C08季節・行事
毎日使っているのに、いちども洗っていないものがある
散歩が20分から40分に延びた3月の第1週、ハーネスが胸に当たっていた時間は、前の月のちょうど2倍になっていました。体のほうは帰るたびに足を拭き、月に一度はシャンプーをしています。ところが、その体に毎日巻いている布と、手に持っているリードは、家に来てから一度も洗っていません。リードとハーネスを洗った回数を数えると、たいてい0のまま止まっています。この記事では、散歩に出た回数と洗った回数を同じ紙に並べて、その差を埋める手順を組みます。
体は月に一度洗うのに、胸に当たる布は0回|毎日つけるリードとハーネスの数え方
散歩に出た回数と、リードとハーネスを洗った回数を、同じ紙に並べるところから始めます。この記事が最後まで数えるのは、その2つの数字です。3月の第1週なら、散歩は7回、洗ったのは0回。差は7です。体のほうは帰るたびに足を拭き、月に一度はシャンプーをしているので、数字が片側だけに積み上がることはありません。積み上がっていくのは、その体に毎日巻きつけている布の側だけです。
| もの | 触れている場所 | 1か月に洗う回数 | 洗う日が決まっているか |
|---|---|---|---|
| 食器 | 口のまわり | 30回 | 食べたあと |
| 寝床のカバー | 背中と腰 | 4回 | 週末 |
| 足を拭く布 | 足先 | 8回 | 汚れた日 |
| 首輪 | 首の一周 | 0回 | 決めていない |
| ハーネス | 胸と前足のつけ根 | 0回 | 決めていない |
| リード | 手のひらと、金具の当たる背中 | 0回 | 決めていない |
下の3行だけ、洗う日が決まっていません。理由ははっきりしていて、ナイロンのテープは汚れても色がほとんど変わらないからです。白い布なら黒ずみで気づきますが、黒や紺のハーネスは1年使っても見た目が初日とほぼ同じです。手に持っているリードも、握る場所だけが少し柔らかくなるくらいで、目では分かりません。洗う合図が出ないものには、洗う日が決まらないままになります。
この時期に動くのは、差の増え方のほうです。日が沈むのが遅くなって散歩が延び、土が乾き切らない道を歩き、風のない日は背中がうっすら湿ります。冬のあいだ20分だった散歩が40分になれば、ハーネスが胸に当たっている時間も倍になります。洗う回数が0のままでも、当たっている時間だけが増えていく月です。
だからこの記事は、汚れの見た目ではなく回数で線を引きます。リードとハーネスを洗うかどうかを、においや黒ずみで判断しようとすると、判断する日そのものが来ません。紙には日付と、散歩に出た回数と、洗った日に丸をつけるだけで足ります。丸が月に4つ並べば、それがこの記事の目指すところです。
ぬるま湯で押して、タオルで挟んで、金具の側から乾かす|家でできるリードとハーネスの洗う手順
手順は5つです。バックルを外して広げ、ぬるま湯で押し洗いし、タオルで挟んで水を抜き、金具の側を下にして日陰に吊るし、乾き切ってからフックへ戻します。洗剤はいつも使っているものをごく薄めて構いません。手を動かす時間は10分、そのあと乾くのに半日です。
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帰った日のうちに、バックルを外して平らに広げる
留め具をすべて外し、たたまずに広げます。折り目のまま置くと、胸に当たっていた面が内側に隠れて、そこだけ乾きません。ハーネスは体に当たる面と外を向く面が決まっているので、広げたときにどちらが胸側だったかを覚えておきます。洗う前に見るのはそこだけで足ります。
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35度くらいのぬるま湯に10分沈めて、押す
熱い湯はテープの張りを落とし、冷たい水では脂が動きません。洗面器に張ったぬるま湯へ沈めて10分待ち、そのあと手のひらで20回ほど押します。もむと織りがほつれ、こするとリードの反射材がはがれます。押すだけで、水の色が変わるのが見えます。
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タオルで挟んで、水を抜く
絞りません。乾いた布の上に置いて上から挟み、体重をかけて押します。ここを飛ばすと乾くまでにまる1日かかります。挟んで水を抜けば半日で済むので、翌朝の散歩に間に合うかどうかは、この30秒で決まります。
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金具の側を下にして、風の通る日陰に吊るす
直射日光はナイロンの色を抜きます。金具を下にするのは、留め具のすきまに残った水が下へ落ちるようにするためです。ここに水が残ると、翌朝カチッと鳴るはずの音が鈍くなります。音の違いには、こちらより先にその子のほうが気づきます。
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乾き切ってから、胸側の面を上にしてフックへ掛ける
畳まずに、丸めずに掛けます。次に使うときに広げる手間が減るので、洗う日を決めても続きます。掛ける場所はリードと同じフックにして、2本目があるなら、洗ったほうと乾いたほうを左右に分けます。
洗った翌日から次に洗う日までのあいだにも、胸に当たっている時間は毎日たまります。ここで手を入れる面は2か所だけです。広げたときに胸側だった面と、リードの握り口から30センチのところ。前者はその子の毛と地肌に触れ続け、後者は飼い主の手の脂がいちばんつきます。この2か所に吹いているのが mofuwa瞬間消臭スプレーです。
胸側の面は、その子が寝る前に自分でなめる場所です。前足のつけ根までは口が届くので、洗ったあとの布も、吹いたあとの布も、そのまま口に入ります。この面に当てるものは、口に入ったあとのほうから選ぶことになります。mofuwa瞬間消臭スプレーの中身は電解水100%で、香料も薬剤も足していません。順番でいうと、なめられることが先にあって、そこから中身が決まっています。
香りを重ねてにおいを覆う作りにしていないのも、この面だからです。犬も猫も、自分のにおいのついたものを好みます。胸に当たる面に知らない香りが乗ると、ハーネスを持ち上げただけで足が止まる子がいます。この1本はにおいのもとの側に当てて感じにくくするので、乾いたあとに残るのは、その子のにおいが薄くなった状態だけになります。
吹く量は、胸側の面がうっすら湿る程度です。布に含ませてから当てるのではなく、広げた面へ直接。そのあと乾いた布で1往復だけ拭き取って、フックへ戻します。乾くまでは5分ほどなので、洗う日と日のあいだは、この5分が1日ぶんの手当てになります。リードの握り口も同じ手順で、こちらは人の手の脂なので、拭き取りのほうを長めにします。
猫で胴輪を使っている家では、洗う頻度の決め方が変わります。猫は自分で背中と脇までなめるので、胴輪の当たっていた面は必ず口を通ります。ナイロンの胴輪なら押し洗いも乾かし方も同じですが、猫のときだけ、洗う日を散歩の回数ではなく、着けて外した回数で数えてください。週に2回しか着けない子なら、月に4回で追いつきます。
乾き切る前に留め具を通した朝|リードとハーネスを洗う頻度が2か月目で落ちる3つ
洗う日を決めたのに、2か月目で0に戻る家があります。戻り方は3つに分かれていて、どれも手順のうしろ半分で起きています。頻度が落ちたのは続ける気持ちの側ではなく、乾く時間と本数の側です。
- 乾き切る前に留め具を通す:半日で乾くのはタオルで水を抜いた場合です。挟まずに干した翌朝は、テープの芯にまだ水が残っています。そのまま胸に回すと、湿った布が半日皮膚に当たり続けることになり、次の週からは洗うこと自体をためらうようになります
- 1本しか持っていない:洗っているあいだ、散歩に出られません。出られない日をつくらないために、洗う日が1日ずつ後ろへずれます。2本目は新品でなくてよく、古いほうを回す係にすれば足ります
- 洗う回数を、散歩の回数に合わせようとする:毎日洗うと決めた家ほど3週目で止まります。そろえるのは回数ではなく、曜日のほうです。週に1回、同じ曜日に置きます
止まったあとの戻し方も決めておきます。0に戻った月は、散歩の回数から数え直すのではなく、最後に洗った日から何日たったかだけを見ます。14日を超えていたら、その週のうちに1回。超えていなければ、次の曜日から再開します。散歩の回数のほうで数え直すと、たまっている数の大きさに驚いて、そのまま手をつけなくなります。
もう1つ、頻度が落ちたように見えて落ちていない週があります。雨が続いて散歩が3日出られなかった週、その子が体調を崩して家にいた週です。こういう週は洗う回数のほうも自然に減ります。紙には丸をつけず、横線を1本引いておけば、あとで見返したときに、続かなかったのか、そもそも使わなかったのかが区別できます。
週1回の洗う日を4回続けたのに、バックルが当たる位置だけ毛が薄いまま/その位置を、散歩から帰るたびになめている/リードの金具が当たる背中の1か所に、赤みが残って消えない。ここまで来ると、布の清潔さの側では説明がつきません。洗う回数を増やしても、当たっている場所の皮膚が痛いのであれば、ハーネスを着けることそのものがその子には負担になります。散歩に出た回数と、洗った日付と、赤みの出ている位置を書いた紙を持って、動物病院で皮膚の側を先に見る日をとってください。紙が1枚あれば、いつから、どの位置に出たのかがそのまま伝わります。
2本目があると回りはじめる|リードとハーネスを洗う日と日のあいだのコツ
1か月回すと、洗う回数は4回で落ち着きます。週に1回、曜日を決めて、2本を左右のフックで入れ替えるだけです。月末に見るのは散歩の回数との差ではなく、最後に洗ってからいちばん長く空いた日数のほうにします。ここが14日を超えなかった月は、次の月も同じ形で回ります。
| 週 | 洗うもの | その週に使うもの | 見る数字 |
|---|---|---|---|
| 1週目 | ハーネスA | ハーネスB | 洗ってから空いた日数 |
| 2週目 | ハーネスB | ハーネスA | 乾くまでにかかった時間 |
| 3週目 | ハーネスA と リード | ハーネスB | 握り口のすべり方 |
| 4週目 | ハーネスB | ハーネスA | 胸側の面のにおい |
リードを洗うのは月に1回で足ります。体に当たる面積が小さく、汚れの出どころが飼い主の手の側だからです。ただし雨の日に引きずった日と、草むらへ入った日は、その週の分に足してください。洗う日を前倒しする合図は、においではなく、手に持ったときのすべり方です。握り口がぬるりとしたら、曜日を待たずに1回入れます。
表のどの週にも、mofuwa瞬間消臭スプレーを胸側の面へ吹く手が入っています。洗う日は週に1回でも、当たっている時間のほうは毎日ぶん増えるので、増えた側に毎日で追いつく形にしておきます。5分で乾くので、帰って足を拭くのと同じ流れに置けます。
玄関のフックにもう1つ空きをつくって、洗う曜日を1つ書いておく。今夜できるのはそのくらいで足ります。毎日胸に当たっている布に週1回の洗う日がついた月から、リードとハーネスの回数は0のままではなくなります。
Product
mofuwa 瞬間消臭スプレー
500ml / 2,420円(税込)
香りでマスキングせず、においの元に働きかける無香料タイプ。舐めても安心な処方なので、床や家具にも場所を選ばず使えます。
商品ページを見るよくある質問
- 洗剤は何を使えばいいですか。人用のもので大丈夫でしょうか。
- 家で使っている中性洗剤を、表示の半分より薄めて使えば足ります。量を減らすのは汚れを落とすためではなく、すすぎを短くするためです。テープの織りの奥に洗剤が残ると、乾いたあとに白い粉のようなものが浮き、胸に当たる面をなめたときに口へ入ります。柔軟剤は入れません。香りが残ると、ハーネスを持ち上げた時点で足を止める子がいます。すすぎは、ぬるま湯を2回入れ替えて、泡が見えなくなるまでです。
- 洗濯機で回してはいけませんか。手で洗う時間がとれません。
- ネットに入れて弱い水流で回せば、テープそのものは持ちます。持たないのは金具のほうで、バックルと回転金具が槽に当たり続けると、内側のツメが少しずつ削れます。外せる金具はすべて外し、外せないハーネスは手で押すほうを選んでください。どうしても機械で回すなら、洗う頻度を月4回から月2回に落として、あいだの週は胸側の面を拭き取りだけで回します。金具は消耗品ではなく、外れたら散歩が止まる部品です。
- 冬のあいだも同じ頻度で洗うのですか。
- 冬は月2回で足ります。散歩の時間が短く、背中が湿る日も少ないので、胸に当たっている合計の時間そのものが違うからです。ただし雪や雨で濡れて帰った日は、その日のうちに水で流して、タオルで挟んで乾かします。濡れた日を放っておくと、次に使うときテープが硬くなり、胸に当たる角が立ちます。頻度を落とす月ほど、濡れた日の1回を飛ばさないでください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
