C08季節・行事
2月の終わりに抜け毛の量が変わる|静電気が引く頃、服を脱がせる
2月の終わりに服を脱がせると、内側に残った毛が手のひら1枚ぶんになります。2週間前の同じ服では、ひとつまみで済んでいました。床に落ちる量が増えたというより、服の内側という一か所へ集まっています。換毛期の入り口に入ると、抜け毛は服の下で落ちられないまま待つようになるからです。この記事では、1日に服を着せていた時間と、脱がせたときに内側へ残った毛の量という2つを数えながら、着せる時間をいつから減らしていくかを決めます。
服の内側に残る毛が、ひとつまみから手のひらへ|換毛期の抜け毛と、服の下で待っていた抜け毛の違い
2月の中頃と終わりで、同じ服を同じ時間だけ着せているのに、脱がせたときに内側へ残る毛の量が変わります。ひとつまみだったものが、親指の先ぶんになり、手のひら1枚ぶんになる。服の作りも洗い方も変えていないので、変わったのはその子の被毛の側です。
この時期の抜け毛を、床に落ちた量で数えると読み違えます。掃除機をかけた回数、敷物を替えた日、窓を開けた時間で、床の見え方は動いてしまうからです。服の内側は違います。着せていた時間で割れるので、日ごとに比べられます。2月の下旬に数えるものとして、これがいちばん扱いやすい入り口になります。
数えるのは3つだけです。1日に服を着せていた時間。脱がせたときに内側へ残っていた毛の量。そして、脱がせたあとに背中を10回梳かして、ブラシに乗った毛の量。量は秤に乗せなくて構いません。ひとつまみ、親指の先ぶん、手のひら1枚ぶん。この3段階で足ります。
| 週 | 1日に着せていた時間 | 内側に残った毛 | 背中を10回梳かして出た毛 |
|---|---|---|---|
| 2月の第1週 | 14時間 | ひとつまみ | ひとつまみ |
| 2月の第2週 | 14時間 | 親指の先ぶん | ひとつまみ |
| 2月の第3週 | 14時間 | 手のひら1枚ぶん | 親指の先ぶん |
| 2月の第4週 | 14時間 | 手のひら1枚ぶん | 手のひら1枚ぶん |
第3週で内側の毛だけが先に増えて、梳かして出る毛はまだ増えていません。ここが2つの抜け毛の分かれ目です。下毛が押し出されて新しく抜けた毛と、もう抜けているのに服に押さえられて落ちられない毛は、別のものです。前者は換毛期そのもので、時期が来れば量が増えます。後者は服を着せている家にだけ起きる溜まり方で、脱がせた瞬間にまとめて出てきます。
この違いを押さえておかないと、第4週に床の毛が急に増えたとき、換毛期が一気に来たと読んでしまいます。実際には、服の下で3週間ぶん待っていた毛が、脱がせた日にまとめて落ちているだけのことがあります。換毛期の抜け毛の量そのものは、そこまで急には動きません。動いたのは、毛が落ちられる場所のほうです。
軸1・着せたまま過ごす日|服の内側にたまる換毛期の抜け毛の見分け方
服を着せたままにしておく理由は、2月のあいだははっきりしています。寒い日がまだ残っていること、そして床に落ちる毛が減ることです。着せているあいだ、抜けた毛は服の内側にとどまります。ソファにも布団にも移らないので、掃除の手数はたしかに減ります。
- 擦れる面ができる:首まわり、脇の下、胸の外側。服の縫い目と体が当たる場所で、毛先が寝たまま動かなくなります
- 抜けた毛が落ちられない:換毛期に押し出された下毛が、服と体のあいだに挟まったまま何時間も残ります
- 毛先が絡む:動けない毛どうしが同じ向きに寝て、根元の近くで小さく絡み始めます
- 静電気で服の側へ移る:乾いた日は、脱がせる動作で毛が服に張りつき、そのまま持っていかれます
脱がせたときに毛がどこに残っていたかを見ると、その日に何が起きていたかが読めます。これが、服を着せている家だけが使える見分け方です。毎日やる必要はありません。週に1回、脱がせた服を裏返して、内側を見るだけです。
| 残っていた場所 | 読み取れること | その日にやること |
|---|---|---|
| 首まわりだけ | 襟の縁が擦れている | 首から胸まで先に梳かす |
| 脇の下と胸 | 前足の付け根で動きが止まっている | 前足を持ち上げて根元まで通す |
| 背中一面 | 換毛期の抜け毛そのものが増えた | 着せる時間を減らす週に入る |
| 服の表側にも付いている | 静電気がまだ残っている | 脱がせる前に毛を湿らせる |
表の最終行が、脱がせる時期を決める手がかりです。静電気が起きているあいだは、脱がせる動作そのもので毛が舞います。服の表側にまで毛が張りついている日は、脱がせた毛の半分が服と一緒に持っていかれるので、体の上に何が残っているかが分かりません。2月の終わりに向かって部屋の湿度が戻り、パチッと来る日が週に1日か2日まで減ってきたら、そこが脱がせる頃合いです。
着せたままにしておく側の弱いところは、この「分からなくなる」ところにあります。床に落ちる毛は減りますが、減ったぶんは服の内側にあるだけで、換毛期の進み方そのものは見えなくなります。掃除が楽になることと、その子の被毛の状態が読めることは、同じ週には両立しません。
軸2・脱がせて毛を動かす日|換毛期の抜け毛を、服の内側からブラシの側へ移す
もうひとつの側は、脱がせて過ごす時間をつくることです。床に落ちる毛は増えますが、そのぶん毛が動けるようになります。服の下で寝たままだった毛先が起き上がり、根元に溜まっていた下毛が浮いてきます。体の上で受け止められる状態になる、と言い換えてもかまいません。
いちばん動かしやすいのは、脱がせた直後の3分です。時間が経つと、浮いた毛はそのまま寝るか、床へ落ちるかのどちらかになります。脱がせてから梳かすまでの間隔を短くするほど、床に落ちる量は減ります。脱がせる場所を、ブラシを置いてある場所にそろえておくと、この3分は自然に守られます。
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脱がせる前に、窓と扇風機を止める
空気が動いていると、浮いた毛が部屋じゅうへ散ります。暖房の送風も一度切ります。止めるのは3分だけなので、室温はほとんど下がりません。
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襟から抜かず、裾からめくって脱がせる
首の側から抜くと、毛の流れと逆向きに服がこすれます。裾からめくって前足を抜くと、寝ていた毛先がそのまま起きた状態で出てきます。
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擦れていた3か所から梳かす
首まわり、脇の下、胸の外側。服の縫い目が当たっていた場所です。ここは毛が同じ向きに寝ているので、根元まで指を入れてから通します。
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最後に背中と腰へ移る
3か所を終えてから、首から腰へ向けて通します。ここで出てくるのが、換毛期に押し出された下毛です。量が増えているなら、着せる時間を減らす週に入っています。
脱がせた直後の3分に手が届くように、ブラシの横へ置いておく1本が mofuwa グルーミングスプレーです。梳かすための道具として作られていて、ブラッシングスプレーとしてそのまま通ります。擦れていた3か所は、服の縫い目に押さえられていたぶん、毛先が寝て皮脂が薄く伸びています。乾いたまま梳かすと、その面だけブラシが引っかかります。
中身は高機能性電解還元水です。油となじんで乳化するので、服の下で伸びていた余分な皮脂と、そこに張りついていた毛が離れます。地肌に要るぶんの皮脂は残るので、毎日の手順に置いても地肌のうるおいが薄くなっていく形にはなりません。犬も猫も体から脂を出し続けます。服を着せている日ほど、その脂は空気に触れず、布の内側で毛と一緒に留まります。
量を気にしなくていいことも、この3分には効いてきます。首まわりと胸は、その子の舌が届く場所です。服を脱がせたあと、まずそこをなめる子は多い。この1本は飲みものに使う水と同じ物差しで中身を確かめてあるので、なめる場所へ先にかけても、量のほうを数えずに済みます。擦れていた3か所を根元まで湿らせるとなると1吹きでは届かないので、この差は毎日効いてきます。
脱がせる側にも弱いところがあります。3分のあいだ、人が手を動かす前提になります。そして、脱がせている時間が長いほど、寒い日には別の負担がかかります。だからこの2つは、どちらかに寄せて決めるものではありません。1日のうち何時間を脱がせた側に置くか、という配分の話になります。グルーミングスプレーを使うのは脱がせた側の3分だけなので、着せている時間が長い週でも、手順そのものは短いまま保てます。
1日のうち何時間だけ着せるか|換毛期の抜け毛と服の使い分けを、時間で決める
ここまでの2つを、同じ表に置きます。選ぶのは服を着せるか脱がせるかではなく、1日のうち何時間を着せた側に置くかです。2月の第4週で内側に残る毛が手のひら1枚ぶんまで来ているなら、時間を減らす段に入っています。
| 見るところ | 着せたまま過ごす | 脱がせて過ごす |
|---|---|---|
| 毛が落ちる場所 | 服の内側にたまる | 床とその子の体の上 |
| 掃除の手数 | 減る | 増える |
| 換毛期の進み方 | 見えにくくなる | 梳かした量で読める |
| 毛先の状態 | 寝たまま、根元で絡み始める | 起き上がってブラシに乗る |
| 静電気の出方 | 脱がせる動作で服へ移る | 梳かすときに毛先が浮く |
| 寒い日の負担 | 小さい | 室温の側で手当てが要る |
| 向いている時期 | 2月の前半 | 静電気が引き始めてから |
減らし方は、1週ずつで足ります。14時間から8時間へ。次の週に8時間から2時間へ。最初に削るのは、家にいる夜の時間です。室温が保たれている部屋にいるあいだは、服が働いている時間がもともと短いからです。散歩に出る前後だけ着せる形が、最後に残ります。
減らす週に入ってよいかどうかは、静電気の側で確かめます。脱がせた瞬間に毛が服へ張りついて持っていかれる日が続くうちは、まだ早い。脱がせても毛が服の表側に残らなくなったら、そこが入り口です。2月の終わりは、湿度が戻り始める時期と、下毛が入れ替わり始める時期が重なります。片方だけを見て決めると、寒い日に急に脱がせることになります。
時間を減らしたあとも、服そのものは3月のあいだ手元に置いておきます。雨の日と、朝晩の冷える日に戻す先が要るからです。使い分けの軸は季節ではなく、その日の室温と、前の晩に内側へ残っていた毛の量です。数えている2つが、そのまま翌日の判断に使えます。
着せる時間を2時間まで減らして2週間たっても、内側に残る毛が手のひら1枚ぶんのまま/服の下になっていた首まわりや脇の下だけ、地肌の色が変わって見える/梳かしたあとに同じ場所をなめている時間が、着せていた頃より長くなった/服を着せていない日に、左右で毛の減り方が違って見える。こうした残り方は、服を着せていた時間では説明がつきません。3週ぶんの時間と、内側に残った毛の量を書いた紙を持って、動物病院の診察を申し込んでください。量を3段階で書いた記録は、いつから増えたのかを日付つきで伝えられます。
3月に服をしまう前の1行|静電気が引いたあとの、来年の服の選び方
着せる時間が2時間まで落ちて、朝晩の冷えも抜けたら、服はしまう側へ移ります。しまう前に、内側を裏返して毛を払い、1行だけ書き添えてください。来年の2月に出したとき、この1行があるかどうかで、最初の週の手数が変わります。
| 書く行 | 中身 |
|---|---|
| 内側に毛が残っていた場所 | 首まわりか、脇の下か、背中一面か |
| 時間を減らし始めた週 | 何月の第何週から、何時間にしたか |
| 服の内側の面 | 起毛か、表面が滑るか |
3行目が、来年の服の選び方につながります。内側が起毛の服は暖かいぶん、抜けかけた毛をつかまえて離しません。表面が滑る面のほうは、脱がせたときに毛が服へ残りにくくなります。換毛期にかかる週だけ、内側の滑る服へ替えておくという持ち方もできます。2着を同じ引き出しに入れておけば、来年の2月に迷う時間がなくなります。
今週からできるのは、脱がせた服を裏返して、内側の毛をひとつまみか手のひらかで見ておくことだけです。増えていたら、その週に着せる時間を6時間削る。減っていたら、そのまま次の週へ渡す。脱がせた直後の3分に梳かす手順だけは、服をしまったあとも同じ場所に残ります。春の抜け毛は、服がなくなってからが本番です。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 服を着せると換毛期の抜け毛そのものが増える、ということはありますか。
- 抜ける量そのものは、服の有無ではあまり動きません。動くのは、抜けた毛がどこへ行くかです。服を着せていれば内側にたまり、脱がせていれば床と体の上に出ます。ただし、服の下で毛が同じ向きに寝たまま何時間も動かないと、根元の近くで絡み始めることはあります。絡んだぶんは、抜けていても落ちてきません。落ちてこない毛が増えると、あとでまとめて出るので、増えたように見えます。週に1回、内側を見る習慣があれば、この見え方の差は読み分けられます。
- 短毛の子でも、服の内側に毛はたまりますか。
- たまります。むしろ短い毛のほうが、布の目に刺さって残りやすい形をしています。手で払っても取れず、洗濯したあとにも残ることがあります。短毛の子では、内側に残る量より、服の表側に付いた量のほうが分かりやすい指標になります。表側に毛が回り込んでいる日は、静電気が残っている日です。その日は脱がせる前に毛を湿らせてから、裾をめくって脱がせてください。
- 夜だけ脱がせる形にすると、寒がりませんか。
- 寝床の側で受けられます。室温を上げるより、寝床に敷いているものを1枚厚くするほうが、その子の体の近くで効きます。それでも震えるようなら、その週はまだ早いということなので、着せる時間を戻して構いません。減らす週は1週ずつ前後させられます。内側に残る毛の量は毎晩見られるので、寒さのほうを優先しても、換毛期の進み方は読み続けられます。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
