C12Q&A・豆知識
三室ダブルイン型とは?電解槽を3つに分ける発想
三室ダブルイン型という名前は、部屋の数と、水の入り口の数をそのまま並べただけの言葉です。三室ダブルイン型とは、電解槽を3つに分け、水を2か所から入れる構造のことです。「三室」が部屋の数を、「ダブルイン」が入り口の数を指しています。3つに分けると真ん中の部屋を挟むことになるので、できた水に、電気を通すために加えたものが混ざりにくくなります。ワンテンスが特許5253483として登録している電解分解技術が、この形です。ただし、ここには線が1本あります。これは装置の構造の話であって、できた水が何をするかの話ではありません。この記事では、名前を分解するところから始めて、部屋を分ける前に何が起きていたのか、真ん中の部屋が挟まっていると何が変わるのか、そして「ダブルイン」が何を指しているのかを、順に開いていきます。
三室ダブルイン型とは、名前がそのまま構造を説明している言葉です
装置の名前は、たいてい特徴をそのまま並べてつけられます。三室ダブルイン型も同じで、「三室」と「ダブルイン」と「型」の3つに分けると、それだけで構造の見取り図になります。三室は電解槽の中の部屋が3つあること、ダブルインは水を入れる口が2か所あること、型は装置の形の分類であることを指しています。三室ダブルイン型とは何かという問いに対する、いちばん短い答えは名前の中にあります。
| 名前の部分 | 指しているもの | 図で見るとどこか |
|---|---|---|
| 三室 | 電解槽の中が3つの部屋に分かれている | カソード室・中間室・アノード室 |
| ダブルイン | 水を入れる口が2か所ある | 両側の部屋の上にある、2つの入り口 |
| 型 | 装置の形の種類を表す言い方 | 働きの分類ではなく、形の分類 |
| 電解分解技術 | 水に電気を流して分ける技術 | 特許5253483として登録されている名称 |
図にすると、次のようになります。両側の部屋には原水が入り、真ん中の部屋には電気を通すための電解質が入ります。部屋と部屋のあいだは、イオン交換膜という、通す相手が決まっている仕切りで区切られています。この仕切りがあるので、真ん中に入れたものは真ん中にとどまり、両側の部屋へは目的のイオンだけが移動します。
図の下側を見ると、両側の部屋からそれぞれ別の水が出てきます。陰極の側からは電解還元水が、陽極の側からは電解酸化水が出ます。ひとつの装置から、性質の違う2種類の水が同時に出るというところが、電解槽の基本の形です。三室ダブルイン型とは、その基本の形に、部屋をもう1つと、入り口をもう1つ足したものだと考えると分かりやすくなります。
混ざりやすいので先に書いておきます。三室ダブルイン型は装置の構造につけられた名前で、できあがった液体の名前ではありません。できた水のほうは、電解水、あるいは陰極側なら電解還元水と呼ばれます。「三室ダブルイン型の水」という言い方は、正確には「三室ダブルイン型でつくった電解水」です。装置の名前と、水の名前と、その水を使ったときの話は、それぞれ別の段にあります。この記事で扱うのは、いちばん手前の段だけです。
電解槽が1つの部屋だったころに起きていたこと|三室ダブルイン型が出てくる背景
なぜ部屋を3つに分ける必要があったのか。ここを知ると、名前の意味が構造の理由に変わります。出発点は、水がそのままでは電気をほとんど通さない、という性質です。電気分解をするには、電気を通しやすくするための電解質を加えることになります。塩のような、水に溶けてイオンになるものです。
部屋が1つしかない電解槽では、この電解質と原水が同じ部屋に入ります。同じ部屋にいるということは、出てくる液体にも、加えたものに由来する成分がそのまま混ざるということです。混ざるのが困るなら電解質を減らせばよいのですが、減らすと電気が通りにくくなり、今度は水が変化する割合そのものが落ちます。ここに行ったり来たりが生まれます。
- 電解質を増やす:電気は通りやすくなるが、加えたものに由来する成分が出てくる水に混ざる
- 電解質を減らす:混ざるものは減るが、電気が通りにくくなって変化する割合が落ちる
- どちらも動かさない:装置の形を変えないかぎり、この2つは同時に良くならない
- 部屋を分ける:電解質を置く場所と、水を通す場所を別にしてしまう、という三つ目の道
4行目が、三室ダブルイン型の背景にある考え方です。量の調整で解こうとしていた問題を、置き場所を分けることで解いた。電解質を真ん中の部屋に閉じ込めてしまえば、増やしても、出てくる水と同じ部屋にはいません。1つの部屋のままでは選べなかった組み合わせが、部屋を増やすことで選べるようになります。
ここで出てくるのが電解効率という言葉です。電解効率とは、装置に入れた水のうち、実際に電気分解を受けた割合のことです。数えているのは電気の量でも時間でもなく、入れた水そのものを分母にした割合です。一般的な飲料用アルカリイオン水では約20%程度とされ、ワンテンスが三室ダブルイン型でつくる電解還元水では、ここがほぼ100%とされています(ワンテンスの技術資料による数値)。約20%というのは、入れた水の5分の1だけが変化して、残りは電気分解を受けていない水として同じ容器の中にいる、という意味になります。
約20%とほぼ100%を並べると、割り算としては5倍になります。ただし、この5という数字が、使ったときの結果に掛かるわけではありません。電解効率が表しているのは、装置の中で起きたことの割合です。電解効率が5倍だから5倍効きますという読み方は、装置の話と使ったときの話を1つにつないでしまっています。数字を人に伝えるときは、「何を分母にして数えた割合か」を必ず添えてください。長くなりますが、その長さが数字の精度そのものです。
真ん中の部屋を挟むと、なぜ混ざりにくくなるのか|三室ダブルイン型の理由
構造としてやっていることは、ひとことで言えます。電解質を、できあがる水と同じ部屋に置かない。電解質は中間室にとどめ、両側のカソード室とアノード室には原水だけを流します。あいだを仕切っているイオン交換膜は、通す相手が決まっているので、真ん中の部屋からは、目的のイオンだけが両側へ移動します。電解質そのものは、真ん中に残ります。
| 部屋 | 入るもの | 起きること | 出てくるもの |
|---|---|---|---|
| カソード室(陰極側) | 原水 | 電子を受け取る側の反応が進む | 電解還元水 |
| 中間室 | 電解質 | 電気を通す役をここだけで受け持つ | 外へは出さない |
| アノード室(陽極側) | 原水 | 電子を渡す側の反応が進む | 電解酸化水 |
| 部屋と部屋のあいだ | ― | イオン交換膜が、通す相手を決めている | 目的のイオンだけが移動する |
この置き方の結果として出てくるのが、「できた水に、電気を通すために加えたものが混ざりにくい」という性質です。三室ダブルイン型の理由を1行にすると、ここになります。部屋を3つにしたのは、水を3種類つくるためではなく、電解質の居場所を1つに固定するためです。
混ざるものが少ないと、原料としての条件を厳しく見ることができます。ワンテンスの電解水について「清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられている」と書かれているのは、この性質から来ています。ただしこれは、成分についての基準を1つ借りて物差しにしている、という話です。飲みものとして売れるという意味でも、飲用をすすめる話でもありません。規格基準という言葉が出てきたときは、それが何についての基準なのかを一緒に読んでください。
もう1つ、部屋を分けたことの副産物があります。中間室に入れる電解質を選べば、両側の部屋へ移動するイオンの種類も選べる、という性質です。同じ装置で、目的に応じて違う性質の水をつくれることになります。構造の話をしていたはずが、いつのまにか「何がつくれるか」の話につながっていくのは、この一点のためです。
ダブルインは、水の入り口が2か所あるという意味です|通り抜ける水を減らす形
ここまでが「三室」の話でした。残る「ダブルイン」は、水を1方向からではなく、2か所から入れる流し方を指しています。部屋の数ではなく、入り口の数の話です。名前の後半だけを見て「二重の何か」と読んでしまうと、意味がずれます。三室ダブルイン型とは、部屋が3つで、入り口が2つある形のことです。
入り口の数が問題になるのは、電解槽の中を水が流れているからです。止まった水に電気を流しているのではなく、入れて、通して、出しています。1方向からだけ流すと、電極のそばを十分に通らないまま出口へ向かう水が出ます。通り抜けた分は、電気分解を受けないままの水として、できあがった液体に混ざります。電解効率が上がりきらない理由には、この通り抜けも含まれています。
| 入り口が1か所 | 入り口が2か所(ダブルイン) | |
|---|---|---|
| 水の入り方 | 片側から入って、反対側へ抜ける | 両側の部屋へ、それぞれ原水が入る |
| 通り抜ける水 | 電極のそばを通らない分が出やすい | それぞれの部屋の中で流れが完結する |
| 電解質との関係 | 同じ流れの中に混ざりうる | 中間室に置いたまま動かさない |
| 出てくる水 | 変化した分と、していない分が混ざる | 両側から、それぞれ別の水が出る |
2か所から入れる流し方によって電解効率が上がり、できた水の性質が長く保たれるとされています。「とされています」と書いているのは、ここが装置をつくった側の説明だからです。使う人が家で確かめられる種類の数字ではありません。構造の説明は、そこがどう確かめられたのかまで含めて読むと、精度が落ちません。
三室とダブルインを合わせると、この構造がやろうとしていることは2つに整理できます。1つは、電解質を出てくる水と同じ部屋に置かないこと。もう1つは、電極のそばを通らずに抜けてしまう水を減らすことです。どちらも「強くする」ための工夫ではなく、「混ぜない」「取りこぼさない」ための工夫です。名前が2つの部分でできているのは、そのまま、工夫が2つあるからだと読めます。
構造の話と、できた水の話は別の段にあります|三室ダブルイン型の考え方と、犬や猫と暮らす日の経験
最後に、この記事でいちばん残しておきたい線を引きます。ここまで書いてきたのは、装置がどういう形をしているかという話だけです。その形でつくった水が、何かの上で何をするかという話には、一度も入っていません。三室ダブルイン型とは構造の名前なので、構造の説明が届く範囲も、構造までで止まります。
特許についても同じ線が引けます。特許5253483(三室ダブルイン型 電解分解技術)が登録しているのは、この構造と方法です。特許は技術の登録であって、効果の証明ではありません。番号があることは、新しい技術として登録された記録があるということで、それ以上でも以下でもありません。
| 言えること | 言えないこと |
|---|---|
| 電解質を、出てくる水と同じ部屋に置いていない | できた水を使うと何が起きるか |
| 入れた水のうち電気分解を受けた割合が高いとされる | その割合の分だけ結果が変わる |
| 構造と方法が特許として登録されている | 効果が証明されている |
| 清涼飲料水の規格基準をクリアした成分でつくられている | 飲みものとして飲めるということ |
| 試験条件のもとで観測された結果がある | 家庭で同じ条件が再現されること |
右の列を並べて書いておくのは、ひとつずつは正しい説明でも、つなげて読むと事実より大きな話になってしまうからです。三室ダブルイン型だから効きますという言い方は、その典型です。構造の話と、できた水の話と、その水を使った日の話のあいだには、まだいくつも段があります。
確かめられている側の情報も、条件つきで並べておきます。除菌試験では、試験条件下で、検査時間30〜60秒後に生菌が検出されなかったという結果があります。検査を行ったのは、江東微生物研究所、日本食品分析センター、ユニオンバイテック、日本繊維製品品質技術センターです。また、水分の浸透については、精製水と比べて35倍とされる数値がありますが、これは自社検証によるもので、比べた相手は精製水です。いずれも「その試験条件で、何が観測されたか」までを言っている情報です。
地肌の赤み、かさぶた、脱毛、同じ場所をかき続ける、においが急に変わった、食欲や元気が落ちている。こうした変化があるときは、使うものを選び直す前に動物病院にご相談ください。この記事で扱ったのは水をつくる装置の形の話で、その子の体で何が起きているかの話ではありません。三室ダブルイン型という言葉をどれだけ正確に理解しても、そこは別の段にあります。いま使っているものの成分表示を持っていくと、その場で見てもらえます。
では、犬や猫と暮らしている側にとって、三室ダブルイン型とは何を知ったことになるのか。製品の裏面に書かれた技術名が、水そのものの効き目ではなく、水のつくり方を指していると読めるようになる、という経験です。言葉の位置が分かると、書かれていない部分も見えてきます。構造が書かれているのに試験条件が書かれていない、あるいは数値だけが書かれていて何と比べたのかが書かれていない。そういう読み方ができるようになります。
毎日のケアの側では、この構造でつくった電解水を原料にしたものが使えます。犬や猫が自分でできるのは、舌が届く範囲までです。口のまわりも、指のあいだも、舐めて濡らすことはできますが、そこに何を残すかまでは、その子には選べません。選べるのは人の側です。mofuwa スキンケアミストは、三室ダブルイン型でつくった電解水を100%使っていて、清涼飲料水の規格基準をクリアしています。電解質を、出てくる水と同じ部屋に置かない。この記事でずっと書いてきた構造の話が、使う側から見たときに意味を持つのは、この一点です。だから使いどころも、拭いたそばから舐められてしまう1か所に決まります。布に含ませて全身を拭くのではなく、気になった場所へ直接なじませて、乾くまで手を止める。目や耳の中には入れないでください。
毎日続けることは、拭く場所を増やすことではありません。拭いたあとに舐められても構わない状態にしておく。それだけです。1か月続けると、「これは口に入っても大丈夫だろうか」と手が止まる場面そのものが減ります。三室ダブルイン型という言葉を覚えたことが家で効いてくるのは、そこだけです。残りは装置の話のまま、置いておいて構いません。構造の説明は構造で止まる、というのは、そういう意味です。
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mofuwa スキンケアミスト
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商品ページを見る本記事は商品の情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。掲載している検証データは特定条件下での試験結果であり、すべての環境で同じ結果を保証するものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
