C08季節・行事
朝だけかゆがって、昼は落ち着く|床の温度で分かれる
朝6時に部屋の温度計が20度を指していても、床に手のひらを当てると15度前後のことがあります。空気は暖房を入れて数分で上がりますが、床は厚みのぶんだけ遅れて動きます。日の差し込む位置によっては、温まりきるまでに3時間かかります。犬と猫は、その遅れのいちばん近くで一日を始めます。朝だけかゆがって昼になると落ち着く、という動き方をするとき、変わっているのは気温差そのものより床の側の条件です。朝の1時間と昼の1時間で、かいた回数を数えるところから始めます。
軸1・朝6時の床|空気より3時間遅れて温まる場所
家の中でいちばん遅れて動くのが床です。空気は軽いので、暖房の風ですぐ入れ替わります。床は材料そのものが冷えているため、部屋の空気が20度になっても、表面はしばらく前の晩の温度を持ったままです。朝晩の気温差が大きくなる時期には、この遅れが毎朝くり返されます。
犬と猫は、この遅れの真上で暮らしています。体高30センチの子が吸っているのは、人が立って感じている高さより2〜3度低い空気です。腹も内股もわきも、床から10センチ以内にあります。人が「もう寒くない」と感じた朝でも、その子の地肌の側では条件がまだ変わっていません。
| 時刻 | 床の表面 | 床から10センチの湿度 | 30分あたりにかいた回数 |
|---|---|---|---|
| 6時 | 15度前後。手のひらが冷たい | 高い。夜のあいだの水分がたまる | 7回 |
| 8時 | 17度前後 | まだ抜けきらない | 5回 |
| 10時 | 20度前後 | 下がり始める | 3回 |
| 14時 | 23度前後。日が当たった面は温かい | 低い | 1回 |
| 18時 | 21度前後。また下がり始める | 上がり始める | 3回 |
この表で動いているのは、かゆみの強さではなく、かいた回数のほうです。強さは人には測れませんが、回数なら数えられます。朝の30分に7回、昼の30分に1回。この差が3日続けば、その子のかゆみは気温差の側の条件で動いていると言えます。
朝に多い理由は、床の温度そのものより、床の近くの湿度にあります。夜のあいだ、その子の呼気と体から出た水分は、いちばん冷たい場所に集まります。冷たい場所は床です。朝、床に接していた側の被毛は、背中側より湿っています。湿ったまま毛が寝ている面が、この時期に最初にむずむずする場所になります。
軸2・昼過ぎの床|かゆみが落ち着くまでに変わる条件
昼に落ち着くのは、その子が慣れたからではなく、床の側の条件が3つ同時に変わったからです。床の表面が温まり、床の近くの湿度が下がり、寝ていた場所から立ち上がって被毛のあいだに空気が入ります。同じ体で、同じ日のうちに起きています。
- 床の温度:15度から23度へ。差は8度で、外の朝晩の気温差とほぼ同じ幅になります
- 床の近くの湿度:夜のあいだにたまった水分が、日が当たると上へ抜けていきます
- 被毛の中の空気:寝ているあいだは毛が寝て、立って歩くと毛のあいだに空気が通ります
- その子の動き:朝は寝床の上、昼は家の中を移動します。地肌に当たる面そのものが変わります
- 人の側:朝は支度をしながら横目で見ています。昼は見ているので、回数が正しく数えられます
最後の行は、数えるときに効いてきます。朝の7回は、支度の合間に目に入った数です。正しく比べたいなら、朝の30分と昼の30分を先に決めて、その30分だけを見ます。気温差でかゆみが動いているかどうかは、この2つの30分をそろえるだけで見えてきます。
昼に落ち着くからと朝の側を置いておくと、この時期は毎朝それがくり返されます。同じ場所を毎朝かいていると、その場所の皮膚だけが厚くなって、毛の生え方が変わります。秋の終わりに毛艶が落ちたと感じる場所が、9月から毎朝かいていた場所と重なることがあります。
ここで洗う回数を増やすと、逆の向きに進みます。回数を足して洗うほど、地肌に残しておきたい皮脂まで一緒に落ちます。朝のかゆみを動かしているのは汚れの量ではなく、床の近くの温度と湿度です。洗いすぎは、その条件を1つも変えないまま、うるおいの側だけを減らします。
朝7回と昼1回|気温差で説明できるかゆみの比較
3日ぶん数えたら、気温差の側で説明できるかどうかを見ます。見るのは回数の多さではなく、回数の動き方です。朝と昼で分かれるなら床の条件、一日じゅう同じなら別の条件が動いています。
| 見るところ | 気温差で動いている | 気温差では説明できない |
|---|---|---|
| 朝と昼の回数 | 7回と1回のように、はっきり分かれる | どちらも同じくらい |
| 出る場所 | 腹・内股・わき。床に接していた側 | 耳の中や片方の足など、接地と関係のない場所 |
| 左右差 | 左右そろって出る | 片側だけに寄る |
| 夕方 | 床が冷え始める18時ごろにまた増える | 時刻と関係なく続く |
| 地肌の見え方 | 赤みはなく、かき分けても色が変わらない | 赤み・じくじく・毛が抜けた輪が見える |
| 日をまたいだ変化 | 暖かい日は3日とも少ない | 天気と関係なく増えていく |
| 家の側を変えたとき | 寝床の位置と床の温度で動く | 何を変えても回数が動かない |
右の列に2つ以上当てはまるときは、数えているものが違います。床の温度を上げても、寝床を動かしても、回数は減りません。その場合に紙へ書いておくのは回数ではなく、いつから・どこが・どう変わったかのほうです。
左の列に寄っているなら、手を入れる場所も決まります。腹・内股・わきの3か所です。背中から始める習慣のまま朝のケアをすると、いちばん湿っている面に最後まで手が入りません。被毛をかき分けて地肌に触れると、背中側は乾いていて、床側だけが冷たく湿っているのが指で分かります。
床に接していた側から手を入れる|朝と昼のどっちに合わせるか
合わせるのは朝のほうです。昼はもう条件が変わっているので、そこで手を入れても、その日の朝に起きたことは戻りません。朝の30分のうち、散歩の前でも後でもかまわない5分を、腹・内股・わきの3か所に使います。
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1. 寝床から出た直後にさわる
立ち上がってすぐの地肌が、いちばん条件を残しています。指の腹を被毛のあいだへ入れて、背中側と床側の温度の差を確かめます。
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2. 湿っている面を先に開く
床に接していた側の毛は寝ています。毛の流れと逆に指を入れて、空気が通る向きに起こします。ブラッシングはこのあとです。
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3. 地肌の側へ届かせる
毛の表面ではなく、かき分けた地肌へ届かせます。腹・内股・わきは、その子が自分の口を届かせる場所でもあります。
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4. ブラッシングでならす
起こした毛を元の流れに戻します。ここまでで5分です。朝の支度の途中に差し込める長さにしておきます。
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5. 30分だけ数え直す
手を入れた日と入れなかった日の、朝30分を比べます。3日たっても差が出なければ、手を入れている場所のほうが違っています。
この3か所に使う1本を mofuwa スキンケアミストにすると、なめる場所かどうかで手が止まりません。腹も内股もわきも、その子が口を届かせる面です。病院で出るのは飲むものか塗るものが多く、塗ったものは舐めて取れる、という話をよく聞きます。朝に置いたものが昼には残っていない、というのは、まさにこの3か所でいちばん起きやすいことです。
このミストは高機能性電解酸化水100%で、水だけでできています。だから口の届く面にそのまま使えます。特許電解水は、水分の浸透力が精製水の35倍と示されています(特許電解水の特長/自社資料)。毛をかき分けてから当てると、被毛の表面で止まらずに地肌の側まで届きます。朝の5分で変えられるのは床に接していた面のうるおいの状態だけですが、変えられるのはそこでもあります。
スキンケアミストは耳の内側や口のまわりにも使えます。朝にかいている場所が3か所より広いときも、同じ1本で場所を選ばずに回せます。持ちかえる手間がないぶん、朝の5分に収まります。
朝30分と昼30分の回数が、どちらも10回を超えている。暖かい日も寒い日も同じだけかいている。かき分けた地肌に赤みやじくじくが見える。片側のわきだけが3日とも多い。毛が抜けて地肌が輪のように見えている。ここまで来ると、床の温度と湿度では説明がつきません。3日ぶんの回数を書いた紙と、かいていた場所を指せる状態で、動物病院の枠を取ってください。朝と昼で回数が違うのか同じなのかは、家で毎日見ている人にしか数えられない情報です。
3日だけ回数を書く|気温差のかゆみと、そうでないものの見分け方
この記事で数えてきたのは、朝の30分と昼の30分にかいた回数だけです。床の温度も湿度も、その回数を通してしか見えません。温度計は人の高さにあって、その子の高さにはないからです。回数のほうは、床から10センチの場所で実際に起きたことを、そのまま映します。
- かいた回数を、朝30分と昼30分で別々に書く
- かいていた場所を、腹・内股・わきのどれかで書く
- 床に手のひらを当てたときの冷たさを、ひとことで書く
- その日の朝と昼の気温差を、数字で書く
明日の朝にやるのは、寝床から出てきたその子の腹に手のひらを当てて、冷たいかどうかを確かめることだけです。冷たければ、その朝はまだ床の側の条件が残っています。朝に合わせて5分、昼は何もしない。気温差の大きい2週間を、この形で通してください。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- 床暖房やホットカーペットを入れれば、朝のかゆみは減りますか。
- 床の温度だけを上げると、床の近くの湿度はもっと下がります。朝の条件のうち温度の側は変わりますが、乾燥の側は強くなります。寝床の下だけを温めて、その子が移動できる逃げ場を残す形にしてください。そのうえで、温める前と後で朝30分の回数がどう動いたかを3日数え直します。動かなければ、温度ではなく湿度の側を見ることになります。
- ほとんど寝ている猫でも、朝と昼で差が出ますか。
- 差はむしろ出やすくなります。寝ている時間が長いほど、床に接している面が同じ場所に固定されるからです。猫は高いところで寝ると思われがちですが、気温が下がる時期には床に近い場所へ降りてきます。降りてきた分だけ、朝の条件を受ける面が広がります。猫の場合は、腹と内股に加えて、あごの下も見てください。
- 朝にブラッシングだけして、ミストは使わない形でもいいですか。
- 毛を起こして空気を通すところまでは同じです。変わってくるのは地肌の側の乾きで、ブラッシングは被毛の中の空気を入れ替えますが、地肌に水分を足すことはしません。3日数えて回数が動かなければ、その子にはブラッシングだけで足りているということです。動かないまま2週間たつなら、見ている場所を腹の側へ寄せ直してください。
本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
