C04悩み解決
犬の虫に刺されやすい|まず疑いたい3つの原因
脇の下に見つけた虫刺されの跡が3つ、指1本ぶんの間隔で一直線に並んでいました。飛んできた虫がその場で刺したのなら、こうは並びません。原因を絞り込む手がかりは、跡そのものの見た目より、跡がいくつあって、どう並んでいるかにあります。数と並び方は、その虫がどうやってその子に来たかを表しているからです。ここでは並び方で原因を3つに分ける見方と、家で確かめる手順をまとめます。
跡がいくつあるか|虫刺されの見分け方の入口
皮膚に赤い点をひとつ見つけたとき、多くの飼い主はその点だけをじっと見ます。色は赤いのか、中心が白いのか、盛り上がっているのか。ところが、点ひとつの見た目から原因までたどれることは、ほとんどありません。虫刺されの見分け方で最初にやるのは、その点をよく見ることではありません。同じような点が、体にほかにいくつあるかを数えることです。
数えるには、毛をかき分けて地肌を見る必要があります。片手で毛を左右に開き、明るいところで地肌が見える状態をつくります。帰宅後すぐ、まだ体が温まっているうちのほうが赤みは分かりやすくなります。虫が当たりやすいのは、毛が薄くて皮膚が近い場所です。
- 内股とお腹:草むらのすぐ上を通る面です。地面に近く毛も薄いので、数がいちばん多く出ます
- 脇の下:前足の付け根。歩いているあいだは閉じているので、散歩中には見えません
- 耳のふちと耳の後ろ:毛が短く、飛んでくる虫が止まりやすい場所です
- 口のまわりと鼻すじ:草のにおいを嗅ぐときに、いちばん先に地面へ近づく場所です
- しっぽの付け根と内側:毛が密で見落としやすく、帰宅後の拭き取りでも手が届きにくい場所です
1か所見つけたところで探すのをやめると、数を数え間違えます。見つけた場所の反対側と、体の中心線をはさんだ左右を必ず両方見てください。数が1つなのか3つなのかで、このあとの原因の分かれ方が変わります。数えるのは30秒ほどで終わります。
毛をかき分けると、赤みは数分で見え方が変わります。地肌が見えた状態で、明るい場所で1枚撮っておいてください。あとから数と並び方を落ち着いて確認できますし、翌日の写真と並べれば、増えたのか同じところで止まっているのかが分かります。
並び方で分かれる、虫刺されの3つの原因
数え終わったら、次は並び方を見ます。虫刺されの原因は、跡の数と並び方で3つに分かれます。数と並び方は、その虫がどうやってその子に来たかを表しているからです。飛んできたのか、体の上を歩いたのか、1か所に留まっているあいだに当たったのか。跡は、その経路をそのまま残しています。
| 跡の数と並び方 | 跡と跡のあいだ | 考えられる原因 |
|---|---|---|
| 1か所だけ、ぽつんと1つ | 比べる相手がない | 飛んできた虫が、その場に止まって刺した |
| 一直線、または点々と連なる | 指1本ぶん以内で続く | 体の上を歩いた虫。あるいは草の上を移動しながら当たった |
| 広い範囲に散らばって同時に | 指3本ぶん以上、ばらばら | 1か所に留まっているあいだに、複数に当たった |
いちばん見分けやすいのは2番目です。点が線になって並ぶのは、虫の側が動いた跡だからです。飛んでくる虫は、刺したらその場を離れます。同じ子の同じ場所に、等間隔で3つも4つも刺すことはできません。首輪の下から脇の下へ、あるいは内股からお腹へと、体の上を移動できるものが残す形です。
3番目は、その子が動かなかったときに出ます。草の上に座らせた、ベンチの下で待たせた、地面に伏せて休ませた。その数分のあいだに、まわりから複数が当たっています。だから跡は体の下側、地面に接していた面に偏ります。散歩の途中で立ち止まった場所を思い出してください。
1番目は、情報がいちばん少ない形です。この段階では原因を1つに絞れないので、決めつけません。翌日にもう一度数えて、増えていなければ1番目のまま、増えていれば2番目か3番目に読み替えます。
跡と跡のあいだを指で測る|家で集められる虫刺されのサイン
並び方は、目で見ただけでは決めにくいことがあります。毛をかき分けた状態では地肌が引っぱられ、跡の間隔が変わって見えるからです。家で確かめる方法は、跡と跡のあいだの距離を指で測ることです。ものさしは要りません。飼い主の指1本の幅を基準にします。
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毛を左右に開いて、地肌を平らにする
引っぱらずに開きます。皮膚を引っぱると跡の間隔が広がって見え、連なっているものが散らばっているように見えます。指の腹で毛を分け、地肌が自然な状態に戻るまで数秒待ってから測ってください。
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跡と跡のあいだに、指を1本置く
人差し指を横向きに当てます。指1本ぶん以内に次の跡があるなら、それは連なっている跡です。2つの跡のあいだに指が2本も3本も入るなら、離れている跡として数えます。
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連なっている跡が、一定の間隔かどうかを見る
一直線に近ければ、体の上を虫が歩いた跡です。折れ曲がっていても、弧を描いていても、間隔がそろっていれば同じ読み方をします。直線かどうかより、間隔が一定かどうかを見てください。
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離れている跡は、体のどちら側にあるかを数える
地面に接していた側、つまりお腹・内股・脇の下・しっぽの内側に偏っていれば、伏せていた場所で当たった可能性が高くなります。背中側にも同じだけあるなら、偏りとしては読みません。
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日付と場所をメモして、翌日にもう一度数える
その日の散歩コース、草むらに入ったか、どこで立ち止まったか、時間帯。虫刺されのサインとして役に立つのは、1日目の見た目より、1日目と2日目の差です。
基準がその子の体格に対して大きすぎても小さすぎても、問題ありません。知りたいのは絶対の長さではなく、跡どうしが連なっているか、離れているかだけです。同じ指で毎回測っていれば、前回との比較もできます。
原因ごとに変わる、犬の虫刺されの様子見のしかた
原因の見当がついたら、家でできることは分かれます。犬の虫刺されで様子見をするとき、3つの原因では見る対象がそれぞれ違うからです。同じ「1週間見る」でも、何を見ているかが変わります。
| 原因 | 家でまずやること | 様子見で見ておくもの |
|---|---|---|
| 飛んできた虫が刺した(1か所) | 毛をかき分けたまま、跡のまわりの汚れだけ乾いた布で取る | 翌日、数が増えていないか |
| 体の上を歩いた虫(連なる) | 毛の中にまだいないか、ブラシを根元から外へ向けて通す | 首輪の下・脇・内股に、新しい列ができていないか |
| 留まった場所で複数に当たった(散らばる) | 接していた面を上にして寝かせ、地面に触れた側から先に拭き取る | 同じ散歩コースで、翌日も同じように出るか |
2番目のとき、いちばん先にやるのは跡の手当てではありません。その虫がまだ体に残っていないかを確かめることです。歩きながら刺した虫は、毛の中に留まっていることがあります。ブラシは根元から毛先へ、外へ出す向きに通します。見つけたときは指でつぶさず、ティッシュではさんで外に出してください。
3番目は、体より場所の問題です。跡そのものより、どこで伏せたかを覚えておくほうが役に立ちます。同じベンチの下、同じ草の上で翌日も出るなら、その場所を散歩コースから外します。虫刺されの様子見は、体だけを見ることではありません。帰宅後の拭き取りと合わせて、その日の散歩の中身を1行だけ残しておいてください。
ただし、外せない道もあります。家の前の草地、通学路の脇、毎日通る一本道。そこを歩くしかない子は、帰ってからの手順のほうを決めておきます。毎日散歩に行く子ほど、帰ってきたときに毎日きれいにしてあげたくなります。ペットは体から脂を出すので、昨日ぬぐった場所が、今日もそのままということはありません。
3つの原因のどれでも、拭き取りに使っているのは mofuwa グルーミングスプレーです。布に含ませて、地面に接していた側から先に当てます。舐めても問題のない基準でつくられているので、内股やお腹のように口が届く面でも、量を減らさずに済みます。跡と、跡の上には当てません。当てるのは、跡から離れた足元と腹側の汚れのほうです。
どの原因でも共通するのは、跡そのものを触る回数を増やさないことです。数を数えるのは1日1回で足ります。気になって何度も毛をかき分けると、そのたびに皮膚が引っぱられ、赤みが増えたのか触ったせいなのかが分からなくなります。
翌日の数と並び方が、家で見ていられる範囲の線になる
様子を見ていていい範囲と、そうでない範囲の線は、跡の見た目の派手さでは引けません。虫刺されで相談する目安になるのは、最初に数えた数と並び方が、翌日に変わっているかどうかです。初日に記録を取っておくのは、この比較のためです。
- 数が増えている:1つだったものが翌日3つになっていれば、原因の読み方そのものが変わります
- 並び方が変わった:連なっていたものが面に広がった、離れていたものがつながった
- 跡以外の場所が赤い:跡と跡のあいだの皮膚まで、色が変わってきたとき
- 同じ場所を気にし続けている:舐める、噛む、床にこすりつける動きが翌日も続く
顔や口のまわりが腫れている、まぶたが厚く見える、呼吸が速い・苦しそう、ぐったりして動かない、繰り返し吐く、体の広い範囲に同時に出た、跡が短時間で広がっている。いずれかに当てはまるときは、数を数える前に動物病院へご連絡ください。虫の種類によっては、進み方が早いことがあります。判断に迷ったときも、自己判断で様子を見ずにご相談ください。
受診するときは、数えた数と、指で測った間隔、撮っておいた写真、その日の散歩コースを持っていってください。跡は数日で見え方が変わるので、初日の記録がそのまま診察の材料になります。行く前に跡をきれいに拭いてしまうと、状態が分からなくなることがあります。
数えた数と、指で測った間隔は、翌日の自分に渡すための記録です。数が増えていなければ、同じ手順を続けます。帰ってきたら、地面に接していた側を mofuwa グルーミングスプレーで拭いて、記録を1行書く。毎日のかたちにするのは、この2つだけで足ります。
Product
mofuwa グルーミングスプレー
300ml / 2,970円(税込)
特許電解水を使った、吹きかけてそのまま梳かせるケアスプレーです。無香料・界面活性剤不使用。ブラッシング前や散歩のあと、毎日きれいにしておきたいときに。
商品ページを見るよくある質問
- 猫でも、同じ見分け方ができますか?
- 跡の数と並び方の読み方は同じです。ただ猫は毛づくろいで跡の上を舐めるため、見つけたときには周囲の毛が湿って乱れていることがあります。数える前に毛が乾いているかを見て、湿っているなら、跡そのものより舐めている回数のほうを記録してください。
- 人も同じ日に刺されていました。関係ありますか?
- 同じ場所にいたという情報として役に立ちます。人に出た跡の数と並び方も一緒に見てください。人にも点々と連なって出ているなら、草の上を移動する虫に当たった可能性が高くなります。ただし刺す相手を選ぶ虫もいるため、人に出ていないことは、その子に虫が来なかった証拠にはなりません。
- 跡が見つからないのに、しきりに気にしています
- 毛の中に虫が残っていることがあります。ブラシを根元から外へ向けて通し、首輪の下と脇の下を先に確認してください。それでも見つからず、同じ場所を気にし続けるときは、虫刺されの話として扱わず、皮膚の変化として動物病院にご相談ください。
本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。皮膚や体調に異常が見られる場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
