C05犬種・猫種別ケア
ローデシアンリッジバックのケア|皮膚の乾燥を減らす3つの習慣
ローデシアンリッジバックの背中に手のひらを置くと、短い毛の下から体温がすぐに返ってきます。朝も夜も、手が乗るのはだいたい同じ面です。背中、肩、そして頭。ソファに並んで座れば手は背中へ落ち、名前を呼べば手は頭へ伸びます。体高が60センチを超える体で、被毛の面積は相当なものなのに、飼い主の手が一日のうちに触れているのは、そのうちの上半分だけです。皮膚の乾燥は、この触られない側から始まります。腹、内股、脇。短毛で地肌が近いぶん、変化そのものは早く出るのに、手が乗らないので気づくのが遅れます。この記事では、なぜ触られない面から乾燥が進むのかを先に書き、そのあとで、触る面を1日1か所ずつ増やしていく手順を並べます。
手のひらが乗る面は、毎日おなじです|ローデシアンリッジバックの乾燥が腹側から始まる理由
ローデシアンリッジバックは、短毛の大型犬です。毛が短いということは、地肌と外の空気のあいだにある層が薄いということでもあります。長毛の犬なら、上毛と下毛のあいだに空気がたまり、そこが緩衝材のはたらきをします。短毛の場合、その緩衝材にあたる部分がほとんどありません。部屋の湿度が下がれば、地肌の側もほぼ同じ速さで乾いていきます。ローデシアンリッジバックの乾燥を考えるときの、これが1つ目の条件です。
2つ目の条件が、体の大きさです。体高が60センチを超え、胸が深く、胴も長い。被毛におおわれている面積が広いということは、同じ乾燥が起きていても、どの面で起きているかによって人の目に入るかどうかが変わるということです。面積が広いほど、見ていない面の割合も増えます。
そして3つ目が、この記事の中心にあたる条件です。人が犬に触れるとき、手が乗る場所はほとんど決まっています。背中、肩、首の上、頭。撫でるという動作は、上から下へ手を下ろす動きなので、体の上面で完結します。抱き寄せても、手が回るのは胸の前と背中です。腹の中央、内股、脇の奥に、日常の動作のなかで手が入ることは、ほとんどありません。毎日触っているつもりで、実際には毎日同じ面だけを触っています。
この3つが重なると、次のことが起こります。短毛で地肌が近いので、乾燥そのものは体のどこでも同じように進みます。ところが背中側は毎日手が乗るので、手ざわりが変わればその日のうちに気づけます。腹側は手が乗らないので、変化があっても記録されません。ローデシアンリッジバックの乾燥が「ある日いきなり見つかる」ように感じられるのは、進み方が急なのではなく、見つける機会が腹側にだけなかったからです。
- 腹の中央:毛がいちばん薄く、地肌がそのまま出ています。人の手はここに乗りません
- 内股:立っているあいだは左右から挟まれ、空気が通りません。乾燥と蒸れが日をまたいで入れ替わります
- 脇の奥:前肢を下ろしているかぎり閉じたままです。開くのは伏せたときと、寝返りを打ったときだけ
- 胸の底:胸が深い体型なので、床に接する面が一日の大半を占めます
- 後ろ脚の付け根:座った姿勢で折りたたまれ、立つと開きます。手ざわりが姿勢で変わる場所です
ここで言う皮膚の乾燥とは、地肌の表面にある水分が減って、指を滑らせたときに引っかかりが返ってくる状態のことです。粉のような細かい白いものが指につく、押したあとの跡が戻りにくい、といった手ざわりの変化として現れます。ローデシアンリッジバックは短毛なので、指と地肌のあいだに毛が入らず、この手ざわりがそのまま伝わります。見た目より、手のほうが先に気づける犬種です。だからこそ、手が乗らない面が問題になります。
1日に1か所ずつ、触る面を増やす|ローデシアンリッジバックの乾燥に家でできること
ここからが手順です。方針は1つだけで、今日から全身を触るようにするのではなく、いま触っている面に1か所だけ足すということです。ローデシアンリッジバックは体が大きいので、全身を一度に回そうとすると数分では終わりません。終わらない手順は、数日で止まります。1か所ずつなら、いま背中を撫でている時間の中に収まります。
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手順1:いつもの背中で、その日の基準をつくる
まず、毎日触っている背中に手のひらを乗せて、首から腰まで一度だけ滑らせます。ここは基準です。引っかからずに滑るなら、その日の「乾いていない手ざわり」がその感触だということになります。この基準を先に取っておかないと、腹側を触ったときに、それが乾燥なのか、もともとの手ざわりなのかが判断できません。所要は5秒です。
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手順2:後ろ脚の付け根を、座らせたまま1か所だけ足す
最初に足す面は、いちばん手が届きやすいところにします。ローデシアンリッジバックを座らせて、太ももの内側の付け根に指の腹を当て、そのまま5センチだけ内側へ滑らせます。背中で取った基準と比べて、引っかかりが強いかどうかだけを見ます。触る時間は10秒。ここで全身に広げないでください。
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手順3:翌日は、脇へ1か所ずらす
次の日は、後ろ脚の付け根はやめて、前肢の脇に移ります。犬を立たせたまま、前肢の後ろから手のひらを差し込み、脇の奥へ届かせます。前肢を持ち上げる必要はありません。ローデシアンリッジバックは前肢が長いので、横から差し込むだけで手のひら1枚ぶんは入ります。ここも10秒で終わりです。
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手順4:3日目は、伏せた姿勢で腹の中央と胸の底
腹の中央は、その子が伏せているか、横になっているときにしか触れません。無理に仰向けにしなくて構いません。横向きに寝ているところへ、上になっている側の腹に手のひらを置く。それだけで、毛の薄い面の手ざわりが取れます。胸の底は、床に接している側なので、寝返りを打った直後がいちばん触りやすい時間です。
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手順5:4日目は、また背中へ戻る
3か所を回したら、4日目は最初の背中へ戻ります。ローデシアンリッジバックの乾燥を見る面を、4日で1周させる。1日に増やすのは1か所だけなので、1回あたりの時間は15秒ほどしか増えません。この4日周期を2周させると、同じ場所を1週間の間隔で2回触ったことになり、変わったかどうかを自分で比べられるようになります。
| 日 | 触る面 | その姿勢 | 見ているもの |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 背中(首から腰) | 立っている/座っている | その日の基準になる手ざわり |
| 2日目 | 後ろ脚の付け根・内股 | 座っている | 基準と比べたときの引っかかり |
| 3日目 | 脇の奥 | 立っている | 手のひらを差し込んだときの熱と湿り |
| 4日目 | 腹の中央・胸の底 | 伏せている/横になっている | 毛の薄い面の地肌の手ざわり |
| 5日目 | 背中へ戻る | 立っている/座っている | 1日目と同じかどうか |
この回し方には、もう1つ利点があります。面ごとに、触りやすい姿勢が違うということです。内股は座っているとき、脇は立っているとき、腹の中央は伏せているとき。日によってその子の姿勢は変わるので、「今日はこの姿勢だから、この面を触る」と決めてしまえば、こちらから姿勢を変えさせる必要がありません。ローデシアンリッジバックは体重があるので、こちらの都合でひっくり返すのは犬にとっても人にとっても負担になります。
腹の中央と胸の底は、こちらが手を入れないかぎり、一日じゅう床に伏せられたままの面です。4日に一度しか順番が回ってこないので、その日に触れなければ、次にその面へ手が乗るのは4日後になります。3日目、横になっている側の腹に手のひらを置く日には、mofuwa スキンケアミストを一緒に持ってきてください。中身は電解水で、油分も香りも足されていません。手ざわりを読むための手順なので、置いたものが感触を変えてしまうと、翌週に比べる相手がなくなります。手のひらへ先に取ってから、腹側の地肌へ移すように置きます。ローデシアンリッジバックは毛が短いので、手のひらに取った分がそのまま地肌まで届きます。置いたあとは、その面に風が当たる向きにしてから離れてください。
手順の途中で止まる3か所|ローデシアンリッジバックの脇・内股・胸の底でつまずくところ
4日周期を回し始めると、たいてい同じ3か所でつまずきます。いずれも、手が届かないのではなく、届いた先で何を見ればいいのか分からなくなる場所です。先に書いておけば、そこで止まらずに済みます。
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つまずき1:脇は、乾いているのか湿っているのか分からない
前肢を下ろしているあいだ、脇は閉じています。閉じた面は体温がこもるので、手を差し込んだ直後は温かく、少し湿って感じられます。ここで「乾燥していない」と判断してしまうのが、いちばん多いつまずきです。差し込んだまま5秒置いて、手のひらの温度が皮膚と同じになってから、そこで初めて指を1センチだけ動かしてください。そのときに引っかかりが返ってくるなら、湿っているのは表面だけで、地肌の側は乾いています。
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つまずき2:内股は、日によって手ざわりが逆になる
内股は、立っているときには開いて風が通り、座っているときには閉じます。散歩から帰った直後と、家で数時間眠ったあとでは、同じ場所の手ざわりが変わります。比べるのは「昨日の同じ時間」であって、「さっき触った背中」ではありません。ローデシアンリッジバックの内股を見るときは、時間帯を固定してください。夜の同じ時間に決めてしまうのがいちばん簡単です。
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つまずき3:胸の底は、床の側の条件が混ざる
胸が深い体型なので、床に接している面はほぼ一日じゅう押しつけられています。フローリングか、ラグか、ベッドか。その素材によって、乾燥の出方も、こすれの出方も変わります。手ざわりが変わったときは、皮膚の側だけでなく、その週に寝床を変えなかったかを思い出してください。条件が2つ動いていると、どちらが効いたのか分からなくなります。
| 止まる場所 | 起きていること | 次にやること |
|---|---|---|
| 脇の奥 | 表面の湿りで、地肌の乾燥が隠れる | 5秒待ってから、指を1センチ動かす |
| 内股 | 姿勢と時間で手ざわりが入れ替わる | 触る時間帯を毎日そろえる |
| 胸の底 | 床の素材の条件が混ざる | 寝床を変えた週かどうかを確認する |
| 腹の中央 | その子が姿勢をとってくれない | こちらから姿勢を変えず、寝ている時間を待つ |
毎日すべての面を触る必要はありません。ローデシアンリッジバックの背中は日常の動作で自然に触れるので、意識して増やす必要があるのは腹側だけです。腹側3か所を、それぞれ3〜4日に1回。これで1週間に2回ずつ、同じ場所を比べられます。頻度をこれ以上上げても、分かることはあまり増えません。むしろ、毎日全身という決め方をした人ほど、2週間で止まっています。
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皮膚の乾燥は、そのままにしておくと様々な皮膚トラブルの原因になります。従来のクリームやローションなどの保湿剤だとべたつきや気にして舐めてしまう子もいるため、電解水100%で舐めても安全なmofuwaスキンケアミストは日々のケアとしておすすめです。
手ざわりが変わっている面を見つけたときも、そこだけを集中的に触るのは避けてください。気になる場所を1日に何度も触ると、こすれという別の条件がそこに足されます。ローデシアンリッジバックは短毛で、指と地肌のあいだに毛が入りません。人の指が直接あたるので、こすれの影響も出やすい体です。回数を増やすのではなく、4日周期を崩さずに、同じ場所が次にどうなっているかを待ってください。
触る頻度を上げても戻る乾燥は、短毛と体格の話ではありません
ここまでは、短毛であることと、体が大きいことと、人の手が上面にしか乗らないこと。この3つで説明のつく乾燥の話でした。触る面を増やして、時間帯をそろえて、それでも同じ場所が同じ間隔で戻ってくるときは、被毛や体格の話として片づけないでください。次のような変わり方は、家庭でできることの範囲を超えていることがあります。
- 季節の区切りと合わない時期に、急に手ざわりが変わった:部屋の湿度が動いていないのに変わるのは、別の条件です
- 左右で明らかに違う:寝る向きや、いつも体を寄せている面を思い出してください
- その場所を気にしている:なめる、かく、床にこすりつける。乾燥より先に、皮膚のほうを見てください
- 地肌が赤い、じくじくしている、においがある:手ざわりの話ではなくなっています
- 毛が薄くなって、地肌が広く見えている:短毛でも、地肌が透けて見える範囲が広がるのは変化です
- 触ると嫌がる、声を出す:痛みがあるときは、その場で手を止めてください
地肌が赤い、じくじくしている、においがある、触ると痛がる、同じ場所をなめ続けている、毛が抜けて地肌が広く見えている、元気や食欲が落ちている。いずれかに当てはまるときは、触る頻度を増やす前に、動物病院にご相談ください。ローデシアンリッジバックは腹側が人の視界に入りにくいぶん、変化が進んでから見つかることがあります。迷ったら、早いほうを選んでください。診断も治療も、動物病院の領域です。
相談に行くときは、どの面か・いつからか・その日にその子がどんな姿勢だったかの3つをメモしていってください。腹側の変化は、診察台の上で立たせただけでは出てこないことがあります。「横になっているときに、右の腹の中央だけが引っかかる」というところまで書いてあれば、その場で同じ姿勢をとってもらえます。写真を撮っておくのも有効ですが、短毛の地肌は光の当たり方で色が変わるので、手ざわりのメモのほうが確かです。
最後に、頻度の話を締めておきます。ローデシアンリッジバックの被毛は短く、手入れの手間そのものは多くありません。だからこそ、毎日触っているという感覚と、実際に触っている面の広さのあいだに差が生まれます。減らせるのは乾燥そのものではなく、腹側で起きた変化に気づくまでの日数のほうです。背中を撫でる手を、4日に1回だけ下へずらす。ローデシアンリッジバックの乾燥で、家でできることの中心はそこにあります。
Product
mofuwa スキンケアミスト
200ml / 3,300円(税込)
アルコール・添加物・香料・界面活性剤・鉱物油・オイル・着色料・防腐剤の8つがフリー。気になる部分に直接なじませて、肌のコンディションを整えます。
商品ページを見るよくある質問
- ローデシアンリッジバックは短毛ですが、それでも乾燥しやすいのですか?
- 毛が長いか短いかは、乾燥のしやすさそのものより、気づきやすさに効きます。短毛だと地肌と外の空気のあいだの層が薄いので、部屋の湿度が下がったときに地肌の側も同じ速さで動きます。一方で、指が直接あたるぶん手ざわりの変化は取りやすい体です。触る面さえ増やせば、長毛の犬より早く気づけます。
- 腹を触らせてくれません。仰向けにしたほうがいいですか?
- こちらから姿勢を変える必要はありません。横向きに寝ているときに、上になっている側の腹へ手のひらを置くだけで、毛の薄い面の手ざわりは取れます。体重のある犬をひっくり返すのは、犬にとっても人にとっても負担です。今日は触れなかったという日があっても、4日周期のどこかで戻ってきます。
- 部屋の加湿はどのくらいを目安にすればいいですか?
- 数字だけを追わないほうが確かです。同じ湿度でも、床から近い高さと人の目線の高さでは違います。ローデシアンリッジバックは体が大きいので、寝床のある床の近くに湿度計を置いて、そこの数字と手ざわりの記録を並べてください。数値そのものより、数値が動いた日に手ざわりも動いたかどうかを見るほうが役に立ちます。
掲載しているご感想は個人の感想であり、効果を保証するものではありません。本記事は日常のお手入れに関する情報提供を目的としており、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。気になる変化が続く場合は、自己判断せず動物病院にご相談ください。
