C03使い方・お手入れ手順
あごの黒ずみに使う頻度の目安
12月に入って3回目、週2回の間隔を守って拭いたのに、コットンを開いても黒い粒が1個も移っていませんでした。11月の同じ面では3個ありました。猫のあごのケアの頻度を暦で決めた家は、たいてい12月にこの回に当たります。間隔を決めているのは日付ではなく、その面に溜まる速さのほうです。溜まる速さは室内の湿度と、地肌の乾き方で月ごとに動きます。だから頻度は、前回のコットンから決め直します。
12月に粒が移らなくなる回|猫のあごのケアの頻度を、暦から外して数えるコツ
猫のあごのケアの頻度を、カレンダーの曜日で決めている家がいちばん多いはずです。火曜と土曜、というふうに決めてしまえば忘れません。ところが11月までうまく回っていた間隔が、12月に入ると合わなくなります。拭いたコットンを開いても、黒い粒が移っていない回が出てくる。手順は何ひとつ変えていないのに、返ってくる数だけが変わります。
先に断っておくと、あごに手を入れる回数そのものは、その子の皮脂の出方で変わります。この記事で置くのは、間隔を決めるための数え方のほうです。1日に何回、何日おきという数字を先に決めてしまうと、粒が移らない回まで同じ手つきでこすることになります。数えるものは3つだけで、どれも家にあるもので足ります。
| 数えるもの | どこで数えるか | 動いたときの読み方 |
|---|---|---|
| コットンに移った黒い粒の数 | 拭いたコットンを開いた面 | 減った回が続くなら、間隔を空けてよい合図 |
| 部屋の湿度 | その子が寝ている高さの湿度計 | 40%を下回る日が続くと、地肌の側が先に乾く |
| 地肌が白っぽく見える面の数 | あごを指で開いて見た地肌 | 3面のうち1面でも出たら、その回は手を入れない |
3つのうち、いちばん早く返ってくるのが粒の数です。拭いたその場で分かります。粒が3個から0個になったのは、汚れが減ったからではなく、浮きにくくなったからという場合があります。暖房を入れた部屋で地肌が乾くと、皮脂は毛の根もとで固まったまま、表面だけが乾いた状態になります。ふやかす時間が11月と同じでは足りません。ここを間隔の話とだけ考えると、拭く回数を増やす方向へ動いてしまいます。
- 粒3個以上:その面は溜まる速さのほうが勝っています。間隔はそのままで足ります
- 粒1〜2個:釣り合っている状態です。同じ間隔を2回続けて見ます
- 粒0個が2回続く:間隔を1日ずつ空けて、ふやかす時間を10秒から15秒に伸ばします
- 地肌が白っぽい:粒の数にかかわらず、その回は指の腹でうるおいを確かめるだけにします
この4つは、うちの3面で引いた線です。ご家庭の数字で引き直してください。大事なのは、線を粒の数の側に置くことです。曜日で決めた間隔は、季節が変わっても動きません。粒の数で決めた間隔は、12月にひとりでに広がり、3月にまた詰まります。猫のあごのケアの頻度を1年もたせるコツは、決める材料を季節と一緒に動くものにしておくことです。
3日おき・5日おき・週1回で並べる|猫のあごのケアの頻度を決める手順
手順は5つです。前回のコットンの粒を数え、3面のうち今日回す面を1つ決め、ふやかしてから拭き、地肌のうるおいを指で見て、紙に1行書く。間隔の数字は、この5つ目に書いた紙から出てきます。先に決めるものではありません。
-
1|前回のコットンを開いて、粒の数を確かめる
使ったコットンは、その日のうちに開いて数えてから捨てます。3個以上、1〜2個、0個の3段で足ります。数えたら、面の名前といっしょに紙へ。あごは中央・左のカーブ・右のカーブの3面に分けて呼びます。前回の面と今日の面が違うので、比べるのは3日前の同じ面です。
-
2|今日回す1面を決める
1回に1面だけです。3面を1日で回すと、あごを上げていてくれる時間を超えて、どの面も中途半端になります。1面ずつなら、同じ面に戻ってくるのは3日後。この3日が、その面の溜まる速さを測る間隔になります。粒が3個以上出る面だけを先に2日おきで回す形にしても構いません。
-
3|ぬるま湯で軽く濡らしてから、ジェルをのせたコットンでなでる
mofuwa 猫あごクリーナーの使い方は、季節で変わりません。ぬるま湯を含ませたコットンをあごに当ててふやかし、別のコットンにジェルを取って、くるくるとなでるように拭き取ります。二度拭きとすすぎは要りません。12月は、ふやかす時間だけを10秒から15秒に伸ばします。
-
4|拭いたあと、指の腹で地肌のうるおいを見る
毛をかき分けて、地肌を指の腹で押します。しっとりしていれば、その面はそのままで足ります。かさついている、白っぽい粉が指に付く、というときは、次の回まで間隔を空けます。あごの下は毛が短くてブラシが立たないので、確かめるのは指の腹のほうです。背中や首のブラッシングのついでに、ここだけ手で見ます。
-
5|日付・面・粒の数・湿度を、紙に1行書く
4つの数字だけです。3行たまると、どの面がいちばん溜まる面なのかが分かります。9行たまると、季節で動いているのかどうかが分かります。書く場所は食器のそばの壁が向いています。あごに当たっているのは食器の縁なので、粒の数を書く紙と食器が同じ視界に入ると、縁の形のほうを替える判断が早くなります。
並べてみると、決め方が変わっただけで手順は同じです。粒の数で決める形にしても、増えるのは紙に1行書く時間だけです。3面それぞれの間隔がばらけてくるのが普通で、中央だけ2日おき、左右のカーブは週1回、という形に落ち着く子もいます。猫のあごのケアの頻度は、あご全体で1つの数字を持たなくてかまいません。
こすった回数だけが残る日|猫のあごのケアを毎日にしないための線引き
粒が移らない回を重ねると、手に残るのはこすった回数だけになります。あごの地肌は、毛が短いぶん指の力がそのまま届きます。洗いすぎと同じことが、拭きすぎでも起きます。皮膚のうるおいが追いつかないまま次の回が来ると、地肌が白っぽく見え、被毛の根もとが立ってきます。線を引くのは、粒の数が0個に振れたときです。
| 手の入れ方 | 毎日でよいか | 12月に気をつけること |
|---|---|---|
| 指の腹で地肌を押して、うるおいを見る | 毎日でよい | 湿度が40%を下回る日は朝と夜の2回見る |
| 食器の縁を洗って、乾かしてから戻す | 毎日でよい | あごが当たる位置が変わっていないか見る |
| ジェルをのせたコットンでなでる | 間隔を置く | 粒0個が2回続いたら1日空ける |
| 同じ面を1日に2回拭く | しない | 浮かせたものを毛の根もとへ戻すことになる |
表の上2つは、道具を使わない手です。ここを毎日やっておくと、下2つの間隔を広げても粒の数が急に増えません。あごに当たっている時間がいちばん長いのは、こちらの手ではなく食器の縁です。縁が深い器はあごの下に当たり続けるので、そこに食べかすが残ります。拭く回数を増やす前に、縁の浅い器へ替えたほうが、粒の数は早く動きます。
犬のあごについても触れておきます。犬のあごにも黒ずみは出ますが、猫あごクリーナーは猫のあご用として作られたもので、犬のあごには使いません。犬のあごまわりは、毛の上から吹ける mofuwa グルーミングスプレーにそろえます。首の下からあごの縁へ毛の向きに沿って拭き、ブラッシングでなじませる。犬は毛の量と長さのほうが先に効いてくるので、あごだけを面に分ける必要もありません。頻度は、散歩から帰った日のケアに合わせて構いません。
あごの地肌が赤い、さわると熱い、粒ではなく面として盛り上がっている、毛が抜けて地肌が見えている、間隔を1週間空けても同じ面だけ変わらない。こうした日は、拭き取りの手を入れないでください。炎症や出血がある場合は使用せず、獣医師にご相談ください。紙を持っていくときは、3面のどの面か、粒の数が何個から何個に動いたか、間隔を何日から何日に変えたか、そのときの室内の湿度の4つを見せてください。動物病院で見てもらう日を1日つくるだけで、季節で動いている話なのか、その面だけの話なのかが分かれます。
間隔を空ける判断に迷ったときは、粒の数と地肌の見え方のどちらを先に見るかを決めておきます。うちは地肌を先に見る形にしました。粒が3個出ていても、地肌が白っぽければその回は指の腹で見るだけにして終わります。溜まった皮脂は次の回でも落ちますが、乾いた地肌は次の回までに戻りません。猫のあごのケアで毎日やることを2つに絞ったのは、この順番を守るためでもあります。
紙1枚と食器の縁|猫のあごのケアの頻度が家でできる形に落ちるところ
家でできる形にそろえると、持つものは紙1枚と湿度計1つに減ります。あごの3面の名前、日付、粒の数、湿度。4列の紙が9行たまると、自分の家の間隔が数字で出ます。うちは中央が2日おき、左右のカーブが5日おきで、12月だけそれぞれ1日ずつ広がりました。自宅で続けるケアの答えは、この紙の中にしかありません。
| 列 | 書くもの | 3行たまると読めること |
|---|---|---|
| 1列目 | 日付 | 同じ面に戻ってくるまでの日数 |
| 2列目 | 回した面(中央・左・右) | いちばん溜まる面がどこか |
| 3列目 | コットンに移った粒の数 | 間隔を空けてよいかどうか |
| 4列目 | そのときの室内の湿度 | 季節で動いているのかどうか |
食器の縁の高さも、いちどだけ測っておいてください。縁があごの下に当たる器は、毎日の食事のたびに同じ面へ食べかすを置いていきます。浅い器に替えた週から粒の数が2個減るなら、それは頻度の話ではなく器の話でした。紙の3列目が動いた週に、何を替えたかを余白に書いておくと、次の冬に読み返せます。
今夜やるのは、あごを指の腹で押して、地肌がしっとりしているかを見るところまでで足ります。湿度計の数字を紙の4列目に書けば、1行目が埋まります。ジェルの出番は、粒を数えた次の回からです。3行たまるのは1週間後で、そのときには自分の家の間隔が見えています。
Product
よくある質問
- 粒が0個の回が続いたら、もうケアをやめてよいのでしょうか。
- やめるのではなく、間隔を空けて続けます。粒が移らない理由は2つあって、溜まる速さが落ちた場合と、地肌が乾いて浮きにくくなっている場合です。前者なら間隔を空けて正解ですが、後者は間隔を空けたうえで、ふやかす時間を10秒から15秒に伸ばします。どちらかを見分けるのは、拭いたあとの地肌です。しっとりしていれば前者、白っぽい粉が指に付けば後者です。0個が2回続いた時点で、指の腹で地肌を見る手だけは毎日に残しておいてください。
- 家族と分担しているので、曜日で決めるのをやめたくありません。
- 曜日は残したままで構いません。曜日を「あごを見る日」にして、ジェルを使うかどうかをその日に決める形にします。火曜と土曜に指の腹で地肌を押し、前回のコットンの粒が3個以上だった面だけ拭く。0個だった面は見るだけで終わります。分担が崩れないのは曜日で決めたときの強みなので、そこは動かさず、動かすのは「その日に道具を使うかどうか」だけにするほうが続きます。
- 夏と冬で、間隔はどのくらい変わるものですか。
- うちの3面では、12月にそれぞれ1日ずつ広がりました。中央が2日おきから3日おき、左右のカーブが5日おきから6日おきです。ただしこれはうちの湿度と器での数字なので、そのまま当てはめないでください。比べるべきなのは、去年の同じ月の紙です。1年たつと12行前後たまるので、去年の12月と今年の12月で粒の数を並べると、その子の溜まる速さが年でどう動いたかまで見えます。数字が出るまでは、3日前の同じ面と比べるだけで足ります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
