C15組み合わせ提案

全身を7日で一周するケア設計

公開日 2024年8月7日|文=mofuwa編集部

明るい部屋の白くやわらかな毛布の上で、横になって休んでいるクリーム色の長毛の犬
7つに分けた区画のうち、その日に手に取る道具は1本だけにしています。写真:3194556/Pixabay

夜9時、テレビの前に座って全身を頭からしっぽまで一度に回ると、スプレー、ブラシ、ミスト、クリーム、ジェルと、手に取るものが5つ入れ替わります。持ち替えるたびにキャップを開け閉めし、そのあいだにその子は立ち上がって向きを変えます。全身のケアを7日に分けて一周させる目的は、1日に手に取る道具を1本に決めることにあります。1回が短くなるのは、そのあとからついてくる結果です。体を7つの区画に切り、区画ごとに道具を1本ずつ割り当てると、その日にやることは「その日の区画に、その日の1本」だけになります。ここでは、毎日全身を薄く回す組み方と、1日1区画を深くやる組み方を、手の中で起きることから比べます。

全身を7つに切るのは、区画ごとに道具を1本に決めるため|全身ケアの選び方の前提

全身を7つの区画に切って7日で一周させる理由は、区画ごとに手に取る道具を1本に決められることにあります。1回にかかる時間が短くなるのは、そのあとからついてくる結果です。体の場所によって、向いている道具は違います。首輪の下の脂っぽさ、口のまわりのよごれ、肉球の乾き、脇のもつれ。これを1日で全部回ろうとすると、場所が変わるたびに手の中の道具も変わります。この「持ち替え」が、全身のケアをいちばん重くしている動作です。

持ち替えは、道具を置いて別の道具を取るだけの動作に見えます。実際には、キャップを閉める、指に残ったクリームやジェルを拭う、次の容器を探して開ける、の3つが毎回挟まります。そのあいだ、こちらの手はその子の体から離れています。手が離れた瞬間を、その子は「終わった」と受け取ることがあります。立ち上がって向きを変えれば、次の場所に戻る前に、もう一度落ち着いてもらうところからやり直しです。

区画を分けると、この5つがまとめて消えます。1日に手に取る道具が1本なら、キャップを開けるのは始めと終わりだけで、指に残るものもその区画の中で完結します。区画の大きさは、1本の道具を持って、両手でゆっくり見られる広さにそろえます。同じスプレーで済む場所でも、頭と首、背中と腰、後ろ足とお尻を1日にまとめると、見る深さは毎日全身と変わらなくなります。広さをそろえて切っていくと、全身はちょうど7つに分かれます。

Note区画を7つにしたのは、曜日と1対1で結ぶため

7という数に、体の側の理由はありません。1週間が7日なので、曜日と区画を1対1で結べる数にしました。月曜は頭と首、火曜は口と耳のまわり、というふうに決まっていれば、表を見なくても曜日で思い出せます。区画を8つや10個にすると、曜日と区画の組み合わせが週ごとにずれて、その日がどこだったかを毎回確かめることになります。確かめる手間は、持ち替えと同じくらいケアを重くします。

軸1・毎日全身を薄く回す|持ち替えが1日6回になる組み方

毎日全身を薄く回す組み方では、頭から順に進むと道具の持ち替えが1日6回、道具ごとに順番を並べ替えても3回は残ります。7つの区画を、ふだん撫でる順に頭から回ったときの手の中を並べると、次のようになります。

7つの区画を頭から順に1日で回ったとき、手の中で起きること
順番区画手に取るもの持ち替え
1頭と首(首輪の下を含む)スプレー—
2口と耳のまわりミスト1回目
34本の足先と肉球クリーム2回目
4背中と腰スプレーとブラシ3回目
5脇と内ももジェル4回目
6お腹と胸ミスト5回目
7後ろ足の付け根・お尻・しっぽスプレー6回目

表の順に回ると、1日で6回です。道具の側から順番を組み直して、スプレーの区画を3つ続け、ミストの区画を2つ続けても、スプレーからミスト、ミストからクリーム、クリームからジェルへの3回は消えません。7日続ければ、少なくとも21回、頭からの順なら42回、手の中の道具が入れ替わります。そのたびに、前の節で書いた5つの動作が挟まります。

持ち替えの多い日に、いちばん先に抜けるのは表の5番目と6番目です。脇と内ももは、片手で前足や後ろ足を持ち上げ、もう片方の手で毛を根元から分けないと、奥が見えません。お腹と胸も、横になってもらい、毛の薄いところを指で開く手が要ります。どちらも、両手が空いていないと見られない区画です。容器を握ったままではできないので、いったん置いてから持ち上げ、見終わってからまた取る。持ち替えがさらに2回増えます。5番目に来るころには、その子のほうが先に立ち上がっていることも少なくありません。

もう1つ起きるのは、手に残るものの行き来です。3番目で指についたクリームが、4番目の背中の毛に移ります。5番目でもみこんだジェルが手のひらに残ったまま、6番目のお腹に触れます。道具を場所ごとに分けているつもりでも、1日で全身を回ると、手がその境目を何度もまたぎます。

毎日全身に手が通ること自体には、意味があります。昨日と今日の手ざわりの違いに気づけるのは、毎日同じところに触れているからです。重くなるのは、そこへ道具を持ち込んだときです。触れることと道具を使うことを同じ時間に詰め込んだところで、持ち替えが生まれています。

軸2・1日1区画を深く|7つの区画に1本ずつ割り当てる表

1日1区画を深くやる組み方では、その日に手に取る道具は1本だけで、持ち替えは0回になります。区画と道具を1対1で結んだ表が、この組み方の本体です。

7つの区画と、区画ごとに決めた1本(7日で一周)
曜日区画手に取る1本その区画で見ること
月頭と首(首輪の下を含む)mofuwa グルーミングスプレー首輪の当たっていた帯の毛と地肌
火口と耳のまわりmofuwa スキンケアミスト口角のよごれ、耳のまわりのにおい
水4本の足先と肉球mofuwa 肉球クリーム肉球の縁の硬さ、指のあいだ
木背中と腰グルーミングスプレーとブラシ毛の根元、ブラシに残る抜け毛
金脇と内ももmofuwa 毛玉予防ジェルもつれの芽、こすれて赤いところ
土お腹と胸スキンケアミスト毛の薄いところの地肌の色
日後ろ足の付け根・お尻・しっぽグルーミングスプレーお尻まわりのよごれ、しっぽの付け根

7つのうち3つをグルーミングスプレーに任せているのは、頭と首、背中と腰、後ろ足からお尻が、どれも体から出る脂が被毛にたまっていく区画だからです。ペットは毎日、体から脂を出します。先週きれいにした首輪の下も、7日たてばまた脂を抱えています。mofuwa グルーミングスプレーは還元水100%で、アルコールを使っていません。汚れのもとになる脂は水と乳化して落ち、セラミドやスクワランは残るように組み立てられています。月曜の朝は首輪を外し、首輪が当たっていた帯のところに、手のひらに取ったスプレーを指先でなじませます。月曜の手が離れたあと、その子は首をかいた前足を舐めます。中身は、そこまで届いてかまわないものだけで組んであるので、帯の幅いっぱいに使うのに、量を気にする必要がありません。

木曜の背中は、スプレーとブラシを1組として数えます。グルーミングスプレーはブラッシングスプレーとしても作られていて、ひと吹きしてからとかすと、静電気で毛が立ちにくいぶん、ブラシが根元まで入ります。吹く手ととかす手がひと続きの流れにあるので、道具を置いて取り直す持ち替えにはなりません。スプレーの音に驚く猫なら、手のひらに取ってから背中になでつけると、音がその子の耳のそばで鳴らずに済みます。

火曜と土曜のスキンケアミストは、口と耳のまわり、お腹と胸という、その子の舌が届く場所に当てています。口のまわりは、食べ終わるとすぐに自分でなめる場所です。猫なら、毛づくろいでお腹も胸もなめます。火曜の口角も土曜のお腹も、拭いたそばから舌が通る区画です。ここに置く1本は、その舌の先まで行くものとして選ぶことになります。mofuwa スキンケアミストは電解水だけでできていて、舐める動物の、舐めてしまう場所に使うことを出発点に設計されています。火曜は、コットンに取ったミストで口角のよごれを拭い、そのまま耳の付け根のまわりへ進みます。耳は、外から見えている皮膚のところまでにします。土曜はお腹を上にしてもらい、毛の薄いところを指で開いて、地肌の色を見てからミストをなじませます。

水曜の足先の日だけは、指にクリームが残ります。1日1区画にしておくと、そのクリームのついた指で顔や背中に触れる場面がなくなります。mofuwa 肉球クリームを1つの区画に置いたのは、塗ったあとの生活まで考えて作られているからです。ロウや油脂をベースにした肉球クリームはべたつきやすく、塗ってすぐに歩くと床に跡が移り、その汚れがまた肉球に戻ってきます。肉球クリームは、塗ったあと床を歩くところまで考えて、べたつきをできるだけ抑えた処方です。4種のヒアルロン酸が入っていて、角質層まで届くもの、うるおいを抱え込むもの、表面にうるおいの層をつくるもの、保護膜になるものと、層ごとに受け持ちが分かれています。水曜は、乾いたコットンで4本の足先の汚れを拭ってから、指先に取ったクリームを肉球の縁までなじませ、そのまま床に下ろします。

金曜の脇と内ももは、軸1で最後まで回ってこなかった区画です。1本しか持たない日なら、容器を床に置いたまま、片手で前足を持ち上げ、もう片方の手で毛を根元から分けられます。探すのは、指先が引っかかる程度の小さなもつれです。mofuwa 毛玉予防ジェルは、からまって固まった毛を、はさみで切るしかなくなる状態をなくすために作られました。フェルトのように大きく固まった毛玉は、毛が引っ張られ続けて痛みのもとになる、と公式にも説明されています。小さなもつれを見つけたら、ジェルを直接なじませ、毛玉がしっとり濡れるくらいになってからブラシでほぐします。できる前に塗っておく使い方と、できたものをゆるめる使い方の両方を、この1本が受け持っています。すでに大きく固まって指でほぐれないものは、無理に引かず、トリミングサロンで切ってもらうのも正しい判断です。

持ち替え・時間・見る深さ・見落としの比較|全身ケアは毎日薄くと1日1区画のどっちか

4つの条件で並べると、道具を1本に決められるのは1日1区画のほうで、毎日全身は道具を持たずに撫でる時間として残すのが合います。比べているのは商品どうしの違いより、同じ道具を「1日で全部」使うか「1日1区画」で使うかという条件の違いです。

毎日全身を薄く回す組み方と、1日1区画を深くやる組み方の比較
毎日全身を薄く1日1区画を深く
持ち替える回数1日3〜6回。7日で21〜42回0回。キャップを開けるのは始めと終わりだけ
1回の時間区画の数だけ積み上がり、後半はその日の残り時間で削られる1区画ぶんで終わる。長さはその区画の広さで決まる
見る深さ片手に容器を持ったまま、毛の表面をなでる深さ両手が空くので、持ち上げて根元まで分けて見られる
見落とし両手の要る脇・内もも・お腹が後ろに回り、抜けやすい同じ区画に戻るのは7日後。そのあいだは撫でる手で拾う
手に残るものクリームやジェルが次の区画へ移るその日の1本だけで、区画の外へは出ない
結論(この家の場合)道具を持たずに、撫でる手で毎日全身を通す時間にする道具を使うケアはこちら。7日で全身を一周する
毎日全身と1日1区画を、手の中で起きることで比べる 毎日全身を薄く回す組み方と、1日1区画を深くやる組み方を、持ち替え・見る深さ・脇と内もも・手に残るもの・終わり方の5つで並べた比較カードです。 毎日全身を薄く 持ち替えは1日3〜6回 片手に容器を持ったまま見る 脇と内ももが最後に回る 指のクリームが背中へ移る 後半は残り時間で削られる 1日1区画を深く 持ち替えは0回 両手を空けて持ち上げて見る 脇と内ももに丸1日を使う 手に残るのはその日の1本 1区画ぶんで終わる 毎日全身は、道具を持たずに撫でる時間として残します
区画を分ける目的は、その日に手に取る道具を1本にすることです。

選ぶのは1日1区画のほうです。ただ、毎日全身をやめるわけではありません。道具を持たない手で、頭からしっぽまで撫でる時間は毎日のまま残します。撫でる手には持ち替えがありません。撫でていて昨日との違いに気づいたら、その場所をよく見ておき、道具を使って深く見るのは、決めた曜日の1本に任せます。触れるのは毎日、道具を使うのは7日に1回ずつ、と役割を分けたところで、2つの組み方は1つの設計にまとまります。

もう1つ、7日の表の外に置くものがあります。散歩から帰った玄関で足先をきれいにするのは、座って向き合うケアとは別の、家に入るための動作です。毎日散歩に行く子の足先は、毎日汚れて帰ってきます。ここは表に数えず、玄関に置いたグルーミングスプレーで毎日済ませます。ペットは脂を出し、外の汚れも毎日つく。曜日の表を待たずに、今日ついたぶんは今日のうちに落としておきたい。その毎日ぶんを玄関で終わらせるために作られたのが、このスプレーです。表の水曜に足先と肉球の区画があっても、玄関の毎日はそのまま続きます。

飛ばした区画は翌週の同じ曜日で拾う|7日で一周する全身ケアの続け方

7日の形を崩さないために決めておくのは、飛ばした区画を翌日に重ねないことです。火曜を飛ばしたからといって、水曜に口と耳のまわりと足先を両方やると、その日はミストからクリームへの持ち替えが戻ってきます。飛ばした区画は、翌週の火曜まで待ちます。そのあいだも撫でる手は毎日通っているので、1週間まったく触れない場所ができるわけではありません。

Caution同じ曜日に戻ってきた区画が、先週と違って見えたら

7日で一周していると、同じ区画を7日おきに同じ1本で見ることになります。道具も曜日も変わらないので、先週との違いがそのまま目に入ります。首輪の下の赤みが先週より広がっている、耳のまわりのにおいが先週と変わった、肉球の割れから血がにじむ、脇や内ももを持ち上げると痛がる。出血や痛がる様子はその週のうちに、赤みやにおいの違いは翌週の同じ曜日にも続いていたら、曜日の表を持って動物病院へ行ってください。何曜日の区画で、先週と比べてどう変わったかを、表の行のまま伝えられます。

表は、道具をしまっている棚の扉の内側に1枚貼れば足ります。月曜の朝に首輪を外し、グルーミングスプレーを手のひらに取るところから一周が始まります。2回目の月曜に同じ首輪の下を触ったとき、指先はもう先週の手ざわりと比べ始めています。7日で一周する全身のケアは、持ち替えずに1本ずつ、全身を両手でゆっくり見ていく7日間として続けていけます。

Product

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よくある質問

7日で一周すると、同じ区画を道具で見るのは週に1回だけになります。足りますか。
道具を使って深く見るのは区画ごとに週1回ですが、道具を持たない手で撫でるのは毎日全身のままです。散歩から帰った足先も、玄関で毎日グルーミングスプレーを使うので、7日の表とは別に毎日きれいにできます。撫でていて気になった区画があれば、その週の残りの区画を1日ずつうしろへずらして、翌日にもう一度その区画の1本を持てば、1日1本の形を保ったまま2回見られます。
区画と道具の組み合わせは、この表のとおりにしないといけませんか。
決まっているのは「1区画に1本」という形だけで、組み合わせはその子の体に合わせて変えてかまいません。たとえば短毛でもつれがほとんどない子なら、金曜の脇と内ももは、道具を持たずに持ち上げて見るだけの日にできます。反対に、毛玉ができやすい長毛の子は、毛玉予防ジェルを全身に塗る日を8つ目の区画として足します。区画を入れ替えても、1日に持つ道具が1本であれば、持ち替えは0回のままです。
猫にも同じ7日の表が使えますか。
使えます。長く触られるのを好まない猫にとっては、1日1区画で短く終わる形のほうが受け入れやすいことがあります。口のまわりやお腹、胸は、猫が毛づくろいでなめる場所なので、舐めることを前提に作られたスキンケアミストの区画にしています。長毛の猫は、脇や内ももに加えて耳のうしろもからまりやすいので、金曜の区画に含めて見てください。スプレーの音を嫌がる子は、頭と首の日も手のひらに取ってからなじませます。

本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。