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梳かした毛を捨てたゴミ箱が、夏だけにおう

公開日 2024年8月22日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の淡い色の床で、静かに寝そべっているクリーム色の犬
毛が落ちる場所と、その毛を入れる袋の置き場所は、たいてい同じ部屋の中にあります。写真:3194556/Pixabay

ブラッシングを終えてゴミ箱のふたを開けたとき、生ゴミの酸っぱさとは違う、重く沈んだにおいが下から上がってきました。取れた抜け毛の量は、春の換毛期とほとんど変わっていません。変わったのは、その毛が袋の中で過ごす時間の室温です。可燃ゴミが週2回の地域なら、夜に捨てた毛が家を出るまでに最長で80時間あり、夏はその80時間を28度前後の台所で過ごします。この記事は、ゴミ箱に入れた抜け毛が生ゴミと同じ袋で過ごす時間を数えて、そこを短くする順番で組み立てます。

収集の頻度は変えられない|ゴミ箱の中で抜け毛と生ゴミが同居する80時間

夏の終わりに数えるものを1つだけ決めるなら、袋の中の時間です。ブラッシングで取れる抜け毛の量は、換毛期であれば春もこの時期も似たような手のひら2つぶんで、そこだけを見ても差は出ません。家庭ごみの収集は週2回で、そちらの頻度はこちらでは動かせません。動かせるのは、毛を捨ててから袋が玄関を出るまでの時間と、その袋の中に一緒に入っているものの2つだけです。

可燃ごみが火曜と金曜の地域で、ゴミ箱の袋が家を出るまでにかかる時間
捨てた時間次の収集袋の中で過ごす時間同じ袋に入っているもの
火曜の夜金曜の朝約60時間3日ぶんの生ゴミと、ブラッシング2回ぶんの毛
水曜の夜金曜の朝約36時間2日ぶんの生ゴミと、ブラッシング1回ぶんの毛
金曜の夜火曜の朝約80時間4日ぶんの生ゴミと、ブラッシング3回ぶんの毛
日曜の昼火曜の朝約44時間2日ぶんの生ゴミと、ブラッシング2回ぶんの毛

表の右端を見ると、いちばん長い80時間に、いちばん多くのものが入っています。金曜の夜は一週間の疲れが出る曜日で、ブラッシングをまとめてやる家も多い時間帯です。つまり、袋の中がいちばん混み合う日と、袋がいちばん長く家に残る日が、週のうちで重なっています。夏だけにおうという感じ方は、毎日少しずつ強くなったのではなく、この重なった日の記憶が残っているだけ、ということもあります。

毛の側の作りも見ておきます。換毛期に抜けるのは根元側の細い毛が中心で、1本ずつが短く、量のわりに本数が多くなります。同じ重さのかたまりでも、太い毛先だけの束より、細い毛が絡んだかたまりのほうが空気に触れる面が広くなります。そこに毛の根元からついてきた皮脂がのっていて、生ゴミから出た水分が下から上がってくる。この3つが同じ袋の中でそろうのは、家の中では夏のゴミ箱だけです。

Noteにおいの強さは数えず、時間と水分だけ数える

においの強さは、その日の体調や部屋の温度で感じ方が変わるので、記録には向きません。紙に書くのは「毛を捨てた曜日と時刻」「次の収集日」「その袋に水分のあるものが入っているかどうか」の3つだけにします。1週間ぶん並べると、強くにおった日が80時間の側に寄っているか、36時間の側にも出ているかが見えます。前者なら袋の中の時間の話で、後者なら出どころが袋ではないことになります。

もう1つ、置き場所を確かめます。ゴミ箱が台所にあるなら、そこは家の中でいちばん室温の高い部屋です。コンロを使えば気温は上がり、シンクの近くなら湿度も高く、換気扇を回すのは料理のあいだだけになります。袋の中の80時間は、家の中でいちばん条件の重い場所で進んでいます。抜け毛を捨てる先を決めるときは、ふたの形や容量より先に、その箱がどの部屋に置かれているかを見ておきます。

包んで分けて、縁を拭いて、先に出す|ゴミ箱と生ゴミのにおいに家でできる4つの手順

やることは4つです。毛を外す場所を移し、毛だけを包んで生ゴミの袋と分け、ゴミ箱の縁とふたの裏を拭き、毛の袋だけ収集日を待たずに持ち出します。順番には理由があって、先に拭いてから毛を捨てると、その日のうちに元へ戻ります。

  1. 1|ブラシから毛を外す場所を、ゴミ箱の前から玄関かベランダへ移す

    乾いた被毛はブラシから離れるときに静電気で散り、床に落ちる前に空気の流れに乗ります。ゴミ箱の前で外すと、箱に入らなかったぶんが箱の外側と、その下の床に貼りつきます。外す場所を玄関の三和土やベランダに決めておくと、落ちた毛はその場で集められます。毛先だけがブラシに残ったときは、無理に引き抜かず、目の粗いくしで根元側から押し出します。

  2. 2|取れた毛は新聞紙に包み、口を2回折って閉じる

    毛そのものは水分を持っていません。包んで閉じてしまえば、袋の中で何時間過ごしても条件は変わらないままです。ポリ袋よりも新聞紙のほうが向いているのは、包んだあとの厚みが薄く、生ゴミの袋に押しつけられても中で崩れないからです。ブラッシング1回ぶんを1包みにして、包んだ日付を端に書いておくと、あとで週の記録と突き合わせられます。

  3. 3|生ゴミは水を切ってから、毛の包みとは別の袋に入れる

    同じゴミ箱でも、袋を2つに分けるだけで中の条件は変わります。生ゴミの側は三角コーナーで一晩置かずに、その日のうちに水を切って口を縛ります。毛の包みは、縛った生ゴミの袋の上に置きます。下に敷くと、袋の底に落ちた水分を毛が受けることになります。

  4. 4|ふたの裏、縁、ペダルのまわりを拭く

    においが残るのは袋の中よりも、ふたの裏側です。開け閉めのたびに袋の中の空気が当たり、閉めると逃げ場がなくなる面だからです。縁は手とふたが毎日触れる場所で、ペダル式ならペダルの上面も同じです。乾いた布で拭くのではなく、湿らせてから拭き、そのあと5分ほど開けたままにして乾かします。

  5. 5|毛の包みだけは、収集日を待たずに持ち出す

    包みは軽く、水分がないので、集合住宅のゴミ置き場が使えるなら、その日のうちに出せます。使えないときは玄関の外に置いた密閉容器へ移します。これだけで、いちばん条件の重い80時間の袋から、本数の多い細い毛がまるごと抜けます。毛の包みを先に出す週と出さない週で、金曜の夜のふたの開け方が変わるはずです。

手順4で拭く場所を、もう一度その子の側から見ておきます。犬はふたが開いた瞬間に顔を近づけますし、猫は縁に前足をかけて中をのぞきます。ゴミ箱の縁とふたの裏は、家の中で数少ない「その子の鼻と口がまっすぐ届く汚れた面」です。前足をかけた猫は、そのあと必ずその前足をなめます。ここを拭いたあとに残るものは、時間差でその子の口に入ります。縁に使うものは、飲み込まれたあとまで含めて選ぶことになります。

mofuwa瞬間消臭スプレーは、その戻り方のほうから中身を決めた1本です。床やケージにかけたものを犬猫は必ずなめる、という前提が先にあって、そこから成分を電解水だけに絞ってあります。スキンケアミストと同じ水を、においのほうへ振った処方にしてあるので、ゴミ箱の縁のように毎日手と鼻が触れる面にも、量を気にせず使えます。舐めても大丈夫だから安心、という順番ではなく、舐めることが分かっているから中身を決めた、という順番の1本です。

香りが足されていないことも、ゴミ箱では意味が変わります。においのもとに直接反応する形なので、袋の中に残ったにおいの上へ、別のにおいを重ねずに済みます。香りで覆う方法だと、ふたを開けたときにその子に届くのは混ざった2つのにおいで、しかもその子は自分の家のにおいの地図を持っています。地図の一部を毎日書き換えられると、ゴミ箱の周りをかえって確かめに行く子もいます。人が「消えた」と感じるところと、犬や猫が「変わった」と感じるところは、同じ場所ではありません。

余計な成分が入っていないので、使える面も広くなります。ゴミ箱の外側だけでなく、その下の床、箱を置いている木の台、隣の家具の脚まで、mofuwa瞬間消臭スプレー1本で拭けます。夏のゴミ箱まわりは、毛が皮脂ごと床に貼りつく場所でもあるので、箱だけきれいにしても、周囲30センチが残っていると元に戻ります。拭く範囲は、箱の大きさではなく、ブラッシングのときに毛が落ちる範囲で決めてください。

やってみると、4つのうちいちばん効いたのが手順2だった、という家が多いはずです。毛を包んで閉じた時点で、80時間の袋から水分と毛の接点が消えます。逆にいえば、縁を毎日拭いていても、毛と生ゴミが同じ袋で一晩過ごしていれば、翌朝のふたの裏はまた同じ状態から始まります。手順は前から順に積み上がる形ではなく、2と3で条件を変えてから、4で面を戻す形です。

毎日ふたを開けているのに強くなる|ゴミ箱と生ゴミのにおいが元へ戻る3つの道筋

毎日手をかけているのに戻るときは、どこかで水分か時間を足しています。よく起きる3つを、そのまま並べます。

もう1つ、ゴミ箱から離れたところで起きる戻り方があります。においの出どころを毛だと思って、シャンプーの回数を増やす手です。夏は皮脂が出やすい時期ですが、洗う間隔を詰めると、根元のうるおいが追いつかない日が出てきます。乾きの浅い毛は静電気を持ちやすく、ブラッシングのたびに細かい毛が散って、床とゴミ箱の周りに落ちる量が増えます。回数を増やす前に、袋の中の80時間が何時間まで縮んだかを見てください。

記録は、手順を始めた日から2週間ぶんあれば足ります。曜日、袋の中の時間、毛を分けたかどうか、縁を拭いたかどうか。4列の紙が1枚あれば、戻った日がどの列で欠けているかはすぐ分かります。丸のつかない列が同じ場所に並ぶなら、そこが家の生活に合っていない手順です。手順そのものを削るのではなく、時刻をずらす、道具を置く場所を変えるところから試します。

Caution袋を分けても、においが背中から直接するとき

毛を包んで分け、縁も拭いて、袋の中の時間を40時間まで縮めたのに強さが変わらない/ふたを開けていない時間にも、その子が近くを通るとにおう/ブラッシングで取れる毛が、先週の倍のまま3週続いている/同じ場所だけ根元から抜けて地肌が見える/取れた毛の根元が脂で束になっている。このあたりまで来ると、数えているものが袋の側から、その子の体の側へ移っています。取れた毛を少しだけ紙に包み、いつから量が変わったか、どの場所から出ているかを書き添えて、動物病院の予約をその週のうちに入れてください。家で数えた時間と量は、そのまま診察の材料になります。持って行くのは、においの記憶ではなく、紙と毛の包みです。

袋を出したあとの5分|空になったゴミ箱を生ゴミのにおいごと乾かすコツ

次の週の80時間の中身は、袋を出した直後の5分で決まります。空になった箱は、その週のにおいが残っている状態です。ここで一度リセットしておかないと、新しい袋を入れた時点で、前の週の続きから始まります。

収集日の朝、袋を出したあとにやる3つと、かかる時間
順やること時間見るところ
1箱の内側とふたの裏を、湿らせた布で上から下へ拭く2分ふたの裏の水滴の跡
2箱の外側と、その下の床、隣の家具の脚を拭く2分床に貼りついた毛
3ふたを開けたまま置いて乾かしてから、新しい袋を入れる1分+乾き待ち内側が乾いてから入れる

この5分を週2回。夏のあいだだけ続けて、涼しくなったら1回に戻します。戻す目安は、袋の中の時間そのものではなく、室温です。台所の室温が25度を下回る日が続くようになったら、毛を包む手順は残したまま、拭く回数だけ減らして構いません。季節の変わり目にやめるのは、時間のかかる手順ではなく、回数の多い手順のほうです。

残す手順と、やめる手順の線引きも書いておきます。毛を外す場所を玄関にしたことと、毛を包んで分けることは、水分と時間の条件そのものを変えているので、通年で残ります。縁とふたの裏を拭くのは面を戻す作業なので、室温が下がれば頻度を落とせます。毛の包みを先に持ち出すのは夏だけの手で、冬は箱の中に置いたままでも条件がそろいません。1年のうちで手をかける総量は、思っているほど増えません。

今週は、毛の包みを分けるところだけで構いません。金曜の夜にブラッシングをするなら、その包みを1つ、新聞紙にくるんで口を折っておく。次の火曜の朝にふたを開けたとき、上がってくるものが先週と違えば、数えるところはもう分かっています。

Product

mofuwa 瞬間消臭スプレー

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500ml / 2,420円(税込)

香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。

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よくある質問

床に落ちた毛を掃除機で吸って、紙パックごと捨てるのはどうですか。
毛を舞わせずに集められるので、床の側の手としては合っています。ただし紙パックの中は、ゴミ箱の袋と同じ条件になります。吸ったあとの本体を台所やリビングに置いたままにすると、袋を分けた意味が薄くなるので、パックは満杯を待たずに交換して、交換した紙パックは毛の包みと同じ扱いで持ち出してください。サイクロン式なら、ダストカップの中身をその場で新聞紙に移して包みます。カップを水洗いした日は、完全に乾いてから戻します。
ゴミ箱ごとベランダに出してしまえば、室温の問題は解決しますか。
夏の日中のベランダは、床面の温度が室内より高くなります。直射日光の当たらない北側で、風の通る場所を選べるなら選択肢になりますが、ふたの隙間から虫が入りやすく、雨の日は箱の中に水分が増えます。屋外に置くなら、毛の包みだけを密閉容器に入れて外へ、水分のある生ゴミは室内の冷蔵庫や冷凍庫で収集日まで保管する、という分け方のほうが条件は安定します。
猫のトイレ砂の袋と、梳かした毛を一緒にしてもいいですか。
分けたほうが扱いやすくなります。固まった砂は水分を含んでいるので、毛にとっては生ゴミと同じ条件になります。砂は砂で口を縛って毎日出し、毛は新聞紙に包んで別に置いてください。もう1つ、毛をトイレに流すのはやめておきます。細い毛は水に沈まず、配管の途中で他のものに絡みます。集めた毛は、燃えるごみとして包んで出すのがいちばん確実です。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。