C02技術・エビデンス

ペット用品が「雑貨」に分類される理由

公開日 2023年1月1日|文=mofuwa編集部

明るく片づいた部屋の淡い色の床で、白い猫と並んで座っている淡い色の犬
棚に並んでいる品の違いは、中身の良し悪しより先に、どの手続きを通ったかの違いです。写真:KATRIN BOLOVTSOVA/Pexels

犬用のスプレーの容器を裏返して、成分の並びの下まで目で追っても、分類を示す一行が見つからないことがあります。動物用医薬品や動物用医薬部外品に当たるペット用品なら、その一行が必ず入ります。入っていないのは、そのペット用品が雑貨として扱われているからです。日本には動物用の化粧品という分類が用意されておらず、国の承認を受ける2つの分類と、それ以外、という二分になっています。この記事では、その分かれ目がどこにあるのかを、承認を受ける側と受けない側の条件から並べていきます。

軸1・承認を受けて分類に入るペット用品|雑貨と分かれる条件はどこにあるか

ペット用品のうち、動物用医薬品と動物用医薬部外品に当たるものは、何のために使うか、どの成分をどれだけ使うか、どう使うかを決めたうえで、国の承認を受けています。承認された範囲の中であれば、その目的を容器にも広告にも書けます。承認は、書ける言葉と使う場面をセットで決める手続きです。だから同じ棚に並んでいても、分類に入っている品の説明は目的がはっきりしていて、そこから外れた使い方の話はどこにも書かれていません。

取り違えやすいのは、承認が「よく効くこと」の証明として渡されているわけではない、という点です。承認は、決めた目的に対して決めた成分を決めた量で使う、という約束が審査を通ったという意味です。分類に入る条件を満たした品は、書けることが増えるのと引き換えに、使える場面が指定されます。雑貨として扱われているペット用品と分かれるのは、この手続きを通っているかどうかの一点です。

条件という言い方をしているのは、分類が品物の出来ではなく手続きで決まるからです。同じ工場で同じ水を使ってつくっても、承認を取っていなければ分類には入りません。逆に、承認を取った品がそれだけで上位になる、という話にもなりません。ペット用品の分類は、品質の順位表ではなく、どの手続きを通ったかの記録です。雑貨という言葉を、格の話として読まないほうが、棚の前での判断が正確になります。

軸2・承認の手続きを通らない品|犬のペット用品が雑貨に収まる条件

犬や猫のために売られているスプレー、シャンプー、クリームの多くは、承認を受ける2つの分類のどちらにも入りません。理由は単純で、日本には動物用の化粧品という分類が用意されていないからです。人向けには医薬品、医薬部外品、化粧品という3段の並びがあり、洗う・保湿するといった範囲の表示は化粧品の枠で認められています。犬や猫には、その3段目がありません。

人と犬猫で、用意されている分類の並びが違う
対象用意されている分類洗う・拭く・保湿する品の居場所
人医薬品/医薬部外品/化粧品化粧品の枠で表示できる
犬・猫動物用医薬品/動物用医薬部外品雑貨(雑品)として扱われる
分かれる条件人には3段目がある犬猫には3段目がない

3段目がないので、診断や治療を目的にしていない犬猫のペット用品は、承認の外側に置かれます。これが雑貨(雑品)と呼ばれている位置です。雑貨は分類の名前というより、承認を受ける分類に入っていないという状態の呼び方です。だから容器を探しても、雑貨と書かれた表示は出てきません。書かれていないことのほうが、その品の位置を示しています。

この3つがそろっているあいだ、犬のペット用品は雑貨のまま置かれます。3つ目だけは、つくる側と書く側が守るかどうかで動きます。効能をうたった時点で、その品は承認を受けないまま医薬品を売っていることになってしまうからです。雑貨のペット用品の説明が短く見えるのは、書くことがないからではなく、3つ目の条件を守っているからです。

書ける言葉と使える場所を並べる|ペット用品の雑貨と承認分類の違い

2つの軸を、書ける言葉と使える場所の2列で並べると、違いの形が見えてきます。分類が上がるほど言葉は増えますが、そのぶん使う場面は指定されます。逆に雑貨の側は、言葉が減るかわりに、使う場面を自分で決められます。増えるものと減るものが、きれいに入れ替わっています。

承認を受ける分類と、雑貨として扱われる品の対比 左は国の承認を受けて分類に入った品、右は承認を受けず雑貨として扱われる品です。書ける言葉と使える場面が、左右で入れ替わっていることを4行ずつで並べています。 同じ棚に並んでいても、通った手続きが違います 承認を受けて分類に入る 目的を決めて審査を通す その目的を表示に書ける 成分と量が指定される 使う場面はその範囲まで 雑貨(雑品)として扱う 承認の手続きを通らない 効能効果は表示できない 書けるのは成分と試験の事実 使う場面は飼い主が決める 日本には動物用の化粧品という分類がないため、犬猫の手入れ用品は右側に入ります
上下の関係ではなく、増えるものと減るものの入れ替わりとして読みます。
同じ棚の2つを、6つの見るところで並べる
見るところ承認を受けた分類雑貨として扱われる品
分類に入る条件目的・成分・量を決めて承認を受ける承認を受けず、効能をうたわない
容器の表示分類名が必ず入る分類名は入らない
書ける言葉承認された目的まで書ける成分の事実と、条件つきの試験結果まで
使える場面承認された場面に限られる毎日でも、場所を選ばず使える
「殺菌」という語医薬品と医薬部外品で使われる言葉解説としてしか出てこない
誰が使う時期を決めるか獣医師の指示が前提になる飼い主が見て決める

表を縦に読むと、雑貨の列が空欄だらけにならないことが分かります。書ける言葉は減りますが、使える場面の行は逆に広がっています。分類の違いは強さの順番ではなく、どちらを広く取るかの設計です。診断が必要な状態に対しては前者が要りますし、毎日の手入れを続けるなら後者のほうが使いやすい、という住み分けになります。

Note分類名が書かれていないことは、手がかりになります

容器に動物用医薬品・動物用医薬部外品のどちらの表示もなければ、その品は雑貨として扱われている、と読めます。そのうえで説明の文を見ると、効能をうたわずに成分と試験の条件だけを書いているか、それとも言い切りで効能を書いているかが分かります。後者は、分類と表示が食い違っている状態です。分類の表示がないこと自体は、欠けているのではなく、そこに書けるものがないという意味です。

棚の前でどちらを取るか|ペット用品の雑貨と動物用医薬品の使い分け

使い分けの基準は、いま起きていることが診断を要する状態なのか、毎日続けたい手入れなのか、の一点です。前者は承認を受けた分類の仕事で、後者は雑貨の側が引き受けられる範囲です。この2つは並べて選ぶものではなく、役割が重なっていません。

毎日続ける側の一本として、mofuwa スキンケアミストも分類の上では雑貨です。中身は特許5253483の電気分解でつくる高機能性電解酸化水100%で、水の性質そのものを使う設計になっています。舐めることを出発点にしてつくられているので、口のまわりや耳のふちのような、ほかのものを当てにくい場所にも使えます。雑貨だから薄い、という読み方をすると、この設計が見えなくなります。

一方で、皮膚の状態そのものを判断する場面は、家の側では引き受けられません。診断と治療は獣医師の領域で、動物病院で受けるものです。ペット用品の分類を知っておく実益は、ここの線が自分で引けるようになることにあります。雑貨の品に診断の役を期待しない、承認を受けた分類の品に毎日の手入れを兼ねさせない、という2方向の使い分けです。

手に取る前に決める2つの道
いま見えていることどちらの手に寄せるか家でやること
急に広がった赤み、強いかゆがり方獣医師の診断を先に置くいつから何が起きたかを書き留める
毎日の汚れ、乾き、においの立ち上がり雑貨のペット用品で手入れを続ける同じ時刻に同じ手順を1回
診断を受けたあとの毎日両方を役割で分ける処方の指示と、毎日の手入れを別に持つ

3行目がいちばん多い場面です。処方されたものを使いながら、同じ子の全身を毎日拭いたりミストで湿らせたりする手入れは残ります。役割が違うので、どちらかに寄せる必要がありません。スキンケアミストのような雑貨の品が毎日の側に置けるのは、使える場面が承認で指定されていないからで、これは分類の性質がそのまま利点になっている数少ない箇所です。

分類を確かめる時期は、棚の前と使い始めたあとにある|ペット用品の雑貨表示を読む時期

分類を見る時期は2回あります。1回目は棚の前で、容器に分類名の表示があるかどうかを確かめる時期です。2回目は使い始めたあと、続けるかどうかを判断する時期です。承認を受けた分類の品は使う時期まで指定されますが、雑貨のペット用品は、いつ始めていつ見直すかが手元に残ります。

雑貨のペット用品を、いつ見直すか
時期見るところ判断
買う前分類名の表示と、効能の書き方条件と出典つきで書かれているか
使って2週間手順が同じ時刻に残っているか続けられる形になっているか
季節の変わり目乾きや脂の出かたの変化足すか、そのままか
様子が変わったとき家の手入れで説明がつくかつかなければ獣医師の診断へ

この表で決めているのは、いつ手を止めて考えるかだけです。雑貨のペット用品には使用期間の指定がないので、始めた手順がそのまま何か月も続きます。続くこと自体は利点ですが、続いているあいだに変化が起きても、品の側からは何も知らせてくれません。だから見直す時期を、こちらで先に決めておきます。

今日できるのは、いま使っているペット用品の容器を1本だけ裏返して、分類名の表示があるかを見ることです。なければ雑貨、あれば承認を受けた分類。その1本がどちら側にいるかが分かれば、説明文のどこまでが書ける範囲なのかも、同時に読めるようになります。毎日の手入れは、その読み方を持ったまま続けていけます。

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よくある質問

雑貨に分類されるペット用品は、動物用医薬部外品より品質が低いのですか。
分類は品質の順位ではなく、通った手続きの違いです。動物用医薬部外品は、使う目的と成分と量を決めて国の承認を受けているので、その目的を表示に書けます。雑貨のペット用品は承認を通っていないので書けません。書けるかどうかの差が、そのまま中身の差になっているわけではありません。実際には、同じ工場で同じ原料からつくっても、承認を取らなければ雑貨のままです。読む側が見られるのは、成分の並びと、試験の条件と検査機関が添えられているかどうかで、分類名はその手前の情報にすぎません。
容器のどこを見れば、そのペット用品が雑貨かどうか分かりますか。
分類名の表示を探します。動物用医薬品と動物用医薬部外品は、容器か箱にその分類名が入ります。どちらも見つからなければ、そのペット用品は雑貨として扱われています。雑貨と書かれた表示を探しても出てきません。分類の表示がないことが、そのまま答えになっているためです。あわせて、効能が言い切りで書かれていないか、数字に条件と出典が添えられているかを見ておくと、その品が分類の線をどう扱っているかまで読めます。
雑貨のペット用品に「除菌」と書いてあるものがあります。あれは書いてよいのですか。
除菌という語そのものは、菌の数を減らすことを指す言葉で、分類に縛られていません。ただ、言い切りで置くと商品の効能の話になってしまうので、試験条件と検査機関を添えた形でしか書けません。たとえば当社の電解水では、一般細菌を対象にした試験で、検査時間30秒という条件で生菌が検出されませんでした(江東微生物研究所)。この書き方で主語になっているのは水の試験結果で、商品ではありません。読む側は、その一文に条件と機関名があるかを見れば、どこまで確かめられた話なのかを判断できます。

本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。