C03使い方・お手入れ手順

あごの黒ずみに使う頻度の目安

公開日 2023年12月13日|文=mofuwa編集部

明るい窓のそばの淡い色の木の床に、落ち着いて座っている白とグレーの猫
同じ間隔を続けていても、12月の地肌は11月とは違う乾き方をしています。写真:Hert Niks/Pexels

12月に入って3回目、週2回の間隔を守って拭いたのに、コットンを開いても黒い粒が1個も移っていませんでした。11月の同じ面では3個ありました。猫のあごのケアの頻度を暦で決めた家は、たいてい12月にこの回に当たります。間隔を決めているのは日付ではなく、その面に溜まる速さのほうです。溜まる速さは室内の湿度と、地肌の乾き方で月ごとに動きます。だから頻度は、前回のコットンから決め直します。

12月に粒が移らなくなる回|猫のあごのケアの頻度を、暦から外して数えるコツ

猫のあごのケアの頻度を、カレンダーの曜日で決めている家がいちばん多いはずです。火曜と土曜、というふうに決めてしまえば忘れません。ところが11月までうまく回っていた間隔が、12月に入ると合わなくなります。拭いたコットンを開いても、黒い粒が移っていない回が出てくる。手順は何ひとつ変えていないのに、返ってくる数だけが変わります。

先に断っておくと、あごに手を入れる回数そのものは、その子の皮脂の出方で変わります。この記事で置くのは、間隔を決めるための数え方のほうです。1日に何回、何日おきという数字を先に決めてしまうと、粒が移らない回まで同じ手つきでこすることになります。数えるものは3つだけで、どれも家にあるもので足ります。

猫のあごのケアの頻度を決めるために数える3つ
数えるものどこで数えるか動いたときの読み方
コットンに移った黒い粒の数拭いたコットンを開いた面減った回が続くなら、間隔を空けてよい合図
部屋の湿度その子が寝ている高さの湿度計40%を下回る日が続くと、地肌の側が先に乾く
地肌が白っぽく見える面の数あごを指で開いて見た地肌3面のうち1面でも出たら、その回は手を入れない

3つのうち、いちばん早く返ってくるのが粒の数です。拭いたその場で分かります。粒が3個から0個になったのは、汚れが減ったからではなく、浮きにくくなったからという場合があります。暖房を入れた部屋で地肌が乾くと、皮脂は毛の根もとで固まったまま、表面だけが乾いた状態になります。ふやかす時間が11月と同じでは足りません。ここを間隔の話とだけ考えると、拭く回数を増やす方向へ動いてしまいます。

この4つは、うちの3面で引いた線です。ご家庭の数字で引き直してください。大事なのは、線を粒の数の側に置くことです。曜日で決めた間隔は、季節が変わっても動きません。粒の数で決めた間隔は、12月にひとりでに広がり、3月にまた詰まります。猫のあごのケアの頻度を1年もたせるコツは、決める材料を季節と一緒に動くものにしておくことです。

3日おき・5日おき・週1回で並べる|猫のあごのケアの頻度を決める手順

手順は5つです。前回のコットンの粒を数え、3面のうち今日回す面を1つ決め、ふやかしてから拭き、地肌のうるおいを指で見て、紙に1行書く。間隔の数字は、この5つ目に書いた紙から出てきます。先に決めるものではありません。

  1. 1|前回のコットンを開いて、粒の数を確かめる

    使ったコットンは、その日のうちに開いて数えてから捨てます。3個以上、1〜2個、0個の3段で足ります。数えたら、面の名前といっしょに紙へ。あごは中央・左のカーブ・右のカーブの3面に分けて呼びます。前回の面と今日の面が違うので、比べるのは3日前の同じ面です。

  2. 2|今日回す1面を決める

    1回に1面だけです。3面を1日で回すと、あごを上げていてくれる時間を超えて、どの面も中途半端になります。1面ずつなら、同じ面に戻ってくるのは3日後。この3日が、その面の溜まる速さを測る間隔になります。粒が3個以上出る面だけを先に2日おきで回す形にしても構いません。

  3. 3|ぬるま湯で軽く濡らしてから、ジェルをのせたコットンでなでる

    mofuwa 猫あごクリーナーの使い方は、季節で変わりません。ぬるま湯を含ませたコットンをあごに当ててふやかし、別のコットンにジェルを取って、くるくるとなでるように拭き取ります。二度拭きとすすぎは要りません。12月は、ふやかす時間だけを10秒から15秒に伸ばします。

  4. 4|拭いたあと、指の腹で地肌のうるおいを見る

    毛をかき分けて、地肌を指の腹で押します。しっとりしていれば、その面はそのままで足ります。かさついている、白っぽい粉が指に付く、というときは、次の回まで間隔を空けます。あごの下は毛が短くてブラシが立たないので、確かめるのは指の腹のほうです。背中や首のブラッシングのついでに、ここだけ手で見ます。

  5. 5|日付・面・粒の数・湿度を、紙に1行書く

    4つの数字だけです。3行たまると、どの面がいちばん溜まる面なのかが分かります。9行たまると、季節で動いているのかどうかが分かります。書く場所は食器のそばの壁が向いています。あごに当たっているのは食器の縁なので、粒の数を書く紙と食器が同じ視界に入ると、縁の形のほうを替える判断が早くなります。

暦で決めた間隔と、粒の数で決めた間隔 曜日で決めた間隔は季節が変わっても動きません。前回のコットンに移った粒の数で決めた間隔は、乾く月にひとりでに広がります。 同じ3面を、同じ手順で回した場合 曜日で決めた間隔 火曜と土曜に固定される 忘れにくく、家族と分担できる 12月も同じ回数のまま続く 粒0個の回でも同じ手つきになる こすった回数だけが残る月がある 粒の数で決めた間隔 前回のコットンを見てから決める 面ごとに間隔が違ってよくなる 乾く月にひとりでに広がる 粒0個が2回続けば1日空ける 3月に向けて自然に詰まる どちらも手順は同じで、違うのは次の回をいつにするかを決める材料だけです。
12月に粒が移らない回が増えたとき、動くのは間隔の側です。

並べてみると、決め方が変わっただけで手順は同じです。粒の数で決める形にしても、増えるのは紙に1行書く時間だけです。3面それぞれの間隔がばらけてくるのが普通で、中央だけ2日おき、左右のカーブは週1回、という形に落ち着く子もいます。猫のあごのケアの頻度は、あご全体で1つの数字を持たなくてかまいません。

こすった回数だけが残る日|猫のあごのケアを毎日にしないための線引き

粒が移らない回を重ねると、手に残るのはこすった回数だけになります。あごの地肌は、毛が短いぶん指の力がそのまま届きます。洗いすぎと同じことが、拭きすぎでも起きます。皮膚のうるおいが追いつかないまま次の回が来ると、地肌が白っぽく見え、被毛の根もとが立ってきます。線を引くのは、粒の数が0個に振れたときです。

毎日にしてよい手と、間隔を置く手
手の入れ方毎日でよいか12月に気をつけること
指の腹で地肌を押して、うるおいを見る毎日でよい湿度が40%を下回る日は朝と夜の2回見る
食器の縁を洗って、乾かしてから戻す毎日でよいあごが当たる位置が変わっていないか見る
ジェルをのせたコットンでなでる間隔を置く粒0個が2回続いたら1日空ける
同じ面を1日に2回拭くしない浮かせたものを毛の根もとへ戻すことになる

表の上2つは、道具を使わない手です。ここを毎日やっておくと、下2つの間隔を広げても粒の数が急に増えません。あごに当たっている時間がいちばん長いのは、こちらの手ではなく食器の縁です。縁が深い器はあごの下に当たり続けるので、そこに食べかすが残ります。拭く回数を増やす前に、縁の浅い器へ替えたほうが、粒の数は早く動きます。

犬のあごについても触れておきます。犬のあごにも黒ずみは出ますが、猫あごクリーナーは猫のあご用として作られたもので、犬のあごには使いません。犬のあごまわりは、毛の上から吹ける mofuwa グルーミングスプレーにそろえます。首の下からあごの縁へ毛の向きに沿って拭き、ブラッシングでなじませる。犬は毛の量と長さのほうが先に効いてくるので、あごだけを面に分ける必要もありません。頻度は、散歩から帰った日のケアに合わせて構いません。

Caution粒ではなく面として盛り上がってきた日、間隔を空けても戻らない日

あごの地肌が赤い、さわると熱い、粒ではなく面として盛り上がっている、毛が抜けて地肌が見えている、間隔を1週間空けても同じ面だけ変わらない。こうした日は、拭き取りの手を入れないでください。炎症や出血がある場合は使用せず、獣医師にご相談ください。紙を持っていくときは、3面のどの面か、粒の数が何個から何個に動いたか、間隔を何日から何日に変えたか、そのときの室内の湿度の4つを見せてください。動物病院で見てもらう日を1日つくるだけで、季節で動いている話なのか、その面だけの話なのかが分かれます。

間隔を空ける判断に迷ったときは、粒の数と地肌の見え方のどちらを先に見るかを決めておきます。うちは地肌を先に見る形にしました。粒が3個出ていても、地肌が白っぽければその回は指の腹で見るだけにして終わります。溜まった皮脂は次の回でも落ちますが、乾いた地肌は次の回までに戻りません。猫のあごのケアで毎日やることを2つに絞ったのは、この順番を守るためでもあります。

紙1枚と食器の縁|猫のあごのケアの頻度が家でできる形に落ちるところ

家でできる形にそろえると、持つものは紙1枚と湿度計1つに減ります。あごの3面の名前、日付、粒の数、湿度。4列の紙が9行たまると、自分の家の間隔が数字で出ます。うちは中央が2日おき、左右のカーブが5日おきで、12月だけそれぞれ1日ずつ広がりました。自宅で続けるケアの答えは、この紙の中にしかありません。

紙に書く4列と、そこから読めること
列書くもの3行たまると読めること
1列目日付同じ面に戻ってくるまでの日数
2列目回した面(中央・左・右)いちばん溜まる面がどこか
3列目コットンに移った粒の数間隔を空けてよいかどうか
4列目そのときの室内の湿度季節で動いているのかどうか

食器の縁の高さも、いちどだけ測っておいてください。縁があごの下に当たる器は、毎日の食事のたびに同じ面へ食べかすを置いていきます。浅い器に替えた週から粒の数が2個減るなら、それは頻度の話ではなく器の話でした。紙の3列目が動いた週に、何を替えたかを余白に書いておくと、次の冬に読み返せます。

今夜やるのは、あごを指の腹で押して、地肌がしっとりしているかを見るところまでで足ります。湿度計の数字を紙の4列目に書けば、1行目が埋まります。ジェルの出番は、粒を数えた次の回からです。3行たまるのは1週間後で、そのときには自分の家の間隔が見えています。

Product

mofuwa 猫あごクリーナー

mofuwa 猫あごクリーナー

50g / 3,520円(税込)

拭き取り不要のあご用クリーナー。無香料で、コットンにとって当てるだけで使えます。

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よくある質問

粒が0個の回が続いたら、もうケアをやめてよいのでしょうか。
やめるのではなく、間隔を空けて続けます。粒が移らない理由は2つあって、溜まる速さが落ちた場合と、地肌が乾いて浮きにくくなっている場合です。前者なら間隔を空けて正解ですが、後者は間隔を空けたうえで、ふやかす時間を10秒から15秒に伸ばします。どちらかを見分けるのは、拭いたあとの地肌です。しっとりしていれば前者、白っぽい粉が指に付けば後者です。0個が2回続いた時点で、指の腹で地肌を見る手だけは毎日に残しておいてください。
家族と分担しているので、曜日で決めるのをやめたくありません。
曜日は残したままで構いません。曜日を「あごを見る日」にして、ジェルを使うかどうかをその日に決める形にします。火曜と土曜に指の腹で地肌を押し、前回のコットンの粒が3個以上だった面だけ拭く。0個だった面は見るだけで終わります。分担が崩れないのは曜日で決めたときの強みなので、そこは動かさず、動かすのは「その日に道具を使うかどうか」だけにするほうが続きます。
夏と冬で、間隔はどのくらい変わるものですか。
うちの3面では、12月にそれぞれ1日ずつ広がりました。中央が2日おきから3日おき、左右のカーブが5日おきから6日おきです。ただしこれはうちの湿度と器での数字なので、そのまま当てはめないでください。比べるべきなのは、去年の同じ月の紙です。1年たつと12行前後たまるので、去年の12月と今年の12月で粒の数を並べると、その子の溜まる速さが年でどう動いたかまで見えます。数字が出るまでは、3日前の同じ面と比べるだけで足ります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。