C02技術・エビデンス

忌避と殺虫はどう違うのか

公開日 2022年11月6日|文=mofuwa編集部

明るい窓のそばの淡い色の床で、体をのばして静かに伏せている淡い色の犬
夕方の散歩から戻ったあと、前半と後半で虫の寄りかたが変わっていたかどうかを思い出してみます。写真:K/Pexels

散歩に出る前に虫除けを吹いて、折り返しの公園までは何も寄ってこなかったのに、帰り道の後半でまた蚊が腹側に来た、という夕方があります。同じ夏の夜、部屋のすみでスプレーを使った場所には、翌朝まで虫が落ちたままになっています。忌避と殺虫の違いは、この2つの出来事の終わり方に出ています。忌避は、成分が空気にあるあいだだけ成り立ちます。切れれば、かける前と同じところへ戻ります。殺虫のほうは、一度起きたことが元に戻りません。同じ夏の棚に並んでいても、家の側で決めることが変わります。この記事は、忌避と殺虫の違いを「戻るか、戻らないか」の一点だけで追います。

帰り道の後半だけ寄ってきた|忌避と殺虫の違いが、家の経験として出てくる場面

夏の散歩で、行きと帰りで虫の寄りかたが違った、という覚えはよくあります。玄関を出るときに虫除けを吹いて、公園までは腹側に何も来なかった。折り返して住宅街に入ったあたりから、また耳のうしろに1匹まとわりつく。同じ日、同じ体、同じ製品で、前半と後半が違います。強くかけ足りなかったのだろうか、と考えると、次の日はもっと吹く、という手しか出てきません。ここで見るのは量ではなく、時間のほうです。

同じ夏の夜、部屋のすみでスプレーを使った場所は、翌朝も同じ状態で残っています。虫は床に落ちたままで、掃除機をかけるまでそこにあります。こちらは、時間がたっても元に戻りません。散歩の帰り道で起きたことと、部屋のすみで起きたことは、どちらも夏の虫の話ですが、終わり方が逆です。忌避と殺虫の違いは、まずこの終わり方の違いとして家に現れます。

家の中で起きた3つの出来事を、終わり方の列で並べる
家で起きたことそのあとどうなったかどちらの話か
出る前に虫除けを吹いた帰り道の後半でまた寄ってきた忌避。時間で終わる
部屋のすみでスプレーを使った翌朝も床に残っていた殺虫。結果が残る
掃除機をかけた落ちていたものは無くなった殺虫の結果を片づけただけ
雨に降られて帰った帰った直後から寄られた忌避の層が先に流された

4行目が分かりやすい例です。雨に降られた日は、吹いてから20分しかたっていなくても、寄られ方が出る前と同じに戻ります。成分の量が減ったのではなく、成分が置かれていた場所ごと流されています。忌避は体の表面に貯めておける仕組みではなく、そのときそこにあるかどうかで成り立っています。ここが分かると、次の日に量を増やす、という手が出てこなくなります。

働きかける相手が別|忌避と殺虫の違いが生まれた背景にあるもの

終わり方が違うのは、働きかけている相手が違うからです。忌避は、虫の行動のほうに働きます。近づく、止まる、向きを変える。行動は、虫が来るたびに新しく起こります。だから忌避が成り立つには、虫が来たそのときに、その場に成分がある必要があります。1匹目に向きを変えさせたことが、2匹目に引き継がれることはありません。

殺虫は、虫の体のほうに働きます。体に起きたことは、時間がたっても元に戻りません。だから殺虫を目的にした製品は、その場に成分が残っていなくても、結果だけが残ります。忌避と殺虫の違いを「強さの違い」として読むと、この差が消えてしまいます。強い忌避も、切れれば元に戻ります。弱い殺虫でも、起きた結果は戻りません。

言葉の棚も、ここから分かれています。どちらの目的で作られたかによって、製品の表示に書ける言葉が変わります。忌避を目的にしたものは「近づかせない」までで、数を減らす話は書けません。だから「使ったのに庭の虫が減らない」は、忌避の側の製品にとっては、外れた見方になります。見るのはその子の体に取りついたかどうかで、庭全体の数ではありません。

働く相手・終わり方・確かめる場所で3つの言葉を分ける
言葉働きかける相手終わり方確かめる場所
忌避虫の行動成分が切れれば元に戻るその子の体に取りついたか
殺虫虫の体起きた結果は戻らないその場に残ったものの数
除菌菌やウイルス試験条件ごとに結果が出る試験の対象と時間

3行目を足したのは、この3つがよく混ざるからです。殺虫と除菌は、形の似た言葉ですが、対象がまったく別です。mofuwa の製品のもとになっている電解水は、三室ダブルイン型の電気分解でつくるもので、特許第5253483号として登録されています。この水については、一般細菌をふくむ複数の菌を対象にした試験条件のもとで、検査時間30秒後に生菌が検出されなかったという結果が出ています(検査機関:江東微生物研究所、日本食品分析センターほか/※自社調べ)。

Noteこの水の試験に、虫は入っていない

上の結果は菌とウイルスを対象にした試験のもので、虫を対象にした試験ではありません。虫に対して何が起きるかは、この試験からは言えません。忌避と殺虫と除菌が別の言葉である、というのはこういう場面で効いてきます。除菌ができる水なので、虫にも働きますという並べ方は、対象の違う試験を1本の線でつないでしまいます。書けるのは、どの対象で、どの条件で、何が出たかまでです。

湯は冷めるが、ゆで卵は戻らない|忌避にかけ直しが要る理由、殺虫に要らない理由

台所の火で考えると、この2つは並べやすくなります。鍋の湯は、火を止めれば冷めます。そして、もう一度火をつければ同じ温度に戻ります。何度でも行き来できます。ゆで卵は、冷めても生には戻りません。火を止めたあとも、固まったままです。忌避は湯の側、殺虫は卵の側にあります。忌避にかけ直しが要る理由は、湯が冷めるのと同じで、放っておけば元の温度に戻るからです。

忌避の層が、かけてから切れるまでにたどる道 忌避は、成分が空気にあるあいだだけ成り立ちます。薄くなる順は場所ごとに違い、切れたあとは、かける前と同じところへ戻ります。前日ぶんが残っていることはありません。 切れるまでの長さは製品ごとに違うので、表示のかけ直す間隔から逆算します かけた直後 体のまわりに層ができる 虫が来る手前に情報が置かれる そのあいだ 近づいた虫の向きが変わる 層がその場にあるあいだだけ 薄くなるころ 層のふちから切れていく 腹側や内股など、薄い場所が先 切れたあと 元の手がかりだけが残る かける前と同じところへ戻る 翌日 またかけ直すことになる 前日ぶんは体に残っていない
見張るのは減った量ではなく、層が切れる時刻のほうです。

この道すじが分かると、家の側で決められることが3つに絞られます。強さを上げることは、この3つに入っていません。忌避と殺虫の違いを時間で読むと、打てる手が量から時刻へ移ります。

  1. 1. 切れる時刻を、出る前に決めておく

    表示のかけ直す間隔から逆算します。1時間の散歩で間隔が短い製品なら、折り返しの公園でもう一度かける前提で持って出ます。帰ってから「また寄られた」と気づくより、折り返しで手を打つほうが早く済みます。

  2. 2. 先に切れる場所を、体の下側から数える

    腹側、内股、耳のうしろ。地面に近く、こすれる場所から先に切れます。全身にかけ直すのではなく、この3か所だけ足す、という組み方ができます。

  3. 3. 水にふれたらやり直す、と決めておく

    雨、川、水たまり。ぬれた日は、経った時間ではなく、ぬれたかどうかで判断します。ここを時間で判断すると、切れている層を切れていないものとして扱ってしまいます。

この「戻るか、戻らないか」の分け方は、その子の体の側にも当てられます。毎日やり直す手当てと、一度起きたら戻らない変化は、別の棚に置きます。草のあいだを歩いた日に腹側についた土やほこりは、その日のうちに落とせば戻ります。何日も同じ場所をなめ続けて毛が抜けた跡は、落としても戻りません。前者は毎日の手で追いつく側、後者は追いつかない側です。

毎日やり直す側の道具として置いているのが mofuwa スキンケアミストです。高機能性電解酸化水100%で、舐めることを出発点にして作られています。帰ってから腹側と内股に吹いて、指の腹でなじませる。粒の細かい水なので地肌へ浸透しやすく、拭き上げなくても手が止まりません。毎日やり直せることが前提の道具なので、1回でどうなるかを見るものではありません。忌避の層と同じで、続いているあいだだけ成り立つ側の手当てです。

猫の場合は、毛づくろいで自分の体を確かめる回数が犬より多くなります。mofuwa スキンケアミストが口のまわりやあごの下にも使えるのは、水そのものが口に入る前提で作られているからです。虫除けの層は布やハーネスの側に置いて、体の側は水で見る。戻る側の手当てを毎日の流れに残しておくと、戻らない側の変化が出たときに気づきやすくなります。

Caution毎日やり直しても、前に戻らなくなってきたとき

同じ一点を何日もなめ続ける/刺された跡の赤みが日ごとに広がる/毛が抜けた輪ができる/触ると熱をもっている。これは、毎日やり直す側の手当てでは追いつかない範囲に移っています。いつからか、体のどこに何か所出ているかを書き留めて、動物病院で診てもらってください。診てもらったあとも、帰ってからの流れはそのまま続けられます。

戻る側と、戻らない側で棚を分ける|忌避と殺虫の違いから出てくる考え方

忌避と殺虫の違いを1本の物差しで測ろうとすると、どちらが強いか、という問いになります。その問いには答えが出ません。終わり方が違うものを、同じ目盛りに乗せているからです。夏のあいだ家で使うものを、戻る側と戻らない側の2つの棚に分けておくほうが、決めることが減ります。

夏のあいだ家で使うものを、終わり方で2つに分ける
棚入るもの家の側で決めること
戻る側忌避を目的にしたもの、毎日の水のケアかけ直す時刻と、先に切れる場所
戻らない側殺虫を目的にしたもの、片づけ使う場所と、そのあと片づける時刻

この2行で決まるのは、置き場所です。戻る側は散歩の動線に、戻らない側は使う部屋に置いておく。忌避と殺虫の違いは、棚の分け方として家に残ります。強さを比べていた時間が、時刻を決める時間に変わります。

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本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。