C08季節・行事
出かけた日、車のシートに毛が入り込む|降ろしたあとでは遅い
降りたあとの座面を手のひらでなでると、指の腹に短い毛が数本立ってひっかかります。掃除機をかけても残り、粘着ローラーを往復させると1回目は取れて、2回目からは同じ場所で空振りします。車のシートに残る抜け毛は、布の上に乗っているだけのぶんと、布の目に入り込んだぶんの2つに分かれていて、あとのほうは降ろしてからの道具ではほとんど動きません。下毛が抜け替わる週は、抜ける量そのものが増えます。気温が上がって乗せる回数も増えるので、この時期の車は、シートに入り込む前の3分と、降ろしたあとの10分の、どちらへ手を置くかで残り方が変わります。
軸1・乗せる前の3分で決まること|車のシートに抜け毛が入り込む条件
毛が布の目に入り込むかどうかは、乗せる前の3分で半分が決まります。抜けかけの毛を体につけたまま乗せると、シートの上で体がこすれるたびに、その毛が布の目へ押し込まれます。押し込まれた毛は根元の側が布に噛んで立つので、上から粘着ローラーを往復させても、粘着面に触れるのは毛先だけです。車のシートの抜け毛が取りにくいのは、量が多いからというより、入った向きのせいです。
入り込みやすい日と、そうでない日があります。見分けるのに車を見る必要はありません。乗せる前のその子の体と、その日の空気の乾き方に、条件が出そろっています。
| 条件 | 出かける前の見分け | シートの上で起きること |
|---|---|---|
| 抜けかけの毛が体に残っている | ブラシを1往復させて、毛が3本以上取れる | 体がこすれるたびに布の目へ押し込まれる |
| 空気が乾いて静電気が起きている | 首輪を外すときに手にパチッとくる | 毛が布に貼りつき、風を通しても飛ばない |
| 乗ってから降りるまでに体が動く | 伏せ直す、向きを変える回数が多い | 同じ面へ毛が何度もこすりつけられる |
| 座面が起毛の布でできている | 手のひらを滑らせると抵抗がある | 毛先ではなく根元から立って残る |
この4つのうち、上の2つは季節の側の条件です。下毛が抜け替わる週は、ブラシにかかる量そのものが増えます。そのうえ朝晩はまだ空気が乾いていて、静電気の起きる日が混ざります。毛の量と静電気が同じ週に重なるのが、この時期に車を出す家の条件です。被毛が二重の子では、下毛のほうが細くて短いので、布の目に入るのもそちらから始まります。
この記事では、毛が乗る面を4つ数えます。座面、背もたれのつけ根、シートベルトの帯、ドアの内張りです。そしてもう1つ、降りてから手を入れるまでの分数を見ます。4面と分数、この2つで、その日の車のシートに抜け毛がどう残ったかはだいたい説明がつきます。道具を増やす話は、そのあとになります。
軸2・降ろしたあとに残る4つの面|車のシートの抜け毛が、どこまで入ったかの見分け方
降ろしたあとに最初にやることは、毛を取ることではありません。手のひらを広げて、座面を進行方向へ一度なでます。指の腹に毛が立ってひっかかるなら、その毛は布の目に入っています。手の動きに沿って毛がまとまって転がるなら、乗っているだけです。道具を出す前のこのひとなでが、車のシートの抜け毛の見分け方になります。
- 座面:体重がかかる面です。入り込んだ毛がいちばん多く、4面の中でここだけは道具を増やしても戻りません
- 背もたれのつけ根:座面との境目の溝です。毛が立ったまま並び、掃除機のノズルの幅が入りません
- シートベルトの帯:織りが細かいので毛は入り込みませんが、乾いた日には静電気で貼りつきます
- ドアの内張り:その子が窓の側へ顔を寄せる面です。毛の量より、鼻と口がつくことのほうが効いてきます
4面をなでてみると、その日の乗せ方が分かります。入り込んでいたのが座面だけなら、体が動いた回数は多くありません。背もたれのつけ根まで立っているなら、その子は途中で何度も伏せ直しています。ベルトの帯にまで貼りついていたら、それは静電気の日です。抜け毛の量ではなく、どの面まで届いたかで、次に変える条件が決まります。
降りてから手を入れるまでの分数も、ここに関わります。降りた直後の座面には、まだ上に乗っているだけの毛が多く残っています。そのまま次に人が座ると、その毛は体重で布の目へ入ります。降ろしたあとの10分というのは、毛を取るための時間ではなく、次に誰かが座る前の時間のことです。ここを1日置くと、乗っているだけだった毛が、翌日には入り込んだ毛に変わります。
入り込んだ毛と、乗っているだけの毛|車のシートに残る抜け毛の比較
同じ道を同じ子と往復しても、乗せる前に3分を置いた日と、降ろしたあとだけで済ませた日では、シートに残るものが違います。違いは毛の量ではなく、毛の向きと、翌週への持ち越しの有無に出ます。並べて比べると、道具を増やす判断がどこでずれていたかが見えてきます。
| 見るところ | 乗せる前に3分置いた日 | 降ろしたあとだけの日 |
|---|---|---|
| 座面に残る毛の向き | 上に乗っているだけで、まとめて動く | 根元から布の目に立って残る |
| 使う道具の数 | ブラシ1本 | ローラー、掃除機、粘着シートと増える |
| かかる分数 | 出る前の3分 | 降りてからの10分と、次に乗る前のやり直し |
| 取り切れなかったぶん | 次の乗車へ持ち越さない | 布の中に残り、乗るたびに足されていく |
| ベルトの帯と内張り | 毛が空中に散らないので、ほとんど付かない | 静電気で貼りつき、手で払う工程が増える |
| においの出方 | 乾いた土のにおいだけが残る | 毛と一緒に、足裏と口のまわりのぶんが布へ移る |
| 結論の行 | 3分は、毛を落とす時間ではなく入り込ませない時間 | 降ろしたあとは、次に座る人の前の後始末になる |
表の最終行が、この2つの関係です。降ろしたあとの手当ては要らない、という話にはなりません。乗っているだけの毛は、その日のうちに取らなければ翌日には入り込みます。ただ、降ろしたあとにどれだけ道具を増やしても、入ってしまったぶんは戻りません。減らせる場所が前にしかない、という順序の話です。
比重は週で変えられます。ブラシに下毛がかたまって取れる週は、前へ寄せます。雨あがりで被毛が湿っている日は、毛が空中に散らないので、降ろしたあとに回してかまいません。空気が乾いて静電気が起きる日は、前に寄せないと4面すべてに散ります。車のシートの抜け毛は、毎回おなじ手順で向き合うものではなく、その週の毛と空気で置き場所が動きます。
換毛期の週と、乾いた日で決める|車のシートの抜け毛は、乗せる前と降ろしたあとのどっちからか
決め方は3つだけです。ブラシに下毛がかたまって取れる週は、乗せる前。乾いて静電気が起きる日も、乗せる前。被毛が湿っている日と、短い距離しか乗せない日は、降ろしたあとで足ります。迷ったら、出かける前にブラシを1往復させて、取れた毛の量で決めます。
乗せる前の3分は、乾いた被毛のままブラシを入れないところから始めます。乾いた毛にブラシを通すと、毛先が静電気で立ち、抜けかけの毛が空中に散って、そのまま車の4面へ落ちます。mofuwa グルーミングスプレーを、毛先ではなく根元まで届く量で吹きかけ、それからブラシを通します。抜けかけの毛は空中ではなくブラシの中に集まり、毛が浮かないので指にも絡みません。電解水が余分な脂となじんで乳化するため、毛先のべたつきも同じ1往復でブラシへ移ります。地肌のうるおいまで持っていかない作りなので、出かける直前に使えます。
降ろしたあとの布に残るのは、毛だけではありません。4つの面のうち、座面と背もたれのつけ根とドアの内張りの3つは、その子が体と顔をつけていた場所です。足の裏についていた土、口のまわりの水分、よだれが乾いたぶんが、毛と一緒に布の目へ入ります。毛をローラーで取っても、この3つは布の中に残り、次に乗せた日に車内の温度が上がると出てきます。
布の側へ使うのが mofuwa 瞬間消臭スプレーです。香りを重ねて覆う作りではないので、車の中に新しい香りが積み上がりません。その3面は、次に乗せたときにその子が鼻と口をつける面です。だから、シートへかけるものは、口に入ったときのことから選びます。この1本は電解水100%で、香料も薬剤も足していません。家具にも使えるのは、余計な成分が入っていないからです。車の座面も、家のソファと同じ布です。
順番は、毛を取ってからです。毛が乗ったままかけると、毛が布に貼りついて、そのあと取れにくくなります。座面に軽く行き渡る量をかけ、乾いた布で一方向に拭いて、窓を開けたまま10分置きます。4面のうち、手を入れるのは体と顔がついた3面だけで足ります。ベルトの帯は、静電気で貼りついた毛を手で払えば終わります。瞬間消臭スプレーを積んでおく場所は、ドアポケットではなく、日の当たらない座席の下にします。
ブラシを入れると、いつも同じ場所からだけ束で抜ける/座面に残った毛に、根元の白いかたまりが混じる/降ろしたあとに、その子が座っていたあたりの毛をなめ続ける/換毛期の週を2回過ぎても、1回の乗車で座面に残る量が減らない。こうした残り方は、季節の抜け替わりだけでは説明がつきません。どの面に多かったか、どの週から変わったかを日付と一緒に書いておくと、そのまま持っていける材料になります。次に車を出す予定を入れる前に、動物病院へ行く日を先に決めてください。
同じ座面を、抜け替わりの週だけ手のひらで確かめる|車のシートの見方が変わったあと
下毛が抜け替わる何週かのあいだは、週に1回、座面を手のひらでなでるだけで足ります。先週と同じ手ざわりなら、その週の3分は効いています。ひっかかる毛が増えていたら、増えたのは毛の量ではなく、乗せる前を飛ばした日の数です。
- ブラシは家に置く:車に積むと、乗せる前ではなく降ろしたあとに使う道具になります
- 座面に敷く布は1枚に決める:洗えるものを1枚だけ積み、面を増やさない
- 記録は週に1行:その週にどの面まで毛が入ったかだけを書く
次に出かける日にやることは、玄関を出る前にブラシを1往復させることだけです。車のシートの抜け毛は、降ろしてからの道具の数ではなく、家を出る3分のほうに寄っています。座面の手ざわりが先週と同じなら、その週はそれで足ります。
Product
mofuwa 瞬間消臭スプレー
500ml / 2,420円(税込)
香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。
商品ページを見るよくある質問
- シートカバーを敷けば、抜け毛は入り込まなくなりますか。
- 布の種類で変わります。起毛のカバーは座面と同じで、毛が根元から目に入ります。平織りや、表面がつるつるした素材のカバーなら、毛は上に乗るだけで済むので、降ろしたあとのローラー1往復で取れます。選ぶときは見た目より、手のひらを滑らせて抵抗があるかどうかで決めてください。もう1つ、カバーは面を増やす道具でもあります。座面と背もたれで2枚に分けるより、続けて1枚で覆ってしまうほうが、つけ根の溝に毛が並びません。洗える1枚を決めて、車のシートにはそれ以外を敷かないほうが、抜け毛の行き先が読めます。
- 掃除機のヘッドをブラシ付きに替えれば、入り込んだ毛も取れますか。
- 取れるものもあります。回転ブラシで毛を起こしてから吸うと、布の目に浅く入った毛は動きます。ただし、座面の全面にこれをやると10分では終わりません。しかも起こしたときに毛が空中へ散るので、背もたれのつけ根とドアの内張りに移ります。車のシートの抜け毛を道具で追いかけると、面が増えていくのはこのためです。月に1回、座面だけをこの方法でやり直して、ふだんは乗せる前の3分に寄せるほうが、合計の時間は短くなります。
- 窓を開けて走れば、毛は飛んでいって減りませんか。
- 減るのは、上に乗っているだけのぶんだけです。しかも飛んだ毛は車の外へ出るとは限らず、多くは風下の面に移ります。後ろの窓を開けていれば背もたれのつけ根に、前を開けていればドアの内張りに集まります。さらに、走行中の風は被毛を乾かします。乾いた毛は静電気で布に貼りつくので、換毛期の乾いた日に窓を全開にして走ると、4面のうち3面に毛が散った状態で帰宅することになります。窓は換気のために開けるもので、抜け毛を減らす手には数えません。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
