C02技術・エビデンス
化粧品グレードという分類が示すもの
ペット用品の棚で、成分表のいちばん下に「化粧品グレードの原料を使用」という一行だけが小さく置かれていることがあります。書いてあるのはそこだけで、どの原料に付いた言葉なのかは、たいてい続きがありません。この一行が言っているのは、原料が通った物差しの名前です。できあがった製品が何をするか、という話ではありません。そして物差しは1つではなく、口に入るものの側と、人の肌の側で別に立っています。舐める動物に使うものでは、この2本のどちらで測ったかが、使える場所を決めてきます。この記事では、化粧品グレードという言葉の読み方を6つの問いに分けて、最後に3つの文へ畳みます。
化粧品グレードとは、何につく言葉なのですか
原料1つずつに付く言葉です。水、油、保湿のための成分、それぞれに「どの基準で作られたか」という等級があり、その等級のうち人の化粧品に使える側を指して化粧品グレードと呼びます。できあがった製品に付く等級ではありません。ここが、いちばん入れ替わりやすいところです。製品の箱に書かれているので、製品の等級のように読めてしまいます。
台所のハサミと工作のハサミで考えると分かりやすくなります。どちらも刃物ですが、食べものを切るハサミは、食品にふれてよい前提で作られています。工作のハサミは、切る力と刃の持ちの側に寄せて作られています。作りの基準が違うので、置く場所が違う。どちらが上ということではありません。化粧品グレードという言葉も、この「どの前提で作られたか」を1つの原料について言っているだけです。
- 付くもの:水、油、保湿成分など、1つずつの原料
- 付かないもの:できあがった製品そのもの、容器、使い方
- 読めること:その原料が、どの基準の側で作られたか
- 読めないこと:使ったあとに何が起きるか、どこに使えるか
だから「化粧品グレードの原料を使用」という一行だけでは、どの原料に付いた言葉なのかが分かりません。水に付いているのか、保湿の成分に付いているのか、全部に付いているのか。ペット用品の表示では、この続きが書かれているものと書かれていないものがあります。
なぜペット用品の表示に、化粧品グレードという言い方が出てくるのですか
日本には、動物用化粧品という区分がありません。ペット用のグルーミング用品やケア用品は、雑貨として扱われます。専用の物差しが無いので、作る側は、いちばん近いところにある物差しを借りて説明することになります。借りた物差しの名前がそのまま表示に出てくる。これが、ペット用品の棚に化粧品グレードという言い方が並んでいる理由です。
借りられる物差しは、少なくとも2本あります。ひとつは人の化粧品の側、もうひとつは人が口にするものの側です。同じペット用品の棚に、別の物差しで測られたものが並んでいます。どちらの名前が書かれているかで、その原料が何を前提にして作られたかが変わります。
この図の3つは、上下に並んでいるわけではありません。前提としていることが違うだけです。人の肌の物差しは、肌にふれることを前提に組まれています。人が口にするものの物差しは、口に入ることを前提に組まれています。ペット用品は、この2本のどちらかを借りて、自分の作りを説明します。
化粧品グレードと書いてあれば、大丈夫ということですか
その一行から読めるのは、原料が人の肌の物差しの側で作られたということまでです。人の化粧品の物差しには、口に入ることが前提として入っていません。人は、顔に塗ったものを舐めません。犬と猫は舐めます。背中に付けたものが、30分後には口のまわりに移っていることもあります。だから、化粧品グレードと書かれていることと、舐める場所に使えることは、別の行の話になります。
化粧品グレードなので、口のまわりに使っても問題ありませんという読み方は、この2本の物差しを1本につないでしまっています。つないでよいかどうかは、表示の別の欄に書かれています。使ってよい場所の欄です。口のまわり、耳の内側、肉球。そこに書かれていない場所は、その製品が前提にしていない場所になります。
| 表示の行 | そこから読めること | そこから読めないこと |
|---|---|---|
| 化粧品グレードの原料 | 原料が人の肌の物差しの側で作られた | 口に入る場所に使えるかどうか |
| 使ってよい場所 | 作る側が前提にしている場所 | その場所で何が起きるか |
| 対象の動物 | 犬用か猫用か、その両方か | 同じ体重の別の子でも同じか |
3行が別に立っているので、1行だけで決まることはほとんどありません。化粧品グレードという言葉は、この3行のうちのいちばん上だけを埋めています。残りの2行は、同じ箱の別の面に書かれています。
犬に使うものでは、化粧品グレードのどこを見ればいいのか知りたいです
読む順番があります。成分の名前から入ると、たいてい途中で止まります。
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1. どの原料に付いた言葉かを探す
「化粧品グレードの原料を使用」の続きを探します。水に付いているのか、保湿の成分に付いているのか。続きが書かれていれば、そこがその製品の作り手がいちばん見せたい部分です。続きが無い場合は、この一行からは何も決まりません。
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2. どの物差しを借りたかを見る
人の化粧品の側なのか、人が口にするものの側なのか。基準の名前が書かれていれば、それで分かります。ペット用品の棚では、同じ「グレード」という言葉で、別の物差しを指していることがあります。
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3. 使ってよい場所の欄を最後に読む
口のまわり、耳、肉球、全身。ここが、犬に使うときにいちばん先に効いてくる行です。化粧品グレードと書かれていても、口のまわりが書かれていなければ、その場所は前提に入っていません。
この3つを順番に読むと、化粧品グレードという一行の位置が分かります。製品の等級ではなく、作り手が「ここは人の物差しで測りました」と言っている一点です。ペットの棚では、この一点だけが大きく書かれていることがあるので、残り2つを自分で探すことになります。
舐めることまで入れて考えた物差しは、どれになるのか知りたいです
口に入るものの側の物差しです。人が口にする飲みものには、そのための規格があります。舐めることを出発点にして作るなら、借りる物差しはこちらになります。人の肌の物差しより厳しい、という話ではありません。前提が違うので、測る項目が違います。
mofuwa の製品のもとになっている水は、三室ダブルイン型の電気分解でつくるもので、特許第5253483号として登録されています。電解槽が3つの部屋に分かれていて、部屋のあいだをイオンだけが通る構造になっているため、電解質からくる余分なものが水の側に残りません。だから、人が口にする飲みものに使われる規格の試験にかけて確かめることができています(検査機関:江東微生物研究所/※自社調べ)。構造の話が先にあって、物差しを選べたのは後です。
mofuwa スキンケアミストは、この高機能性電解酸化水100%でできています。口のまわりでも耳のふちでも場所を選ばずに使えるのは、水そのものを口に入る側の物差しで測っているからです。粒の細かい水で、地肌へ浸透しやすいという性質も、同じ電気分解から来ています。化粧品グレードだから舐めても平気ですではなく、舐めることを先に置いて物差しを選んだ、という順番になります。
猫では、この順番の差がもっと出ます。毛づくろいで全身を口で確かめるので、背中に使ったものも口へ入ります。mofuwa スキンケアミストをあごの下や耳のふちに使えるのは、その前提で水を選んでいるからです。ペット用品の表示で「化粧品グレード」と書かれたものを見たときは、その隣に、口に入る側の物差しの話が書かれているかを探してみてください。
化粧品グレードと書いていない製品は、下に見ていいのかという疑問が残ります
書いていないことと、基準を満たしていないことは、別のことです。この一行は、書かなければならない決まりのある表示ではありません。書く欄があるか、そこに何を置くかは、作る側が決めています。同じ原料を使っていても、書いている製品と書いていない製品があります。
だから読めるのは、書いてある側は、その一点について確かめられる、ということだけです。書いていない側については、良いとも悪いとも読めません。ペットの棚を良し悪しの順に並べる材料としては、この一行は弱い。強いのは、使ってよい場所の欄と、対象の動物の欄です。こちらは書かれていないと使いようがないので、たいてい書かれています。
表示に並ぶ言葉は、良し悪しの点数ではなく、こちらが確かめられることの数です。化粧品グレードと書かれていれば、原料の物差しについて1つ確かめられます。使ってよい場所が書かれていれば、もう1つ確かめられます。検査機関の名前が書かれていれば、その試験について確かめられます。数が多いほうが、家で判断する材料が増える。順位ではなく、材料の数で読むと、棚の見え方が変わります。
化粧品グレードという言葉を、3つの文に畳む|ペットの棚で使うときの形
ここまでの6つを、持ち帰れる形にしておきます。
- 化粧品グレードは、原料に付く言葉です。できあがった製品の等級ではありません
- 物差しは2本あります。人の肌の側と、人が口にするものの側で、前提が違います
- 舐める動物では、使ってよい場所の欄が先です。その一行は、物差しの名前より後ろにあります
この3つを持っていると、ペット用品の棚で立ち止まる場所が変わります。成分表のいちばん下の一行から、箱の側面の「使ってよい場所」へ目が移ります。化粧品グレードという言葉は、そこへ行くまでの手がかりの1つです。読める材料を1つずつ数えていけば、その子に使う場所は自分で決められます。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
