C03使い方・お手入れ手順

冬の肉球ケアの手順

公開日 2022年12月21日|文=mofuwa編集部

冬の明るい窓辺で、やわらかなブランケットの上に前足をそろえて休んでいる淡い色の犬
足の裏に手が届くのは、その子が立っていられるあいだだけです。写真:https://kaboompics.com//Pexels

冬の玄関で右の前足を持ち上げたまま数えたら、8秒でその子は足を下ろしました。冷たいたたきの上で三本足になっていられる時間は、そのくらいで切れます。8秒を4本ぶん足しても32秒です。冬の肉球ケアで手が止まるのは、手順を覚えていないからというより、この32秒のほうに理由があります。散歩から帰ってやることは拭き取りとうるおいの2つですが、両方を32秒に詰めると、順番の後ろに回った足だけが毎回短くなります。この記事では、秒を増やす置き方と、足を回す順番の2つで手順を組み直します。

冷たい床では8秒で足が下りる|冬の肉球ケアの手順を秒から組む前提

冬の肉球ケアは、その子が片足を持ち上げていられる秒数のほうから組みます。暖房の入った部屋から玄関のたたきへ出ると、足の裏が触れる面はそこで一段冷たくなります。その上で三本足になると、こちらがどれだけ手を急がせても、足は勝手に下りてきます。秒数は家ごとに違うので、最初の1日は数えるだけで終わりにしてかまいません。うちで数えたのは、前足で8秒から10秒、後ろ足で5秒から7秒でした。

8秒で区切った1日目の記録(前足から順に持ち上げた場合)
足持ち上げていられた秒そのあいだに終わったこと後回しになったこと
右前10秒砂を落とし、指のあいだを開いて水気を取ったなし
左前8秒砂を落とし、水気を取った爪の脇の確認
右後6秒砂を落とした水気・爪の脇・うるおい
左後5秒表面をひとなでしたほぼ全部

表の右端が、冬の肉球ケアで実際に起きていることです。手順を4本ぶん均等に書いた紙を持っていても、秒数のほうが均等ではありません。順番の後ろに回った足は、毎日同じ足です。だから硬くなり方にも左右差が出て、ひと月たつと片側だけざらついている、ということが起こります。

4本の足で、持ち上げていられた秒数 前足から順に持ち上げると、後ろへ行くほど秒数が短くなります。右前で10秒、左前で8秒、右後で6秒、左後で5秒。合計32秒を4本で割ると1本8秒ですが、実際には均等に配られていません。 冬の玄関のたたきで、前足から順に数えた1日目 右前(1本目) 10秒 左前(2本目) 8秒 右後(3本目) 6秒 左後(4本目) 5秒 秒数は家ごとに違います。数えるのは1日だけで足ります
同じ順番で毎日始めると、短くなる足も毎日同じになります。

冬の散歩から持ち帰るものは、夏とは形が違います。乾いた砂、乾いた土、凍結を止めるためにまかれた粒、雪が溶けた水気。どれも肉球の面ではなく、指のあいだと爪の脇にたまります。面だけをなでて終わると、いちばん残りやすい場所に手が入りません。うるおいを置く場所も同じで、面に塗るぶんと、縁のほうへ回すぶんを分けて考えると手が速くなります。

紙は1枚で足ります。日付と、足4本の欄と、その足でどこまで終わったかの印だけを書きます。冬の肉球ケアを続けるうえで、この紙が効いてくるのは2週目からです。印がつかない欄が同じ足に並んでいたら、手順の問題ではなく順番の問題です。

右前・左後・左前・右後|冬の肉球ケアを4本で回す順番

順番は、右前・左後・左前・右後の対角で回します。同じ側の2本を続けて持ち上げると、その子は残った側だけで体を支えることになり、そのぶん早く足を下ろします。対角に組むと、支える3本が毎回ばらけるので、数えた秒数がそろってきます。使うものは、ぬるま湯を入れた器、水気を取るための布、mofuwa 肉球クリームの3つです。

  1. 1本目・右前|ぬるま湯で砂をゆるめる

    器に入れたぬるま湯へ足先を数秒だけ浸けて、指のあいだの砂をゆるめます。冷えた足に熱い湯を当てないよう、湯は手の甲で温さを確かめてから使います。乾いたままこすると、ゆるんでいない砂が面の上を動くので、ここは湯のほうに任せます。

  2. 2本目・左後|対角へ移り、指のあいだを開いて水気を取る

    1本目の対角、左の後ろ足へ移ります。指を1本ずつ開いて、あいだの水気を取ります。冬は水気が残ったまま暖房の部屋へ戻ると、そこだけ乾きが早くなります。布を押し当てる向きは、爪のほうから肉球の面へ。逆にすると、爪の脇に集めてしまいます。

  3. 3本目・左前|爪の脇を見る

    3本目は残った前足です。爪と肉球のあいだは、指を開かないと視界に入りません。ここに乾いた砂が残っていると、歩くたびに面の縁をこすります。散歩の道に粒がまかれていた日は、この工程だけ2回に分けてかまいません。

  4. 4本目・右後|最後の1本を、いちばん短い工程にする

    最後に回る足は、どうしても秒数が足りません。ここは水気を取るところまでで区切り、面をこすらずに終わります。4本そろえようとして押さえつけると、翌日の1本目の秒数が短くなります。

  5. 4本が終わってから|うるおいを、面と縁に分けて置く

    4本の拭き取りが終わってから、mofuwa 肉球クリームを面と縁に分けて置きます。少量でも伸びるので、面に置いた分を指の腹で縁のほうへ回すだけで足ります。順番はここでも対角。1本目に塗った足から歩き出すまでの時間がいちばん長く取れます。

この1本を冬の肉球ケアに置いているのは、中身がうるおいの側で二重になっているからです。分子の大きさが違う4種類のヒアルロン酸を、表面にとどまる側と角質層まで入る側に分けてあります。原料水にワンテンスの電解水を使っているので、小さい分子の側が角質層へ届きやすくなっています。11成分無添加で、香りも足していません。

冬にべたつかないことが意味を持つのは、塗ったあとの床のほうです。ロウや油脂をベースにしたものは表面に残る時間が長く、塗った足でフローリングを歩けば、そのまま跡になります。跡がついた床を次の一歩で踏むので、落とした汚れが肉球に戻ってきます。滑らないようにと塗ったもので滑る、ということも起こり得ます。mofuwa 肉球クリームはべたつきを抑えた処方なので、塗り終えてから歩き出すまでの待ち時間を短く組めます。

時刻は毎日そろえます。散歩から帰った直後の1回で通すか、拭き取りだけを玄関で済ませて、うるおいは寝る前に置くか。どちらでも構いませんが、決めた形を1週間は動かさないでください。秒数が伸びたのか、時刻が合っていただけなのかが分からなくなります。冬の肉球ケアは、変える条件を1週間に1つに絞れているあいだは崩れません。

32秒のうち削られる3か所|冬の肉球ケアのやり方が崩れるところ

崩れるのは手順の中身ではなく、秒数が足りなくなった瞬間に何を捨てたかのほうです。紙を2週間つけると、捨てられている工程は3つに絞られます。どれも「やった」と思い込みやすい場所にあります。

戻し方にも順番があります。全部を最初からやり直すのではなく、紙の印が途切れた足の1本だけを、翌日の1本目に回します。右後で3日続けて印が途切れているなら、翌日は右後から始めます。4本の順番を固定しない日を、週に1日だけ作っておくという形です。

もう1つ、崩れたように見えて崩れていない日があります。散歩の距離が伸びた日、地面が濡れていた日、来客があって玄関に人が立っていた日。こういう日は秒数が短くなるのが普通なので、紙には数字を書かず、横線を1本だけ引いておきます。あとで見返したときに、秒数が減ったのか、外側の条件が動いたのかが分かれます。

Caution数えた秒数が、4本そろって短くなった週

前は8秒だった足が3日続けて4秒を切る/持ち上げたときに足を引く力が強くなった/同じ足だけ、こちらが触る前に自分から下ろす/面の縁が白く浮いて、さわると硬い/指のあいだに赤みがあり、湯に浸けたときだけ引っこめる。秒数の減り方が4本そろって出ているときは、玄関の寒さや手順の側だけでは説明がつかないことがあります。歩く面に当たっているところ、指のあいだ、爪の脇のどこかに痛みがあると、順番をどう組み替えても秒数は戻りません。紙に書いた足4本ぶんの秒数と、印が途切れた日付を持って、動物病院で体のほうを見てもらう日を作ってください。どの足が、いつから何秒短くなったのかが、紙1枚でそのまま伝わります。

マット1枚で秒は増える|冬の肉球ケアを毎晩続けるコツ

秒数は、手の速さよりも足の下にあるもので変わります。冷たいたたきに直接立たせるのをやめて、その子が立つ場所にマットを1枚置くだけで、数えられる秒数は伸びます。うちでは、前足8秒が11秒、後ろ足5秒が7秒になりました。工程を削らずに済むようになったのは、この2〜3秒ぶんです。

玄関に置くものと、変わった秒数
置いたもの置いた場所数えた秒数の変化そのぶん入った工程
マット1枚その子が立つ位置前足8秒 → 11秒指のあいだを開く工程が4本に入った
ぬるま湯の器床ではなく低い台の上後ろ足5秒 → 7秒湯へ浸ける工程で体をひねらずに済む
布を2枚器のとなり変化なし水気を戻さずに4本を通せる
肉球クリーム布と同じ台の上変化なし取りに行く往復がなくなる

うるおいの置き方も、冬は夏より縁に寄せます。面の中心は歩くたびに地面へ当たるので、乾いた空気の中でいちばん先に変わるのは、面の縁と指のあいだのほうです。面に置いた少量を、指の腹で縁へ回す。この手の動きは3秒ほどで、4本ぶんでも12秒です。拭き取りの32秒とは別に確保できる時間なので、うるおいのほうを削る理由はありません。

1か月たったら、紙の印の数ではなく、印が途切れた足の数を見てください。4本のうち1本だけなら、順番の組み方でまだ動かせます。爪の脇まで手が入った日が週に4日あれば、冬の肉球ケアとしては続いています。今夜は、マットを1枚置いて秒を数えるところまでで終わりにしてかまいません。

Product

mofuwa 肉球クリーム

mofuwa 肉球クリーム

30g / 2,530円(税込)

4種のヒアルロン酸を配合した11成分無添加のクリーム。べたつかず、滑り止めにも配慮した処方です。

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よくある質問

玄関が狭くて、ぬるま湯の器を置く場所がありません。湯なしでもできますか。
湯を使わない形でも組めます。乾いた砂を面の上で動かさないことが目的なので、布のほうを湿らせて、指のあいだへ押し当てて取ります。布は2枚用意して、1枚目で砂を、2枚目で水気を取ると、同じ面で往復しません。器を置けないぶん、その子が立つ位置は動かせるので、マットの上で4本を通してください。冬の肉球ケアで削ってはいけないのは湯ではなく、指のあいだを開く工程のほうです。
猫の場合、足を持ち上げさせてくれません。何本から始めればいいですか。
1本で始めます。猫は立った姿勢で足を預ける時間が犬より短いので、4本を通す形をそのまま持ち込むと初日で終わります。横になっているときに上側の前足だけ、3秒。3秒のあいだに終わるのは面をなでるところまでで、それで1日ぶんです。同じ3秒が3日続いたら、指のあいだを開くところまで足します。秒数を伸ばすより、同じ長さを毎日くり返すほうが早く進みます。
散歩に行かない日も、冬は同じ手順をやったほうがいいですか。
行かない日は、拭き取りを外してうるおいだけにします。地面に触っていないので落とすものがなく、湯と布の工程は空振りになります。残すのは、面に置いた少量を指の腹で縁へ回す3秒ぶんです。暖房の入った部屋は、外より空気が乾いている日があります。散歩の有無で工程を入れ替えられるようにしておくと、冬のあいだ紙の印が途切れにくくなります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。