C03使い方・お手入れ手順
食器を変えるのとあわせて行うケア
プラスチックの皿をステンレスに替えて9日目の朝、あごの先に黒い粒が3つ戻っていました。猫の食器を替えたあとで気になるのは、替えたこと自体が合っていたのかという点です。ここは、戻るまでの日数で分かれます。猫の食器とあごニキビの関係は、3日以内に戻ったか、2〜3週間で戻ったか、1か月変わらないかの3通りで、次にやることが変わります。替えた日を0日目として数えはじめると、どの通りなのかが2週間で決まります。
替えた日を0日目に置く|猫の食器とあごニキビを同じ紙でチェックする
猫の食器を替えたら、その日を0日目として紙の上に書きます。替えたこと自体が正しかったかどうかは、替えた直後には分かりません。分かるのは、次に黒い粒が戻ってきた日です。だから替えた日と、戻った日の2つを同じ紙に並べます。あいだの日数が、そのまま何を見るべきかを指しています。
あごに黒い粒が溜まるのは、3つの条件がそろっている場所だからです。皮脂が出る面であること、食べたものが付く面であること、そして毛づくろいの舌と前足が回らない面であること。食器を替える手は、このうち2つ目だけに効いてきます。1つ目と3つ目はそのまま残るので、器を替えても粒がまったく出なくなるとはかぎりません。あごニキビと食器の話が、替えて終わりにならない理由がここにあります。
| 列 | 書くもの | 何を見分けるための列か |
|---|---|---|
| 1列目 | 替えた日と、替えた器の形(浅い皿・深い器・高さを付けた器) | あごが器のふちに当たる角度が変わったか |
| 2列目 | 黒い粒に気づいた日と、その日の粒の数 | 0日目から何日で戻ったか |
| 3列目 | 粒が出ている面(あごの先・左のカーブ・右のカーブ) | 当たっている面が食器の側にあるか |
3列のうち、いちばん飛ばされやすいのは3列目です。あごの黒い粒は、あご全体に均等には出ません。先だけ多い子、左右のどちらかだけ多い子がいます。猫の食器をチェックするときは、器の形よりも先に、粒が出ている面のほうを書き留めてください。器のふちが当たるのはあごの先ですから、左右のカーブだけに出ているなら、器は主な当たり手ではないことになります。
犬の家でも、器のふちはあごの下に当たります。ただし犬であごの黒ずみがまとまった話になりにくいのは、毛の生え方と、下を向いた面の広さが猫と違うためです。この記事で数えているのは猫のあごニキビと食器の関係なので、犬の家では、当たっている面を数える考え方のほうを持っていってください。数え方は同じで、当たる時間の長い面から順に並べます。
毎日の体の側は、食器の話とは別に進めます。犬も猫も体から皮脂を出すので、昨日きれいにした場所は今日また汚れます。毎日シャンプーはできませんし、猫ではそもそも洗うこと自体が難しい。だから mofuwa グルーミングスプレーを、ブラッシングの前に吹いて梳かす1本として毎日のケアに置きます。器を替えた週も、替えていない週も、ここは変わりません。
3日か、2〜3週間か、1か月か|猫の食器を替えてもあごニキビが続くときの分かれ目
戻るまでの日数は、だいたい3通りに分かれます。3日以内、2〜3週間、1か月たっても変わらない。どれが良いとか悪いという話ではなく、次に見る場所が違うだけです。日数を先に決めておくと、替えた器を焦って戻さずに済みます。
| 戻るまでの日数 | 起きていると考えられること | 次に数えるもの | 器はどうするか |
|---|---|---|---|
| 3日以内 | あごが器以外の面にも当たっている | あごが触れる面の数 | 替えた器はそのまま使います |
| 2〜3週間 | 器の形は合っている。溜まる速さのほうが残っている | 1日に洗う回数と、乾くまでの分数 | 洗い方だけを変えます |
| 1か月たっても変わらない | 器は主な当たり手ではなかった | 粒が出ている面の位置 | 元の器に戻してもかまいません |
| 減ったまま戻らない | 器のふちが当たる角度が変わった | 3日おきの粒の数 | その器で続けます |
表の4行目に入る家も少なくありません。減ったまま戻らない場合、器を替えた手は当たっていたことになります。それでも数えるのをやめないでください。猫の食器を替えたあとに粒が減る動きは、2〜3週間で止まることがあります。止まった位置が、その子の毎日で溜まる速さの下限です。そこから先を動かしたいなら、器ではなく、あごに触れる回数のほうを変える話になります。
日数を読むときの注意が1つあります。気づいた日は、出た日ではありません。白い毛の子では黒い粒が早く目に入り、毛の濃い子では同じ量でも数日遅れて見つかります。だから2列目には、気づいた日を書いたうえで、その週にあごを下から見た日を丸で囲んでおきます。見ていない日が3日続いていたなら、戻った日はもっと前だったかもしれません。
当たっている面を数える日と、乾くまでの分数を測る日|3通りで変わる次の一手
日数が決まったら、やることは1つに絞られます。3通りを同時に進めないでください。面を数えながら洗い方も変えると、次に粒が減ったときに、どちらが効いたのかが読めなくなります。1つずつ、2週間ずつです。
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3日以内に戻った家|あごが触れる面を、家の中で数える
器のほかに、あごが下を向いて当たっている面を探します。水を飲む器の縁、段ボールの角、キャットタワーの板のふち、人の手のひら、ベッドのふち。よくある家では4か所から6か所が見つかります。見つかった面を一度に片づけようとしないでください。2週間で1か所だけ、いちばん長く当たっている面を入れ替えます。数えた面の数を紙の3列目のとなりに書いておくと、2週間後に減ったかどうかが読めます。
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2〜3週間で戻った家|洗う回数と、乾くまでの分数を測る
器を洗う回数を1日ぶん数えます。あわせて、洗ってから次に食べものを入れるまでに、器が乾いていた分数を測ります。濡れたままの器に食べものを入れると、あごが触れる面が濡れた状態で始まります。回数を増やすより、乾く時間を確保するほうが先です。洗ったあとに拭き取りを一手入れるだけで、乾くまでの分数は短くなります。
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1か月変わらない家|粒が出ている面の位置を、もう一度見る
器を替えても動かないなら、当たり手はほかにあります。あごの先だけに出ているのか、左右のカーブに広がっているのかを、下から見て書き留めます。左右のカーブに出ているなら、寝るときに床へ付いている側や、こすりつけている家具のほうが当たり手です。器は元に戻してかまいません。器を替える手は、ここでは空振りだったと分かっただけです。
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どの家でも|あごの黒い粒そのものは、コットンに移して確かめる
面を数える週も、洗い方を変える週も、あごの黒い粒への手は同じです。mofuwa 猫あごクリーナーをコットンに取り、くるくるとなでるように拭き取って、1回で止めます。拭き取り直しもすすぎも要りません。使ったコットンを開いて、移った粒の数を紙に書きます。ここが、日数と並べて読める2つ目の数字になります。
4つ目の手が、3通りのどれでも変わらない理由があります。あごは、その子の毛づくろいが最後まで届かない面だからです。器を替えても、洗う回数を増やしても、皮脂はその面に出続けます。器の話は、付くものの側を減らす手。あごに触れる手は、溜まったものを出す手。役目が違うので、両方が並びます。
体の側も、同じ週のうちに1回だけ触れておきます。あごの下から胸にかけての毛は、食べたあとに濡れやすく、乾くと皮脂と混ざって固まります。mofuwa グルーミングスプレーを吹いてブラシを通すと、乾いた毛のまま梳かしたときに起きる静電気が出にくくなります。猫では洗うこと自体が難しいので、毎日できる形のほうに置いておくと続きます。器の話と、あごの話と、体の話で3つ。紙の上では3行です。
日数ではなく、粒の形が変わったとき|猫の食器を替えたあとで受診を考える線
日数を数えているあいだに、数えているものが変わる日があります。黒い粒が面として盛り上がってきた、地肌が赤い、さわると熱い、毛が抜けて地肌が見えている、その子があごを気にしてこすりつける回数が増えた。こうなると、これは食器の話から外れています。
| 紙の上で起きること | 考えられる読み方 | 次にすること |
|---|---|---|
| 日数が短くなっていく(9日→5日→3日) | 溜まる速さが上がっている | 面を数え直し、2週間で1か所替えます |
| 粒の数が増え、出ている面も広がる | 当たっている面が増えた可能性 | 寝る場所とこすりつける家具を見ます |
| 粒ではなく、面として盛り上がってきた | 数えているものが変わっている | 紙を持って診てもらう日をつくります |
| 地肌が赤い、さわると熱い、毛が抜けている | 家で数える範囲を越えている | 拭き取りの手を入れず、受診します |
表の3行目と4行目では、あごへの拭き取りを止めます。炎症や出血がある場合は使用せず、獣医師にご相談ください。そのとき持っていく紙に書いてあるとよいのは、ここまで数えてきた3つです。器を替えた日から何日で粒が戻ったか、その日数が週ごとに短くなっているか、粒が出ている面はあごの先か左右のカーブか。猫の食器を替えた日付が入っているだけで、いつから何が変わったのかが1枚で伝わります。
逆に、受診の前に家でそろえておけることもあります。器の形と替えた日、1日に洗う回数、あごを下から見た日の丸。どれも紙に1行書くだけで、答えられる形になります。あごニキビの話で聞かれやすいのは、いつからなのかと、何が変わった週なのかの2つです。0日目を決めておくと、この2つに日付で答えられます。
3日おきに同じ皿を裏返す|猫の食器を替えたあとの様子見を、どこで区切るか
様子見の期間は、2週間で区切ります。2週間は、器を替えた手が届くかどうかが1周する長さです。それより短く区切ると、まだ戻っていないだけの日を「効いた」と読んでしまいます。長く置くと、戻った日を見落とします。猫の食器とあごニキビを並べて見るなら、2週間ごとに紙を1行足す形が読みやすくなります。
- 3日おき:あごを下から見て、粒の数を書きます。毎日は要りません。3日で足ります
- 1週間おき:器を裏返して、底とふちの内側を光に当てて見ます。細かい傷とぬめりの残りを触って確かめます
- 2週間おき:紙を1行足します。替えた日からの日数、粒の数、出ている面の3つを並べて読みます
- 1か月おき:あごが触れている面を、もう一度家の中で数え直します。増えていれば、そこから1つ替えます
3日おきに決めたのは、毎日見ると差が分からないからです。あごの粒は1日では動きません。3日空けて見ると、増えたか減ったかだけがはっきり出ます。その代わり、見た日には必ず紙に書いてください。見た記憶は3日でなくなります。器を替えた日を0日目にしたのも、同じ理由からです。
器を裏返す手は、1週間に1回で足ります。プラスチックでも陶器でも、洗うたびに細かい傷は増えていきます。傷そのものを数える必要はありません。触って引っかかるかどうか、洗ったあとにぬめりが残るかどうかの2点で十分です。引っかかりを感じたら、その器はもう一度替える時期に来ています。拭き取りで落ちないぬめりは、洗う回数を増やしても戻ってきます。
今日は、いま使っている器を裏返して、ふちの内側を指でなぞるところまでで終わりにしてかまいません。紙の1列目には、器の形と今日の日付だけを書きます。0日目がある紙は、次に黒い粒を見つけた朝に、答えを半分持っている紙になります。あとは日数を引き算するだけです。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 器を替えて3日で黒い粒が戻りました。替えた器が合っていないということですか。
- 器が合っていないとはかぎりません。3日で戻ったなら、あごが当たっている面が器のほかにも残っていると読みます。器のふちは1日に何度も当たりますが、当たる時間そのものは短い面です。長く当たっているのは、寝ているあいだ床や布に付いている側、こすりつけている家具の角、水を飲む器の縁のほうです。替えた器はそのまま使って、2週間で1か所だけ別の面を入れ替えてください。両方を同時に替えると、どちらが動いたのか読めなくなります。
- 1日に何回、器を洗えばいいですか。回数を増やせば黒い粒は減りますか。
- 回数よりも、洗ったあとに乾いていた分数のほうを先に見てください。1日3回洗っても、毎回濡れたまま食べものを入れていると、あごが触れる面はいつも濡れた状態から始まります。洗ったあとに拭き取りを一手入れて、乾いた状態で次を入れる。これだけで、同じ回数のまま条件が変わります。回数を増やすかどうかは、乾く時間を確保できたあとの話にしてください。数えるのは、回数と分数の2つです。
- 器を替えたら、そのぶんあごを拭く回数は減らしていいですか。
- 減らす前に、コットンに移る粒の数を3日おきに2回見てください。器を替えた手は、あごに付くものを減らす手です。すでに溜まっているものを出す手は、それとは別に残ります。2回続けてコットンの粒が減っていれば、拭く回数を落としても戻りにくい状態に来ています。減っていない、あるいは増えているなら、器の話とは別に溜まっているので、拭く回数はそのままにしてください。判断はどちらも紙の数字で足ります。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
