C03使い方・お手入れ手順

食器を変えるのとあわせて行うケア

公開日 2024年1月24日|文=mofuwa編集部

明るい光の入る部屋で、淡い色の床に置かれた白い陶器の器のそばに座っている薄い色の猫
器を替えた日を0日目に置くと、そのあとの日数が読めるようになります。写真:Owen Mao/Pexels

プラスチックの皿をステンレスに替えて9日目の朝、あごの先に黒い粒が3つ戻っていました。猫の食器を替えたあとで気になるのは、替えたこと自体が合っていたのかという点です。ここは、戻るまでの日数で分かれます。猫の食器とあごニキビの関係は、3日以内に戻ったか、2〜3週間で戻ったか、1か月変わらないかの3通りで、次にやることが変わります。替えた日を0日目として数えはじめると、どの通りなのかが2週間で決まります。

替えた日を0日目に置く|猫の食器とあごニキビを同じ紙でチェックする

猫の食器を替えたら、その日を0日目として紙の上に書きます。替えたこと自体が正しかったかどうかは、替えた直後には分かりません。分かるのは、次に黒い粒が戻ってきた日です。だから替えた日と、戻った日の2つを同じ紙に並べます。あいだの日数が、そのまま何を見るべきかを指しています。

あごに黒い粒が溜まるのは、3つの条件がそろっている場所だからです。皮脂が出る面であること、食べたものが付く面であること、そして毛づくろいの舌と前足が回らない面であること。食器を替える手は、このうち2つ目だけに効いてきます。1つ目と3つ目はそのまま残るので、器を替えても粒がまったく出なくなるとはかぎりません。あごニキビと食器の話が、替えて終わりにならない理由がここにあります。

0日目から紙に書く3列と、その列が指しているもの
列書くもの何を見分けるための列か
1列目替えた日と、替えた器の形(浅い皿・深い器・高さを付けた器)あごが器のふちに当たる角度が変わったか
2列目黒い粒に気づいた日と、その日の粒の数0日目から何日で戻ったか
3列目粒が出ている面(あごの先・左のカーブ・右のカーブ)当たっている面が食器の側にあるか

3列のうち、いちばん飛ばされやすいのは3列目です。あごの黒い粒は、あご全体に均等には出ません。先だけ多い子、左右のどちらかだけ多い子がいます。猫の食器をチェックするときは、器の形よりも先に、粒が出ている面のほうを書き留めてください。器のふちが当たるのはあごの先ですから、左右のカーブだけに出ているなら、器は主な当たり手ではないことになります。

犬の家でも、器のふちはあごの下に当たります。ただし犬であごの黒ずみがまとまった話になりにくいのは、毛の生え方と、下を向いた面の広さが猫と違うためです。この記事で数えているのは猫のあごニキビと食器の関係なので、犬の家では、当たっている面を数える考え方のほうを持っていってください。数え方は同じで、当たる時間の長い面から順に並べます。

毎日の体の側は、食器の話とは別に進めます。犬も猫も体から皮脂を出すので、昨日きれいにした場所は今日また汚れます。毎日シャンプーはできませんし、猫ではそもそも洗うこと自体が難しい。だから mofuwa グルーミングスプレーを、ブラッシングの前に吹いて梳かす1本として毎日のケアに置きます。器を替えた週も、替えていない週も、ここは変わりません。

3日か、2〜3週間か、1か月か|猫の食器を替えてもあごニキビが続くときの分かれ目

戻るまでの日数は、だいたい3通りに分かれます。3日以内、2〜3週間、1か月たっても変わらない。どれが良いとか悪いという話ではなく、次に見る場所が違うだけです。日数を先に決めておくと、替えた器を焦って戻さずに済みます。

0日目から戻るまでの日数と、次に見る場所
戻るまでの日数起きていると考えられること次に数えるもの器はどうするか
3日以内あごが器以外の面にも当たっているあごが触れる面の数替えた器はそのまま使います
2〜3週間器の形は合っている。溜まる速さのほうが残っている1日に洗う回数と、乾くまでの分数洗い方だけを変えます
1か月たっても変わらない器は主な当たり手ではなかった粒が出ている面の位置元の器に戻してもかまいません
減ったまま戻らない器のふちが当たる角度が変わった3日おきの粒の数その器で続けます

表の4行目に入る家も少なくありません。減ったまま戻らない場合、器を替えた手は当たっていたことになります。それでも数えるのをやめないでください。猫の食器を替えたあとに粒が減る動きは、2〜3週間で止まることがあります。止まった位置が、その子の毎日で溜まる速さの下限です。そこから先を動かしたいなら、器ではなく、あごに触れる回数のほうを変える話になります。

戻った日数で、食器の側の話かどうかが分かれる 3日以内に戻った回は、器のふち以外にあごが当たっている面が残っています。2〜3週間で戻った回は、器の形は合っていて、溜まる速さのほうが残っています。同じ黒い粒でも、次に数えるものが入れ替わります。 0日目は、器を替えた日。粒に気づいた日との差を見ます 3日以内に戻った回 器以外の面が残っている 水皿の縁・箱の角・人の手 数えるのは面の数 替えた器はそのまま 2週間で面を1つ減らす 2〜3週間で戻った回 器の形は合っている 溜まる速さが残っている 数えるのは洗う回数 乾くまでの分数も測る 器は替えずに洗い方を
同じ「戻った」でも、日数が違えば次に見る場所が変わります。

日数を読むときの注意が1つあります。気づいた日は、出た日ではありません。白い毛の子では黒い粒が早く目に入り、毛の濃い子では同じ量でも数日遅れて見つかります。だから2列目には、気づいた日を書いたうえで、その週にあごを下から見た日を丸で囲んでおきます。見ていない日が3日続いていたなら、戻った日はもっと前だったかもしれません。

当たっている面を数える日と、乾くまでの分数を測る日|3通りで変わる次の一手

日数が決まったら、やることは1つに絞られます。3通りを同時に進めないでください。面を数えながら洗い方も変えると、次に粒が減ったときに、どちらが効いたのかが読めなくなります。1つずつ、2週間ずつです。

  1. 3日以内に戻った家|あごが触れる面を、家の中で数える

    器のほかに、あごが下を向いて当たっている面を探します。水を飲む器の縁、段ボールの角、キャットタワーの板のふち、人の手のひら、ベッドのふち。よくある家では4か所から6か所が見つかります。見つかった面を一度に片づけようとしないでください。2週間で1か所だけ、いちばん長く当たっている面を入れ替えます。数えた面の数を紙の3列目のとなりに書いておくと、2週間後に減ったかどうかが読めます。

  2. 2〜3週間で戻った家|洗う回数と、乾くまでの分数を測る

    器を洗う回数を1日ぶん数えます。あわせて、洗ってから次に食べものを入れるまでに、器が乾いていた分数を測ります。濡れたままの器に食べものを入れると、あごが触れる面が濡れた状態で始まります。回数を増やすより、乾く時間を確保するほうが先です。洗ったあとに拭き取りを一手入れるだけで、乾くまでの分数は短くなります。

  3. 1か月変わらない家|粒が出ている面の位置を、もう一度見る

    器を替えても動かないなら、当たり手はほかにあります。あごの先だけに出ているのか、左右のカーブに広がっているのかを、下から見て書き留めます。左右のカーブに出ているなら、寝るときに床へ付いている側や、こすりつけている家具のほうが当たり手です。器は元に戻してかまいません。器を替える手は、ここでは空振りだったと分かっただけです。

  4. どの家でも|あごの黒い粒そのものは、コットンに移して確かめる

    面を数える週も、洗い方を変える週も、あごの黒い粒への手は同じです。mofuwa 猫あごクリーナーをコットンに取り、くるくるとなでるように拭き取って、1回で止めます。拭き取り直しもすすぎも要りません。使ったコットンを開いて、移った粒の数を紙に書きます。ここが、日数と並べて読める2つ目の数字になります。

4つ目の手が、3通りのどれでも変わらない理由があります。あごは、その子の毛づくろいが最後まで届かない面だからです。器を替えても、洗う回数を増やしても、皮脂はその面に出続けます。器の話は、付くものの側を減らす手。あごに触れる手は、溜まったものを出す手。役目が違うので、両方が並びます。

体の側も、同じ週のうちに1回だけ触れておきます。あごの下から胸にかけての毛は、食べたあとに濡れやすく、乾くと皮脂と混ざって固まります。mofuwa グルーミングスプレーを吹いてブラシを通すと、乾いた毛のまま梳かしたときに起きる静電気が出にくくなります。猫では洗うこと自体が難しいので、毎日できる形のほうに置いておくと続きます。器の話と、あごの話と、体の話で3つ。紙の上では3行です。

日数ではなく、粒の形が変わったとき|猫の食器を替えたあとで受診を考える線

日数を数えているあいだに、数えているものが変わる日があります。黒い粒が面として盛り上がってきた、地肌が赤い、さわると熱い、毛が抜けて地肌が見えている、その子があごを気にしてこすりつける回数が増えた。こうなると、これは食器の話から外れています。

紙の数字が動く方向と、受診を考える線
紙の上で起きること考えられる読み方次にすること
日数が短くなっていく(9日→5日→3日)溜まる速さが上がっている面を数え直し、2週間で1か所替えます
粒の数が増え、出ている面も広がる当たっている面が増えた可能性寝る場所とこすりつける家具を見ます
粒ではなく、面として盛り上がってきた数えているものが変わっている紙を持って診てもらう日をつくります
地肌が赤い、さわると熱い、毛が抜けている家で数える範囲を越えている拭き取りの手を入れず、受診します

表の3行目と4行目では、あごへの拭き取りを止めます。炎症や出血がある場合は使用せず、獣医師にご相談ください。そのとき持っていく紙に書いてあるとよいのは、ここまで数えてきた3つです。器を替えた日から何日で粒が戻ったか、その日数が週ごとに短くなっているか、粒が出ている面はあごの先か左右のカーブか。猫の食器を替えた日付が入っているだけで、いつから何が変わったのかが1枚で伝わります。

逆に、受診の前に家でそろえておけることもあります。器の形と替えた日、1日に洗う回数、あごを下から見た日の丸。どれも紙に1行書くだけで、答えられる形になります。あごニキビの話で聞かれやすいのは、いつからなのかと、何が変わった週なのかの2つです。0日目を決めておくと、この2つに日付で答えられます。

3日おきに同じ皿を裏返す|猫の食器を替えたあとの様子見を、どこで区切るか

様子見の期間は、2週間で区切ります。2週間は、器を替えた手が届くかどうかが1周する長さです。それより短く区切ると、まだ戻っていないだけの日を「効いた」と読んでしまいます。長く置くと、戻った日を見落とします。猫の食器とあごニキビを並べて見るなら、2週間ごとに紙を1行足す形が読みやすくなります。

3日おきに決めたのは、毎日見ると差が分からないからです。あごの粒は1日では動きません。3日空けて見ると、増えたか減ったかだけがはっきり出ます。その代わり、見た日には必ず紙に書いてください。見た記憶は3日でなくなります。器を替えた日を0日目にしたのも、同じ理由からです。

器を裏返す手は、1週間に1回で足ります。プラスチックでも陶器でも、洗うたびに細かい傷は増えていきます。傷そのものを数える必要はありません。触って引っかかるかどうか、洗ったあとにぬめりが残るかどうかの2点で十分です。引っかかりを感じたら、その器はもう一度替える時期に来ています。拭き取りで落ちないぬめりは、洗う回数を増やしても戻ってきます。

今日は、いま使っている器を裏返して、ふちの内側を指でなぞるところまでで終わりにしてかまいません。紙の1列目には、器の形と今日の日付だけを書きます。0日目がある紙は、次に黒い粒を見つけた朝に、答えを半分持っている紙になります。あとは日数を引き算するだけです。

Product

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よくある質問

器を替えて3日で黒い粒が戻りました。替えた器が合っていないということですか。
器が合っていないとはかぎりません。3日で戻ったなら、あごが当たっている面が器のほかにも残っていると読みます。器のふちは1日に何度も当たりますが、当たる時間そのものは短い面です。長く当たっているのは、寝ているあいだ床や布に付いている側、こすりつけている家具の角、水を飲む器の縁のほうです。替えた器はそのまま使って、2週間で1か所だけ別の面を入れ替えてください。両方を同時に替えると、どちらが動いたのか読めなくなります。
1日に何回、器を洗えばいいですか。回数を増やせば黒い粒は減りますか。
回数よりも、洗ったあとに乾いていた分数のほうを先に見てください。1日3回洗っても、毎回濡れたまま食べものを入れていると、あごが触れる面はいつも濡れた状態から始まります。洗ったあとに拭き取りを一手入れて、乾いた状態で次を入れる。これだけで、同じ回数のまま条件が変わります。回数を増やすかどうかは、乾く時間を確保できたあとの話にしてください。数えるのは、回数と分数の2つです。
器を替えたら、そのぶんあごを拭く回数は減らしていいですか。
減らす前に、コットンに移る粒の数を3日おきに2回見てください。器を替えた手は、あごに付くものを減らす手です。すでに溜まっているものを出す手は、それとは別に残ります。2回続けてコットンの粒が減っていれば、拭く回数を落としても戻りにくい状態に来ています。減っていない、あるいは増えているなら、器の話とは別に溜まっているので、拭く回数はそのままにしてください。判断はどちらも紙の数字で足ります。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。