C08季節・行事

秋に抜ける毛は、洗って落とすか梳かして落とすか

公開日 2022年9月15日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色のクッションの上で、並んで休んでいる淡い毛色の犬と白い猫
落ちる量ではなく、次に落ちはじめるまでの日数で2つは分かれます。

洗った日の排水口には、両手にのるほどの毛がたまりました。その翌日から3日ほど、床にモップをかけても毛はほとんど取れません。ところが4日目の夜、ソファの座面が急に白くなります。秋の換毛期に抜ける毛は、洗っても梳かしても同じだけ体から離れますが、外へ出ていく速さが違います。数えるのは、その日を0日として、床に毛が落ちはじめるまでの日数です。洗う手は3日ぶんをまとめて前に持ってきて、梳かす手は毎日1日ぶんずつを外へ出します。同じ量を、どちらの形で受け取るかという話になります。

洗った翌日から3日、床が静かになる|換毛期のシャンプーで一度に出る量

換毛期にシャンプーをすると、ゆるんでいた下毛がまとめて外へ出ます。お湯で毛が開き、泡が根元まで入り、すすぎの水が抜けた毛を押し流す。排水口にたまる量を見て驚くのは、その日に抜けた毛ではなく、数日ぶんがそこに集まっているからです。だから翌日から床が静かになります。前倒しで受け取った、というほうが実際に近い言い方になります。

換毛期にシャンプーで落とす側で、動く数字
見るところ洗った日翌日から3日4日目以降
床に落ちる毛ほぼ出ないモップに付かない日が続く元の落ち方に戻る
ブラシに付く毛洗う前に多い1〜2本まで減るまた5本以上に戻る
浴室にいる時間20〜40分0分0分
乾かす時間下毛の多い子で30分以上0分0分
根元の湿り乾かしきるまで残る翌朝には引いている動かない

表の下の2行が、洗う側でいちばん手のかかるところです。換毛期の被毛は、抜けた毛が上毛の下に残っているぶん厚みが増しています。濡れるとその層が重なって水を抱え、表面が乾いても根元の湿りだけが残ります。乾かす時間が足りない日の洗い上がりは、洗う前より根元の空気が動きません。洗う日を決めるとき、洗う時間ではなく乾かす時間のほうを先に確保しておく必要があります。

もう1つ、洗う間隔を詰めると被毛のうるおいの戻る時間が短くなります。よく落ちるシャンプーほど、必要なものまで持っていくので、洗い上がりがごわつき、そのぶんを戻す工程が足されます。工程が増えれば、その子が浴室にいる時間も長くなります。換毛期に洗う回数だけを増やすやり方が続かないのは、この2つが同時に効いてくるからです。

mofuwa モイストシャンプーは、この増えていく工程のほうを減らす設計になっています。洗浄成分はアミノ酸系で、量も少なくしてあります。本来なら泡立ちにくいところを、原料の水に電解水を使うことで泡の立ち方を補っています。必要なものまで持っていかないぶん、ごわつきを戻すためのトリートメントという工程が、そもそも並びません。減っているのは飼い主の手間だけでなく、その子が浴室で耐える時間そのものです。香りを足していないのも、自分のにおいを好む犬猫にとって、洗ったあとに残る香りが負担になるからです。

根元から出すか、毛先で受けるか|換毛期に梳かす日の見分け方

梳かす手は、1日ぶんを毎日外へ出します。一度に出る量は少なく、ブラシの歯にたまるのは片手にのる程度です。そのかわり、床に毛が落ちはじめるまでの日数が動きません。毎日同じだけ出ていくので、4日目に急に白くなる夜が来ません。換毛期の家の中がいちばん変わるのは、この差のほうです。

梳かす手には2つのやり方があって、混ざっていることが多いところです。根元から抜けた毛を運び出す手と、毛先に絡んだ毛を受け取る手です。歯を斜めに入れて根元から毛先へ抜くと、上毛の下にたまっていた下毛が出てきます。表面をなでるように動かすと、すでに浮いている毛を毛先で集めることになります。どちらも必要ですが、順番を逆にすると、根元の毛は出ないまま残ります。

静電気は、秋に室温を上げはじめた週から出てきます。乾いた毛にブラシを通すと毛が浮いて指に絡み、根元まで歯が届きません。取れた毛も空中に散らばって、床ではなく服や家具に付きます。梳かす前に毛を湿らせておくかどうかで、同じ3分で外へ出る量が変わります。

mofuwa グルーミングスプレーは、その一吹きのための1本です。犬も猫も体から脂を出すので、昨日きれいにした背中が今日また汚れます。散歩には行かせたいし、毎日きれいにしてあげたい。ただ、洗う日はどれだけ詰めても月に2回ほどで、そのあいだの日はどうしても空きます。吹きかけてブラシを通すだけなので、換毛期のあいだも手順の長さが変わりません。中身は電解水で、口に入る量を心配しなくてよい基準の水からつくられているため、梳かしたあとに毛づくろいをする子でも、使った量を数えずに済みます。

ブラッシングスプレーとして使えることは、換毛期にはとくに効いてきます。静電気の起きにくい状態で歯を入れられるので、浮いた毛ではなく、根元でゆるんでいる毛のほうが取れます。余分な脂は電解水となじんで乳化し、抜けた毛と一緒に歯へ移ってきます。お風呂そのものが負担になるシニアの犬や猫では、この3分を毎日置くほうが、洗う日を増やすより体に残る疲れが少なくなります。

戻るまでの日数で並べる|換毛期のシャンプーと梳かす手の違い

2つは、落ちる量ではなく、量の受け取り方で分かれます。同じ1週間で体から離れる毛の総量は、どちらでも大きくは変わりません。変わるのは、それが1日に集まるか、7日に分かれるかです。並べると、選ぶ材料がはっきりします。

換毛期に、洗って落とす手と梳かす手を並べる
見るところシャンプーで落とす梳かして落とす
1回で外へ出る量3〜4日ぶんがまとめて出る1日ぶんだけ出る
床が静かになる日数3日ほど。4日目に戻る変わらないが、急に増える日もない
1回にかかる時間洗う20〜40分と、乾かす30分以上3分前後
届く場所泡とお湯で根元まで届く歯の入れ方しだい。斜めに入れれば根元まで
その子にかかる負担浴室にいる時間の長さ毎日触られること
静電気の出方洗った直後は出にくい乾いた日は出る。湿らせてから梳かす
毛先と根元どちらも同時に洗える手を分ける必要がある
向いている子下毛が多く、乾かす設備がある家毎日3分が取れる家、浴室が苦手な子

この表で読み違えやすいのは、3行目です。1回の時間が短いほうが、1週間の合計では長くなります。3分を7日で21分、洗う日は月に2回で2時間前後。数字だけを比べると洗うほうが短く見えますが、洗う日はその2時間を1日に押し込むことになります。仕事から帰ってその2時間が取れるかどうかが、続くかどうかを決めています。

5行目も、量では比べられないところです。浴室で体を支えられている20分と、居間で触られている3分は、同じ負担の単位になりません。とくにシニアの子では、立っている時間そのものが疲れになります。換毛期に洗う回数を増やして解決しようとすると、毛は落ちても、その子の1日の疲れ方が変わります。

下毛の量と、浴室にいられる時間で決める|換毛期のシャンプーと梳かす手の使い分け

使い分けは、その子の毛ではなく、家の側の条件から決まります。下毛の量、乾かす設備、浴室にいられる時間、毎日3分が取れるかどうか。この4つのうち、どれが足りないかで置き方が変わります。

4つの条件で、換毛期にどちらへ寄せるかを決める
家の側の条件足りているとき足りないとき
下毛の量月2回洗って、あいだを梳かす毎日梳かし、洗う日は月1回に置く
乾かす設備と時間洗う日を先に決める洗う日を短毛の子と同じ間隔まで広げる
浴室にいられる時間20分を確保して洗う毎日の3分に寄せて、洗う日は工程の短いもので
毎日3分が取れるか梳かす手を毎日の軸にする洗う日を月2回に増やし、あいだは2日に1回

いちばん多いのは、3行目と4行目が同時に足りない家です。その場合は、毎日の3分を先に置いてください。梳かす手は途切れても翌日から戻せますが、洗う日は一度ずらすと次は2週間先になります。毎日の軸があると、洗う日が遅れても床の毛が急に増えません。mofuwa グルーミングスプレーを玄関やソファのそばに出しておくのは、この3分を取りに行かなくて済むようにするためです。取りに戻る一手間が足されるだけで、毎日の軸は崩れます。

洗う日と梳かす日を同じ日に重ねるかどうかも、よく迷うところです。洗う前に梳かしておくと、浮いた毛が排水口に流れる量が減り、すすぎが早く終わります。洗ったあとに梳かすのは、完全に乾いてからにします。根元に湿りが残っている状態で歯を入れると、毛が寝たまま束になり、毛先で切れます。換毛期の被毛は厚みが増しているので、乾いたと思ってから、もう10分待つくらいでちょうどよくなります。

うるおいの面から言えば、毎日梳かす手のほうが被毛に残る時間は長くなります。洗う行為は、汚れと一緒に脂も水も動かすので、戻るまでに数日かかります。毎日の一吹きとブラッシングは、動かす量が小さいぶん、戻りも早い。どちらが良いという話ではなく、大きく動かして待つか、小さく動かし続けるかの違いです。換毛期の2週間だけは、小さく動かし続ける側に軸を置くほうが、家の中も体も落ち着きます。

Caution洗っても梳かしても、4日目が来なくなったとき

洗った翌日から静かになる3日が、1日も来ない/毎日梳かしているのに、歯に付く下毛の量が3週間まったく減らない/洗ったあとだけ、同じ場所をなめ続ける/左右のどちらか一方だけ毛が薄くなってきた/かき分けた地肌が赤く見える、さわると熱い。こうした落ち方は、季節ごとの毛の入れ替わりでは説明がつきません。洗った日付と、床に毛が落ちはじめるまでの日数を書いた紙を持って、動物病院へ行く日をつくってください。何日目に戻ったかが並んでいれば、どの週から変わったのかがそのまま伝わります。

今週どちらへ寄せるかの選び方|換毛期に梳かす日とシャンプーの日を並べる

選び方は、カレンダーに洗う日を1つ置いて、残りを梳かす日にするだけです。先に洗う日を置くのは、そこだけが動かしにくい予定だからです。毎日の3分は、置いた洗う日のあいだを埋める形で入ります。

換毛期の2週間を、洗う日と梳かす日で置く
日やることその日に見る数字
1日目洗う。乾かす時間を先に確保する排水口にたまった量
2〜4日目梳かさずに、床の毛だけ見るモップに付くかどうか
5日目毎日の3分を始める歯に付いた下毛の量
6〜13日目毎日3分。湿らせてから歯を入れる下毛が上毛に変わる日
14日目2回目を洗うかどうかを決める5日目から下毛が減ったか

14日目の判断は、下毛が減ったかどうかだけで決まります。減っていれば、次に洗うのはふだんの間隔で足ります。減っていなければ、もう一度洗って前倒しし、そのあとの毎日をまた埋めます。換毛期は、この2週間をもう一巡することが珍しくありません。

今夜できるのは、カレンダーに洗う日を1つ書き込むことだけです。梳かす日は、そのあいだに勝手に決まります。先に決めておけば、4日目の夜にソファが白くなっても、次の手をその場で考えずに済みます。

Product

mofuwa グルーミングスプレー

mofuwa グルーミングスプレー

300ml / 2,970円(税込)

特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。

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よくある質問

換毛期だけ、シャンプーの回数を増やしてはいけませんか。
増やすこと自体が悪いわけではありませんが、増やした回数のぶん、乾かす時間も増えます。換毛期の被毛は抜けた毛を抱えて厚くなっているので、乾かしきるまでの時間がふだんより長くかかります。そこが足りないまま回数だけ増えると、根元に湿りが残った状態が続きます。回数を増やすなら、1回あたりの乾かす時間を先に確保してください。確保できないときは、回数を据え置いて、あいだを毎日の3分で埋めるほうが手が足ります。
梳かす道具は、換毛期だけ変えたほうがいいですか。
道具より先に、毛の状態を変えるほうが結果が変わります。同じ道具でも、乾いた毛と湿らせた毛では、歯の入る深さが違います。そのうえで足りないと感じたときに、下毛を出す道具を1つ足します。ただし歯の細かい道具は、根元まで届くぶん引きやすく、同じ場所を何度も往復させると、まだ抜ける準備のできていない毛まで取れます。1か所3回までという上限は、道具を変えても同じにしてください。
猫でも、洗う日と梳かす日を分けて考えますか。
考え方は同じですが、置き方が変わります。猫は自分で毛づくろいをするので、抜けた毛の一部は床ではなく体の中へ入ります。床の毛が落ちはじめるまでの日数だけを見ていると、外へ出ていない毛を数え落とします。猫では、梳かす日を毎日の側へ寄せて、洗う日は必要になったときだけにするほうが合います。浴室にいる時間そのものの負担が大きいぶん、毎日の3分に置き換えられる量が多くなります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。