みます。庭に出しているあいだは、プールとは別に浅い器を日かげに置き、そちらの水を朝と夕方に替えてください。プール側は、遊び終わったらその日のうちに抜きます。水が残っていなければ、猫が選べるのは器のほうだけになります。張ったまま留守にしないのは、この理由もあります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。