C04悩み解決
季節の変わり目にシャンプー後の肌荒れが増えるのは、なぜか
同じシャンプー剤を使っているのに、シャンプー後に背中を全体的にかく冬と、脇の下だけを2日後にかく夏があります。季節が変わると、かゆいと訴える場所も、かき始めるまでの日数も入れ替わります。増えるのは回数だけではなく、出方そのものが逆向きに変わります。この記事では、冬の「乾きすぎ」と夏の「乾ききらない」という反対向きの2つを並べて、どちらの型なのかを決めるところから始めます。
乾きすぎと乾ききらない|シャンプー後のかゆみが増える2つの軸
シャンプー後にかゆいそぶりが季節で増えると聞くと、多くの人が「冬は乾燥するから」とまとめます。ところが実際に出てくる話は、冬と夏の両方に偏っています。冬と夏では、かゆくなる仕組みが逆向きです。季節で変わっているのは乾かし終わるまでの時間ではなく、乾かし終わったあとに地肌がどちら側へ振れるかのほうです。
冬の室内は、湿度が30%台まで下がっているのに、暖房で室温は22〜24度に保たれています。この条件だと被毛は速く乾きます。ドライヤーを当てている時間は、むしろ夏より短くなります。それでも乾きは毛の表面で止まらず、地肌の水分まで持っていきます。これが「乾きすぎ」の側です。乾かす手順を短く終えたのに、その日のうちにかゆいそぶりが増えるのは、この向きに振れているからです。
夏は逆になります。湿度が70%前後まで上がると、タオルで拭いても下毛に水分が残ります。上の毛は乾いて手ざわりが軽くなるので、乾いたと判断してドライヤーを止めてしまいます。下毛が湿ったまま、その上に体温がこもります。これが「乾ききらない」の側です。同じシャンプーで、同じ手順で洗っているのに、季節が変わるだけで反対の状態が起きます。
シャンプー後にかゆい様子が増えたとき、最初に疑われるのはシャンプー剤です。ただ、剤を替えていないのに季節で出方が変わるなら、原因は洗うものではなく乾かし終わりの条件にあります。剤を替えると変えたものが2つになり、次にかゆいそぶりが出たときにどちらのせいか分からなくなります。まず季節の側をそろえてください。
かき始めるまでの日数が入れ替わる、季節ごとの見分け方
冬型と夏型は、シャンプー後にかゆいそぶりが出るまでの日数がはっきり違います。ここが見分け方の入口です。日にちを数えるだけなので、特別な道具は要りません。
- 冬に増える型:洗ったその日から翌日にかけて出ます。首から背中、腰の上といった体の上側を、体をひねって全体的にかきます。ブラシを入れると白いフケが混じります
- 夏に増える型:2〜3日おいてから出ます。脇の下、内股、後ろ足の付け根といった風の通らない場所だけを、なめたり噛んだりします。近づくとにおいが混じります
日数の違いは、そのまま仕組みの違いです。乾きすぎは乾かし終わったその時点ですでに起きているので、当日に出ます。乾ききらないほうは、湿ったまま置かれた時間の長さで進むので、出てくるまでに2〜3日かかります。「シャンプーの翌々日にかいているから、シャンプーとは関係ない」と切り捨てないでください。夏型は、その日数で出るのが普通です。
季節の変わり目には、両方が混ざる時期があります。9月から10月、3月から4月です。外の湿度は動きはじめているのに、冷房も暖房もまだ本格的に入っていない期間で、部屋の空気が止まりやすくなります。この時期に「今年は急にかゆいそぶりが増えた」と感じたら、去年と比べるのではなく、先月と比べてください。比べる相手を1年前にすると、変わったものが多すぎて絞れません。
シャンプー後の見分け方でもうひとつ確かめたいのが、ドライヤーの音を嫌がるかどうかです。音を嫌がる子は、乾かし終わる前に切り上げられていることが多く、季節にかかわらず夏型に寄ります。嫌がる子ほど、乾かす時間の長さではなく順番のほうを変える必要があります。
冬型と夏型を、6つの見るところで比較する
ここまでの2つの軸を、1枚に並べて比較します。洗った日の記録がなくても、いま出ているかゆみがどちらの列に近いかは、当日中に判断できます。
| 見るところ | 冬に増える型(乾きすぎ) | 夏に増える型(乾ききらない) |
|---|---|---|
| 出るまでの日数 | 洗った当日から翌日 | 洗ってから2〜3日後 |
| かく場所 | 首・背中・腰の上。全体に散る | 脇の下・内股・後ろ足の付け根。部分に集中する |
| かき方 | 後ろ足で速くかく。体をひねる | 口でなめる、噛む。同じ場所を長く続ける |
| 混じるもの | フケ。ブラシに白い粉が残る | におい。地肌が湿っぽい |
| 乾かし終わりの手ざわり | 毛はふわりと軽く、地肌はぱさつく | 毛は軽いが、指を入れると地肌がひんやり湿る |
| 部屋の条件 | 湿度30%台。暖房の温風が当たっている | 湿度70%前後。空気が動いていない |
この比較で線を引いているのは、暦の上の季節ではなく乾かし終わりに地肌がどちら側へ振れたかです。だから、冬でも加湿をしていない部屋で夏型が出ることがありますし、夏でも冷房の風が寝床に直接当たっていれば冬型が出ます。季節は条件を動かすきっかけであって、原因そのものではありません。
どちらとも決めきれないときは、乾かし終わった直後に脇の下へ指を入れてみてください。ひんやりしていれば夏型、粉が指につけば冬型です。毛の表面ではなく、地肌で判断します。毛はどちらの型でも乾いて見えます。
型が決まったら、次のシャンプーで変えるのは1か所だけにしてください。湯温と乾かし方を同時に変えると、次にかゆいそぶりが増えたときに、どちらのせいなのか分からなくなります。1回に1つ、2回続けて同じ結果が出てから次に進みます。
どっちの型かを決めてから、手順の選び方を変える
どっちの型なのかが決まると、シャンプー後にやることの選び方がはっきりします。冬型と夏型では、変えるところが正反対になるからです。次の5つのうち、自分の型のものだけを選んでください。
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冬型:最後の3分を、温風から送風に切り替える
乾かす時間を延ばすのではなく、温度のほうを落とします。温風で乾かす時間が短いほど、地肌の側から抜ける水分が減ります。ドライヤーの音を嫌がる子は、距離を20センチ離して弱い風にすると、同じ3分を確保しやすくなります。
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冬型:乾かし終わりを「毛」ではなく「地肌」で決める
毛を触って乾いていても、地肌に指を入れて白い粉が動くなら乾かしすぎです。指がすっと入って、地肌がぱさつかない状態で止めます。この判断に切り替えるだけで、乾かす時間が1〜2分短くなります。
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夏型:脇の下と内股を、いちばん先に乾かす
背中から始めると、風の通らない場所が最後に回って乾ききりません。順番を逆にして、脇・内股・後ろ足の付け根から乾かします。ここが乾いていれば、背中は多少残っていても2〜3日後のかゆみにはつながりにくくなります。
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夏型:タオルを2枚に分ける
1枚目で水を吸わせ、湿ったタオルを体に残さないよう2枚目に替えます。1枚のまま拭き続けると、後半は水を塗り広げているだけになります。タオルを替えるだけで、ドライヤーの時間が3〜5分減ります。
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どちらの型でも:乾かし終わったあと、風を通す5分をとる
ドライヤーを止めてすぐ抱き上げたり、ケージやベッドに入れたりしないでください。空気が動く場所に座らせて5分置きます。この5分で、下毛に残っていた水分が抜けます。
選び方でいちばん多い外し方が、「冬だから乾かす時間を延ばす」です。冬に必要なのは時間を延ばすことではなく、温度を落とすことです。温風のまま時間だけ延ばすと、乾きすぎの側にさらに振れます。逆に夏は、時間を延ばすより順番を入れ替えるほうが効きます。
シャンプーとシャンプーのあいだの日にできることも、型で変わります。冬型なら、暖房の温風が寝床へ直接当たっていないかを確かめてください。夏型なら、寝床の下に空気が通る隙間があるかどうかです。洗う日の手順より、あいだの日の部屋の条件のほうが、日数としては長く効いています。
季節では説明がつかない、シャンプー後のかゆみ
型を決めて手順を1つ変えても引かないとき、それはもう季節の話ではありません。次のどれかに当てはまるときは、乾かし方の条件では説明がつきません。
- シャンプーをしていない週にも、同じようにかゆいそぶりが出る
- 体の片側だけに出ている
- 皮膚に赤み、ぶつぶつ、じくじくした場所がある
- 毛が薄くなっている場所、地肌が見える場所がある
- かき続けて眠れていない、夜中に起きてかいている
- 2週間たっても、同じ場所に同じ強さで出続けている
かゆいそぶりが増えたときに、洗う回数を増やしたり、逆に何週間も洗わずに様子を見たりするのは、どちらも判断を難しくします。皮膚に見た目の変化が出ている、なめ続けている、元気や食欲が落ちているときは、自己判断で頻度を変えず動物病院にご相談ください。いつから、季節のどちらの型に近いか、どの場所かの3行をメモして持っていくと、経過が伝わりやすくなります。
ここまでは乾かし終わりの話でしたが、シャンプー後の肌荒れには、洗っているあいだに決まってしまう分もあります。1つは、必要な皮脂まで落としてしまうこと。もう1つは、泡が流しきれずに地肌へ残ることです。2つ目が起きやすいのは、脇の下と内股と後ろ足の付け根。夏型でかく場所と、そっくり同じ並びです。風が通らない場所は、湯も最後まで届きません。mofuwa モイストシャンプーは、香料・着色料・パラベン・シリコン・鉱物油・紫外線吸収剤・アルコール・サルフェート・石油系界面活性剤・動物由来原料・合成ポリマーの11成分を配合していません。すすぎが甘くなりやすい場所があるなら、そこに残りうるものを先に減らしておく、という順番の設計です。流す順番も、乾かす順番と同じにしてください。背中から流しはじめて、脇の下・内股・後ろ足の付け根で終える。最後に流した場所が、最初に乾かす場所になります。濡らすときの湯は37〜38度。熱いほうがよく落ちますが、そのぶん皮脂の側も一緒に持っていかれます。
Product
mofuwa モイストシャンプー
300ml / 3,410円(税込)
アミノ酸系の洗浄成分で11成分無添加。天然由来の抗炎症成分7種とアミノ酸4種を配合し、原料の水には、精製水で薄めていない電解水を使っています。
商品ページを見るよくある質問
- 冬と夏で、シャンプーの頻度は変えたほうがいいですか?
- 頻度は、いちばん最後に変えてください。乾かし終わりの条件をそろえないまま頻度だけ動かすと、変わったものが2つになり、どちらが効いたのか分からなくなります。まず乾かし方を1つ変えて、2回続けて同じ結果が出てから頻度を考えます。
- 季節の変わり目に、冬型と夏型が両方出ることはありますか?
- あります。9月から10月、3月から4月は、外の湿度が動きはじめているのに冷暖房がまだ入らず、部屋の空気が止まりやすい時期です。当日に背中をかき、2日後に脇をなめるという出方をすることがあります。この時期は、日数で分けずに場所で分けて記録してください。
- シャンプー後、タオルドライだけで乾かしてもいいですか?
- 下毛のある子ではおすすめしません。上の毛が乾いても、下毛に水分が残ったまま体温がこもります。ドライヤーの音を嫌がる子は、距離を離した弱い送風で、脇の下と内股だけを先に乾かすところから始めてください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
