C12Q&A・豆知識
洗わないケアで減らせる水の量
シャワーの水量を絞る、という節水のやり方があります。ペットのケアで水を減らしたいときは、洗う日を1日抜くほうが、はっきり形になって出ます。水を使わない日は、洗う・すすぐ・乾かすの3つがまるごと無くなるからです。節水の手ごたえは、水道の側よりも、乾かす時間の側に出ます。この記事にはリットルも電気代も書きません。家ごとに違う条件を1つの数字に丸めると、どの家にも当てはまらない数になるためです。かわりに数えられるのは、月に何日「洗わなかった」かです。ペットのケアの節水を、日数という数え方に置き換えて、8つの問答に分けて書きます。
洗わないケアで、水はどれくらい減らせますか
減らせます。ただし、この記事ではリットルで答えません。水を使わなかった日は、その日に使うはずだった水がまるごと無くなります。だから効いてくるのは「1回あたりを何割減らすか」ではなく、「何日をゼロにするか」のほうです。ペットのケアの節水は、蛇口の太さより、回数の側で大きく動きます。
1回の洗い方を組み替えて水を減らす道もあります。泡を先に取ってから流す、すすぐ順番を変える、といった工夫です。ただ、それは1回のなかの話で、今回書くのは日数の話です。1回を細くするのと、1回そのものを無くすのとでは、減り方の桁が変わります。
ペットを洗う回数は、家によってまったく違います。毎週の家もあれば、季節ごとの家もあります。だから「洗わないケアにすると何割減る」という数字も、家ごとに変わります。共通して言えるのは、水を使わなかった日は、洗う・すすぐ・乾かすの3つがそろって消える、という形のほうです。
同じ1回のケアでも、シャワーヘッドを替えて減らせるのは、その1回のうちの一部です。その1回を丸ごと無くすと、減るのは100%です。ペットのケアで節水を考えるとき、この2つは足し算ではなく、順番の問題になります。まず日数を数え、そのうえで残った回数のなかで工夫する。順番を逆にすると、細かい工夫をしながら回数が変わらない、という形になりやすいところです。
なぜリットルで言い切れないのですか
1回に使う水の量を決めている条件が、多すぎるからです。同じ「ペットを1回洗う」でも、条件が2つ3つ違えば、量は簡単に倍になります。下に並べたものは、どれも家ごとに違うものです。
- 蛇口とシャワーヘッド:同じ時間でも、出る量が違います
- すすぎにかけた時間:ここがいちばん大きく効きます
- 体の大きさと毛の量:泡が抜けるまでの時間が変わります
- 使った洗浄剤の量:泡が多いほど、すすぎが長くなります
- 湯を止めるかどうか:泡立てているあいだ出しっぱなしにするかで変わります
- 洗う人の手の速さ:慣れているほど、同じ工程が短く終わります
この6つがそろって同じ、という家は2軒とありません。だから、どこかで見た平均のリットル数を借りてきても、その家のペットのケアの節水にはなりません。数字としては具体的に見えますが、自分の家に当てはめた瞬間に根拠が消えます。
電気代も同じです。ドライヤーの機種、風量の設定、部屋の広さ、毛の量、途中で休むかどうかで、かかる時間が変わります。時間が変われば、そこに掛ける金額も変わります。条件が動くものを1つの数字に丸めると、どの家にも当てはまらない数になります。この記事が金額を書かないのは、そのためです。
かわりに書けるものが2つあります。何がその数字を決めているか、という条件のほうと、家で自分の数字を出す方法です。この2つがあれば、平均を探す必要がなくなります。s5で、その数え方を書きます。
ペットのケアで節水の手ごたえが出るのは、どこですか
手ごたえが出るのは、乾かす側です。水は蛇口を閉めれば止まりますが、乾かす時間は途中では止められません。濡らしてしまった以上、乾き終わるまでは工程が続きます。水を使わなかった日は、この止められない工程が、そもそも始まりません。
図の左の箱が、節水でいちばん起きやすい失敗です。水を絞ると泡が落ちにくくなり、すすぎが長くなります。結局、水も時間も減らないまま、生乾きだけが増えます。1回のなかで水を絞るのは、すすぎが短く終わる順番とセットでないと効きません。
もう1つ、家で気づきにくい理由があります。水道の使用量は月ごとの明細でしか分からず、しかもペット以外の水と混ざっています。洗った月と洗わなかった月を並べても、差はほかの生活の水に埋もれます。節水の結果は、明細では見えず、その日の時間の空き方で分かります。だから、ペットのケアの節水は、乾かす時間の側で数えるほうが当たります。
乾かす工程が消えると、ペットの側では何が変わりますか
消えるのは時間だけではありません。その時間のあいだ、ペットの側で起きていたことも一緒に消えます。節水として始めたことが、負担の側で先に形になって出てきます。
| 消えるもの | ペットの側で変わること | 人の側で変わること |
|---|---|---|
| すすぎの時間 | 立たされている時間が無くなります | 浴室にいる時間が減ります |
| ドライヤーの音 | 音に耐える時間が無くなります | 声をかけ続けなくてよくなります |
| 乾かす時間 | 押さえられている時間が無くなります | 予定を空けずに済みます |
| 生乾きの心配 | 濡れたままの時間がゼロになります | あとで様子を見に戻らずに済みます |
| 浴室の片づけ | 洗い場に居る時間が無くなります | 床とドアの水を拭かずに済みます |
この差がいちばん大きく出るのは、乾かす工程に時間がかかる子です。下毛のある犬、毛の量が多い子、年齢が上がって長く立っていられない子、音が苦手な子。この子たちでは、乾かす時間そのものが負担になります。ペットのケアの節水を日数で組むと、水と一緒にこの時間も減ります。
猫の場合は、そもそも水で洗う必要がない子が多いところです。毛づくろいが届いている子では、洗わない日を増やすというより、洗う日をつくらないほうが自然な形になります。この場合の節水は、数え方そのものが変わります。洗った日を数えると、年に何回、という形になります。
ここまでをまとめると、節水として減っているのは水ですが、実際に手ごたえとして返ってくるのは、乾かすためにあけていた時間と、その時間ぶんの負担です。ペットのケアで「洗わない日」を選ぶ理由が、節水だけではなくなるのは、このためです。
家で自分の節水を数えるには、何を記録しますか
カレンダー1枚で足ります。記録するのは「洗った日」だけです。洗わなかった日を毎日書こうとすると、書くことが多すぎて2週間で止まります。手順は4つです。
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洗った日に、丸を1つ付ける
全身を洗った日だけです。足だけ流した日や、部分的に拭いた日は数えません。ここを混ぜると、あとで日数が出せなくなります。ペットが複数いる家では、色を分けて丸を付けます。
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月末に、丸の数を数える
その月にペットを洗った回数です。1つも丸がない月があっても、そのまま残します。丸がない月は、その月まるごとが水を使わなかった日になります。
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その月の日数から、丸の数を引く
出てきた数が、その月に水を使わなかった日数です。この数字が、その家のペットのケアの節水そのものです。リットルに換算する必要はありません。
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3か月ぶん並べる
月ごとの数字を3つ並べると、増えているか、減っているかが読めます。1か月だけでは、その月がたまたまだったのかが分かりません。季節で洗う回数が動く家では、去年の同じ月と並べるとさらに読めます。
この数字は、他の家と比べるものではありません。比べる相手は、去年の自分の家です。毛の量も、住んでいる場所も、散歩の距離も違うので、他の家の日数を知っても、自分の家の判断は動きません。
3か月続けると、もう1つ見えてくるものがあります。洗う回数が増えた月に、何があったかです。雨が続いた、旅行に行った、皮膚のことで動物病院に行った。ペットのケアの節水は、この理由の側を見ないと、次の月の予定に落とせません。数字だけを追わないでください。
洗わない日は、どこまで増やしていいのですか
ここは、節水の話から離れる場面です。日数を増やせるかどうかを決めているのは、水道でも予定でもなく、その子の皮膚と被毛の状態です。下の表の右側に当てはまるときは、節水のために日数を延ばさないでください。
| 見るところ | 増やせるとき | 増やせないとき |
|---|---|---|
| におい | 翌日になっても戻ってきません | 洗った翌日にはにおいが戻ります |
| 地肌 | 赤みもフケも見当たりません | 赤い、フケが増えた、かさついている |
| 行動 | 同じ場所をなめ続けていません | 特定の場所をなめる、かく、かむ |
| 外での汚れ | 室内中心で、汚れが乗っていません | 泥、草の汁、においの強いものが付いた |
| 被毛の手ざわり | ブラシがすっと通ります | ベタつく、指が途中で止まる |
右側の状態のまま日数を延ばすと、節水になりません。次に洗うときに、いつもより長くこすることになり、すすぎも長くなるからです。間隔を延ばしたぶんが、1回の水と時間に戻ってきます。ペットのケアでは、間隔と1回の重さがつながっているので、日数だけを見て決められません。
逆に、左側がそろっているときは、日数を増やしても手ざわりもにおいも変わりません。その状態を保っているのは、洗う回数ではなく、洗わない日にブラシが入っているかどうかのほうです。次の項で、その中身を書きます。
水を使わない日に、手元でやっておくことは何ですか
やることを先に決めておくと、洗わない日が続いても手ざわりが落ちません。逆に、何も決めていないと、洗わない日が積み上がったあとで一度に洗うことになります。それでは節水になりません。決めておくのは4つです。
- ブラッシングで、抜けた毛を先に外へ出す:残った毛が絡むと、次に洗う日の工程が長くなります
- 汚れが乗る場所だけ拭く:足の裏、口のまわり、尾のつけ根。全身をやろうとすると続きません
- 洗い流さないタイプを、布に含ませて一往復させる:濡らさないので、乾かす工程が発生しません
- 次に洗う日を、その場で決めて書く:カレンダーに先に丸を入れておくと、日数の管理と両立します
3つ目について補足します。mofuwa スキンケアミストは、高機能性電解酸化水100%で、清涼飲料水の規格基準をクリアしています。水で流さないので、すすぎも乾かす工程も発生しません。日数を延ばしていくと、地肌に人の手が触れる回数だけが先に減ります。被毛の下は、その子が自分でどうにかできる場所ではありません。洗う日を1つ抜いた週こそ、分け目をつくって根元に直接吹き、そこだけ手で確かめておく。ペットのケアの節水を日数で組むときほど、地肌に触れた回数のほうを一緒に数えておくと、次の丸をどこに打つかがその場で決まります。
布に含ませて使うのは、量の管理のためです。直接かけると量が読めず、多くかけたぶんだけ被毛が湿ります。湿ってしまうと、そのぶん乾くまでの時間が生まれます。布に含ませて毛の流れに沿って一往復させると、量も時間も抑えられます。猫の場合は、音が出にくい形のものを選ぶと続けやすくなります。
この4つは、どれも数分で終わります。洗う日を1日抜くために、洗わない日に30分かけていては本末転倒です。ペットのケアの節水は、洗わない日の手間を軽くしておくことで初めて続きます。
ペットのケアの節水を、日数という数え方に畳む
ここまでを畳みます。持っておくのは、数える数字と、読むところの2つだけです。
| 何を | 中身 | 使い方 |
|---|---|---|
| 数える数字 | その月に水を使わなかった日数 | カレンダーの日数から、洗った日の丸を引きます |
| 読むところ | におい・地肌・行動・外での汚れ・手ざわり | 右側に当てはまる日は、日数を延ばしません |
この2つがあれば、リットルも電気代も要りません。節水の結果は水道の明細ではなく、乾かすためにあけずに済んだ時間として返ってきます。数えられるのは日数、感じられるのは時間。ペットのケアでは、この2つがそろって初めて続きます。
最後に、日数では決められない場面を1つ書いておきます。「洗う回数を減らしていいのか、増やしたほうがいいのか」という問いは、皮膚の状態によって答えが逆になります。節水のつもりで間隔を延ばすと合わない子もいれば、洗いすぎが負担になる子もいます。ここは家で決める話ではありません。
洗った翌日にはにおいが戻る、地肌が赤い、フケが増えた、同じ場所をなめ続けている、ベタつきが取れない、毛が薄くなってきた。こうした変化があるときは、ペットのケアの節水として洗う回数を動かす前に、動物病院にご相談ください。回数を増やすほうがいいのか、減らすほうがいいのかは、皮膚の状態で変わります。カレンダーに付けた丸をそのまま持っていくと、いま何日おきに洗っているかが、その場で伝わります。
最後に、来月まで持っていくものを1つだけ決めておきます。カレンダーの丸は、今月何日ぶん水を使わずに済んだかを見せてくれますが、来月に渡せるのは丸そのものではなく、丸と丸のあいだに手を入れた回数のほうです。ブラッシングを1回、根元の1か所を1回、その日のうちに終える。毎日でなくて構いません。これを3か月続けると、ペットのケアの節水は、我慢して間隔を延ばす話ではなく、延ばしても手ざわりが落ちない状態を先につくる話に変わります。数える対象が変わると、続く長さのほうも変わります。
Product
mofuwa スキンケアミスト
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商品ページを見る本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
