C08季節・行事

洗えないひんやりマット|しまう前に、毛と皮脂を落とす

公開日 2023年8月24日|文=mofuwa編集部

明るい部屋で、淡い灰色のマットにあごを乗せて休んでいる薄い毛色の犬
あごを乗せる角は、1枚のマットの中でいちばん口に近い面です。写真:Jessika Arraes/Pexels

ひんやりマットの、あごを乗せていた角だけは、固く絞った布で6往復しても、まだ布に灰色の筋がつきました。お腹が乗っていた真ん中は3往復、足が出ていたふちは1往復で、布は白いまま戻ってきています。洗えないタイプのマットは水に沈められないので、ひと夏ぶんの毛と皮脂は、拭き取りでしか落とせません。しまう前にやることは、白く戻るまでの往復の数を区画ごとに数えて、いちばん多い角から減らしていくことです。消臭は、その往復が終わった面にだけ置きます。

あごの角だけ布が白く戻らない|洗えないひんやりマットは拭き取りの順番から

数えるのは、固く絞った布で1往復するたびに布の面を替えて、何往復目で布が白いまま戻ってくるかです。面は3つの区画に分けます。その子があごを乗せる角、お腹が乗る真ん中、前足と後ろ足が出るふち。同じ1枚のマットでも、白く戻るまでの往復の数は区画ごとにそろいません。

ひと夏使った洗えないひんやりマットの、区画ごとの拭き取り
区画乗っている体の場所布につくもの白く戻るまでの往復の見当
あごを乗せる角あご・口のまわり・首の下乾いたよだれの膜、水を飲んだあとの口の水気、皮脂5〜7往復
お腹が乗る真ん中お腹・胸・内もも皮脂、抜けた下毛、体の熱でゆるんだ脂3〜4往復
足が出るふち肉球・足先散歩の砂、床のほこり1〜2往復

あごの角の往復がいちばん多いのは、その角が口の続きになっているためです。水を飲んだあとも、ごはんのあとも、その子はマットに戻ってあごを乗せます。口のまわりに残っていた水気とよだれが角に移り、乾いて薄い膜になり、翌日の分がその上に重なります。あごの角にたまっているのは、食器のふちにつくのと同じ、口から出たものです。皮脂とよだれの膜は雑菌の足場になりやすく、夏の終わりにマットのにおいが強くなったと感じるとき、出どころはたいていこの角にあります。

洗えるマットなら、この膜は水の中でふやけて落ちます。洗えないひんやりマットは、中にジェルが入っていたり、カバーが縫いつけで外れなかったりして、水に沈めることができません。落とし方が拭き取りだけになるので、1往復で落ちる量が少なく、ひと夏ぶんをしまう日の1回で落とそうとすると、角だけで布が何枚も要ります。そこで、しまう日の前に14日間をとって、角の往復の数を毎日少しずつ減らしていきます。

順番は、毛、皮脂、消臭、換気の4つで、入れ替えません。水を使う前に毛を取るのは、濡れた毛が冷感の布の目に入り込むと、乾いたあとも抜けなくなるためです。皮脂の膜を拭き取る前に消臭を置いても、においのもとは膜の下に残ります。そして最後の換気で表面を乾かしきらないうちにその子が戻ってくると、湿った面に、その日の毛と皮脂がそのまま乗ります。

乾いたゴム手袋で始め、窓を開けて終える|洗えないひんやりマットの手順

手順は4つです。しまう前の14日間はあごの角だけを毎日、しまう日には全面を1回通します。かかる時間は、角だけなら3分、全面で15分ほど。1日目にも全面を1回通して、区画ごとの往復の数を紙に書いておくと、14日目に比べる数字ができます。

  1. 1|毛:乾いたゴム手袋で、区画ごとに一方向へ寄せる

    水を使う前に、ゴム手袋をはめた手のひらで表面をなでます。冷感の布は目が細かく、夏のあいだに抜けた下毛が刺さるように入り込んでいます。ゴムが毛をつかむので、なでた先に小さな毛のかたまりができます。往復させず、あごの角からお腹の真ん中、ふちへと、区画ごとに一方向ずつ。掃除機はこのあと、寄せたかたまりを吸うためだけに使います。

  2. 2|皮脂:ぬるま湯で固く絞った布で、1往復ごとに面を替える

    布はぬるま湯に浸して、しずくが落ちなくなるまで絞ります。縫い目やジェルの袋のすきまに水を入れないためです。1往復するごとに布の面を替え、灰色の筋がつくかどうかを見ます。あごの角で指に脂が残る日だけは、台所用の中性洗剤を数滴溶かしたぬるま湯で1往復し、そのあと水だけの布で2往復して洗剤分を残しません。布が白いまま戻ってきたら、その区画はそこで終わりにして、往復の数を紙に書きます。

  3. 3|消臭:白く戻った区画から、表面に吹きかける

    拭き取りが済んだ区画から順に、mofuwa 瞬間消臭スプレーを表面に吹きかけます。あごの角は2回、ほかの区画は1回ずつ。吹きかけたあとは拭き取らずに、そのまま次の換気へ進みます。全面を通す日も、角だけの日も、1区画に置く量は変えません。

  4. 4|換気:窓を2か所開けて、乾くまでその子を乗せない

    向かい合った窓を2か所開けるか、扇風機の風を表面に沿わせて当てます。表面を指の腹で押して、湿りが指に移らなくなったら乾いています。角だけなら10分ほどです。表示に直射日光を避けるよう書かれているものは、日の当たる窓ぎわへ持っていかず、部屋の奥で風だけを当ててください。

3つめの手順で mofuwa 瞬間消臭スプレーを使うのは、あごの角が、その子の口がじかに触れる面だからです。布が白く戻るまで拭いても、その晩にはまたあごが乗り、乗せたまま角をなめる子もいます。角に吹きかけたものは、翌日にはその子の口の中に入っている、と考えて選ぶことになります。

この1本は、そういう面に使われることを見込んで、スキンケアミストと同じ電解水を、消臭のほうへ振った処方でつくられています。香りを重ねて包むやり方をとらず、角に残ったにおいのもとに反応させて、あごを乗せたときに鼻先へ上がってくるにおいを感じにくくします。香料を足していないので、ひと夏ぶん自分のにおいがしみた角に、知らない香りが重なることもありません。犬も猫も、寝る場所が自分の場所かどうかを、においで確かめています。拭いたあとの角が、その子にとって同じ角のままでいられることが、翌日もそこで寝てくれるかどうかにつながります。

消臭が皮脂のあとに来るのには、もう1つ理由があります。膜が残った面に吹きかけると、においのもとに届く前に膜の表面で止まり、翌日の往復の数も変わりません。往復の数が減っていく角にだけ消臭を重ねていくので、14日間の紙の数字は、そのまま、においの出どころが薄くなっていく記録にもなります。

往復の数が3日たっても減らない|洗えないひんやりマットのやり方でつまずく場所

14日間のあいだ、あごの角の往復の数は、日を重ねるほど少なくなっていくのがふつうです。7往復だった角が5日目には3往復、10日目には1往復で白く戻る、という減り方をします。3日続けて同じ数のままなら、手順のどこかで、落としたものを戻しています。

3つのどれにも当てはまらないのに減らないときは、マットの外を見ます。1つは食器の位置です。水を飲む器をマットのすぐ横に置いている家では、飲むたびに口の水気がそのまま角に落ちるので、角が濡れる回数そのものが多くなります。食器とマットのあいだを1メートルあけると、口のまわりの水気は、角に届く前に床の上で落ちます。

もう1つは、その子の体の側です。拭いたその晩に、また同じだけ布が灰色になるなら、ついているのはマットにたまっていた分というより、その日に体から出ている分です。夏のあいだシャンプーの間隔があいていた子は、あごの下から首にかけて脂の多い状態で寝ていることがあります。寝る前に、その場所へ mofuwa グルーミングスプレーを吹きかけてからブラシを1回通しておくと、余分な脂が電解水となじんで浮き、翌朝の角の往復の数に差が出ます。

Cautionお腹の区画が、拭いた翌朝にまた同じ形で灰色になるとき

お腹の真ん中を白く戻るまで拭いた翌朝、同じ区画でまた3往復以上かかる日が5日続く/灰色の跡が、その子のお腹の形のまま毎日同じ位置に出る/拭いた布に、脂の灰色とは違う黄色っぽい色がつく/マットから離れて寝ている日にも、お腹や内ももをなめている時間が長い。ここまでくると、マットの手入れの順番では説明がつきません。お腹の区画の往復の数を毎日書いた紙は、体から出ている量が何日目から変わらなくなったかを、そのまま示しています。その紙とお腹の地肌の写真をそろえて動物病院へ持って行くと、マットの上で起きていたことを、言葉で説明し直さずに済みます。

しまう日までの14日と、しまったあとの寝床|洗えないひんやりマットを毎日拭く3分

しまう前の14日間、毎日やるのは、あごの角の3分だけです。ゴム手袋でなで、固く絞った布で白く戻るまで拭き、吹きかけて、窓を開ける。全面を通すのは、1日目と、しまう14日目の2回で足ります。

しまう前の14日間と、しまったあとの手の置き場所
いつどこをやること紙に書く数字
1日目3区画すべて4つの手順を全面で通す区画ごとの往復の数
2〜13日目あごの角だけ4つの手順を角だけで通す角の往復の数
14日目(しまう日)3区画すべて全面を通し、乾いてから表示どおりにたたむ3区画とも1往復で白く戻ったか
しまったあと秋の寝床の、あごを乗せる位置拭き取りと消臭を週に2回寝床の角の往復の数

マットをしまうと、その子は秋の寝床へ移ります。あごを乗せる位置は、寝床が替わっても変わらないことが多く、新しい寝床の角にも、同じものが同じ順番でたまっていきます。14日間で覚えた3分は、そのまま寝床の角へ持ち越せます。消臭スプレーも同じ1本で続けられるので、手順を覚え直す必要はありません。

紙に残るのは、1日目の角の往復の数と、14日目の1往復の2つです。来年、ひんやりマットを出す時期にこの紙を見れば、しまう何日前から角を拭きはじめればいいかが、最初から決まっています。

Product

mofuwa 瞬間消臭スプレー

mofuwa 瞬間消臭スプレー

500ml / 2,420円(税込)

香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。

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よくある質問

アルミの板のひんやりマットでも、同じ手順でいいですか。
毛と皮脂の順番は同じですが、アルミの板は布の目がないぶん、ゴム手袋で寄せる工程が短く済みます。そのかわり、皮脂とよだれの膜が表面に薄く広がり、乾くと指で触っても分かりにくくなります。布の往復で見るより、表面に息を吹きかけて、曇り方がまだらになる場所を探すほうが早いことがあります。曇りが均一になるまで拭いてから、消臭と換気へ進んでください。板と枠のすきまには水が入りやすいので、布はいつもより固く絞ります。
猫がマットの角をかじったり、なめたりします。拭いたあとは、いつから使わせていいですか。
表面をさわって、湿りが指に移らなくなってからにしてください。スプレーの中身は電解水なので、乾いたあとに角をなめても、口に入るものを心配し直さずに済みます。中性洗剤で拭いた日だけは、水だけの布で2往復したかどうかを先に確かめます。猫は角をかじって布の目に歯を立てるので、ジェルが入っているタイプは、角に小さな穴や裂け目がないかも一緒に見てください。穴が見つかったものは、中身が口に入らないよう、その日のうちにしまうほうを選びます。
しまう日に雨が続いて、湿度が高いままです。乾ききらなくてもしまっていいですか。
しまう日を1日ずつ後ろへずらしてください。そのあいだは、2〜13日目と同じく角だけの3分を続け、湿度の下がった日の午前中に全面を通してからしまいます。乾ききらないままたたむと、たたんだ面どうしが重なって、あごの角の湿りがお腹の区画へ移ります。どうしても部屋が乾かない日は、エアコンの除湿をかけた部屋で、扇風機の風を表面に沿わせて1時間ほど当ててから、指の腹で湿りを確かめてください。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。